レトロゲームプレイ日記 特別編 ドラゴンクエスト3 そして伝説へ・・・ ~ルイーダの酒場で待っていたのは3人の遊び人だった~ 作:武藤勇城
エルフの里と女王の問題を解決した僕たちアリアハン道化団。
「おぅ、ゆうき。カンダタを倒す前に、妙に焦って砂漠の方に行っただろ?」
「行きましたね」
「あん時も悪夢を見てたのかよ?」
「はい。そうです」
「そうだったのか。意味も分からず連れ回されて、驚いちまったぜ」
「すみませんでした。夢か
「ぁのねっ、ぁたしも同じだから分かるょ」
「目が覚めたらみんな無事だし、でもあまりにも現実味のある夢で。何とかしなくちゃという焦燥感だけが膨れ上がって」
「可哀想なゆうき~。パフパフで落ち着く~?」
くいいんの悪戯っぽい誘惑。
いつものように強く撥ね退けたい気持ちとは裏腹、体が自然に・・・柔らかい体温に包まれホッとする。
「いいのよ~。暫くこのままで~」
「でよ! ゆうき!」
「なんでしょう」
「砂漠の手前の港町を覚えてんだろ?」
「アッサラームという名前でしたか」
「そうだ! 俺、あそこに行きてえんだ!」
「何か用事でも?」
「いや、特に用事ってわけじゃねえけどよ。ちょっと立ち寄ってすぐ出発しちまっただろ? だからさ、少しだけ、一日だけでいいんだ。寄ってみねえか?」
「そうですね。少し羽を伸ばすのも良いかも知れません」
「よっしゃ!」
次の目的地はアッサラームに決まった。
ルーラは使わず、以前のようにお弁当を用意して、のんびりピクニックしながら向かった。
そのせいで到着する頃には、すっかり真夜中になっていた。
アッサラーム周辺では、昼間に出会う暴れ猿やキャットフライなどの他、暗くなるとバンパイアも出現。
それらを倒す間に、みんなレベル17になり、僕もレベル15に上がって『リレミト』を覚えた。
リレミトというのは、ダンジョンや建造物から一瞬で脱出する便利な呪文だ。
アッサラームで話を聞くと、重要な情報を得た。
砂漠の南にある祠に『まほうのカギ』の事を知っている老人がいるという。
魔法の鍵か。
アリアハン盗賊団としては、是非とも入手しなければなるまい。
「あーら すてきな おにいさん!
ねえ ぱふぱふ しましょっ。
いいでしょ?
はい
→いいえ
「まあ まじめなのね。
じゃあ きがかわったら また
こえをかけて ちょうだいね。
夜の港町、噴水の前に立っていた女性。
くいいんより一回り、いや二回りも大きなモノをぶら下げたお姉さんに声を掛けられた。
フッ。
くいいんの双丘に、今日も顔を埋めた僕だ。
こんな誘惑には決して屈しない!
「いいのか、ゆうき? あんな見事なモノ、なかなかお目にかかれねえぜ?」
「・・・」
「ゆうきが行かねえってんなら、俺が」
「ダメッ! じゃくはぁ、そんな事しちゃ、メ! なぁんだからねぇ」
「お、おぅ」
「ぁたしが、代わりに行くからぁ」
「あら うれしい!
じゃあ あたしに ついてきて。
「あら そんなに いっぺんに
おあいて できないわよ。
「ひとりで ついてきて。
いい?
一軒の家の手前で立ち止まるバインバイン女。
一人だけ?
これは怪しい!
絶対に付いて行ったらダメなやつだ!
それなのに・・・
「じゃぁ、ぁたしが」
「いいえ~、私が~」
「やっぱ俺が!」
「それなら僕が行きますよ!」
「「「 どうぞ、どうぞ 」」」
どうしてこうなった?
みんな本当に付いて来てくれないの?
超不安なんですけど。
「ねえ あたしのよこに
すわっててね。
「あかりを けして
くらくして いい?
→はい
いいえ
「けすわよ…
「ぱふぱふ ぱふぱふ
「うぷぷぷふ
「ぱふぱふ ぱふぱふ
「こ これは……
「ぱふぱふ ぱふぱふ
「き きもちいい……
「どうだ ぼうず。
わしの ぱふぱふは いいだろう。
部屋の明かりが灯ると。
・・・誰?
「あたしの おとうさんよ。
ぱふぱふが とっても
じょうずなの。
「わっはっは。
じゃあ わしはこれで。
「どう? かたこりが なおった
でしょう。また きてねっ。
はあと「なにも ききたくないわ。
さあ いきましょう。
外で待っていた仲間の冷たい視線を浴びる。
いや、僕の知ってるパフパフと違ったよ?
くいいんがしてくれる、柔らかいモノに挟まれるのも、すごく暖かくて安心するし、気持ち良いよ?
