最後の贈り物は幸せなBADENDとしよう 作:勝てなくても努力して勝つのが好き
原作が始まるまでに3年以上かかる二次創作があるらしいよ。
原作開始時期なだけで原作と欠片も関係ないけど。
感想、評価、ここすき、誤字報告ありがとうございます!
3-1
性別:男性 年齢:16歳 誕生日:2月4日
経歴:
外部居住区の土木や大工等の修繕業務を父親と共について日銭を稼いでいた。身辺調査では周囲からの信頼も篤く、気さくな性格かつ頭脳明晰とのこと。
※外部居住区の住民の中ではという話なので、実際に研究等の教育を施した時にどこまで着いてこれるかは未知数。
現状状態:
ペイラー・榊氏が担当したメディカルチェックでは異常が発見できず、新型神機適合後の経過は良好。と見られる。また、既にアナグラ内の人員と積極的なコミニュケーションを取っており、新型ということで一方的に妬んでいた人物も居たが、そういった人物とも親交を深めている様子が見られる。
基本訓練の教導を担当した雨宮ツバキ氏によって提出されたレポートによると、
「ふーん
新型君の報告書を見ながらアリアが握ってくれたおにぎりを頬張る。
ハチャメチャに美味しい。小さいおててで一生懸命握ってくれたんだろう、そこそこ数があるのも非常にありがたい。
ちなみに、今私がジェット機に乗って向かってるのはフェンリル本部だ。
どうやら私が私欲で極東の新型神機のコアを豪勢にしたのがバレたらしい。結果的に原作主人公君が持って行ってしまったからいくらでも言い訳が効くからいいんだけどさ。
簡単に言えば査問委員会なわけだ。懲罰委員会に掛けられる訳では無いから所謂裁判っていうより事情聴取みたいなもんだね。
まあ本部には今回各支部の支部長と有力な人物──極東で言えばツバキさんみたいなポジションの人──が居るらしいので、広かった顔をさらに広げれてラッキー程度に捉えている。敵と味方がハッキリすると非常に助かるね。
無論、今回はエリック君は連れてこれてないが、彼はそもそも第4部隊なので、原作通り主人公とソーマ君と一緒にミッションに行くことも無い。しっかり周囲には警戒しろと言い含めておいたので死ぬこともないだろう。ないよね? 流石にコレで死んでしまったら手の施しようがない修正力とやらの存在を認めるしかなくなるんだけど。
ジェット機に揺られながら新型君の資料を読み切れば、タブレットで新たに立ち上げたプロジェクトの資料を進める。
移動時間は睡眠時間にしようかと思ったけど、人が居るならともかく単身でいるときにしか進めれない仕事もあるせいで、こういう貴重時間は有効活用しないといけない。
ふと思ったけど支部長はアルダーノヴァの男神側に搭乗していたはずだけど、どうやって操作してたんだろうな。アルダーノヴァと共に死んだはずだから、オラクル細胞に溶ける形だったんだろうけど。今度操作面における設計思想のお話を聞かなきゃ。
そんなこんな、あーでもないこーでもないとタブレットを叩き続けること5時間ほど。
ようやくジェット機はヨーロッパ地方にあるフェンリル本部に到着したらしい。
緩いGがかかった辺りで手荷物を纏めてこれから行われる査問委員会での資料を出す。生憎と権利主義の馬鹿たちに付き合ってる時間はないので、やることだけやってさっさと帰国するに限る。
「加納ニーナ偵察少尉ですね、お待ちしておりました。荷物をお持ちします」
「お気遣いありがとうございます。ですが結構ですよ。バックパック一つと神機だけですし、あまり他人に自身の私物を任せたくはありませんから」
荷物を引取ろうとしてくる案内人。フェンリル指定制服を着た女性だが、手にある腕輪を見る限り彼女も神機使いらしいが、年の頃を見る限りツバキさんと同じくらいだろうか。腕輪に封印が施されているのを見るに、ツバキさんと同じく現場から引退した人かな。
