レトロゲームプレイ日記 特別編 ドラゴンクエスト3 そして伝説へ・・・ ~ルイーダの酒場で待っていたのは3人の遊び人だった~   作:武藤勇城

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なかがき (お詫びと次回の更新時期について)

前回、第8話のあとがき(なかがき)でも書いていた通り、ワールドカップ期間で一ヶ月ほど間が空き、更新が遅くなりました。もし更新を首を長くしてお待ち頂いて下さる方がいらっしゃいましたら、申し訳ありませんでした
 m(_ _)m

そんな方に、更なる【悲報】です!w

次回更新時期ですが、また一週間空いて、再来週以降(新年8日、もしくは15日)の更新になるかと思います。ノベルアッププラスの方の企画モノが、明日26日から5週にわたって開催されます。それぞれ1000文字で5つの物語(合計5000文字)を描く予定で、それら全てを今週中に完成させるか、少なくとも完成の目途を立てるつもりです。そちらの執筆・確認作業に時間を取られるため、来週の更新は難しいと思っています。

可能ならば毎週更新、というつもりでやっておりましたが、ほぼほぼ隔週での更新となっており、楽しみにして頂いている方には本当に申し訳ありません。気長にお待ち頂ければ幸いです
 m(_ _)m


9週目 あの怖い夢は・・・全て現実だった!

 強敵カンダタを倒し、無事凱旋した僕たちアリアハン道化団。

 だけどロマリアの王様には、カンダタを倒した事は黙っていようと、相談して決めた。

 なぜかって?

 カンダタから奪い返した金の冠の着け心地が、とても良いからだ。

 暫くの間、金の冠を有効利用させて貰おう。

 

 それともう一つ。

 みんなのレベルが15になったところで、新たな問題が発生した。

 くいいんが戦闘中に突然『あしがもつれて ころんだ』のだ!

 最初は、うっかり何かに躓いたのかと思った。

 でも違った。

 くいいんが転んだのを見て、じゃくはひとしきり大笑いしてから、はあとと一緒になって真似し始めたからだ。

 

「何やってるんです!?」

「ギャハハ! スマンスマン。転んじまったぜ」

「嘘ですよね?」

「ふぇ!?」

「わざとですよね?」

「やだ~ゆうきったら~。い・け・ず~」

「ふざけないでください。敵はどんどん強くなります。戦闘中に遊んでばかりだと、死にますよ?」

「心配すんなって。俺たちがついてるからよ!」

「そうよ~、パフパフして落ち着く~?」

「ぁのぁのっ、ぁたしね・・・」

「真面目に戦ってください! 良いですね!?」

「へいへい」

「努力しま~す~」

 

 口ではそう答える二人だが、全く態度を改める様子はなかった。

 それどころか、以前より酷くなっている気がする。

 にっこり微笑む、躓いて転ぶ。

 2種類の遊びを覚えた分、真面目に攻撃する回数が減ってしまった。

 武器は強くなったし、多少成長しているはずなのに、なぜ戦闘が大変になるのか?

 

 僕たちは次なる目的地、カザーブの北へと向かった。

 山間を抜けると、深い森の先に村落を発見。

 ノアニールという名前の村らしいが・・・様子がおかしい。

 最初、畑を荒らす害獣除けの人形が置いてあるのかと思った。

 精巧な人形だなあ、と。

 だけど触れてみると暖かいし、話しかけると何やら寝言を言う。

 立ったまま、あるいはお店の番台に座ったまま、全員眠っているのだ。

 

「なんだか不気味だぜ」

「そうですね」

「ねえ~、こんなところ~長居したくないわ~」

「はい、ここには何もないみたいですし、先を急ぎましょう」

 

 ノアニール周辺では『デスフラッター』と『あやしいかげ』が出現。

 デスフラッターは大ガラスの上位種で、二回攻撃をしてくるが、攻撃力は大して高くない。

 怪しい影は一匹でしか出現せず、速攻で倒してしまったので強さのほどは不明だ。

 また、夜になると『バリィドッグ』という犬型のモンスターにも出会う。

 アニマルゾンビの上位種で、『ルカナン』という守備力を低下させる呪文を使ってくる。

 バリィドッグだけなら大した事はないが、攻撃力の高いモンスターと一緒に出現すると厄介だ。

 早めにやっつけてしまうに限る。

 

