反逆の翼   作:パオン・セブ・ガロウズ

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バレンタイン過ぎちゃったけどpixivで投稿したからこっちでも出しておこう


閑話 バレンタイン(小学校①)

バレンタイン

それはリア充共が吐きそうな程甘い雰囲気を出し、非リア共が某ギャングのボスに負けないくらいの邪悪なオーラを醸し出す、そんなchaos daysである(個人の感想です)

そういうオレも期待していた時期があった。

そうそれは中学二年の頃…女の子との出会いを求めて勉強のできるインテリキャラになろうとしていた時期だった。

クラスで唯一仲良くしていた女子にチョコを貰えないか期待していた、だが放課後彼女はオレの前の席の奴に告白していたのだ。オレと仲良くしたのは、前の席の奴に近づくためだったのだ!

 

オレは泣いた、家に帰ると苦手なはずなのに、母が手作りチョコを用意して待っていたのだ!またオレは再び泣いた。

 

そして今世、ウマ娘となったオレは渡す側になってしまったのだ…

 

シルヴァー「よしっ父さんの分と隣子の分はできたぞ、あとはテイオーのだな」

 

シルママ「あらあらお母さんの分はないのかしら?」

 

シルヴァー「ちゃんと作るよ……余った分でねw」

 

シルママ「えーん娘が冷たーい!」

 

シルヴァー「冗談だよ!はいこれあげる」

 

シルママ「わぁーありがとう!シルヴァー」

 

チョコレート作りを終えバレンタイン当日オレは学校へチョコを持って向かった。

オレはいつも通り学校に行くためにバスに乗った。するといつもより乗客が多い気がした。

カップルやら女子同士やらがかなり多かった。

 

(この中に前世のオレと同じ境遇の人がいるんだろうな……)

 

そんなことを考えていると、急に後ろから声をかけられた。

 

「あの……」

 

シルヴァー「はい?なんでしょうか?」

 

振り向いてみるとそこには可愛らしい制服を着た中学生ぐらいの女の子がいた。

 

「その……応援してるね!これ受け取って!!」

 

女の子は顔を真っ赤にしてチョコを渡してきた。応援?PFCのことか?小学生の大会でもファンはつくものなんだな。

 

「頑張ってね!」

 

そう言って女の子はバスを降りていった

 

シルヴァー「…現役のウマ娘もこんな感じなのかな」

 

学校に着くと男子達は女子の方をチラチラと見ていた。中には何度も靴箱やロッカーを確認する子もいた。当然ウマ娘であるオレにも期待の目が少なからず向けられていた。

すると一人のクラスメイトの男子が近づいてきた。

 

「なーシルヴァーちゃん…チョコ作った?」

 

こいつは確かオレの前の席に座っている男だ。名前は……忘れた。まあいいか、とりあえず答えよう。

 

シルヴァー「そりゃあもちろん?」

 

「はぁ…貰える相手が羨ましいねぇ」

 

そう言って男は崩れ落ちた。

 

「ちくしょう……俺だって本命の子からチョコ欲しいよ……」

 

シルヴァー「そうか……ならくれそうな子に頼んでみればいいんじゃないか?」

 

「そんな子いないよ……」

 

シルヴァー「諦めるのは早いと思うぞ?」

 

「うぅ……今更仲良くなるなんて無理だよ……」

 

シルヴァー「確かに難しいかもしれないけど、何もしないで後悔するよりやって後悔した方がいいと思わないか?」

 

「……そうだな!ありがとよ!ちょっと頑張ってみる!ってことでチョコくれ!」

 

シルヴァー「断る」

 

「ちぇっやっぱりダメだったか」

 

シルヴァー「すまんな……」

 

「いいよいいよ、なんか元気出たし!サンキューな!」

 

そう言うと彼は自分の席に戻っていった。

それからというもの休み時間になると何人もの女子生徒がオレの元にきてチョコを渡しに来た。その中には隣のクラスの生徒もいた。

 

「はいこれ!私が作ったんだ!」

「私のもあげる!」

「PFCみんな応援してるね!」

 

などとたくさんのチョコを貰った。

 

シルヴァー「ハハハ、ホワイトデーが大変だな…」

 

ー昼休みー

 

シルヴァー「隣子、あのさチョコ作ってきたんだけど…貰ってくれるか?///」

 

隣子「ホントッ!?嬉しいー!シルヴァーちゃんの手作りなんて♡」

 

シルヴァー「喜んでくれて何よりだ///」

 

隣子「じゃあ私も、はいッ」

 

シルヴァー「ハート型…愛を感じるな…なんつって///」

 

隣子「もうッシルヴァーちゃんったら〜♡」

 

こうして無事に隣子とチョコを交換し終えると次はテイオーの番だ。

 

ーいつもの公園ー

 

テイオー「やっほーシルー!んや?その袋何かな〜?」ニヨニヨ

 

シルヴァー「揶揄うなよーほらチョコ作ってきたぞ///」

 

テイオー「まさか手作りー?ボクが本命なの〜?いやー照れるな〜」

 

シルヴァー「ばっか///友チョコだよ」

 

テイオー「ふーん……まあいいや!はいボクからもどーぞ!」

 

シルヴァー「おぉ!ありがとう!開けてもいいか?」

 

テイオー「うん!いいよ!」

 

シルヴァー「どれどれー……おっ!マカロン?」

テイオー「うん!チョコ味のね!シルのは〜?…蹄鉄型のチョコ?」

 

シルヴァー「在り来りかな…ウマ娘と言えばで考えたんだが…」

 

テイオー「もしかしてシル、渡すチョコによって意味が違うってこと知らないの?」

 

シルヴァー「え!?そうなのか!?」

 

テイオー「うん、だからね……」ギュッ

 

シルヴァー「ちょっ!急にくっつくなって!」

 

テイオー「このチョコは"あなたは特別な人です"っていう意味があるんだよ?つまりボクにとって君は特別だってことだよ?」

 

シルヴァー「マカロンってそういう意味なのか///」

 

テイオー「どう?ドキドキした?」

 

シルヴァー「ああ……凄いなお前……」

 

テイオー「あはは……実はね、朝からずっとシルのこと考えてたんだ……」

 

シルヴァー「///」

 

テイオー「シルってばさっきから顔真っ赤ー///」

 

シルヴァー「それはお前もだろー!?///」

 

テイオー「そうだね……ねえシル、これからもずーっと一緒だよ?」

 

シルヴァー「あぁ……オレたちはいつまでも親友だ!」

 

こうしてオレたちのバレンタインは終了した。案外バレンタインも悪くないな

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