もしかしたら気遣いで言ってくれてるかもしれないけど、ヨハンさんを嫌ってる政敵は多いだろうから、信用していくわけにはいかない。
お姉さんは申し出を断られると思ってなかったのか、目をぱちくりとさせるが、1人で納得したように頷いた。
「なるほど、確かにそちらの立場を鑑みれば警戒を欠かないのは、当然ですね。出過ぎた真似でした。
少し歩きますが査問委員会の時間も近いですから、付いてきてください」
「はい、案内お願いします」
シゴデキっぽいお姉さんについていけば、ジェット機から降りて、空港内の自動ドアをくぐれば、床というか部屋ごと動くタイプのエレベーターに乗せられた。
本部というだけあって随分とデカい場所らしい。こんな設備無駄じゃないか? 人が動いた方が早そうだけど。人間以外も運んだりすることがあるのかな。
「もうすぐ査問会に出席される方々の前に出ます。何か本部や各支部の方に提出する資料はお持ちですか?」
「じゃあこれだけお願いします。データ端末だとクラッキングの危険性考慮があるかと思って紙で持ってきてます。
そちらでスキャンしてデータを回してもらえれば」
「お気遣い感謝します。お預かりしますね」
「原本は持ってるのでスキャン後は破棄でお願いしますね」
「承りました」
案内人のお姉さんに今回の極東産新型神機の設計データを渡す。同じ企業内で技術秘匿とかはしない方がいい。いっぱい失敗作を作ってノウハウの蓄積のが重要だしね。
まぁ接触禁忌種を大量に使う新型神機なんて、コアの用意が出来ない他の支部や本部には見られたところでどうせ用意できないんだ。なにも痛くはない。
部屋の中心に用意された椅子の上に座って査問委員会が始まるのを待つ。
部屋の稼働はもう止まってるし、壁の向こう側に人の存在が知覚できるから最後には壁が下がるのかな。
あ、モスクワ支部で会ったリーダーっぽかった人もいる。懐かしいなぁ。飲み込みが早くていい人だった覚えがある。
「定刻となったのでこれより資源の横領疑惑による、加納ニーナ偵察少尉兼極東支部アラガミ生態調査課長兼神機開発企画課長の査問委員会を開会する!」
開会の合図とともに、部屋の四方の壁がせり上がり天井に収まる。
ガラスケースのような仕切りを隔てて、私を中心とするようにぐるりと私を囲むお歴々。
一通り見渡すと知ってる顔がチラホラいるな。本部の方々はともかく、各支部の方々は気だるそうにしてたり、同情の目を見てくれてたりと、心情的にはさっさと終わらせるならこっち側に付けれそう。
「フェンリル本部資源管理部統括官 バーランドである!
加納ニーナ、貴様が此度開発にかかわった極東支部の新型神機、計画以上に上位アラガミのコアを組み込み、必要以上の資源を私欲のために浪費したと報告が届いている! 相違ないか」
「相違ありです。神機開発部企画課長として、必要かつ適切な資源投入判断であり、私の権限を逸脱もしておりません」
「黙れぃ! 儂ら本部はもとよりモスクワやオーストラリアを始めとした各支部でも同様に新型は作っている! にもかかわらず極東だけより強力な神機を作る必要が何処にある! 極東以外は皆一様にヴァジュラのコアを採用しておる! なぜ足並みを合わせんのだ!」
ああ、今回の査問会はこの一人でつば飛ばしながら怒ってるおっさんが原因か。
大方極東支部に研修に来てる人員の中におっさんのスパイが居るな。同じ企業なのに手を取り合えないのはそういうところだよなぁ。
ていうか今足並みとか言ったか?
「足並みを合わせる必要ないですね、新型に接触禁忌種のコアぶち込むことに何の問題が?
強力な神機は強力なコアによって生まれやすいというのは数年前に極東支部のペイラー・榊氏によって提出された論文で証明されてますし、皆様もご存知ですよね?