でも筋肉ムキムキお父さんの、肩を揉む絶妙な力加減といったら。
まるで天にも昇る気分だった。
みんなもやればいいのに。
それから踊り子のステージを見て、じゃくは大はしゃぎ。
踊り子の舞台に上がり、ぴょんぴょん飛び回って。
それを見守る女性2人も楽しそうであった。
港町の夜は更け。
翌朝。
聞いた情報を頼りに、砂漠の南の祠を訪れた。
祠の老人は言う。
「まほうのカギを おさがしか?
「カギは さばくのきた
ピラミッドに ねむると きく。
しかし そのまえに まずっ!
「イシスのしろを たずねなされ。
たしか オアシスのそばに
あるはずじゃ。
前に行った事あるので、知ってます。
とは言わず、お礼だけ述べて、イシスのお城を目指した。
砂漠の周辺では、新しく『じごくのハサミ』という敵に出会った。
軍隊蟹と同系列のモンスターで、とにかく堅い。
僕の攻撃でも2回では仕留め切れず、みんなはまともにダメージを与えられない。
その上『スクルト』まで使うから厄介この上ない。
スクルトというのは、敵全員の守備力が大幅に上がる呪文だ。
一匹ならいざ知らず、数匹の群れが出てきた日には、一目散に逃げ出すしかない。
イシスで女王様に謁見した後、僕たちは魔法の鍵を求めてピラミッドを目指した。
イシスから真っすぐ北へ。
一度迷い込んだので場所は知っている。
ここで新しく出会う敵は、『だいおうガマ』『ミイラおとこ』『マミー』『わらいぶくろ』だ。
大王ガマは蛙のモンスターの上位種で『ラリホー』を使ってくる。
包帯ぐるぐる巻きのアンデッド、ミイラ男とマミーは、攻撃も防御も高い。
笑い袋は様々な特殊攻撃をしてくる嫌な相手。
使う呪文はホイミ、マヌーサ、アホトーン、ボミオス、スクルト。
更に『ふしぎなおどり』を踊るとMPが吸い取られてしまう。
みんなはMPがないので、対象は僕だけ。
MPを温存していたのに、笑い袋に吸われて呪文が使えなくなる事もあるのだ。
「ゆうき、まずは外を回ってみようぜ」
「どうしたんです? じゃくにしては慎重な意見ですね」
じゃくらしからぬ発言に驚いた。
いつも猪突猛進なのに。
じゃくはチラチラはあとを見ながら、何か言いたげであった。
ピラミッドの壁伝いに左回りに進むと、入り口とは別に階段を発見。
階段を降りてみると、地下は不気味な雰囲気が漂っている。
出会った怪しい影がメラの呪文を使おうとした様子だが、炎が一瞬揺らめいただけで、かき消えた。
「なあ、ゆうき。ここ気持ち悪いぜ。さっさと出ようや」
「先に何があるか、探検したくは・・・」
「ねえよ! はあとに万一があったらどうしてくれんだ!」
「あら~、愛してるのね~」
「そんなんじゃねえって!」
まあ、そういう事なら仕方ない。
こうして一日目の探索は外と地下を少し巡るだけで終了した。
二日目。
今度はピラミッド正面から入り、左手で壁を触りながら進む。
「お、宝箱だぜ! ラッキー!」
「待ってくださ・・・もう開けちゃいましたか」
「何も入ってねえぜ」
「そう言えばイシスの人が、既にピラミッドは探索され尽くして何も残ってないって」
聞いていた通り、お宝は何も残っていない。
そのまま左回りに進むと、また宝箱が置いてある。
しかも3個もだ!
何も入っていないだろう、と思いつつも、じゃくとはあとが興味津々。
先を急ごうと声を掛けると、じゃくはしぶしぶといった感じで踵を返した。
しかし・・・
「きゃあぁっ!」
「なんだ!? はあと、はあとっ!」
振り返った僕が目にしたもの。
宝箱が『ひとくいばこ』に変身して、はあとを丸呑みにする光景であった・・・
「ゆうき、起きろよ。朝だぜ」
「じゃく・・・またです」
「また? ってまさか・・・誰だ? 誰がやられたんだ!?」
「じゃく、ぁのねっ」
「また、お前なのか? はあと」
「ぅん、ごめんねぇ・・・」
「はあとが謝る事じゃねえ! 何があった!?」
僕は宝箱が突然、モンスターになって襲い掛かってきた話をした。
じゃくは真っ蒼になって聞いていたが、やがて落ち着きを取り戻すと、ピラミッドにはお宝は何も残っていない、だから見付けても開けるのはやめようと強い口調で言った。
僕、そう言わなかったっけ?
それからもピラミッドの探索を続けた。
MPはなるべく温存し、薬草を持てるだけ買い込んで。
買うべき装備がないので、お金には余裕があった。
今の僕たちは、薬草を浪費しても特に問題は無かった。
再挑戦のピラミッド。
宝箱を無視して階段を上り、広い迷路のような二階も数日かけて踏破。
三階に到達した僕たちは、壁際で怪しいスイッチを発見した。
「なあ、押してみねえか?」
「じゃく。どうなってもいいと?」
「おぅ・・・そうだな」
好奇心旺盛なじゃくが目を輝かせる。
はあとの方を見遣りながら、僕が諫めると、渋々といった感じでスイッチの前を離れた。
残りMPに不安がある中、更に上層へ向かうと、笑い袋とマミーの群れに囲まれた。
厄介な笑い袋を先に倒すべく総攻撃を仕掛ける。
その間にマミーが仲間を呼び、腐った死体が現れた。
更にマミーを殲滅する間に、腐った死体がもう一体。
マズい!
