ホシノは先生の通信に答え、愛銃のショットガンを抱えながら校門前に布陣する不良達を見ていた。その隣ではシロコが同じように校門を見据えながら横目でホシノを確認し、静かに問いかける。
「……ん、いけそう?」
「まー、大丈夫でしょう、ちょっと人数が多いけれど、一度に全員相手にする訳でもないし――この【目】もあるしね」
そう云いながら、薄笑いを浮かべ瞼の上から指で叩くホシノ。今までは考えられないようなサポート、敵の位置に装備、装填されている弾数に被弾予測線まで付いている。正直これさえあれば単騎であっても相応に戦えてしまいそうだとホシノは思った。一体、これだけの精度の情報を常に観測し続けるなんて、何台のドローンと演算器があれば可能なのだろうかと考えてしまう。
シロコも同じような心地なのだろう、目線を不良に向けたままそっと頷く。
「ん、敵も見やすいし、弾切れも事前に分かる、大人の力って凄い」
「いや、これは大人の力って云うより、あの先生の力だと思うよ~?」
「じゃあ、先生が凄い」
「そういう事だねぇ」
ホシノも頷き、内心で様々な思考を巡らせていると、不意にドローン特有の羽音が聞こえた。廊下の奥に視線を向ければ、見覚えのあるドローンが中型のボックスを抱えて飛んでくる。アヤネの改造ドローンだ、ホシノが手を挙げてアピールすれば、ドローンは二人の中程で滞空を開始した。
『ホシノ先輩、倉庫にあった予備の装備を持って来ました!』
「お、助かる~、これでまぁ単騎突出しても、被弾せずに済みそうかな」
そう云ってボックスが切り離され、ホシノの腕の中に物資が落ちた。ドローンが運んできたのは、折り畳み式の黒いバリスティックシールド。携帯性に優れ、突撃銃クラスの弾丸までなら防ぐ事が出来る代物。シールドというものは基本的に使い捨てで、以前の戦闘でメインのシールドが破損してしまった為部室にはなかったのだが、態々倉庫まで取りに向かってくれたらしい。
ボックスから折り畳まれたシールドを取り出し、ケース型のそれを展開する。曲がらない様固定ボルトを確り施錠し、予備の弾薬を盾内側のシェルホルダーに差し込むと、小さなホシノの体をすっぽりと覆えるほどのシールドが出来上がった。
ダイニーマ加工のハードタイプ、持ち手はスチールチューブで露出する事はなく、外枠を覆う様に盾と同色の耐摩耗ゴム帯が取り付けられている。
防弾性能はレベル3――7.62ライフル弾を耐弾する事が可能な優れものだ。
「よし、完成! それじゃあ、行って来るね~」
「ん、合図が出たら援護するから」
丁度、敵の不良達が前進してくるのに合わせて、ホシノも正面玄関から飛び出す。正面玄関へと前進しているのは、全体の凡そ半分の十五人程。幾つもの銃口が反応して向けられ、視界に弾道予測線が飛び交うものの、単独で飛び出した為か不良からの発砲は無かった。
かなりの重量の盾を片手で構えながら疾走するホシノは、内心で嘲笑う。
「一人出て来たぞ、何だ、降伏か!?」
「残念、私達は徹底抗戦をするって最初から決めているんだよ」
驚異的な筋力とバランスで以て、ホシノは疾走しながら愛銃の引き金を引く。狙いは特に突出していた二名の不良、一人は顔面に、もう一人は腹部目掛けて速射。凄まじい速度で距離を詰めたホシノ、既に間合いは散弾銃の有効射程五十メートル圏内であった。
マズルフラッシュ、そして銃声。ホシノの疾走に合わせて前進していた不良の一人は、唐突にヘルメットごと砕かれ後方へ吹き飛び、もう一人は散弾を腹に喰らい、悶絶しながら背後に倒れ込んだ。
