ブルーアーカイブを、もう一度。   作:トクサン

150 / 340
誤字脱字報告大変助かりますわ!


束の間、照らす月光を仰ぎ

 

「だ、大丈夫です、誰も居ません! 上がって来て下さい!」

 

 頭上から、ヒヨリの声が響いて来た。その声に頷き、地上へと繋がる梯子を登っていくミサキ。先生も彼女に続き、梯子に手を掛けた。

 狭く、昏く、埃っぽい地下通路、何度も角を曲がり突き進んだ先にあった一つの出口。冷たく苔の生えた梯子を上り、重く錆び付いたハッチを押し上げた先には崩れかけた建物の内部があった。ハッチの周囲には瓦礫が散乱し、地上へと顔を出した瞬間何とも云えない埃っぽさが鼻をつく。

 

「ケホッ、こほっ……!」

「これは……かなり、埃っぽいね」

「随分前から使われていない様子ですから……」

 

 先に地上へと出ていたヒヨリは、周囲の惨状を見渡しながらそう告げる。建物の天井、その一部は崩れ落ち、屋内だというのに地面には雑草や苔、内壁に蔦が生え茂っている箇所があった。埃の積もった場所と、緑の茂った場所、何とも退廃的な景色だと内心で零す。梯子を登り切り、地面に足を着けると何となく落ち着いた心地だった。薄暗く狭い通路をそれなりの時間進んでいたからだろう、先生は頭上を見上げながら深く息を吸い込む。

 

「……この辺りは、随分静かだね」

「自治区内でもかなり郊外に近い場所だから、人が滅多に寄り付かない……此処なら警備の手が薄い筈だと思ったけれど、正解だったみたい」

 

 ミサキがセイントプレデターを担ぎ直し、そう告げる。確かに彼女の云う通り、周辺にはまるで人気がない。聞こえて来る音と云えば微かな虫の鳴き声と風音程度のものだ。先生はそれらに耳を澄ませながら周囲に目を凝らす。闇夜の中であっても地下空間で慣れた先生の瞳は、周囲に転がる遺物を確かに捉えていた。

 数歩壁際に足を進め、屈んだ先生は砕けた木箱の中から零れた物品を手に取る。錆びれ、僅かに水気を含んだそれは未使用の弾丸だった。

 

「この建物は――?」

「昔は遺跡だった、今はただの跡地……こうしてみると訓練場として使われていた名残がまだあるね」

「……以前、此処で訓練をしていましたね、本当に小さい頃でしたけれど」

 

 不意に、ヒヨリが懐かしそうな目を向け呟いた。

 崩れた屋内には土嚢と、射撃訓練用の的と思わしき代物が複数壁に立て掛けてあった。的には幾つもの弾痕が残っており、周辺の圧し折れたテーブルには部品の欠けた銃や錆び付いて壊れた設置爆弾、ナイフの類が転がっている。

 どれもこれも年代を感じさせるものばかりだ。少なくとも一年か二年程度放置されたレベルではない。もっと昔から、この場で野晒しにされているのだと分かった。

 

「そうだね、内戦が終わったばかりの頃は何回か使った記憶もあるけれど、スクワッドに配属されてからは一度も足を運ばなかった」

「……内戦、か」

 

 ミサキの不意に漏らした言葉、その単語を先生は重々しく口にした。スクワッドの血塗られた歴史、彼女達が体験した事柄。それを想うと、どうにも穏やかではいられない。先生の呟きを拾ったミサキは、何でもない事の様に極めて淡々とした口調で云った。

 

「十年くらい前、アリウス自治区の内部が二つに分かれて起きた戦争の事、私達と同年代のアリウス生なら皆知っている」

「……あんまり、面白い話でもないですけれど」

 

 苦笑し、頬を掻くヒヨリ。実際、彼女達にとっては辛く、苦しく、痛みを伴う経験だったのだろう。ある意味、彼女達スクワッドの根幹を成している経験と云っても良い。ヒヨリはその過去の記憶に想いを馳せる様にして俯くと、ふと落ちていた錆だらけの空薬莢を拾い上げ、云った。

 

「そう云えば、アズサちゃんと初めて会った場所が此処でしたね……まだ、憶えています」

「………」

「どの訓練だったかな、射撃か、爆弾製作か、あの日は幾つかのグループが合同で訓練を行った日でした、指導教官の他にも自治区の幹部が視察に来ていて、アズサちゃんは私達とは別のグループで、大人の命令に従わなかったから、見せしめに酷く殴られて……」

 

 ヒヨリは当時の事を思い返し、深く沈んだ色を見せる。その頃のヒヨリは、大人に逆らうという発想すら持たない、小さくて、弱くて、ただ全てが過ぎ去るまで頭を抱えて縮こまる事しか出来ない存在だった。

 アズサがその矮躯で大人に食って掛かって、目の前で何度も殴り、蹴り飛ばされ、傷と泥まみれになっていた時も――確か、そうだった。

 

