最後の贈り物は幸せなBADENDとしよう 作:勝てなくても努力して勝つのが好き
大変助かります!
ようやくここまできた。都合上ほとんどが会話になってしまう
後はキャラ同士の絡みをちょっと書いたら原作にいよいよ突入します。
エリナちゃんの誕生祝もそこそこに、アリアをエリック君とエリナちゃんに預けて支部長と私はお酒を片手にバルコニーへと出ていた。
フォーゲルヴァイデ極東別邸はフェンリル極東支部のアラガミ防壁の内側。その中でも中枢にあるアナグラに隣接するように建設されている邸宅だ。おかげで、バルコニーから外を見る眺めがいい。アラガミ防壁の向こう側にある外部居住区でポツポツと点いた明かりが良い夜景のアクセントになってる。
「やはりフォーゲルヴァイデ家の芸術的センスは高いようだな。立地を活かしてインテリアや造形からくる視覚誘導が素直に美しい景色に目が行くように出来ている」
「そうですねぇ。コレができる理由がこの時代であっても崩れぬ資本主義の強大さが透けて見えて嫌ですが、綺麗なものに罪はありませんし、それだけのことをしているでしょうから、財閥のすごさが見えますね」
普段が危ない場所にいる私はもちろん、室内で仕事をすることが多い支部長も素直に夜景を楽しんでいるように見える。配られていたスパーリングワインも実に美味しいし、この祝祭的なやつで毎年招待してくれないかなぁ。
「やはり、思うところがあるかね」
「まぁ、今更ですからだからどうってことはないですけどね」
「それで、ペイラーに聞かれたくない話とは何だね。研究なら彼にいてもらうのが最も有意だと思うが」
「今から10年以上前に、カルト組織の1つが集団自殺しました。
最も、それはテスカトリポカが出現した時期に見られたモノもありますが、私が今回指しているのはとある終末論によるモノの話です」
「ふむ、終末論と言うと幾つか思いつくがそのどれもが眉唾モノだとされていたはずだが」
ここからだ、私が思う終幕に、私が描く未来に、この人の仲間になるのは絶対条件だ。グダグダやるのは好みじゃないけど、大事なポイントだから必死に舌を回していこう。
「ええ、私もそう考えていました。支部長があの日話してくれた『エイジス計画』それによって保証される壁を脅かすものがないか、私なりに空いた時間で検証をし続けたんです。
その中で見つけた『終末捕喰』という終末論。
アラガミのオラクル細胞の性質を考えると、一概に絵空事と切り捨てるには少しばかり信憑性がある気がしたので、ここ1年半は専らこれに関する研究検証でした。
『終末捕喰』の概要としてはカルト間で言われていたのは、アラガミ同士が捕喰を続けることで、地球全体を飲み込むほどに成長した存在『ノヴァ』によって引き起こすというものです。
ですが、ヴァジュラ神族がボルグ・カムラン神族を喰らったところでそこまで体積的成長は見込めない。という実績と、万有引力の法則から星ごと喰らうことが出来るサイズのアラガミが仮に生まれたとして、地球は公転周期を外れますし、仮に質量が非常に軽い存在だとしたら質量とエネルギーの等価性の関係で星を喰らう程のエネルギーを持ちえない筈だと世間一般には言われています。
コレを私なりに本当に起こりえないかの裏付けをした形になります。
結果として、『終末捕喰』とは地球の資源が何らかの形で消費され尽くされる時に発生する、オラクル細胞を用いたこの星特有の
オラクル細胞の出現はその先触れという訳ですね。
ではカルトのいう『ノヴァ』とはどのような存在かですが、この星の全生体情報を取り込んだ偏食という性質をオミットしたアラガミが起こす存在、それを『ノヴァ』と仮定します。
私の概算ですが、大きさはエイジス島予定地に載る位で済むでしょう。
それと、この前エリック君がセクメトを倒した日に、エイジス島予定地の地下に尋常ではない量のコアの集積地をユーバーセンスで知覚しました。人類が観測したことのある巨大アラガミであるウロボロス。それを容易に超えたサイズでした」
支部長の顔に焦りはない。ただ黙したまま私の話を聞いている。
もしかしたら私があの日、ユーバーセンスでノヴァの存在を悟る位までは想定通りだったのかもしれない。
だが、何も喋らないという事は私の扱いと、利用価値について再度試算をしてるはすだ。
「ヨハネス支部長、私は貴方の事を信じてます。貴方に着いていけば、アリアをアラガミの危機から生涯守り抜くことが出来ると信じています。たとえどのような思惑があったとしてもあの日、私とアリアの人生を救ってくれたのは貴方だ。
なので、貴方が悪人でも狂人でもないという前提で何故エイジスに超巨大アラガミを建造してるのか考えました。結論として支部長は『終末捕喰』を人為的に引き起こし、この星からアラガミを一掃しようとしているのでは? そして、それは
私の問いかけに対してしばらくの沈黙の末、ヨハネス支部長はグラスに口をつけてからようやく話してくれる。
「……まず、見事だと言っておこう。1年半の隙間時間のみでそこまでの結論を出せたこと。また、その若さであのペイラーの理論に追いついた事も。彼とは表現技法が異なる部分もあるが凡そ言ってることは同様だ。君がかつての我々と同じ時間に生まれてくれていれば、人類はこの様な衰退と危機に陥らなかったかもしれない。
そして、君の推測も凡そ正しい。エイジス計画は全て表向きの嘘だ。
