最後の贈り物は幸せなBADENDとしよう 作:勝てなくても努力して勝つのが好き
今話に関しては以下の要素が含まれます。
・固定夢主
・原作崩壊(今更)
・性的な表現
・なんでも許せる方向け
ソーマ担同担拒否はブラウザバックしてください。
今話は8話くらいで以前とったアンケート、主人公のニーナちゃんはどのくらい酷いことができそうなイメージがありますか?の集計結果を元に表現しています。
「おいニーナ聞いたか?ソーマと一緒に任務に行ったヤツがまた死んだらしい。お前もいい加減距離取った方がいいんじゃねえか?」
「亡くなった人は知ってますよ。今朝方に私が『回収』してきましたから。けど、余りそういうこと言わない方がいいですよ。目の前で仲間が死んだことない神機使いの方が少数派なんだから。その時にオマエのせいで、なんて言われたくないでしょ?」
「それは、そうだが……」
「戦場で死ぬ人間はみんな自己責任で死ぬんだ。遺された側がギャーギャー言うのはみっともないです。出来るのは冥福を祈るくらいですよ」
アナグラに所属していた防衛班の新人が死んだ。
アラガミ防壁外縁部での防衛任務中にザイゴートを倒すのが遅れたこと、コクーンメイデンのジャミングが入ったこと。不幸にも付近に偵察班の網を掻い潜ったコンゴウが居たこと。それら全てが重なった結果、最も手薄だったはずの箇所を任された新人君が逝った。
コンゴウは近くにいたソーマ君が引き受けてたらしいが、これ以上仲間を呼ばれる前にザイゴートを落とそうとした所を、コクーンメイデンに狙撃されて死んだらしい。
原作だとちょうどエリック君が死んだくらいの時期だから、もしかしたら帳尻合わせかな。本当に、
隊長のタツミさんも、ソーマが近くに居るなら大丈夫だろうと思って任せたとか。彼にもきっと
葬儀は言うほど大きくない。エリック君と違って貴族の出じゃないし、コウタ君やユウ君程コミュニケーションに長けてた訳じゃないから知り合いも少ないらしい。同じ防衛班と当事者、というか近くで戦ったソーマ君、ユウ君。後は上官職と外部居住区の家族位なものだ。
焼香を上げて遺族に頭を下げて、列に並ぶ。
アナグラ式の葬式はベースが日本の葬式と一緒だが、神機使いの遺体は基本残っていない、あるいは見れたものではないので顔を見たり、燃やしたりとかは存在しない、共同墓地に埋められるだけだ。
まぁ、埋められた先がまともな施設じゃないって知ったのは、ここ2年くらいだけど。もしかしたら私のお母さんも、埋められた先で『有効活用』されてるのかな。
よそう、考えたところでどうしようも無いことだ。
「貴方がぁ!貴方のせいなんでしょ!返してよ!息子を、私の息子を返して!」
お経の流れる葬儀場の中、ソーマ君が遺族のお母様に激昂されていた。
こりゃまずいなぁ。
「タツミさん、ツバキさんはご遺族を。私はソーマ君に」
手短に2人に告げ、2人も同じ考えだったのか直ぐに反応してくれた。
ツバキさんが暴れる遺族を傷つけないように抱きふせ、タツミさんが視界を塞ぐように立って宥める。
「行くよソーマ君」
そしてこれ以上場内が荒れないように、ソーマ君の腕を引いて葬儀場から出ていく。向かう先はベテラン区画、もとい私室だ。アリアと暮らす部屋とは別に仕事部屋が与えられてるのでそっちに引きずり込む。
「おい、別に俺に構わなくていい」
エレベーターに乗ってそんなことを言う彼の言葉を無視。
階について無言で腕を引けば、多少の抵抗は見せるけど黙って着いてくる。
「お茶、コーヒー、あとは酒。どれがいい?」
「だから要ら」
「わかった酒ね」
「話をき」
「聞かない」
部屋に入ったら来客用のソファにソーマ君を放り投げる。