「アズサちゃんが殴られている間、周囲の皆は見ているだけでした……飛び火して、同じように殴られるのが怖かったんです、きっと私が同じ目に遭ったら、訳も分からず泣いて謝っていたと思います、でもあの子は何度も起き上がって、ずっと大人を睨んでいて……」

 

 それは周囲の生徒からすれば異質な存在に見えただろう。当時のヒヨリも同じように考えていた、何で逆らうんだろうって、何で反抗するんだろうって。そんな事をしたって痛いだけなのに、苦しいだけなのに――ヒヨリには彼女の胸に秘めるものの正体が、分からなかった。

 

「このまま放っておいたら、その子のヘイローが壊されてしまいそうだったのに、でも、怖くて動けなかったんです……そんな時、サオリ姉さん――いえ、リーダーが走って来て」

「ヒヨリ」

 

 言葉を続けようとしたヒヨリを遮る声があった。

 はっとした表情で彼女が顔を上げれば、ミサキは何処か陰鬱な表情を浮かべながら首を横に振った。

 

「思い出に浸るのは後にして――今は、任務に集中するよ」

「……す、すみません、そう、ですよね」

 

 慌てて肯定を返し、手にしていた弾薬を地面に手放す。軽い音を立てて転がったそれは、生え茂る雑草の中に消え、見えなくなった。ミサキはそれを一瞥し、最後に地下通路から出て来たサオリに目を向ける。

 影になって彼女の表情は見えず、その項垂れた様子は何かを思案している様にも見えた。

 

「リーダー」

「………」

「それで、これからどうするの」

 

 彼女にそう問いかけたミサキは、ヒヨリと先生にも視線を向けながら努めて冷静に状況を告げる。

 

「先生を連れてはきたけれど、私達だけでこの自治区全体と彼女を相手に戦うなんて不可能、目を盗んで姫を助け出すのが一番現実的だけれど――多分私達が自治区内部に侵入している事はバレている筈、中央区方面には防衛部隊が待ち構えているから、進行ルートを良く吟味しないと」

「あ、ぁ……」

 

 ミサキの冷静な言葉に、サオリは額を指先で擦りながら頷いて見せる。何処となく、浮ついた返答だった。一歩、二歩、サオリが前に進む、しかしその足取りはどこか覚束ない。

 

「そう、だな……正面から当たるのは、拙い、今、作戦を……考え、て――」

「……サオリ?」

 

 最初に気付いたのは先生だった。

 何となく違和感のある彼女の口調、そして揺れる輪郭、先生の表情が訝し気に歪み、そして次の瞬間、サオリの身体がぐらりと傾いた。

 

「っ!?」

「り、リーダー!?」

 

 倒れ込むサオリの身体に手を伸ばし、先生の伸ばされたそれがサオリの身体を支える。肩を抱いたその瞬間、手袋越しに肌に伝わる熱に思わず目を見開いた。そのまま搔き抱きながら腰を落とせば、差し込む明かりに照らされたサオリの表情が視界に映る。

 紅潮した頬、苦し気に顰められる眉、先生は彼女の額に手を当てながら呟く。

 

「……凄い熱だ、こんな状態になるまで――」

「は、発熱ですか……!?」

「……いや、無理もないか」

 

 先生の言葉にミサキが表情を歪め、サオリの傍に屈みこむ。

 

「リーダーはもう四日近く休んでいない、元々負傷している上に、追撃部隊から逃れる為にずっと無理をしていた、睡眠不足と疲労、戦闘によるストレス、更にさっきの聖園ミカとの戦いは身体的にもかなりダメージを負った筈――気力で耐えるのも限界だったんだ」

「た、確かに、ずっと過酷な状況でしたけれど……ど、どうしましょう? どうすれば……? こんな状況でリーダーが倒れるなんて――」

「ヒヨリ、薬は――」

「く、薬ですか? えっと……」

 

 問い掛けるミサキの言葉に、ヒヨリは担いでいた背嚢を降ろすと慌ただしい手つきで中を開く。詰められていた弾薬やちょっとした食糧、衣服、それらを掻き分け有用な医療品の類を探すが、彼女の表情は優れない。

 

「鎮痛剤は前に渡したものが最後でした、FAK(First aid kit)の中身は、圧縮包帯とか、止血帯とか、そんなものばかりで、えっと、今使えるものは何も……」

「……元々支給品も少なかったし、流石に残っていないか」

 

 長引く逃亡生活の中で、弾薬や食料品は勿論、医療品の類も使用せざるを得なかった。行動不能は即最悪な結末を招く、元々彼女達に支給されていた補給品も限られており、スクワッドの荷物番であったヒヨリの背嚢に無ければ他に手立てがない、少なくとも今の彼女達には。

 先生はサオリの額に手を乗せながら思案する素振りを見せ、ヒヨリを見上げ問いかける。

 

「……ヒヨリ、夜目は利く方?」

「えっ、あ、は、はい! これでも狙撃手ですので――」

「周囲数百メートルに人影が無いか確認して来て欲しい、出来れば高い場所から、満遍なく」

「わ、分かりました……!」

 