地面に落ちた不良の銃を蹴とばし、ホシノは更に距離を詰める。
「こいつッ!」
「敵襲! 敵襲ぅ!」
「一人で出てきやがった! 囲め囲め!」
複数の銃口がホシノを捉え、一斉に火を噴く。着弾と同時に凄まじい衝撃が腕に伝わり、ホシノの体全体を揺らした。盾越しに飛来する弾丸は火花を散らし、ホシノの足が僅かに鈍る。
「ハッ、集中砲火さえしてしまえば、手も足も――」
「そうでもないよ」
呟き、ホシノは盾を構えたまま――尚も前進。
盾を垂直ではなく、自身の小柄さを生かし、宛ら傘の如く傾斜に構える。地を這う様な姿勢から、片腕で盾を支え滑る様に疾走。それは宛ら蛇か、雪原を往く狼の如く。
銃弾の雨を捌きながら、強引に距離を詰めるホシノに最前列に立っていた不良はたじろぐ。そしてホシノは勢いそのままに、腕から突っ込む形でシールドバッシュを敢行した。
不良は咄嗟に受けようとするもののスピードの乗ったホシノの攻撃に対応出来ず、シールドの下部、その縁に顔面を弾かれ、次いでホシノの銃口が不良の腹部に突き刺さった。不良の体がくの字に折れ曲がり、ホシノと至近距離で視線が交差する。
「盾って打撃武器としても優秀だよねぇ」
「うぐッ、ま、待っ――」
鼻血を流した不良に微笑みかけ、空かさず射撃。
腹部を直に撃ち抜かれた衝撃で不良の体が跳ね上がり、そのまま地面の上に転がった。それを眠たげな眼で見守り、ホシノはショットガンを上に掲げる。
「――足、止まったよ~」
『総員、射撃開始』
先生の合図が下り、途端、校舎の二階、一階から一斉にマズルフラッシュが瞬いた。ホシノを囲むようにして動いていた不良達が、ホシノ単騎に突破を許し、その対応に足を止めた瞬間――弾丸の雨に晒される。
「うぎッ、さ、誘い込まれた!?」
「も、戻れッ! 此処には遮蔽物も何も無――あがッ!」
ホシノの盾を崩すには、左右に広がって正面以外から射撃を加えるしかない。そう考え突出していた不良達は、鴨撃ちの如く次々と薙ぎ倒され、後方の者達も慌てて土嚢の裏に身を隠す。抵抗の為の射撃は散発的で、ホシノは時折向けられる銃撃を防ぎながら一人ひとり確実に仕留めて回った。
『……思ったより脆いな』
「いや、だって」
どこか肩透かしだと云わんばかりの先生に、そっと二階を見上げるホシノ。そこには実に良い笑顔で不良達を撃ち下ろすノノミと、怒り心頭と云った表情で銃撃を行うセリカが居た。
「あはは~☆ 汚物は消毒ですよ~!」
「このッ、何度も何度も襲撃して来て、絶対に許さないんだからッ!」
云っている事が絶妙に恐ろしいし、ノノミに至っては最早楽しんでいないか? と疑問視する程の笑顔。
その両手には凄まじい勢いと轟音を立て弾丸を吐き出すノノミの愛銃、リトルマシンガンⅤ。
名前にリトルの名を冠してはいるが、その実態は巨大なミニガンである。
別名、
使用弾薬は7.62mm、スナイパーライフルにも使用される弾丸であり、100m以内であれば15mmの
――それが火を噴き、不良達を文字通り薙ぎ払っていた。
一応、自身の校舎である事を配慮し障害物を破壊して無理矢理引き出そうとはしていないものの、攻撃の痕は弾痕として深々と残っており、その威力と連射力の高さを物語っている。撃ち下ろされる方はたまったものではあるまい。ホシノは少しだけ、相手の不良に同情した。