矢継ぎ早に飲み物まで用意してやれば、彼は無駄に律儀だから1人で外には行かない。
酒は……高めのやつ開けてあげるか。どうせ私はそんなに酔わないだろうし。
「……」
「……」
グラスに砕いた氷を入れて、ウイスキーを注ぐ。どうせすぐ飲むし瓶と一緒に机に運んで彼の前にグラスを一つ置く。
私は彼の隣に座って酒を飲みながらタブレットを開く。慰めも大事だけど、ベタ構いは彼が好きじゃないだろうから、傍に居るだけで良いだろう。資料を流し見しながらチェックし、電子印を押す。押したものは次の人に回覧が行くようにデータを送付。荒廃した世界でもでかい組織のこういうことは無くならなかったらしい。
話を聞く気はないが逃がす気もないという意思が伝わったのか、ソーマ君はようやくグラスを手に取って飲み出した。良かった。
「俺のせいじゃねぇぞ」
「そうだね」
戦場で死ぬのはどんな理由でも自己責任だ。アリサちゃんにやられて将来的にリンドウさんがKIA認定を受けるのもそう、その場の全ての要素から自分の負け筋を残した状態で戦うヤツが悪い。
「どいつもこいつも自分の実力が分かってねぇんだ」
「そうだね。みんながソーマ君より弱いからね」
いくらソーマ君が強いからって、自分もアレくらいできると勘違いするバカは定期的に現れる。そして、そういう人から死んでいく。
「任せて引けって言っても引きやがらねぇ」
「そりゃ救えないね」
フェンリルだって製薬会社だったのは昔の話で、今は軍みたいなものだ。命令違反はそれだけで溢れる命が増える重罪だ。かつての私みたいにね。
「けど、俺のせいらしい」
「ソーマ君のせいじゃないよ」
死んだやつが悪い。生き残った側が悪いなんて事はソイツが裏切り者の場合以外ありえない。
「俺は死神らしい」
「かっこいいじゃん。アラガミ全部ぶっ殺そうね」
ソーマ君と同じミッションで人が死んだのはコレで7人目。だけど、私がアラガミ化した神機使いを処理したのは既に18人。死神っぷりなら本当は私が言われるべきだし。
「……俺が、なにした?」
「何もしてないよ」
ソーマ君はただ、懸命に生きてるだけなんだから。
恵まれた肉体を持って産まれて、恵まれない環境で育って、アラガミを殺すことでしかアイデンティティが得られなかった幼少期を過ごしただけで、後はコミュニケーションが苦手な思春期男子と変わらない。何もしてないただのいい子だ。
「……もう俺に構うな」
「構うよ」
「俺より弱い癖に!着いてくるなって言ってんだ!」
「私より弱い癖に、生意気言うなよソーマ君」
声を荒らげて机に叩きつけられたグラスが割れる。
少しばかり指を切ったらしいのか血が出ているので、手で圧迫止血したらポケットの絆創膏を貼ってやる。
あまりにも抵抗がないので顔を見遣れば、泣きそうな顔で堪えていた。
こんな状況でも髪はサラサラで、瞳は変わらず宝石みたいに綺麗だ。普段と違って可愛げがある。
「……お前も死ぬぞ」
「……はぁ。このやり取りも2度目だね?前は私の入隊して1年目だっけ。
何度でも言ってあげるけど、他の誰が死のうと
泣きそうな顔を見られるのは恥ずかしいだろうし、抱きしめてやる。
アリアをあやす時の様に背中を優しく叩いてやれば、彼もようやく声を上げた。
彼は自分のせいで他人を失いたくないだけ。彼がみんなと親しくなろうとしないのは、喪った時に耐えきれないから。彼が死神を否定しないのは、そうすれば自分と仲良くなろうとする奴は居ないと思ってるからだ。
だけど、母親を知らず、父親からの愛を知らない彼はきっとだれよりも寂しがり屋だ。
「……お前はホントに誰にでも甘い」
「少なくとも、こんな甘い対応してるのは、今のところソーマ君だけなんだけどね」