 そんな先生の言葉に何も疑う事無く、背嚢をそのままに駆け出すヒヨリ。近場の崩れていた天井の瓦礫に足を掛けると、そのまま不安定な足場を伝ってするすると天井の向こう側へと姿を消す。登攀訓練も行っていたのか、その動きは手慣れたもので危なげがない。念の為先生はシッテムの箱も用いて索敵を行い、周囲に敵性存在が居ない事を十分に確かめた。

 

「先生、何をするつもり?」

「――こういう時にこそ、便利な機能があってね、ただ結構派手で、目立つんだ」

 

 告げ、先生はサオリを抱き締めながら苦笑を零す。特に夜だと、光の類が不味い。それでも片手でシッテムの箱を操作しながら、先生は準備を進める。なるべく雨風の凌げる、天井の残っている場所に生成するのが良いだろう。幸いこの建物は半壊している状態でも、部屋と云える箇所が残っている。

 

「だ、大丈夫です、この辺りは完全に無人です!」

「良かった」

 

 崩れ落ちた天井、その瓦礫の向こう側から声を張るヒヨリ。そのまま軽い身のこなしで飛び降りて来た彼女の無事を確かめ、先生はシッテムの箱に向けて呟いた。

 

「アロナ、クラフトチェンバーの三番を」

『――はい先生、クラフトチェンバーより生成物の固定化を開始します!』

 

 アロナが画面の中で頷き、先生のポイントした座標に何か、小さな光の玉が生み出された。それは暗闇の中でも良く目立ち、ヒヨリとミサキの両名は目を瞬かせる。そうこうしている内に光の玉は渦を巻き、大きな円を部屋の中で描いた。その円の中には夜空に似た光景が広がっている。暗い空の向こうに星々が瞬き、煌々と輝いている様な――或いは、宇宙と称するべきか。

 そして一際強い光と共に、周囲の電子機器すべてにノイズが走る。強烈な閃光が周囲を包み、全員が思わず目を瞑った。

 

 そして、一拍後――恐る恐る目を開いた彼女達の前に、何もなかった筈の場所から幾つものコンテナが出現していた。二人は唐突に現れたそれを見つめながら、目を瞬かせる。

 

「これは――」

「ぶ、物資、ですか?」

 

 恐る恐る、問いかけるヒヨリ。出現したコンテナは無地の武骨な代物で、キヴォトスでも一般的に用いられる防弾コンテナだ。ミサキが無言で近付き一番手前にあったコンテナに手を掛ける、鍵は掛かっていない。そのまま無造作に蓋を開け中を覗き込むと、中一杯に弾薬の類が詰まっていた。箱詰めされたそれを手に取って感触を確かめる、夢でも何でもない、実体としてそこに存在している。

 

「薬に食糧、多くは無いけれど弾薬の補給も……気休め程度にはなる筈だから」

「少ないって云っても、こんな量――一体、どうやって?」

「お、大人って怖いですね……」

 

 彼女達には理解出来ない現象だろう。ミサキは怪訝な表情で、ヒヨリに至っては恐ろしいものを見る様な目で先生を見る。しかし、この状況でこれらの物資がどれ程有難い事か、分からない彼女達ではない。

 余計な詮索はなしだ。ミサキはそう断じ弾薬のコンテナを閉じると、振り返って先生に問い掛ける。

 

「でも助かった――先生、医療品の類は?」

「右端のコンテナ、そこに入っている筈だよ」

「……あった」

 

 先生の指差したコンテナに近付き、無遠慮に蓋を開ければ幾つかの医療品パッケージが彼女の目に付く。外傷用や戦闘中に服用する薬品は避け、比較的奥にあった解熱剤を手に取る。パッケージを開け中のシートを一枚取り出すと、ミサキは錠剤を二つ手に取る。

 そして先生に抱えられたサオリに近付くと、自身のポーチに入れていた水筒を手に告げた。

 

「リーダー、これ飲んで、多分、楽になるから」

「ぅ……」

 

 錠剤を彼女の口元に放り、持っていた水筒を近付ける。意識は朦朧としていても意図は伝わっているのか、サオリは素直に錠剤と水を呑み下し、ほっと息を吐き出した。これで暫くすれば熱も下がるだろう――しかし、今直ぐ動く事は出来ない。

 先生は顔を上げ、周囲を見渡しながら告げる。

 

「地下通路は既に閉鎖されている筈だから、追撃部隊も私達を捕捉するには暫く時間が必要だと思う、暫く此処で休もう、疲労状態で自治区に進入するのは危険だ」

「……確かに、そうだね」

「は、はい、リーダーも回復には時間が必要な筈ですし、それなら寝ずの番は私が――」

「交代でやるよ、ヒヨリも休まないと駄目……先生も少しは寝て、不寝番は私が先にやる」

「――いや」

 

 見張りを務めようとする彼女達を呼び止め、先生はサオリを抱いたまま手を伸ばし、物資コンテナの傍にある小さなジュラルミンケースを引っ張った。

 

「不寝番は、この子に任せよう」

 

