ハイスクールDxKA~怪異能の青年は世界を翔ける改   作:カオスサイン

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総員BGM用意イー!
後感想ほちい!…


本編
EPⅠ「怪異能の青年VS堕天使」


Side刹那

「何事かと思えば只の下等な人間ではないか」

「先輩逃げて下さい!」

黒翼の男には見下されて他の者達には心配される。

まあそれは無理もない…ってか結界破壊された事にすら気が付いていないのか。

「逃げる?はん!誰かは知らないがアンタ程度の奴から逃げるようでは神山の血が泣くぜ…」

「下等な人間如きが!後悔しても許さん!フリードォー!」

「あいあいさー!」

「!」

黒翼の男の指示でフリードと呼ばれた白髪神父が光剣を構えながら此方へ突っ込んでくる。

「成程、アンタが一連の事件の実行犯か!手加減は必要無いな!」

「何をゴチャゴチャと!」

フリードは分身しながら仕掛けてこようとするが

「遅いな!」

俺は逢魔ヶ刻を抜刀して奴を分身毎一閃する。

「んなあっ!?…」

「ん?浅かったか…(『やいこ、早急にアレを駒王学園まで持ってきてくれ!』)」

『分かったわ!』

「「悪夢の聖剣」と「天閃の聖剣」の能力を初見で見抜いたのか!?あの青年…」

「あん?」

聖剣だとアレが?…ナマクラだと思ってたんだが…俺は仲間に霊子テレパシーで連絡を入れておく。

「そこの少年、邪魔して悪かったな」

「え?」

俺は場に居た金髪の少年に声をかける。

並々ならぬ因縁を一目で感じ取ったからだ。

「詳しい事は知らないが因縁があるんだろ?」

「あ、ありがとうございます!フリード覚悟しろ!「聖魔剣」!」

「だああああー!?……」

金髪少年がフリードを叩き斬った事で奴は倒れる。

その直後、傍に居た胡散臭いオッサンがなんか喚き出して黒翼の男が生成した槍の様な物で突き刺されて殺されていた。

「ほう…只の人間だと侮っていたが認識を改める必要性があるようだ」

「そいつはどうも…」

「それしてもよく戦えるものだな。貴様達の信仰する主などととうに居ないというのにな」

「そ、それはどういう事なんだ!?答えろコカビエル!」

「分からないか?主など昔の三大勢力間で行われた戦争で先代魔王と共に息絶えたのだ!」

「そ、そんな!?…」

「それじゃあ私達は…」

青メッシュがコカビエルと呼んだ男がそんな事を言うと栗色ツインテ美少女と金髪シスター美少女までもが絶望したかの様な表情をする。

「それは戦後熾天使達が神が残したシステムを総出でなんとか機能させているからに過ぎんからだ。

だが其処の人間には意味無いようだがな」

だって俺の家仏教徒だし。

「それで?コカビエルって言ったけアンタ、その戦争で決着が着けられなかったもんだからこの街を起点にして再び戦争を起こしてやろうなどという腹くくりだな?」

「そうだ!俺はあの戦争の続きを行い今度こそ…」

「下らねえな!」

「なんだと?」

俺はコカビエルの言葉を遮って言い放つ。

「そんな事で平和に暮らしている人々を傷付けようとするのは断じて許さん!」

「た、たかが少し強いだけの人間がこの堕天使幹部コカビエルに盾突くか!」

「少しばかり強い人間?はん!俺にとっちゃアンタの方が井の中の蛙なんだよ!」

「ほざけええーーー!」

コカビエルは怒りを露わにして俺に光の槍を放ってくる。

だが

「刹那ー!持ってきたよおー!」

そんな声が聞こえたかと思うと俺とコカビエルの間に降ろされた巨大な蛙の石像が奴の攻撃を難無く防いだ。

ナイスだ!

「馬鹿な!?…」

「おいおい、いくら特別製とはいえまだ霊力を通してすらいないぜ?

アンタの実力はそれまでってこった」

「き、貴様は一体何者だ!?」

推奨戦闘BGM「ヒカリ(InstVer)」♪

「俺か?俺は宮ノ下刹那、かの鵺野 鳴介の一番弟子でありあらゆる霊技を身に着けた神山の血を引きし霊能力者の一人さ!」

「そしてアタシは刹那のいぬかみのやいこよ!」

俺が契約を結んでいるいぬかみであるやいこが傍に降りてくる。

「霊能力者だと…神器すらも持たぬ人間の若造如きが!…」

コカビエルはいくつもの多重の光の槍を収束させて巨大な物を生成して勢い良く投擲してくる。

「邪炎!」

だがそんな一撃も虚しくやいこの放った炎によっていとも容易く崩れ去る。

「弱っ!この術アタシの持ってる中で一番弱い術なんだけど」

「お、俺の全力の一撃があんな小娘如きに!?」

「街の人達を傷付けようとした罪の清算の時だ!」

全力の一撃をやいこに阻まれて狼狽えるコカビエルに俺は蛙像を霊力で打ち上げながら告げる。

「そらよ!」

俺は勢い良くコカビエルへと蛙像をブン投げつけた。

「こ、こんなものなど!…」

対するコカビエルは単純に受け止めようとしていたようだった。

だがこの蛙像は只の質量霊装などではない。

「白山名君の名において告げる!巨蛙よ爆砕せよ!!」

「何っ!?…な、何だこの力の高まりは!?…」

ドコーン!

俺は言霊を言い放って蛙像自体に己が霊力を流し込み像を爆発させた。

煙が晴れるとコカビエルはこの一撃に耐え切れず白目を剥いて気絶していた。

その直後、突如現れた白龍皇と名乗る青年に目をつけられたりしたが丁重にお断りした。

そして後日、俺を含む仲間達は旧校舎へと呼ばれるのだった。

 

 

 


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