 ノアニールの北は海なので、海岸沿いを西へと進む。

 すぐ先は岬になっていて、大きな洞穴と小さな集落を発見。

 その集落、エルフの隠れ里に入ると、とんがり耳のエルフが数名歩いていた。

 話し掛けても、まともに相手をしてくれない。

 その理由は、奥にいたエルフの女王と話をした時、明らかになった。

 

「そのむかし むすめのアンは

 ひとりの にんげんのおとこを

 あいしてしまったのです。

「そして ゆめみるルビーをもって

 おとこのところに いったまま

 かえりません。

「しょせん エルフと にんげん。

 アンは だまされたのに

 きまっています。

「にんげんなど みたくも

 ありません。

 たちさりなさい。

 

 なるほど、それで人間嫌いなのか~って、僕たち関係なくない?

 まあ何かのついでだ。

 アンと宝石ね、見掛けたら何とかしよう。

 人間嫌いの女王の影響で、お店でも物を売ってくれないので、里を出て洞穴へと向かった。

 

 洞窟内部では、『マタンゴ』『バンパイア』『ひとくいが』という敵が出現した。

 マタンゴはキノコ型のモンスターで、『あまいいき』を吐き掛けてくる。

 甘い匂いに包まれると猛烈な睡魔に襲われ、みんな眠ってしまう。

 また、接近戦になっても、キノコの胞子を吸い込むと眠ってしまう時があるので、本当に厄介だ。

 バンパイアは蝙蝠男と同系列のモンスターで、『ヒャド』を使ってくる。

 ヒャドというのは氷の呪文で、メラの2倍は痛い。

 人食い蛾は、人面蝶の上位手で、マヌーサの呪文を使うのは同じ。

 だけど人面蝶より一回り強く、また、鱗粉には毒が含まれているので、接近すると毒に冒される可能性もある。

 最初の探索中に出会った人食い蛾を倒した際に、毒針を落としたのには驚いた。

 それなりにレアな武器だけど、みんな使うのを嫌がるから、預り所の肥やしにしかならないのが残念。

 

 順調に探索を進めていく。

 初めての洞窟だ、右手を壁につけて、右回りに洞窟を進むと良い。

 じゃくが、そうすれば迷わずに進める、と教えてくれた。

 どこで得た知識かは知らないが、年長の兄貴分といったところで、たまに頼りになる。

 たまにね。

 こうして初日の探索は無事終了した。

 

 迎えた探索二日目。

 更に洞窟の深部へと潜っていく。

 地下へ向かう階段を降りると、暗がりから突如現れた5体のマタンゴに、いきなり甘い息を浴びせられ、仲間たちがバタバタと眠り崩れる。

 僕自身、猛烈な睡魔に抗いきれず・・・意識が途絶えた・・・

 

 ・・・鈍い痛みと物音・・・ハッと気付くと、仰向けに倒れている僕の体を踏み付けるマタンゴの、恐ろしい形相が目の前にあった。

 慌てて振り払い、起き上がった僕に、またしてもマタンゴが甘い息を吐き掛ける・・・薄れゆく意識の中、はあとがたった一人で戦・・・いや、マタンゴの目の前でわざと転んで遊ぶ姿が・・・

 

 ・・・痛い!

 太ももあたりに鋭い痛みを感じ、僕は跳ね起きた。

 いや、起きたつもりだったが、立ち上がれない。

 僕の鋼の剣が、右脚に刺さっている!

 ニタァ~ッと笑みを浮かべるマタンゴ。

 犯人はこいつか!