 そう云って蓋を開けると、中には緩衝材に包まれた細長い、棒の様な何かが現れる。数は六、先生がその内の一本を摘まんで取り出すと、ミサキは不思議そうな視線を向け問いかけた。

 

「先生、それは……?」

「ドローンだよ、ミレニアムのマイスター達が作った傑作さ」

「ドローン……?」

「ず、随分小型ですね……?」

「その分、中々どうして見つけ辛い」

 

 手に持ったそれは反射防止コーティングが施され、その小ささも相まって目視で発見するのは非常に困難だ。大きさは人の親指より二回りほど太く、長い程度で、色合いはやや暗めのグレーである。

 先生がペンを使う様に頭頂部を押し込むと静かに電源が入り、先生の手の中から独りでに浮上する。そして外装が円型に開き、プロペラの様に回転を始めた。ハレの扱う疑似反重力技術とプロペラによって生じる揚力で、ドローンは危なげなく空中に静止していた。

 先生はその様子を確かめ、シッテムの箱を指先で叩く。

 

「接続は?」

『各ドローンとのデータリンク完了しました、異常があればすぐに探知出来ます!』

「良し、このまま此処を中心点に散開させて、探知網を敷こう」

『はい、制御はアロナに任せて下さい!』

 

 その声と共にケースの中に眠っていたドローンが独りでに空高く舞い上がり、先程と同じように外装を展開させると、四方に散って暗闇の中へと消えていく。後はそれぞれが定位置に付き次第、スパイクの様に地面へと撃ち込まれ、定期的に探知を行う仕組みだった。尚、起伏の激しい市街地や地面に打ち込めない様な場所の場合は空中に留まり、それぞれが空から探知を行う――尤も、その場合風や雨の強い日は精度が落ち、また常に浮遊する都合上稼働時間が大きく制限されるというデメリットもあるが。

 

「これで周辺二キロ圏内に動体反応があったら探知出来る、熱源と振動探知も出来るから早々漏れる事はないと思う、小型だからあまり長くは持たないけれど、最長三時間は連続稼働出来る筈だ」

「べ、便利ですね……?」

「私自身に戦う力はないからね、こういう事には力を入れないと……」

 

 呟き、先生は苦笑を漏らす。マイスター達に依頼すると、ややオーバースペック気味になったり、良く分からない機能が付属しているのが玉に瑕だが――それでも先生の生命線の一つである事は確かだった。

 

「これなら見張り立てなくても、安心して眠れそうだね」

「そ、そうですね……私達も、かなり強行軍でしたから、正直ちょっと辛かったです、えへへ」

「警報は、先生のタブレットに?」

「うん、一応警報に限っては外部スピーカーと連動接続しているから、皆にも直ぐ分かると思う」

「了解」

「せ、先生、あの、この物資って持ち帰り出来るんですか……?」

「持ち帰りも何も、皆の為に用意したものだから、持てない分は此処に置いて行く事になるけれど……」

「も、勿体ないですよ! 背嚢に詰めるだけ詰めないと――! あっ、リーダーのポーチも借りて、ぽ、ポケットにも一杯……!」

「……はぁ」

 

 先生の返答を聞いたヒヨリは飛び上がり、物資コンテナに駆け寄る。用意した物資は決して多くは無いが、先生を含めた四人分と考えれば十分すぎる程だ。ノード解放も途中で止めてある。

 ヒヨリは自身の背嚢に詰まっていた不要な代物――と云っても彼女からすれば十分使用に耐えられるものだが、新しいものと入れ替えられるのならばそうしたい――を小分けにして、なるべく大量に詰められる様整理を始めた。それから持って行く物資の吟味を行う為に、一通りコンテナの中を覗き込む。

 

「あっ、ミサキさん、これ、こっちに毛布が入っていますよ……! す、すっごいフワフワで肌触りが良いです! 先生、これ使っても良いんですよね!?」

「勿論、ちゃんと人数分はある筈だから」

「……ホントに、至れり尽くせりだね」

 

 目を輝かせ、両手に毛布を抱えたヒヨリから毛布を受け取り、思わず呟く。手にしたそれは確かに暖かく、アリウスでは決して手に出来ない類のものだった。ヒヨリはさっそくとばかりに毛布を羽織り、自身をくるみながら満面の笑みを浮かべる。

 

「えへへっ、こんなふかふかの状態で眠れるなんて、久しぶりですね! いっつも剥き出しの地面に外套を敷いて眠っていましたから……!」

「まぁ、寒くない事は良い事、身体も痛くならないし……これならちゃんと眠れそうだね」

「あっ、せ、先生とリーダーにも、どうぞ!」

「ありがとう」

 

 ヒヨリから残った毛布を二枚受け取り、先生はそれとなく周囲を見渡す。丁度屋根が崩れておらず、風を凌げそうな場所、尚且つ比較的小奇麗な地面を見つけ、その床に毛布を敷いた。後はサオリの外套、その前を閉じてやり、自分の分の毛布を彼女に被せる。それでも尚、彼女の肩の震えを見た先生は、自身の着ていた外套を脱ぎ、中に仕舞っていた諸々をシャツのポケットに移すと、彼女の上にそっと被せた。毛布には劣るだろうが、それでもないよりはマシな筈だ。

