この法則はどの学校でも通用すると思う。ここエゾノーも例にも漏れず汗臭い。
え、寄る?…植田に会いに行きたいし行くか。我慢すればなんとやら!
「こんちわーっす」
「ん?見学かい?」
「そうっすね。一応、顧問の先生に挨拶したんですけど…いませんね?」
「直腸先生な。今は、牛が産まれそうだからってそっちに行ったぞ。先生に用入りか?」
ここまで親切な先輩は稲田先輩。
以前、スモークチキンを持って来てくれた先輩だ。それに同じ班のたまこのお兄ちゃんでもある。
「いえ、一年食品科の植田はいませんか?暇なんであいつの練習風景を見に来たんですけど…」
「あぁ、いるぞ。今は奥の方で寝技の練習をしているはずだぞ。連れて行こうか?」
「あぁ~、お願いします」
さて、高田は何気に似合っていたし植田はどうかな~
「ぎゃ~!!!ギブっ!ギブだって!!!へーるぷみー!!」
ばっか騒いでいるガネ…
本当にただの寝技だよね?本当に痛いなら助けるけど…しかも、知り合いの女子に負けてる…
「あっこら、たまこ。技をかける力が強すぎだぞ」
「あら」
「クヒュー…クヒュー…クヒュー…たまこ、良い技持ってるじゃねーか」
「ごめんなさいね」
「我々の業界ではご褒美です」
さ、解散かいさーん!撤収しろ~
え、俺これからあの変態に話しかけないといけないの?気が滅入る~
「お、角間じゃーん。今日はバイト休みなのか?」
「あぁ…お前ってそういう趣味があったんだな」
「いやいやいやいや!冗談!冗談よ!女性に気を使わせないように…」
「あら冗談だったのね」
「そんな訳あるわけないじゃないか~ははっ!」
軽くドン引きである。だが、今のご時世色々な趣味があってもいいと思うが…反応に困るな~
「先輩、ありがとうございました。また来ます」
「お、おう。なんかごめんな」
「いえいえ…それじゃあ」
俺はクールに去るぜ…
◆
お、そろそろ中島先生から電話かかってきたぞ~早速いくいくっ!
つっても、すぐ近くなんだよね~
「おつかれさまでーす」
「来ましたか。今夜は彼にばんえい競馬でしている馬の手入れ方法を教えていただきます。色々勉強になることも多いと思うのでちゃんと聞くように」
『はい!』
さ、アルバイトのエンジンを入れますか...よしっ!
「はい、自分の自己紹介なんかしている暇なんてないので早速していきますよ~ぱっぱといきますのでメモの準備をしておくように!」
俺は丁度近くにいた。葦毛の馬、名前をマロンというらしい。その馬をばん馬と同じように手入れしていった。
うん、この馬毛並みが素晴らしいな…一回乗ってみたい。
「はい、こんな感じです。注意点としては『迷わない』ことです。
と、いうのもダラダラしていると馬の汗でとても臭くなります。特に馬場は元々臭いので更に匂いが二倍です。授業でも教えられている通り、俺らは家畜以下です。家畜様が気持ち良く過ごせるようにする。
そのことを絶対に忘れないで下さい!以上です」
「はい、ありがとうございました。今回学んだことを取り入れれそうならどんどん取り入れてください。綺麗が一番ですから。では、各自やることをやってから解散してください」
『はい!』
終わった~!何気に20時までかかっちゃったな…たはは~
「なぁ、角間」
「ん?」
「昼間は変なこと言ってごめん」
…
「ふっ、別に気にしてねぇよ。俺は吹っ切れたけどお前はまだまだだもんな。多分、ここにいると多くの理不尽があると思う。それをどう乗り越えるか楽しみだよ」
俺はあえて不敵に笑ったが、忘れてはいけない。
俺の一応、一般家庭からの出です。
やっと、本編に戻れる???
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