最後の贈り物は幸せなBADENDとしよう 作:勝てなくても努力して勝つのが好き
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アナグラの役員室に集まっているのは支部長、榊博士、ツバキさん、リッカちゃん、各部隊長、あとは経理部門長の人とか人事部長とか食堂の衛生長みたいな選抜メンバーだ。リッカちゃんまだ17歳だよね? 神機部門代表で来てくれてるけど、本当にフェンリルって能力主義なんだなぁ。
あとこの前ツバキさんが現場を引退してリンドウさんに隊長の席を譲ってた。おかげで現場の書類関係がグングン進む。やっぱバリキャリお姉様ってすごいんだなぁと実感している。私なんて最近書類に目を通さずに判子押してる時あるからな。ばれたら怒られるから絶対言わないけど。
「では、定刻になったのでフェンリル極東支部 年間計画についての会議を始める。本日のアジェンダはこれになる」
進行役のツバキさんが表示してくれたスクリーンにあるのは、
新人の配置、新型神機の適合予定者の発見、エイジス計画の進捗、研究・開発・支援物資予算の分配についてか。
予算については、新人が何処にどれだけ配置するかによって若干の変動はあっても他のところは一定だろうし何でもいいか。ほぼ根回し済みだろうしね。
「まず新人神機使いの配置についてだが、
来季での獲得予定人員は、男性4名、女性2名。年齢は15~22歳と幅広い。
全員神機使いを希望しているものの、今のところ適合するだろう神機が発見されるのは男性3名のみ。この3名の内1名が新型神機に適合可能性があるようだ。詳細を後ほど榊博士から説明があります。
まず男性3名のプロフィールがこれだ。現場の各隊長意見を基に、こちらの人材の配置を決めようと思う。各隊の意見を貰いたい」
流石に原作開始時期からは忙しいし私の所には要らないなぁ。ていうか当たり前だけどそこそこいるんだよね、原作で出てきてないモブ神機使いが。偵察部隊の隊長も一応いるけど、ユーバーセンス持ちの私がいるせいで若干影が薄かったりする。
「第一部隊隊長リンドウだ。新型の試験運用も兼ねるんだろ? なら討伐班でもらいたいのと、姉う……オホン雨宮ツバキ中尉が勇退されたので、補填の遠距離神機適合予定の……藤木コウタ君か? が貰いたいね」
「第3部隊代表ジーナよ。ウチは今まで通り危なくなったら皆に連絡して助けてもらうから。新人はいらないわ。エイジス防衛で新人さんが学べることも少ないだろうしね」
「あ! 第4部隊隊長ニーナです! 私の班も今年は私が忙しい予定なので新人受け入れ拒否で! 援軍とかは変わらず行きますので、なんかあったら言ってください」
これ見よがしに先に忙しいと言っておく。これ以上支部長は無駄な仕事は振ってこないだろうけど、他の所──榊博士とかリッカちゃんとか──から厄ネタが来たらたまらないので。
「第2部隊隊長大森タツミだ。そういうことならもう一人の近接型はウチでもらってもいいか? 偵察部隊は……いいんだな。助かるぜ」
すごい。偵察部隊長さんは普段から息をひそめてるからか、こういう会議でもあの人一言も話さない気かな。
まぁ偵察隊なんて偽装フェロモンさえちゃんと持ってれば死者も滅多に出ないし、この時間が無駄って考えるのかもしれない。
部隊の立ち位置上私とよく話すことがあるんだけど、必要最低限のことしか話さないせいでほぼ私が一方的に喋るだけみたいになるんだよね……。何考えてるのかが本当に分からない人だ。
「では、藤木コウタ並びに、新型の適合予定者を第1部隊。近接型神機使いを第2部隊に配属する。各隊長は有意に育成するように。
他の人員については適合神機が見つかるまでは適性試験を経た結果により衛生部、経理部、オペレーション、神機整備等の適材適所で配置予定だ。
つづいて、新型神機使いの発見について、榊博士、説明をお願いします」