 くいいん、はあと、じゃく、みんな倒れている。

 生きているのか死んでいるのか、遠目には分からないが、マタンゴが踏んだり蹴ったりしているので、まだ息があるのだろう。

 はあとは僕より装備も弱く、集中的に狙われている様子だ。

「みんな! 起きてください!」

 叫んでも、起きる気配がない。

 一匹のマタンゴが、倒れているはあとの頭上で、大きな岩を持ち上げる。

「やめろ!」

 マタンゴが叫ぶ僕の方を見て、またニタァ~ッと笑う。

 それから大岩を叩き付けると、グシャッという鈍い音を立てて、はあとの頭が粉砕された・・・

 

 

 

「ぉはょ。汗びっしょりかぃて、ぅなされてたょ?」

「ああ・・・はあと、良かった!」

「ふぇ!?」

 

 いきなり抱き付かれ、はあとは目を丸くしている。

 悪夢だ・・・また見てしまった。

 はあとの頭がぐちゃぐちゃに潰され、噴水のように血飛沫が舞い散る様を。

 生きていてくれて良かった!

 

 僕たちは今まで以上に、慎重に探索を進めた。

 必要な資金が溜まったところで、すぐに洞窟を脱出し、みかわしの服を購入。

 くいいんに装備させた。

 

 探索を進めると、洞窟の地下に怪しい石柱があり、その中央でHP・MPを完全回復してくれる事が分かった。

 ここを拠点に経験値を稼ぐと、それから程なくして、僕と仲間たち全員ほぼ同時にレベルアップ。

 更に2900ゴールドを貯めて、じゃくにもみかわしの服を買い与えた。

 こうして攻略の準備は万端、僕たちは洞窟の最深部へと進んだのだった。

 

 回復ポイントから階下へ降りた先で、人食い蛾3匹、バンパイア1匹、マタンゴ1匹の群れに遭遇。

 最も厄介なマタンゴは僕が担当し、他のみんなには人食い蛾を任せる。

 僕の一撃でマタンゴを倒し、他のみんなが人食い蛾を1匹でも減らしてくれれば、その後は余裕を持って戦えるだろう。

 という目論見は脆くも崩れ去った。

 僕の攻撃より先に、マタンゴが甘い息を吐き掛けると、僕は急激な睡魔に襲われた。

 いけない、眠っては・・・薄れゆく意識の中、人食い蛾がマヌーサの呪文を唱える姿と、幻に包まれて闇雲に攻撃を行う仲間の姿が・・・

 

 ハッと目覚めると、仲間たちが敵と戦っていた。

 いや、あれは戦っているのか?

 遊んでいるだけじゃないのか?

 にっこり微笑む、誰もいない場所に向って大ぶりの斧を振り下ろす、躓いて転ぶ、そして眠りこける。

 気付けばHPの残りが少ない。

 僕はホイミを唱え、重傷を負っている仲間には薬草を食べるよう指示。

 しかし・・・ニタァ~っと笑うマタンゴ。

 嫌な予感・・・金色、銀色、桃色吐息を周囲に振りまくマタンゴ。

 起~き~て、い~られ~る、時は短すぎて~・・・再び意識を失った・・・

 

 

 

「ゆぅき、起きてっ。朝だょ」

「ここは?」

「寝坊助さん、ゆぅきの実家だょ」

「みんなを、呼んで貰えますか?」

「ぅん? ぃぃょ」

 

 そして僕は、みんなに夢の話をした。

 モンスターと戦い、みんなが無残に殺される夢。

 その夢で見たもの、地形、出会う魔物・・・全てが現実と同じだった事。

 行った事もない場所なのに、僕は知っていた。

 出会った事もないモンスターを、なぜか知っていた。

 あまりにもリアリティのある夢が、現実と完全に符合していた話を。

 