 

「サオリ、今だけでも良いから、確り休んで――」

「……ぅ」

 

 彼女の目に掛かった前髪を払い、そう呟く。

 声には、確かな優しさと憂いが滲んでいた。

 

「……先生も休んだ方が良い、私はヒヨリと物資の整理をしているから」

「分かった、なら、そうさせて貰うよ」

 

 ミサキの言葉に頷き、先生はシッテムの箱を胸に抱いたまま近くの壁に寄り掛る。薄いシャツとインナーだけになった先生の背中に、冷たい壁の感触が直に伝わって来た。しかし、寄り掛る事によって得られる脱力感は何物にも代えがたく、先生はコンテナ周りで作業する二人を見つめながら天井を仰ぐ。

 

「ふぅー……ッ」

 

 肩を落とし、深く息を吐き出した。

 蔦と苔の生え揃った天井は、少しだけ緑の匂いがする。そんな中で眠る経験は、余りない。けれど疲労感から、力を抜いて目を瞑れば何とも云えない心地良さが全身を包んでいく。

 

「流石に少し、疲れたな……」

 

 色々な事が、急激に起こった。トリニティ来訪から現在に至るまで、半日と経過していないというのだから堪らない。時刻は既に日付を跨いだ、全力疾走を繰り返した先生の肉体は疲れにより睡魔を引き寄せる。久しくしていなかった強行軍、戦闘時に滲んでいたアドレナリンが引き、只ですら常日頃から多量の業務を捌いていた先生の肉体は休息を選ぶ。シッテムの箱を掻き抱いたまま、先生はゆっくりと首を落とし、囁く様な声で呟き――意識を落とした。

 

「ごめん、アロナ、少しだけ……少しだけ、眠るから――……」

 

 ■

 

『先生、私の声が届いているかい――?』

 

『私の声が届いているのなら、どうか、耳を傾けて欲しい』

『私は今、夢でも現実でもない、その狭間の世界に閉じ込められている――いつまで此処に留まれるのかも定かではない、或いはこの意識が消失すれば、私は二度と起き上がる事が出来なくなる可能性すらある』

『時間は、あまり残されていない――だから先生に、私に残された力を使って、今の状況を伝えなければならない』

 

『私は、過ちを犯してしまった――あれ程、先生に忠告されたと云うのに』

『私は夢の中でゲマトリア――彼らの会議を知ってしまった、アリウス自治区を支配しているベアトリーチェは、バシリカで儀式を行おうとしている』

 

『――その儀式の果てに、キヴォトスは終焉を迎えるだろう』

 

『彼女が儀式で何をしようとしているのかは依然として判明していない、だが――』

『彼女が、このキヴォトスに存在しない【何か】を呼び寄せようとしているのは確かだ』

『私は明晰夢の中でベアトリーチェに攻撃され――儀式の向こう側に居る存在と接触してしまった』

『そう、【アレ】に触れてしまったせいで、私の器が崩れ始め……恐慌状態に陥り、私は、ミカを傷付けてしまった』

『いや、結果的にそうなってしまったと云うべきか……』

 

『……私は、いつもあの子を傷付けてばかりだ』

『ミカは己を責め、自暴自棄となり、取り返しのつかない罪を犯してしまうかもしれない、それは私が原因でもある……』

『そして、ベアトリーチェの儀式はこのキヴォトスを終焉へと導く切っ掛け足り得る――その過程で、アリウスのアツコは命を落とす事になるだろう』

『私はこの、夢でも現実でもない狭間に閉じ込められているが故に、先生――あなたに届くかも分からない言葉を投げかける事しか出来ない』

『現実に戻ろうとすれば、きっと――私の肉体は、今度こそ崩壊してしまうから』

 

『あぁ、そして先生、どうか気を付けてくれ――あなたはベアトリーチェに狙われている、いや、彼女はずっと、あなただけを見ていた』

『先生、あなたを葬る事こそが、彼女の――』

 

『……この問題を、全て解決する事は不可能だ』

 

『先生はもう十分力を尽くしてくれた、私達の為に、トリニティの為に、生徒の為に……だから、全ての問題を背負おうとしないでくれ』

『私も、何とか此処から抜け出す方法を探す、そしてナギサと皆の力を借りてミカを取り戻すよ』

『ミカの為にも、今、私が斃れる訳にはいかない』

『今度こそ、ちゃんと目を見て、彼女に謝罪したいんだ』

『真摯に……心から』

 

『だから、先生』

 

『先生、私の声が届いているのなら、どうか――』

『逃げてくれ――出来得る限り、アリウス自治区から遠ざかって欲しい』

『或いは、このキヴォトスという世界から』

『アリウス自治区にだけは、踏み込んではいけない』

『そうでなければ、先生は――』

 

『先生、は――……』

 

 ■

 

 ――今度こそ、全てを喪う結果となるだろう(■■の■■■は、既に先生を捉えている)