私が適合しようと気合入れてテスカトリポカ、セクメト、アイテール、スサノオみたいな接触禁忌種のコアをこれでもかと詰め込んで無理やり一つにしたスーパーコアをもつ神機だったんだけど、すごい。あれに適応できる存在っているんだ。私自身リッカちゃんや榊博士と設計しながら、オーバーパワーでは? みたいな気持ちになってたし、オラクル細胞への耐性──旧型からのコンバート──前提で作ってたんだけどな。これが世界の修正力ってやつかもしれない。
「フェンリル技術部門統括 ペイラーだ。
実数値として詳細を語ると長くなるから搔い摘んで話すけれど、簡単に言うと、事前検査の段階で適合率が非常に高くなりそうだ。加納ニーナ君や、雨宮姉弟に比肩しうるだろう。これが身体能力側に出るか、ニーナ君のように特異能力側に出るかは未知数だが、巨大戦力になる可能性は非常に高い。
だが、もしかしたら台場君のように周りが見えなくなるパターンの可能性もある。
また隊長クラスには事前に話していることだけど、遠距離と近距離切り替えながら戦うことが可能な新型だが、世界で誰もが未だ扱ったことのない戦法になるだろう。神機の距離関係なくみんなで手取り足取りのサポートをしてあげてほしい。簡単な説明は以上になるが、質問はあるかい?」
「第4部隊隊長ニーナです。よその支部が今開発中の新型はコアが大型2体分で作られてたかと思いますが、
「神機開発整備部のリッカです!そこに関しては理論上は問題ないよ。従来通り腕輪から偏食因子の緊急投与。これで神機の無力化が出来る設計になってる。とはいえ、あくまで理論上かつ神機使いに使う前の実証段階ではの話だから、現場の方でも気を配って欲しいかな」
「ありがとうリッカちゃん。リンドウさーん、そういうわけなので、しばらくの間は同行者に偏食因子持たせといてくださいね」
「おうよ、任しとけ」
神機は新型であっても偏食因子で緊急停止できるんだ。理論上って言ってたからメディカルチェックの時にかこつけて実際に止まるかどうかも確認してもらおう。表向きは全然ただの安全確認だしね。
「新型の動向には各自注意を払ってくれると助かる。
続いて、エイジス計画の進捗について、支部長よろしくお願いします」
「ヨハネス・フォン・シックザールだ。各位の普段の業務への奮戦に感謝している。
エイジス計画について進捗の説明をさせてもらう。
現在第3部隊を中心とした活躍のおかげでエイジス計画用の島へのアラガミからの直接攻撃は軽微に抑えられている。
また、エイジスに使う予定のアラガミ防壁用コアの収集率は7割程、内部の作業完成率は2割といったところだ。ニーナ君から随時連絡を出してくれているとおり、余裕があるものは引き続き結合崩壊を起こし切ってからアラガミを討伐、コアの抽出をしてくれると助かる。
また、本計画は秘匿領域の項目が多くあり、指名者および指名作業者以外のエイジス島内部への侵入を固く禁じている。
第3部隊は仮にアラガミが戦線を突破し島内に侵入した場合、第4部隊隊長、および私に即時通達を厳命する。
また、第4部隊隊長は通信を受け次第、外部に居る場合は交戦を切り上げ、エイジスに向かうようにしてもらいたい」
「承知しました。ジーナさん、守備は任せましたよ!」
「フフフ、あなたに応援は頼んでも、防衛を抜かれて救援を頼むなんてヘマ早々しないわ」
流石ジーナさん、頼もしいなぁ。でも支部長の説明ってなんでこうも怪しく聞こえるんだろうか。
お陰様でリンドウさんなんて真顔キープしちゃってるよ。絶対怪しんでるでしょ。リンドウさんが動くのって、こういうところの積み重ねな気がするよなぁ。
「第2部隊大森です。純粋な疑問なんですが、なんでニーナはよくて他の隊長クラスはダメなんですか?」
「技術的企業秘密という面もあるが、一番は精密機器が非常に多く、壊れても大丈夫なものと、壊れたらまずいものが作業の都合上混在している。またそのせいで軽い迷路構造になっている状態でね。
技術部門に明るく知識があり、持ち前のユーバーセンスから対象の発見が早いニーナ君以外に適任が居ないというワケだ。
他の部隊長クラスの面々ではエイジス内の物の選別を出来る様になるまで、今からでは1~2年はかかる見込みだ。