そして、その隣で撃ち漏らした不良を確実に仕留めるのはセリカ、愛銃はシンシアリティ。標準的なアサルトライフルであり、構成としてはオーソドックスなもの、口径は5.56mm。中距離にも対応できるようスコープも取り付けられており、ノノミの派手な射撃と比較すると如何にもパッとしない銃器であるが、命中率は大したもので一発たりとも撃ち漏らしが無い。確実に頭部か胸部、手持ちの銃器に命中させ、戦闘不能へと追いやっている。
或いは――彼女の貧乏性が無意識の内にそうさせているのかもしれないが、だとしてもそこまで命中させられるのは大したものである。
『流石というか、何というか……いや、頼もしいと云っておくべきだろうね』
「うんうん、おじさんも鼻が高いよ」
盾を横に構え上半身を隠しながら、近場の敵をショットガンで吹き飛ばすホシノはそう云って笑みを浮かべる。進軍していた不良の半数は既に殆どが戦闘不能で、後方待機していた不良達にもノノミによる制圧射撃により何名か負傷者が出ていた。
正に戦場は阿鼻叫喚、後列の不良達が必死に倒れ伏した仲間を引き摺って回収し、体勢を立て直そうとしている。
戦果としては上々――いや、それ以上だ。
「先生、云われた通り準備出来たよ」
『良いタイミングだ、やってくれ、シロコ』
「ん、任せて」
不意に、シロコが声を上げる。銃撃を行いながら時折スマホ型の通信機を操作していたシロコは、先生の許可を確認し一際強く画面をタップした。
「くそ、先発隊がやられた! あの女、二階からミニガンで撃ち下ろすとか頭おかしいンじゃないのか!? というかいつまで撃っているんだアイツ!? 補給は受けられない筈じゃないのか!? ――あん?」
後方で異様な精度で此方を撃ち下ろしてくる連中を忌々しく思いながら叫んでいた不良は、ふと何か聞き慣れない音が近づいて来る事に気付いた。隣で同じように土嚢の裏に隠れ、地面に這い蹲っている仲間を見る。彼女も何やら音は聞こえるものの、何であるかは分からないらしく、疑問符を浮かべている。
「……? なんだ、この音」
「さ、さぁ?」
互いに首を傾げる。音はどんどん大きくなり、音は上空から響いているのだと理解した。
不良二人が揃って音の方向、空を見上げると――中型のドローンが此方を見下ろしているのが見えた。独特なシルエット、左右に膨らんだボックスにローターが貼り付けられ――その左右には小型の誘導ミサイルがぎっしりと詰まっている。
「えっ」
思わず声が漏れた。
カション、とロックの外れる音。
ドローンの中央ランプが赤から緑に切り替わった。
「ロックオン完了――発射」
シロコが端末越しにカメラで不良達を確認、ボタンをタップする。
同時にスポン、と何か空気の抜けるような音、次いでシュボ、という点火音。
片側四つ、計八発の誘導弾頭が射出され、白煙の尾を引きながら不良達目掛けて飛来した。それらは後方に陣取っていた不良達の足元に命中し、爆発。爆炎と砂塵が巻き上がり、幾人もの不良達が土嚢と共に宙を舞った。
ドローンに搭載できる小型誘導弾頭である為、派手さはないもののキヴォトスの生徒を戦闘不能にするには十分な威力。宛ら追尾する強化グレネードというべきか。爆風と爆炎に目を細めながら、シロコが着弾観測を終え、先生に報告を行う。
「全弾命中、先生、後衛の敵に大ダメージ、土嚢に隠れていた連中が出て来た」
『良し、これで崩れた――シロコ、ホシノ』
「はいはい、分かったよぉ」
「ん、突撃する」
前衛はノノミとセリカによって殆ど壊滅状態、後衛はシロコの爆撃により大混乱。
後は雑に詰めても撃退は容易。先生の言葉に呼応し、二人は不良達に向けて駆け出した。
■
掃討戦は、存外呆気なく終わった。シロコのドローン攻撃によって乱れた後列は浮足立ち、纏まった抵抗をする事無く、数分も後には殆どの不良達が地面に転がっていた。