 

 ■

 

「――セイア?」

 

 自身の呟きで、目が覚めた。

 

 ぼやける視界に映る、何者かの影、それを薄らと絞られた瞳で直視しながら、壁に預けていた背を起こす。あれ程冷たく感じた壁は、自身の体温が移り温かみを帯びていた。

 視界を振ると丁度、ヒヨリとミサキが自身の起床に気付き覗き込んでいる所だった。

 何か、夢を見ていた様な気がした。けれど記憶の輪郭は余りにも朧気で、具体的にどんな夢を見ていたのかも定かではない。

 

「……ごめん、起こした?」

 

 ミサキがどこか、バツが悪そうに呟く。見れば彼女の手には毛布が握られており、恐らく自身のものであろうそれを自身に掛けようとしてくれている途中だった。先生は目元を擦ると、静かに首を振りながら口を開く。

 

「いや、少し……夢見が悪くてね」

「……まぁ、こんな環境じゃ熟睡は難しいよね、私達は慣れているけれど」

 

 彼女達からすれば、屋根があって、暖かい毛布に包まれながら眠れる環境は稀なのだろう、もっと酷い体験をしてきた筈だ。その実感が言葉の節々から感じられる。

 

「アロナ、探知の方は――」

『休息中に反応はありませんでした、大丈夫です!』

「……そっか」

 

 その聞き届け、タブレットの時計に目を落とす。先生が寝入ってから、凡そ一時間が経過していた。凝り固まった体を緩く動かし、先生は壁に手を着きながら立ち上がる。

 

「サオリの様子はどう?」

「えっと、解熱剤が効いたみたいで、熱は大分下がりました、今は眠っています」

 

 ヒヨリがサオリを指差し、そう答える。先生がサオリの顔を覗き込めば、顔色は以前と比べ大分良くなっている様にも見えた。先生は静かに彼女の額に手を当て熱の有無を確かめる。まだ少し熱いが、それでも許容範囲内だろう。

 

「まぁ、いつまでも休んでいる訳にはいかないけれどね……それでもまだ追手は来ていないから、あと三十分位は大丈夫だと思う」

「三十分か……」

 

 それを短いと見るか、長いと見るか、それは人それぞれだろう。思わず重々しく呟いた先生に、ミサキは視線を寄越す。

 

「どうしたの、先生」

「……いや、何でもないよ」

 

 首を緩く振り答える。せめて、その間だけでも休んで貰いたい。そんな切実な想いも、アリウスが此処に辿り着けば終わりを告げる。先生は壁から背を離し、ヒヨリとミサキの寝床にしたであろう場所の床に改めて腰を下ろした。

 ヒヨリはそんな先生の様子を伺いながら、手にしていた携帯食糧のパッケージを差し出す。

 

「あ、あの、先生これ……」

「食事かい? ありがとう、助かるよ」

「元々は先生が用意したものですし、置いて行くのも勿体ないので、持てない分は此処で食べちゃおうと思いまして……えへへ」

 

 そう云ってヒヨリはへらりと笑みを零す。彼女の傍に置かれた背嚢はパンパンに膨らんでおり、その傍には持ち切れなかったと思われる食糧や医療品の類が綺麗に整理して並べられていた。彼女のどことなくふっくらした体格を見るに、どうやら外套や内ポケットの類にもこれでもかと物資を詰め込んだらしい。

 何とも、彼女らしい事だと先生は思わず小さく笑う。

 

「そうじゃなくても、これからの戦闘を考えると、エネルギーは補給しておいた方が良い」

 

 呟き、ミサキも床に放置していた食べ掛けの携帯食糧を齧った。食糧はゼリータイプと固形タイプがあり、彼女が口にしていたのは後者だった。幸いコンテナには水もあるので、この手の乾いた食事でも問題ない。「先生、他にも味があるので、食べたいものを――」とヒヨリがパッケージを先生に見せ、勧める。

 それを手で制し、先生は首を振って云った。

 

「私は、これだけで良いよ」

「えっ、それだけ……? お、お腹いっぱいにはならないと思いますけれど」

「あぁ、満腹にはしないようにしたくて、残りは皆で食べて」

「お、お腹一杯だと走れなくなっちゃうから、とかですかね……?」

「――まぁ、そんな所かな」

 

 携帯食糧のパッケージを開けながら、先生は粛々と頷く。

 先生は食事を摂る時は、特別なものでない限り常に腹半分程度、或いは多くとも腹八分目に留める様にしていた。いつ戦闘に呼び出されるか分からないからだ。確実に戦闘が起こると分かっている時は、食事は最低限に留める。具体的には半分から三割程度が目安、絶対に満腹にはしない。

 満腹にすると、胃を撃たれた時に食ったものが飛び散って、死ぬ。

 

「……そうだな、もし良ければなのだけれど、食事の間、皆の話を聞かせて欲しい」

「えっ? それは……」

「……そんな事聞いてどうするの? 聞いていて、楽しい話じゃないよ」

「――皆の事を知りたいんだ」

 