ニーナ君には負担をかけて申し訳ないが、恒常体な任務がないのは彼女だけなので、教育の時間を君たちに与えられないことも由来する。
心苦しいが理解してほしい」
支部長絶対心苦しいなんて思ってなくて笑えてくるな。
まぁノヴァやらその他諸々の建造なんて見られた日には言い訳できないからさもありなんって感じだけど。
「タツミさーん別に気にしなくてイイですよ。第3部隊はシュン君とカレル君だけなら不安ですけど、ジーナさんもいますから早々そんなこと起きないことでしょうし」
実際に、アーク計画に勘付いたのが原作だとリンドウさんだけだったことを鑑みて、実際に防衛戦線が抜かれることもないだろうし、私としてはエイジス島の思いもよらぬ行動されるのを防ぐために、リンドウさんには原作通り、一時的にMIAになっていただきたいから、というか、ソーマ君と新型君だけでもキツイのにそこに+リンドウさんは無理筋が過ぎるから、MIA時に説得して無理だったら原作同様ハンニバルになって終末捕食の藻屑になってもらうかな。一応説得というか、余計なことしないでもらうようにお願いはしておくけど、望みは薄いだろうし。
……ツバキさんとサクヤさんには悪いことするなぁ。
実際に私が助けれるのって誰だろう。
カレル君に、シュン君は勝手にロケットに乗るとして、コウタ君にエリック君辺りは説得次第で乗ってくれそうだけど、あ、そうか。サクヤさんはリンドウさんから貰うビールの裏の記録媒体を回収すればいいのか?
そうすればアリサちゃんが敵対することもないし、ソーマ君とシオちゃんが接触前に私がシオちゃん捕まえればソーマ君もワンチャンあるかもな?
今の妄想が全部上手く行けば、後は主人公の新型君だけかぁ。なんだか光明が見えてきた気もするな。
「おい、加納ニーナ第4部隊長聞いてるのか」
「わ! あ、はい! えーと、ああ、もう予算の話です? ウチはエリック君のバレット開発費分だけあればいいですよ。自分の分のアイテムは自費で買えるだけの余裕がありますし、他の部の研究に関してはそれぞれ申請書通りで通ってるなら余分にもいらないです!」
「そういうことならまぁいいが、余り根を詰めすぎているようなら休暇もしっかりとることを勧める」
考え事をしていたらツバキさんに睨まれてしまった。
まぁどうあがいても私が悪いので愛想笑いでその場を濁しておく。休暇らしい休暇なんて思えばあんまりとってないなぁ。
エリナちゃんの誕生会も夜だったから朝一から昼過ぎにかけてアラガミ討伐してたし、アリアと一緒に過ごすってなってる日もアリアがお昼寝したら少し眺めて研究資料を少しでも進めてるし……私っていつからこんな勤勉になれたんだろうか。
ヨシ、アーク計画の実施前には少しばかりまとまった休暇を貰おう。
「では、支部長までを含む全員の承認を得られたので年間計画の打ち合わせはここまでとする。各自それぞれの職務に戻れ」
場の全員が思い思いに席を立つ。
私もそれに倣って退出しよう。新型が主人公君にわたってしまった時点で目下のクソ忙しさは無くなったので、あとは支部長の計画の進捗を随時確認しつつ、アラガミの発生と消滅データの観測から特異点の出現位置のシミュレートだけど、まだまだデータ不足で分かんないんだよな。
もうそこらを徘徊しててもおかしくない筈なんだけど……。やっぱ原作方式の追い込み漁をしないと捕まえられないかなぁ。
そんなこと考えながら歩いていれば、リンドウさんから肩を叩かれた。
「よっニーナこの後時間あるか?」
「ん~~、まぁ作ろうと思えば作れますよ。突発の出撃さえなければ平気ですね」
「丁度いい。ちょっと付き合え」
クイクイっとグラスを傾ける仕草から呑みの誘いらしい。まぁ最近第一部隊のみんなと呑んでないし、偶にはいいか。
「しょうがないですねぇ、他に誰が来ます? ソーマ君とかですか?」
「いや、今日はサシだ」
「えぇ? こわーい」
私は肩をわざとらしく抱いた。いや、でも本当に怖いな。急に何?
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