彼を知らない者はいない
「ここはどこですかな?」
見知らぬ荒野に立つ彼は首を回しながら辺りを見回す
その疑問に答える者はいない
世界で有名な最弱にして最強をたたえ教えるポテンシャルを持つ者
種族アンデッド/スケルトン
に該当する
レベルは1、彼の能力はこの世界に存在する何よりも劣る
固有名称は「ワイト」
「失礼、そこのスケルトン殿、ここがどこだか教えて貰いたいのですが、、」
ほんの数メートル先に人影がみえた
もしや自分と同じ世界、最悪種族が別でも属性が同じなら意思疎通の可能性がある
そう期待をよせそれに話かけた
「よかった、同業の方でしたか、、、」
「カタカタカタカタ」
安堵とともにそれが反応する
人型の動く白骨死体、スケルトン
スケルトンはこちらを振り返るも、顎を小刻みに揺らしながら向き直る
その挙動には知性を感じない、まるで物のように
「ちょっとお待ちを、、、」
静止の言葉を放つもそれは聞こえていないのかゆっくりと歩き始める
「困りましたね、、、この私の手首にみえる40/40も気にはなるのですが、」
右手のこうに記された数字で示された40という文字(肉はないが)
これが何を表しているのかはわからない
だがワイトというフレーバーテキストにもイラストにもこのようなものなどは一切なかった
「そもそも私はただのバニラですし、せめてキングだったら違ったのですが」
ないものを願っても仕方ないが、自分が喚ばれても出来ることなどない
精々、生贄の素材か、特殊な召喚方法を活用するモンスターのリソースとなることである
自分を呼んだマスターがいればよかったのだが近くにそれらしき何かはない
「困りましたねぇ」
虚空を見上げためいきをつく
〜〜同時刻〜〜
「えぇ、、、どこ?」
エランテル町中にて風変わりな少女がいた
種族人間/プレイヤー
レベル1
赤いに制服を身に纏い、右腕には白い機械、デュエルディスクと呼ばれるものが嵌められていた
デュエルモンスターズと呼ばれるOCGのカードを携え、少女は不可思議な状況に困惑していた
それはそうだろう、青年は先程までアカデミアで講義をうけていたのだ
だが、急に眩い光に包まれたと思えばきづいたらここにいた
その右手甲にはおなじ40/40の文字が刻まれていた
だがそんな少女を周囲は気に留めることもなく、通りすぎる
決して少女が視えていないわけではない、立ち尽くす彼女を彼等は避けて進んでいく
何人かは怪訝そうな視線を向けるがそれは少女の格好ではなく道のド真ん中で邪魔だな、という視線だった
「一体、、、どうなってるの?!」
少女の叫びに、答えるものはいなかった