 或いは、己の罪悪の輪郭を確かめる為に。

 その言葉を呑み込み、先生は代わりに食糧を口に放る。顔を見合わせたミサキとヒヨリは何とも云えない、複雑な表情を浮かべた後、どこか吹っ切れた様な様子を見せたミサキが溜息を零し、小さく頷いて見せた。

 

「まぁ、私が知っている範囲で良ければ……どうせ、時間も余っているしね」

 


 

 昨日深夜に何を考えたのか急に書き出したゲーム概要。

 携帯端末向けゲーム、『ドキドキ☆こっちを向いてティーチャー!』がリリース決定!(大嘘)

 

【あらすじ】

 

 キヴォトスの中に在る無数の学園、その一つに所属するあなたは何て事の無い、普通の生徒だった。しかしある日、学園近辺の銀行で強盗事件が発生し、運悪くあなたは巻き込まれてしまう。縛られ、地面に転がされたあなたの視界には凶悪な人相をした強盗団が意気揚々と叫んでいるのが見えた。

 

「フハハハッ! このファウスト様に掛かればどんな銀行だろうと赤子の手をひねる様なものよッ!」

「ファウスト! ファウスト! ファウスト!」

 

 警備の生徒は軒並み倒され、銀行の職員も項垂れ云われるがまま。もはやこれまで、財布の中身を諦めかけた――その時。

 あなたの背中を叩き、声を掛けるひとりの大人がいた。

 

「大丈夫――私に任せて」

 

 そう、何を隠そう、あなたに声を掛けた人物は、あのサーレの先生だったのだ……!

 銀行強盗の最中、運命的な出会いを果たしたあなたはサーレの先生と共に銀行強盗へと立ち向かう!

 それはあなたにとって、絶対に忘れられない運命の一年――その始まりを告げるものだった……!

 

【多種多様なNPC・育成要素】

 

 ゲーム内に存在する学園は何と百以上! また全ての生徒達には固有の役職や武器が与えられており、『マレニアム・サイエンススクールの魔王ユーカ』や、『プリニティ総合学園の怪力無双ミッカ』など、特定のキャラクターと交流を深めると特別な武器や技をゲット出来る! プレイヤーキャラクターにはパラメータが存在し、毎日の過ごし方によってステータスが変動する!

 強烈な筋力を持ったパワーファイターから、狙撃が得意な技巧派キャラまで! あなた好みのキャラクターを育てよう!

 

【所属学園・派閥によって変化するストーリー】

 特定の学園や派閥と交流を深める事によって、その学園に編入する事も出来ちゃいます! 所属する委員会、部活、肩書によっても発生するイベントはあるので、遊び方は無限大! けれど派閥間や学園間にも友好値は存在するので、交流した学園と仲の悪い派閥と敵対してしまう事も……?

 

【先生との恋愛要素】

 サーレの先生と知り合ったあなたは、先生と交流して好感度を稼ぐ事が出来ます。(この好感度が一定値を下回る事は絶対にありません)先生の好きなプレゼントを上げたり、一緒に過ごしたりして好感度を稼ごう! ある程度仲良くなると、何か良い事があるかも……!? 育成の状況によって、先生からの信頼の証である固有武器が貰えちゃったり……!?

 

【先生の疲労度】

 サーレの先生はいつも大変そう、あなたが見ていない所で頑張り過ぎて倒れちゃう事も……!? そんな先生の為に定期的にサーレに足を運ぼう! 仲良くなるとサーレ本棟に私室が与えられ、スムーズに移動が出来る様になるよ! 医学系の委員会や部活に所属すれば、先生を直接治療をして回復を促す事も出来ちゃう!

 この値が一定値を下回ってしまうと、大変な事に――!?

(タイトルの設定から、欠損状態・描写をOFFにする事が出来ます)

 

【戦闘要素】

 キヴォトスには危険が一杯! ただ歩いているだけで因縁をつけて来るチンピラや怖い生徒が沢山……! 彼女達を倒してお金を巻き上げ、スキルやパークを身に付けよう! 武器のカスタマイズや弾丸の種類によって、ダメージや使い勝手は大きく変わる! 

 ブラックマーケットやとある総合学園地下に在ると云う名も無い自治区には、誰にも知られていない強力なボスが潜んでいると云う噂も……?

 更に蒼穹の遥か向こう、宙には強大な存在が居て――!?

 

【季節イベントシステム】

 ゲーム内時間は春から始まり、夏、秋、冬とターンと共に経過してく。季節特有のイベントもあり、特定の生徒とのイベントも季節によって変化するよ! 一年と云う限られた時間の中で多くの生徒と絆を紡ぎ、先生と愛を深め、ハッピーエンドを目指そう!

 

【マルチエンディングシステム】

 あなたのちょっとした行動、言動、或いはキャラクターとの絆が、ストーリーに大きく影響するかもしれない……! また先生の疲労度によって、物語のテイストは大きく変わってしまう……! 

 場合によってはゲームオーバーになってしまう事も。バッドエンディングの種類は全四百六十五種類! 全ての生徒にそれぞれのバッドエンディングが用意されているよ!

