あれから2週間が経過した。今日は、豚丼が肉になる日だったはずだ。八軒は少し複雑な心境なんだろうな…
案の定、八軒の顔は暗かった。まゆみさんに聞いてみたら朝豚丼が屠畜場に送られたらい。そこで、八軒は豚丼を自分で買ったらしい。豚そのものではなく、肉塊になった豚丼を買うようだ。
八軒に乗じてクラスもほんの少し暗い…あいつの能力か?
『暗黒社会(ダーティ・ワークス)』
『ぐわああああ!!!(俺ら)』
的な
◆
あれから1週間ほど経過した。
常磐が化学の先生に肉が美味しくなる方法を聞いたり、屠殺場の映像を見たり等した。うん、勉強になるな…ナイス八軒
「八軒、豚が届いたぞ」
少しくらい昼休み中。富士先生から豚丼が届いたという連絡を受けた八軒は、クラスの女子と実習組を連れて保管室へ向かった。
…
「豚丼、こんなに小さくなっちゃって…」
慈しむ顔をしている八軒を優しく見守る皆…肉に総重量を聞き余計なことを発言してしまう常磐。バカか?馬鹿だったわ。
「お金は持ってきたか?」
「は、はい。バイトで貯めたお金が」
自分の成長の為にお金を投資できるって1番すごい事だよね。ん?御影さんが優しい視線を送っている!?ラブコメかぁ!!
「あっ、角間には後で肉をやるよ」
「いや、買わせてもら……そうだ、それ豚丼にして食おうぜ」
「「「「いいなぁ!!それ!!」」」」
「いやいやいや、豚丼だから豚丼にするって…」
「話は聞かせてもらった、炊き込みごは〜ん」
この先生いつも炊き込みご飯を持ち歩いているのか?白米に合うよね〜って話をする度に出てくるんだけど…合うんだけどねっっ!!!
「ちょちょっと待ってくださいっ!!」
八軒がなんか騒いでるし、俺はさり気なくトンズラしておきますか。次の授業は体育だし。準備〜っと
◆
八軒は体育の授業には来ませんでした。なんでだよっと思いさりげなく聞いたら『豚丼を守る為だ』と…どういうこっちゃねん!
放課後、A班は八軒が丹精込めて作ったベーコンを燻製していた。そこに、匂いにつられたまゆみさんや御影さんが現れた。彼女らはついでに、卵やら色々燻製しているのはナイショの話である。
「炊き込みごは〜ん」
いつもの
「いや、でもまだベーコンが…」
「八軒っ!」
「たまこ!?それって…」
「全部ベーコンなんて豚丼が浮かばれないじゃない」
という事で
『スカイツリー豚丼』
勝利のBGMを鳴らせー!!!勝鬨じゃ!
「肉が多い!?邪道よ!」
「ばっかお前!肉は正義だろ!」
その通りである。
さて
『八軒、いただきます』
「うん!」
俺達は思いっきり口の中に豚丼を放り込んだ。美味しいんだけど…なんでだろう。少しだけ、あまじょっぱい。
《小話》
A班が燻製されているのを見ていると、まゆみさんと御影さんがやって来た。
「燻製してるの?」
「あぁ、そうだよ」
「ちょっと待ってて!!」
まゆみさんはどこかに消えたと思ったら何処から持ってきたのか分からないが、チーズを持ってきていた。
「これも燻製してみたかったんだ〜」
「これ、何処から持ってきたやつ?」
相川が尋ねるが
「ひ・み・つ」
ひみつなのだ。何時になったらわかるのだろうか?