銀の匙+1   作:怠惰OO

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ばんえい競馬を見てるんですが…冬の時期の爽快感がたまらんっ!!
雪で滑ってるよ!(馬場の状況によって止まったり止まらなかったりする)


最初の豚の実習

今日の授業は、豚の飼育小屋の観察です。また、来月から酪農実習が始まるんですよね〜、いと哀しき。実習で何を行うのかを学ぶっていう授業です。豚について知るっていう授業でもあるんですがね!

 

「角間、お前たまに上の空だけど何を考えているんだ?」

「画面の前に皆に話してるんだよ。ワトソン君」

「誰がワトソン君だよ」

 

なんやかんやで授業、始まります。

 

 

 

 

「猫は人を見下し、犬は人を尊敬する。しかし豚は、自分と同等のものとして人の目を見つめる。豚は不潔でバカなどと蔑みの代名詞として引用されることがあるが、それは間違いだ。泥で体を汚すのは寄生虫予防、或いは暑い日に体温を下げる為である。また、匂いに元ずいた記憶力は動物界でもトップクラスである。また、噛む力が強く人間の指など簡単に噛みちぎる」

 

「うおっ!?」

 

八軒が噛まれそうになっててワロタ

 

「八軒、気を付けろよ」

「はい!」

 

マジで草

 

「ん?なんだ、あの犬小屋みたいなの?」

 

八軒は初めて見る施設に物凄くワクワクしているのか、色々なものに興味があるようだ。俺は、地元で沢山見て来たから別に珍しいってことはない。

その八軒が気になった白い箱にほかの生徒も気が付き、じっと眺めている。

 

 

プギィ↑

 

子豚がその小屋から出てきた。それも、一体ではない。ぞろぞろと、8体出てきた。

 

「わぁ!可愛い!」

「子豚か!!」

「ぐわああああ!!!」

 

なんか、一人物凄いダメージを負ってる奴がいるがスルーだよ。女子が子豚をみて『可愛い~!』と言っており、常盤が後ろで『はっ、豚なんざあっという間にぶくぶく太って…』っていう所で八軒に子豚を目の前で出されて骨抜きにされた常盤がみれた。

 

この子豚たちは俺たちに可愛がられる為に出てきたのではなく、とある時間であるがために出てきたのだ。…いや、あるいは可愛がられる為に出てきた奴もいるかもしれないけど…

 

「お前らにはこいつらの世話をしてもらう」

「お母さんに近づけないんですね」

「あぁ、うっかり踏みつぶしてしまうからな」

 

子豚たちは現在、母豚のミルクを飲んでいる最中だ。八頭も並ぶとなんかあれだな…それに、乳の感じが少しだけインド神話に出てくる神様みたいだ。

 

「ん?足の方にいるコイツ他の奴に比べて小さいべ?」

「ほんとだ」

 

そこで先生の華麗な説明。俺でなきゃ見逃しちゃうぜ!

 

「豚の乳は前の方がたくさん出て、お尻に近づくほど出が少ない。子豚たちは生後すぐに母乳を巡る生存競争で自分専用の乳を決める。こいつは負けたんだ」

「あの、どうにかできないんですか?空いた乳に移すとか…」

「ふむ、なら一回やってみればいい」

 

八軒は他の子豚が飲んだ乳へ移したが、そいつは元の場所に戻った。

 

「え、なんで…」

「それが子豚の性質だ。一度ここと決めると劣った環境に居続けてしまう。最初の競争で負けただけで、ここで良いと決めてしまう。お前たちはこうなるなよ」

 

先生の言葉と共に俺たちはほんの少しだけ暗い気持ちになった。




運命「敗北者じゃけぇ…」

子豚8「はぁ、はぁ、敗北者!!??」

子豚1「やめろ!8!」

子豚2「事実だろ!!」

子豚8「ぐっわあああ!!!!」
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