「ニーナ、お前、ナメてるだろ」
「どうせ眼中に無い癖に。キミになら都合のいい扱いされてもいいのにね?」
ソーマ君が落ち着いた辺りで腕から解放して、私も酒を煽る。また酒を注ごうとして、ソーマ君がグラス割ってたことを思い出して、私が使ったグラスはソーマ君へ、私は瓶から直に呑む。
「ああ、そうだ、酒の過ちっていう
なんてね。
そう言ってソーマ君を一頻り揶揄った後、タブレットを再び手に取ろうとした時、私の視界は天井を映した。どうやら長ソファに引き倒されたらしい。
「へ?」
「言い訳はしねぇ。最低でもクズでも死神でも好きに言えばいい」
どうやら今まで通りどうせ手を出して来ないと思ってたが、ちょっとはやる気が出たらしい。
割とフラれた事は根に持ってたけど、EDってわけじゃないんだ?まあ年頃の男子なわけだし、命のやり取りを日頃からする戦士なわけだし、性欲は無論あって然るべきだしね。
にしても、ムカつくな。なんだ?このこれから腹いせに無理やりします。みたいな態度がさ。
それともなんだか、勘違いさせてしまったかな。
「手を出しても良いとは言ったけど、
それと」
グルリと、体捌きで私と彼の上下位置を入れ替える。
まさかマウントポジションが入れ替わると思ってなかったのか、目をむく彼を嗤ってやる。
「私が上で
「食虫植物かお前は」
「だとしたらキミは死神どころかただの虫だね?ザーコ♡」
酒瓶を傾け、中身を彼にも飲ませる。
今日はとても自室に戻れそうにないな……掃除も大変だろうし。
神機使いと言えどもアルコールに弱い人強い人は居る。彼は普通で私は強い。
互いに同量の酒精を交換し続ければ、先に酔って来るのは彼で、動きに精細が欠くのも彼だ。
どうせ今は感情の発露が彼に必要なんだから、多少暴力的な位がちょうどいいし、それ位は傷心の彼を利用する私にぶつけられないと、居た堪れないと言うものだ。
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結局、一晩を彼と共に過ごし、明け方になれば彼は少なくとも表面上は元気になっていた。
いや、落ち込んでもいたっちゃいたけど、まあ、絶対に手を出さないと決めていた私に手を出しちゃった辺りを気にしてそうだ。
散々私が煽ったから気にしなくていいのにね。前世男だったからわかるけど、女にああいう事されて手を出さない方がおかしいわけだし。
全年齢ゲームの登場人物だからか、今まで全然手を出してこなかったから私に魅力がないか?と思わされかけてたけど、内心さえ知られなければそこそこ以上に良い女をしていたはずなので、彼もまた我慢してたらしい。
とはいえ……
「ケダモノぉ…… 」
神機使いの体力を舐めていた。いや、P73偏食因子からくる超人的身体能力を舐めていた。
足腰に来るとは聞いていたが、本当に足腰に来る。腰が痛くてまともに歩けない。
回復球を腰に押し当てて無理やり治そうとしたが、全っ然効果が無かった。ナンダコレ……?
「クク、わ、悪りぃ大丈夫か?」
「笑ってんじゃないよクソガキぃ。腰撫でてろよぉ」
クソクソクソ、私が上だったはずなのに……!全然途中まではこっちがリードしてたのに……!なんだこれは、まるで私が雑魚みたいじゃないか?く、悔しい……!
なんだその無駄に優しい目は!次はもっと呑ませてからやってやる、二度と舐めた態度取れないようにしてやるからな!どうせ1年にも満たない関係だろうけど、手離せないくらいにしてやる……!
※深夜テンションで実話を元に書きました。
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