『カタカタヘルメット団残党、校外エリアに撤退中――私達の勝利です!』
「勝っ……た?」
呆然と、負傷者を引き摺りながら撤退していく少数の不良達を見つめながら、セリカが呟いた。
周囲には飛び散った弾薬箱、土嚢、気絶した不良達が散乱し、地面には無数の弾痕が刻まれている。しかし、建物に多少の傷はあれどアビドス側に負傷者は皆無。ただ、無我夢中だった。先生の指示通り、云われたタイミングに射撃を加え、後は只管に引き金を引いていただけだ。まるで現実感が無かった。
呆然とするセリカは二度、三度、自身の頬を摘み、現実かどうかを確かめ、フルフルと震え――爆発した。
「あ、あははッ! ど、どうよ! 思い知ったか、ヘルメット団め!」
「わぁ☆ 私達、勝っちゃいました!」
思わず立ち上がり、天に向かってガッツポーズを繰り出す。隣で愛銃を下ろしたノノミも、両手を合わせて小さく跳ねていた。
「ん、弾薬ギリギリ……でも勝った」
「うへ、疲れたぁ、おじさん、今日はもう動きたくないよぉ」
凹みの目立つ盾を地面に落とし、そのまま猫背で呻くホシノ。その隣では弾倉に残った弾薬を見ながら、シロコが呟いていた。端末を見れば、嬉しそうに笑みを浮かべているアヤネが皆の戦闘を労い、帰還を促す。
『皆さんお疲れさまでした! 一度部室に帰還して下さい! 気絶したヘルメット団に関しては先生が既に手配済みとの事で、そのままにして頂いて大丈夫だそうです! ……大丈夫ですよね、先生?』
『うん、その辺りは大丈夫だよ、皆お疲れ様、帰還してくれ』
「ん、分かった、今から帰還する」
「一応、周辺に警戒しながら戻るわ!」
「は~い☆」
「やっと休めるぅ……」
どうして作者ではなくペロロ様が切腹するのですか? という質問に関しては、私が切腹するとお腹がイタイイタイになってしまうからです。
ソラちゃんはね、最初は先生の噂だとか、そういうものを鵜吞みにしてどこか怯えたような、謙った様な態度で接しているのだけれど、コンビニに通う様になっていく内に段々と話し込むような間柄になって、お仕事を偶に手伝って貰ったり、発注ミスをしたチョコを一緒に売って貰ったりしている間に、実は先生がとても生徒思いで、誠実な大人である事に気付くんだ。
そしてシャーレ店内に来るお客さんも少ない事が相まって毎日先生が来るのを楽しみにするようになって欲しい。二十四時間いつでも大丈夫だと彼女が云っている様に、碌に中学にも通えないから、その人間関係は酷く閉鎖的で、大人というものにどこか潜在的な恐怖を抱いていて、最初はてんぱって色々な誤解や先入観に惑わされていたけれど、いざ先生と少しずつ交流を重ねてみると、包容力があって、優しくて、少なくとも自分が想像していた大人よりもずっと素敵な人だと気付いて、入店のチャイムがなると先生だと思って満面の笑みを浮かべる様な――そして入店して来た人が生徒だったりすると、分かり易く落ち込む――そんな娘になるんだ。
そして時折バイトを手伝って貰ったり、必要なものを買い込んで交流を深めていく中で、どうしても先生と自分を隔てる壁が在る事にソラは気付くんだ。それは、先生がシャーレの顧問であり、問題が発生した場合は解決に動かなくてはならない事。自分はまだ子供で、先生は自分より幾つか上の、高校生を連れて事件解決に出向く。それがバイトのお手伝い中や、お買い物中であっても、必ず。