「ギャハハ! おもしれー作り話だな! 物語作家になれるぜ! はあともそう思うだろ?」

「ぁたしは、ゆぅきの話を信じるょ?」

「そうね~、信憑性は~高いわ~」

「だろ!? ゆうき、もちろん俺も、その話を信じるぜ!」

「つい今さっきと、言っている事が違いませんか?」

「ギャハハ! 寝ぼけてたんじゃねえの?」

「ぁのね、実はぁたしも、怖ぃ夢を見るの」

「はあとは、昔っから勘が鋭いからな! 間違った試しがねえ。はあとの直感、俺は全部信じるぜ!」

「ぅん。じゃく、ぁりがと。それでね、何度も何度もぉ、ぁたしが死ぬの。稀にゆぅきが燃えたりぃ、じゃくも燃えるんだけどね、ぁたしが一番多ぃんだぁ。痛くて、苦しくってぇ・・・だから冒険に出るの、ぃつも怖くて。でも言ぃ出せなかった」

「おぅ、そうか」

「でもね、ゆぅきの話を聞ぃてぇ、ぁれは夢なんかじゃなぃって、確信を得たんだぁ」

「はあと、話してくれて有難う。それと、何度も痛い目に遭わせてごめんなさい」

「ぅぅん、分かってくれるだけでぃぃのぉ」

「これからもリスクを最大限に減らす戦い方をしていきましょう。良いですね、じゃく」

「おぅ! はあとを虐める奴は俺が許さねえ!」

 

 こうして僕たちは慎重に洞窟の探索を進め、最下層で発見したんだ。

 ある一通の手紙と『ゆめみるルビー』を!

 

「許されぬ愛なら、せめて天国で一緒になります。お母さん、先立つ不孝をお許しください アン」

 

 これは女王の娘の『遺書』じゃないのか?

 二人はもう、この世にはいないようだ。

 手紙をエルフの女王に届けると、

 

「そのてにもっているのは

 ゆめみるルビーでは……?

「なんと! アンと おとこは

 ちていの みずうみに みを

 なげたというのですか!?

「おお! わたしが ふたりを

 ゆるさなかったばっかりに……。

「…………………………。

「わかりました。

 さあ このめざめのこなをもって

 むらに おもどりなさい。

「そして のろいを ときなさい。

 アンも きっと それを

 ねがっていることでしょう……。

「おお アン!

 ママをゆるしておくれ……。

 

 そう言って、大粒の涙を流した。

 こうして、エルフと夢見る村ノアニールの騒動は幕を閉じた。

 

 

 

なまえ  :ゆうき

そうび  :はがねのつるぎ はがねのよろい てつのたて きんのかんむり

呪文   :メラ ホイミ ニフラム アストロン ギラ ルーラ

レベル  :14

   43:ちから

   30:すばやさ

   51:たいりょく

   21:かしこさ

   18:うんのよさ

  101:さいだいHP

   26:さいだいMP

   76:こうげき力

   65:しゅび力

14580:EX

 

 

なまえ  :じゃく

そうび  :てつのオノ みかわしのふく かわのたて ターバン

レベル  :16

   18:ちから

   30:すばやさ

   42:たいりょく

   23:かしこさ

  135:うんのよさ

   77:さいだいHP

    0:さいだいMP

   58:こうげき力

   47:しゅび力

14580:EX

 

 

なまえ  :くいいん

そうび  :てつのオノ みかわしのふく かわのたて ターバン

レベル  :16

   15:ちから

   24:すばやさ

   41:たいりょく

   22:かしこさ

  143:うんのよさ

   84:さいだいHP

    0:さいだいMP

   55:こうげき力

   44:しゅび力

14580:EX

 

 

なまえ  :はあと

そうび  :てつのオノ みかわしのふく かわのたて ターバン

レベル  :16

   15:ちから

   25:すばやさ

   43:たいりょく

   22:かしこさ

  138:うんのよさ

   89:さいだいHP

    0:さいだいMP

   55:こうげき力

   44:しゅび力

14580:EX

 

 

 

所持金:1820ゴールド

死亡回数:ゆうき1回 はあと6回 じゃく1回

プレイ時間 (執筆時間を含む):約520分

累計プレイ時間:約3840分




あとがき

今回の作中にて、「桃色吐息」(高橋真梨子)の歌詞をパロディにして使わせて頂きました。利用方法の通りにしてあると思いますが、初めてですので、もし間違い等があれば、ご指摘いただけると有難いです。
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