TS娘さん、自覚なし 作:TASよりTS
「ただいまー」
「お前の家ではないだろ」
「別にいいだろ。むしろほぼ俺ん家よ。お邪魔しますも言えないのか星也」
「アホか」
もやもやとした気持ちで自宅に着いたが、晶は本当に通常運転のようだ。ここに来たら少しぐらい気まずさが出てくるかと思ったがそんなこともない。
「汗えぐいからちょっとシャワー借りるぜ。」
そう言うと俺の返事を待たずにバタバタとシャワーに入っていった。確かに今日少し暑いから別に不自然というわけでもないが...そこまで汗をかいていなかったように見えた。まあ奴がそう言うなら気になって仕方がなかったのだろう。
そういえばわざわざ家に寄っていく宣言なんていつもはしないし、所々不自然なところはあったような気もする。
俺自身の頭の中がぐちゃぐちゃだったから断言はできないがもしかして平常運転を装ってるだけなのか....?
あいつも人間だから別におかしいことではないしむしろメンタル的に不安定なところがあるからそっちの方が自然ではある。
正直奴のことがよくわからなくなってきた。もうお互いのために昨日あったことはなかったことにした方が良いように思えてきた。うん、深く考えるのはやめよう。いつも通り過ごそう。
俺がそうやって1日かけてやっと頭の中を整理し終えた直後、風呂場からガラッと扉の開いた音がした。
反射的に振り返ると、そこには上下着、下パンツ1枚で立っている晶の姿があった。
「スッキリした」
「お前...」
俺のことを無視して晶は颯爽とベッドにダイブして昨日の漫画を読みだした。
こいつもしかして昨日のこと覚えてないのか....?
「晶?」
「何?あーお茶?喉乾いてたから助かるわ。」
「いや...違う。」
「なんだよハッキリ言えよ。」
「昨日n「そういえばこれの続きねえの?」
「おいてめぇ」
「ないの?」
昨日のこと覚えてて、その話をしようとすると無理矢理逸らす。そのくせ昨日の原因はそのまま。
意味がわからない。本当に。
流石にイラついたので俺は晶の肩を掴んだ。
「なにお前。からかってんの?」
「なんのことだよー?」
晶は振り向きもせず漫画のページをペラペラとめくっている。読んでいるというよりただ手を動かしているように見えた。
「読んでるフリやめろや」
晶の体を強引起こしこちらを向かせる。ただ顔を見ると真っ赤で、目はしどろもどろしている感じだ。パニックになっているような印象を俺に与えた。
「...ど、どうした?」
「なに?大丈夫だけど!?」
息も荒くなっていて明らかに大丈夫には見えない。
「深呼吸しろ。1回落ち着け。」
そう言うと意外にも晶は素直に従って深呼吸を数回繰り返したあとこっちをしっかり見た。
顔の紅潮は収まっていなかったが、あちこち向いていた目はこっちをとろんとした目付きでこっちを見つめていた。
それが色っぽく見えてしまって、今度は俺が目を下に逸らしてしまう。
しかし逸らした方向にも晶の下着姿の体があるわけで、急いで目線を元に戻したが気になるものが見えたので下の方を2度見してしまった。
「な、なに?」
「お前、なんで濡れてんの?」
「ん...?え!?は!?」
下を見ると、晶のパンツが湿っていた。晶自身も気づいていなかったみたいですぐに手で隠した。
「晶...何?発情してんのお前?」
「いや、いやいやいやいや!そんなわけないだろ?」
「だから昨日のことがあっても同じ格好なの?」
「ちげーって!」
「シャワー浴びてきたのもそういうことか?」
「違う違う違う!」
「じゃあなんんで濡れてんの?」
「...わ、わかんない」
顔を真っ赤にして見つめてくる晶がおかしくておかしくて、ついに俺は吹き出してしまった。
「笑うなよ!」
「...ということはお前はいつも何も無くてもパンツ濡らしてんの?」
「は?なわけ「じゃあ発情してるだろ?」
「...」
「昨日まで散々イキってたけどお前は男の部屋に来ただけでアソコ濡らしちまう変態だったんだな。」
「なんでそんな言い方するんだよ。ドsなのかお前。」
「そういうお前はMだよな。昨日も少しなじってやるだけで、んむ!?」
唇をいきなり塞がれて驚いたが晶がすぐ離れようとしたので俺は両肩をしっかり抑えて逃げられないようにして舌を入れてやった。
抵抗をしてきたが、流石に今はこっちの方が腕力があるので無駄に終わり数秒間それを続けた。
「お、お前ぇ!」
「先にしてきたのお前だろうが」
「〜〜!!」
こうやって先に仕掛けてくるのに毎度のように負ける。ほぼほぼ負け確定なのを自覚せず突っ込んでくる。
彼女はいつそれを自覚するのか。それとも自覚することはないのか。
とりあえず、今の晶は自覚がないのだ。
なんか無理矢理締めてるけどシチュエーション思いついたらまた晶ちゃんには負けてもらいます。