そんな日々を送るうちにどんどんソラちゃんの中で、「先生の役に立ちたい」、「私にもっと力があれば」という思いが強まって行く。自分が先生とコンビニという僅かな空間で、ほんの十数分の間しか触れ合えないというのに、自分より少し年上の――或いは、自分と同じか、それよりも幼くさえ見える――生徒が日直だ交流だと押しかける様子を見て、嫉妬してしまうんだ。
戦う手段があれば、もっと先生の傍に居られるのに。私と同じ歳くらいの子が戦えるのに、どうして。自分に対する無力感だとか怒りだとか、そういう代物に嫉妬や羨望が入交り、ソラちゃんは必死にアルバイトで貯めたお金の中から何とか費用を捻出して、自分用の銃器を購入するんだ。それでシャーレの射撃訓練場で、先生がいない時にこっそり訓練して、次に先生が戦場に立った時に助けて、驚かせるんだと自分に言い聞かせるんだ。
そして次に先生が出動した時に、何でもない様にいつも通り見送って、後から隠していた、自分には少しだけ大きな銃を担いで後を追う。そして先生が皆を指揮している背中を見つけて、笑みさえ浮かべて叫ぶ。「先生!」と。
振り返った時、先生は驚いた表情を浮かべて、ソラはそれを、少しだけ誇らしげに見る。幼さゆえの傲慢と、先生を驚かせたという細やかな結果に頬を緩ませ、私も一緒に戦いますと口を開こうとして、先生の前に聳え立つ巨大な敵を前にして、足が止まってしまうんだ。
先生が対処している不良同士のいざこざとか、ちょっとした大きな騒動に関しては聞き及んでいたけれど、特殊作戦に関しては全く聞き及んでいなくて、自身の全長どころかビルさえも凌ぐような巨体に足が竦み、恐怖に身が縮む。
先生がソラの傍に駆け寄って、ソラも先生に手を伸ばして。
生徒達が何故先生から離れて戦うのか、どうして前線に立つのか彼女は理解していなくて。突き飛ばされたソラは何故そんな事をするのか分からなくて、ただ頭上から振り下ろされた巨大な尾に巻き込まれ、磨り潰された先生が宙を舞うのを目の前で目撃して欲しい。
見栄を張る為に買った、ソラちゃんの体には不釣り合いの銃を抱えながら、地面に叩きつけられ、水音を立てて転がる自分の大好きな先生と、頬に付着した赤色に呆然としながら、「先生……?」と呟いて欲しい。可愛いね。
その後、真っ白だった制服を真っ赤に染めて、ぴくりとも動かなくなった先生に駆け寄って、必死にお金をためて買った筈の銃を投げ捨てて、先生の体を小さな体で必死に引き摺って欲しい。涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔で、「わた、私の、私のせいだっ!」と泣き喚きながら少しでも遠くに、安全なところに死にかけの先生を引き摺って行こうと足掻いて欲しい。折れ曲がった四肢や、千切れた足から滴る赤の証を目撃しながら、ほんの少しずつ、自分の腕の中で先生が死に近づいているのを実感して欲しい。きっと途中で我慢できなくなって、大声で泣き出すんだ。それでも手と足は止めずに、少しずつ、ほんのちょっとでも先生を引き摺って、そのアスファルトの上に先生の残滓を擦りつけ続けるんだ。
任務を終えて、大破し沈み行く大敵を背に、笑顔で振り返った生徒達の視界にこの先生が映ったらさぞ美しい画になるんだろうなぁ。
あー、この事でソラとシャーレ所属の生徒達の間に確執が出来てギスって欲しい気持ちと、でもそれは可哀そうだから不意に、「どうして、どうしてあんな場所にッ!?」と怒鳴られて、「ぁ、い、わ、私、せ、先生の、役に、たちたくて……」と涙に塗れた顔で頭を抱える程度の罵声で留めて欲しいという気持ちがある。
心が二つある~~~。