TS娘さん、自覚なし 作:TASよりTS
「星也〜?この漫画の続きないのかよ〜?」
この、俺の部屋で漫画を読みながらくつろいでいるいかにもダメそうな女『戸田 晶』は突発性性転換症候群によって性転換した元男である。
晶と俺は家が隣の昔馴染みであり小学生の頃からよくお互いの部屋を行き来していた。女になったからといってそういう風に扱わないでほしい、今まで通り接して欲しいという本人の希望で俺もできるだけそうしているしこいつも気にせず家に来ているのだから、今のところはその希望通りだ。
「星也ぁー?」
しかし、ほぼ下着姿で自分の部屋にいる女にいつも通り接することができる男子大学生がどこにいるのだろうか。
元々の晶はガタイがよくて身長が高い感じの爽やかスポーツマンだったのだが、今はその面影が全く残ってない低身長巨乳美少女だ。大胸筋だけ引き継ぎましたってか?馬鹿言えぷにぷにだぞ。
以前のあいつがこの格好でここにいてもなんとも思わない。部屋は少し少しむさ苦しい感じになるがこれは昔からの光景だ。別に問題ない。
けど今は違うじゃん?綺麗な黒髪でお目目くりくりの人形みたいな顔してる癖にダイナマイトボディじゃん?
それがこれで俺の部屋に?ふむ....素敵やん?
「星也?どした?」
「服着ろよ殺すぞ」
「怖。」
普通の大学生なら無理だったかもしれない。耐えきれなかったかもしれない。しかし俺はこいつの親友だ。耐えきれる。こいつが小さい頃鼻くそを食ってるところまで見てるんだよ。耐えれるんだ。耐えたんだ。
「別にいいだろ昔から「黙れ早く着ろ」
「もしかして怒ってる?俺なんかした?」
「こっちはな...それどころじゃないんだ...何がとは言わないが我慢して1ヶ月なんだ。だから、黙れ」
「...もしかしてなんか意識してる?それこそ1ヶ月経ったんだから慣れろよいい加減」
堪忍袋の緒が切れるとはこういうことを言うんだろう。瞼の下ら辺がぴくぴくいってる。
「そもそもさぁ...元男だぞ俺?そんなんに興奮するのがわからん。無理だろ普通に考えて。けどお前昔から女と縁なかったしな。女ってだけで緊張しちゃうのか?」
「1つ お前を意識してない
2つ 女性の裸で興奮しなかったらそいつは○○だ。もしくは慣れて勃たなくなったらもはやそいつは△△だ。」※自主規制
「...うわぁ」
軽蔑。ただそれだけがあきらの表情から読み取れる。やめろ、そんな目で俺の事を見るな。
そこから晶は止まらない。
「前から言ってたよな?女とは無理矢理でも付き合っとけって。ただでさえ拗らせてるんだから将来似たようなことが起きるのは予測できたよな?その前に女に慣れておけってことだよ。俺でよかったなほんと。
性欲のコントロールができない男なんか普通の女はすぐ願い下げ。お前なんかぬいぐるみペニスのちび野郎って絶縁されちまうよ。つーかさっきも言ったけど元男に興奮するとかただの変態だろ。普通に見損なっ「おい」
「あ?...あ、おい!?なにしてんだ...?」
晶は明らかに焦った表情を見せる。予想外のことが起きるとすぐパニックになるところは女になっても変わらないみたいだ。この表情も変わらない。久々に晶を見れた気分になった。
が、今の俺にはそんなことどうでもよかった。本当にどうでもいい。
「普通の女は男の部屋でこんな姿にならねえよな?」
「ま、まぁそうだけど、星也?腕を退けてくれないか?普通に怖いんだ。」
「鏡見たことあるか?普通にかわいいしエロいぞ今のお前は」
「どーも。あの、いつ腕を...」
星也と俺のが目がバッチリ合った。何かを察したのか晶は今更もがき始めた。
「ふっざけ...!犯罪だぞ変態野郎!」
「お前毎度毎度ここで薄着になるけど前はここまでじゃなかったよな?俺に見せたかったのか?」
「なに言ってんだ!?」
「変態はどっちなんだろうな?見せたがり女」
「ちげーって...女扱いもやめろって言ったろ」
「やめてもらいたいならお前もそれ相応の行動を取るべきだろ?心の中ではこうなることを望んでいたんじゃないか?」
「ちがうちがううるさい!」
そう怒鳴ったあと晶は黙ってしまった。疲れたのか抵抗も弱まってきている。
「図星だったか?」
「...違う」
「顔真っ赤じゃん」
「うるさい」
「変態女」
「やめろ...うひぃ!」
今までに聞いた事のないような高い声が部屋に響く。
「首筋、にゃめんな、ぁあ!」
「よっわ。さっきまであんなに威勢よかったのに。」
俺がそう言うと晶は顔を真っ赤にしたままこっちを睨みつけてくる。これは、ダメだ。人のs気を煽ってしまう。抵抗しているつもりなんだろうが、俺の興奮を高めるスパイスでしかない。
「それ、やめろ...!わざわ、ざ、いじめみらいにぃ!
やるなら!さっとしろよぉ!」
「やだ」
「ゃんでぇ!?」
ピクピクと、痙攣している幼馴染を横にたっぷりと楽しんだ俺は圧倒的征服感と満足感に酔いしれていた。これでめでたしめでたし。最高のハッピーエンドだ。
と、昨夜まで思っていた。
冷静になってみると後悔しかない。何してんだ?ほんとに。関係どうとか、犯罪だとか、罪悪感とかが頭の中を埋め切っている。グチャグチャな頭でまともな思考などできるはずもなく、学校でも晶にどうやって接すればいいかわからず、気づいたらいつの間にか今日の講義は全て終わっていた。
晶はというと、何事もなかったように普通に過ごしていた。普通に友達と話して俺にも話しかけてくる。ただ、昨日の件には全く触れてこないのが不気味だった。
「おい、帰るぞ。」
「あ、あぁ。」
「いつも通りお前ん家行くから」
晶はそう言うと俺を置いて歩き出した。前を歩く晶の表情は見えないが歩くスピードはとても速かった。俺は何も言わずただ晶に着いて行った。