それに私が推し進めた新型と同じモノが欲しいなら、皆様も自分で狩って新型に組み込めばいいんじゃないですか? ほら、今回私がお持ちした資料でコア同士の融合と反発の抑え方、みたいなところの技術的な部分は共有できましたし、コレで皆様も我々に足並み揃えれますね?」
「技術だけでなく、資源の分配はこの誰もが苦しい時代では最も必要なことだということがわからんか小娘!」
「アハハ、まるで旧時代ですら化石に近かった共産主義みたいな考え方をなされるんですね。フェンリルは資本主義だったはずですが……もし本当に分配が必要だというならしっかり
我々だってコアの独り占めなんて考えてないですから、必要な内容であれば残り物の
顔の色と同じく余りにも赤色な意見で笑ってしまう。5ヵ年計画はおろか1年計画ですらその日々のアラガミの襲撃で変わってしまうのが当たり前なのに、大真面目風に分配がどうの、資源がどうのと喚いているが、実態は接触禁忌種のコアをよそに回して得る利益が無くなってしまって怒ってるんだろう。そして、今後は本部にちゃんと回すようにという圧力なわけだ。
このゴミは方舟に乗せなくていいな。アレに同調してるカスも同様だ。
話の畳み方はどうしようかなと考えていれば、後ろから覚えのある声が聞こえた。
「モスクワ支部神機使い代表 アダムだ、久しいな。Ms.施し」
「モスクワのリーダーさん! テスカトリポカの時以来ですかね? お久しぶりです」
「バーランド統括官含めたこの場の全員がご存知のことかと思うが、極東は他の支部と本部と比べるとアラガミの質、量、種類全てにおいて隔絶している人外魔境だ。ソコに住まう彼女たちはまた歴戦だ。仮に我らモスクワ支部の全員であるアラガミの群れを討伐するより、彼女一人、或いは他の極東支部神機使い数名の方がその群れを討伐する方が遥かに早いだろうな。
私が思うに、彼女らのような強者が生まれるのは極東のように厳しい地だからでもある。強者以外は極東に居るべきではないとも考える。命という資源の無駄だからな。
故に、極東支部の新型神機使いをより強くするための判断をした彼女に何ら非はないのではないだろうか。ただでさえ貴重な新人、新型だ。死んでしまえば損失は測り知れん」
おお、数年前の私の話を覚えててくれたみたいだ。隣の恐らくモスクワ支部長が青い顔で必死こいてマイクを奪い取ろうとしてるが力づくで押さえつけてる。援護射撃は嬉しいけど後で怒られても知らないよ?
「むぅ……新型神機使いをより強くする必要があるのは認めよう。しかし組織とは規律を守ることで維持されるのだ! 資源の独断しようなど許すわけにはいかん!」
あ、元々感情論でしか話してないのに確定的なリーサルポイントが見えたな。くだらないこの話を畳もうか。
「規律が焦点ならなにも問題ないですね。
神機使いには神機強化を目的とした討伐したアラガミ素材の個人保管の権限が認められています。
今回使用したコアはすべて私が討伐したものです。規定内にある素材の詳細にコアについての注釈はありませんが、素材とはコアの再生力によって抽出するものであること考えると、コアもまた素材でしょう。さて! お集まりのみなさーん! 決を取りましょう! 今回の私の行動に非があると思われる方は挙手を!」
バーランドとかいう豚以外に数名手を挙げるヤツがいる。ふーん? 中国支部全員ととインド支部の支部長は敵っていうか豚の派閥なわけか。
他の人達は見限ったか、仲良くなれる可能性アリって所かな。
にしても、本部の人達が豚以外誰も手を挙げてないのが1番ギャグだね。
「じゃあ反対に、私の行動に問題ないと思われる方は挙手をお願いしまーす!」
この場に居る、さっき手を挙げなかった人全員が手を挙げてくれる。
本当に良かった。バカが思ったより少なくて。
「さて、では私は無罪放免ということでよろしいですか?」
豚を押しのけてマイクを手に取った女性がコチラに手を振る。
歳はヨハンさんと同じくらい。理知的な感じがするし、さっきまでよりは話が通じそうだ。
「バーランドに代わり私が話そう。フェンリル本部オラクル細胞研究局長のアテネだ。時間を取らせて悪かったね、無罪放免で問題なしだよ加納さん。あの豚とそれに与するバカたちはともかくとして、他の本部の人間はアレほど馬鹿では無いから君とヨハネスとは仲良くしたいと思ってるんだ。よろしく伝えてくれ」
なるほど、コレは
次の世界の権利に乗り切れなかった豚を船から下ろし、少しでも方舟に乗れるスペースを増やそうとする本部の中で行われていた政治の結果。
一枚岩になった訳じゃないだろうけど、表立って邪魔だてする存在とアーク計画を嗅ぎつけれた
「アハハ、アテネさんですね、分かりました。ヨハンさんには良い感じに伝えときますね。じゃあ私は帰ります、極東は今からがいちばん忙しい時期なので」
「ああ、モスクワ方面をジェットの数の関係でモスクワ支部、ロシア支部方面と乗り合いになるよう調整した。有意な話をして帰るといいよ」
査問会時間僅か7分。
これなら面直じゃなくて通信でよかっただろという憤りも感じながら、ジェット機で相乗りする事になるモスクワとロシアの支部の面々の元に向かう。
アダムさんにはお礼をしなきゃね。
極東の外(本部)は陥落したな!ヨシ!
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