その裏で動いている真の計画を『アーク計画』という」
「アーク……方舟が由来?」
「いかにも。ニーナ君の言う通り、『終末捕喰』は人為的に引き起こすことが可能だと理論実証は9年前にペイラーが済ませている。無論表向きに発表はしていないがね。
アーク計画に必要なものは主に3つだ。
1つ目は『終末捕喰』を行うハードであるノヴァ。これはニーナ君がエイジスで観測したものだ。
2つ目は『終末捕喰』を引き起こすソフトにしてトリガーである『特異点』だ。ニーナ君の説明してくれた理論で言うところの情報集積体だ。どのような形をしてるかは未だにわかっていないが、ノヴァ建造に合わせて星の意思によって産み出されると推測されている。
3つ目は『宇宙船』だ。人類の必要人数を乗せた方舟を、終末捕喰前に宇宙へ飛ばし、終末捕喰終了後にこの星に戻す。選ばれた人類は再誕したこの星で、再度文明を築き、アラガミの脅威から解放されるだろう。無論、自然と動物に対する原始的な危険と人間同士の敵対はあるかもしれないがね」
ちゃんと話してくれている。原作時点で第1部隊どころか極東の全神機使いに公表してたくらいだから話してくれるだろうとは思ってたけど、思ったより私が望んだとおりことが運ぶかもしれない。
この調子なら私からのお強請りも多少は通るかも。
「無論私はこの『アーク計画』には懸命に働いた者とその家族は乗せるつもりだ。一部の悪党を除いて出来るだけの人間を救おうとする意思がある。君やアリアくんもその対象だ。
……選民思想だと、『施し』のニーナは否定するかな」
「いいえ。私が人を助けるのは100%私欲ですから。私が死んだ時や何らかの理由でアリアの傍には居れない時、周りの人間に情でアリアを助けるように動かす為です。仮にリンドウさんとシュン君両人が危機的状況で、どちらかしか助けれないなら、私は迷わずリンドウさんを助けることを選択しますから。
でも、支部長がこの話を今までしてくれなかったのは、私の『施し』の名を懸念してたんですね?
じゃあ、極東の神機使いの大半、それこそカレル君を筆頭とした守銭奴や、利権主義以外が反発してきた場合を想定してる」
「その通りだね。ニーナ君に関してはアリア君を引き合いに出せば協力を得られると考えていたが、第1-第2部隊の面々の多くは反発、或いは渋る人間が大半だろう。この計画は良き人間こそが対象にすべきだが、良き人間はこの計画に素直に乗れないだろう。
アーク計画の様なモノは実行に辺り、他人の感情は考慮して行う倫理観は持ち合わせるべきでは無いが、計画を成功させるためには民間人及び現場の人間の感情を汲み取り、誘導し、錯覚させ、ハードルを乗り越えさせる必要がある」
支部長のいう現場の人間の感情は原作でも問題になった。
藤木コウタ君と台場カノンちゃんは愛すべき家族を確実に守るか、ゴッドイーターとしてアーク計画に乗れない民間人を守るべきなのか最後まで迷っていたし、一蹴出来ていたのは他の第1部隊の面々、後はアラガミとの命のやり取りを楽しむジーナ•ディキンソンさん位だろう。
しかし、原作には居なかった
乗らない奴は説き伏せ、泣き落とし、脅して乗せればいいだろう。
アラガミとやり合い続けたい人は乗らなくていい。
終末捕喰の波と共に消えてもらう。真正面からアーク計画を邪魔する
神機への理解も一定以上ある私が支部長側にいる以上、後は対人能力を残りの一年で身につければ良いだけだ。
「それらの感情面については私が誘導しますよ。その代わり、2つ追加でお強請りしていいですか?」
「君の協力が正しく得られるのであれば、計画においてそれ以上のプラスは無いだろう。なんでも言いたまえ」
「1つ目、ロケットに乗せる人員の指名権をください。もしくは私の分を増員できるようにロケットを拡充、増産してください」
「良いだろう。人数、人選については『特異点』発見までをリミットとさしてくれ」
「分かりました。2つ目ですが、──────────を私にもください」
「……どこで、それを? まだ限られた人間にしか話していない内容だ」
「アハハ、乙女の秘密です。でも、それだけの覚悟が私にもあるんですよ」
ヨハネス支部長が初めて驚いた顔を私に見せた。その顔が意外とソーマ君に似ていて思わず笑ってしまう。
意外とこの人にも可愛いところがあるんだな。ずっと淡々としてるイメージだったから、人間味が感じれて嬉しいモノだ。
「なんにせよ、これからよろしくお願いしますね? ヨハネス支部長」
「ああ、よろしくお願いするよ。それと私の事はヨハンと読んでくれても構わない。君さえ良ければだがね」
「じゃあプライベートではヨハンさんと呼ばせてもらいます」
固い握手を交わして、
ヨハン呼びは解釈違い!という方向けですが、
ヨハネス「わけのわからん所からこちらの情報抜いてきたり、計画を察せられる女なら、こちらが信頼を置いてるアピールを少しでもしてこの女の情報抜かなきゃならん」
と言った考えからくる歩み寄りです。無論これからは食事や仕事の会議の雑談を通じてよりパーソナルを詳細に探りますが、手始めの一手として手軽に打てる札なので、秘密の共犯者にこれから仲良くしていこうな。という動きです
新型神機使いは?小説は読んでないからスマンがナシです
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