もうリレミト一回分のMPしか残っていない!
僕のホイミではなく、はあと、くいいんに、手持ちの最後の薬草を使うよう指示。
ところが、この大事な時に、くいいんは腐った死体の目の前で転んで遊んでいるではないか!
ゆっくりと、腐った死体がくいいんに覆いかぶさり、首筋にガブリ、噛み付いた。
頸動脈を噛み千切られ、はあとの真っ赤な鮮血が噴水のように舞い散った・・・
クソッ!
まただ!
ベッドの上で呆然としていると、くいいんが顔面蒼白で部屋に入って来た。
「ねえ~ゆうき~」
「知ってます。ゾンビに噛み付かれて、死にましたね?」
「あ~、やっぱり~・・・」
くいいんも、自分が殺されるリアルな夢を見た様子。
いや、夢ではなく現実か?
はあとは、何度も何度も怖い夢を見ている。
震えるくいいんを、ぎゅっと抱き締め、よしよし、と頭を撫でるはあとだった。
くいいんのため一日休暇を取ってから、ピラミッド探索を再開。
3階にあるボタンの謎を解かなければ、先には進めないようだ。
試行錯誤を繰り返すうち、東端のボタンを押してから、西端のボタンを押すと、仕掛けが解除されると分かった。
開いた扉の奥、3階中央の部屋で・・・
重要アイテム『魔法のカギ』を手に入れた!
なまえ :ゆうき
そうび :はがねのつるぎ はがねのよろい てつのたて きんのかんむり
呪文 :メラ ホイミ ニフラム アストロン ギラ ルーラ リレミト
レベル :15
50:ちから
35:すばやさ
58:たいりょく
25:かしこさ
19:うんのよさ
114:さいだいHP
29:さいだいMP
83:こうげき力
67:しゅび力
18144:EX
なまえ :じゃく
そうび :てつのオノ みかわしのふく かわのたて ターバン
レベル :17
19:ちから
30:すばやさ
44:たいりょく
23:かしこさ
137:うんのよさ
81:さいだいHP
0:さいだいMP
59:こうげき力
47:しゅび力
18144:EX
なまえ :くいいん
そうび :てつのオノ みかわしのふく かわのたて ターバン
レベル :17
16:ちから
24:すばやさ
45:たいりょく
23:かしこさ
148:うんのよさ
91:さいだいHP
0:さいだいMP
56:こうげき力
44:しゅび力
18144:EX
なまえ :はあと
そうび :てつのオノ みかわしのふく かわのたて ターバン
レベル :17
16:ちから
26:すばやさ
45:たいりょく
23:かしこさ
142:うんのよさ
94:さいだいHP
0:さいだいMP
56:こうげき力
45:しゅび力
18144:EX
所持金:10840ゴールド
死亡回数:ゆうき1回 はあと7回 くいいん1回 じゃく1回
プレイ時間 (執筆時間を含む):約540分
累計プレイ時間:約4380分
※ここまでの出現モンスターのドロップ品で各種『種』が揃います。ステータスMAXまで育てる、やり込みプレイの必須アイテム。『力の種』を落とすのは暴れ猿とホイミスライム。『素早さの種』はデスフラッター。『スタミナの種』はギズモと笑い袋。『賢さの種』はバリィドッグと火炎ムカデ。『ラックの種』はサソリ蜂とバンパイア。『命の木の実』はアニマルゾンビです。高ドロップ率の敵も後々出ますが、弱い方が倒し易く効率的です。また、各アイテムで上昇する値は、HP上昇の命の木の実が2~5の間で、それ以外は全て1~3の間です。使用前にセーブし、最大値の3以上になるまでやり直すと良いでしょう。
文字調整まで完了した後で、書き忘れに気付きました。予約時刻までに文字調整が間に合わなそうなので、このまま「あとがき」に追記しておきます。
砂漠のお城イシスは、町に入ってから女王の前まで歩くと遠く、かなり無駄な時間を浪費します。ロードして女王の前からリスタートになり、早く場外に出たい場合は、女王の前から左の方に歩いて行くと、窓のように空いている場所があって、そこから「I can Fly!」すれば一瞬で外に出られます。
物語では、尻込みするはあとを突き落とそう(カンダタに続き2回目のテンドンをしよう)と思っていたのですが、すっかり忘れていました・・・(;^ω^)
2023年1月15日 一部修正
下書き段階では、本文5000文字ちょうどだったのですが、公開後に文字数が4999文字になってしまったようですので、1文字だけ追加しました。
修正前 「なあ、ゆうき。ここ気持ち悪いぜ。さっさと出よう」
修正後 「なあ、ゆうき。ここ気持ち悪いぜ。さっさと出ようや」