 でも安心して! 万が一失敗してしまっても、育成状態を引き継いだ状況で新しくゲームを始める事が出来るよ! 繰り返し強くなって、全てを守れる力を手に、最善を尽くし、未来を切り開こう!

(周回時、精神バッドステータスはリセットされません)

(各NPCキャラクターとの友好値・敵対値はリセットされます)

(所有しているアイテム・固有武器はリセットされます)

(サーレ先生の好感度はリセットされません)

 

【色褪せた青春システム】

 あなたが失敗した世界、ゲームオーバーになってしまったデータ――しかし、それは果たしてそのまま終わりを迎えるのでしょうか?

 もしかしたら、意外な形でプレイヤーと再会を果たすかもしれません。

 

救済装置(大人のカード)

 どうしてもクリアできない! 強敵に勝てない! 詰みセーブしてしまった……! 大丈夫! そんな時はこの要素を使えば、どんな状況でも打破出来ちゃいます! ゲーム初心者の方でも快適にプレイできるので、どんどん使っちゃおう! どんなに大きな壁でも、どれ程強大な困難でも、あなたが諦めない限り先生は常にあなたと共に戦ってくれます!

 

【運命の十二月】

 物語は十二月に大きな転換期を迎えます。

 この十二月に到来する恐るべき存在に対抗する為に、プレイヤーは死力を尽くさなければなりません……! 先生との好感度、疲労度、紡いで来た生徒との絆、選んだ選択肢、装備やスキル、各イベントの結末、使用した最後の切り札(大人のカード)回数――それらが全て、このラストバトルに直結します。

 果たしてあなたは数多の困難を乗り越え、サーレの先生と共に春を迎える事が出来るのか――!?

 

 ■

 

 〇白服

 ☆☆☆☆★ 意欲作

 ゲームとしては中々どうして楽しめるものでした。しかし、先生の台詞回しに少々違和感を覚えてしまいます。彼の御仁はもう少し、含みのある物云いをするでしょう……尤も、その表層部分を描くに留めているのであればまさに、という代物ではありますが、ククッ!

 次回作に期待する為、少々甘めに星は四つとさせて頂きます。

 それと、開発費が入用であれば支援させて頂きますので、いつでもご連絡ください。

 

 〇芸術家

 ☆☆☆☆☆ 電子遊戯としての崇高に近しい

 よもやこの様な形で自身の中で燻る芸術欲を解き放つ事が出来ようとは――抱く芸術と彼の先生、そこから紡ぐ一幕の光景は何と素晴らしきものだろうか……!

 惜しむらくはこれが決して現実ではないという事だ、受け継がれしミームもまた一人に過ぎぬ……しかし、原石とはまさにこの事、今後とも是非作品作りに勤しんで貰いたい!

 

 〇ゴルデカ

 ☆☆★★★ 文学的には評価し難い

 ゲームというカテゴリとして在る以上、そこに文学的解釈のみを持ち込むのは無粋だとは重々承知しておりますが……そう口にしてしまいたくなる程、惜しい作品でした。非実在の中にある虚像、その中に漫然と輝く記号、そこに含まれたテクストは先生とプレイヤーこと生徒は互いに通じ合う事で完成される唯一無二であるという事。

 惜しい、実に惜しい。故にこそ、どうかこれからも、このような形で自身の世界を表現して頂きたいものです。

 そういうこった!

 

 〇マダム

 ☆★★★★

 クソゲー。

 

 〇水着徘徊

 ☆☆☆☆☆

 R-18版などの発売予定はあるのでしょうか? もし有志の方で全裸MODなどあれば教えて頂けると大変捗ります。

 

 〇真のアウトロー

 ☆★★★★★

 ちょっと! 最初に出て来るファウストの、あの小物感は何なのよ!? ファウストはあんな傲慢に笑ったりなんかしないし! もっと手際よく銀行を追って惚れ惚れする手腕を――(こちらのレビューは多くの方から参考にならないと報告されています、すべて読むには此方をクリックしてください)

 

 〇ん。

 ☆☆☆☆★

 銀行強盗のシミュレーターとしては、まずまずかな。

 でも逃走経路の決定やプランをもう少し細かく決められたらもっと良かった。

 あと、銀行強盗をすると先生の好感度が下がるのは何とかして欲しい。

 

 〇正実のエリート

 ☆★★★★

 特定の武器を持ちながら先生を狭い部屋の壁に誘導して障害物に押し付けながらスタックさせた後、そのまま自キャラで銃を構えながら壁に視点を向けて素早く振り向くと先生のズボンを貫通して中が見えちゃったんだけれど!? エッチなのは駄目! 禁止!

 

 〇超天才清楚系病弱美少女ハッカー

 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

(こちらのレビューは多くの方から通報されています、すべて読むには此方をクリックしてください)

 

 〇雛

 ☆☆☆★★

 どうしてエンディングでこんな酷い事をするの……?

 私はただ、先生と幸せになりたいだけなのに……。

 どうして、あんな結末に……。

 私に、力がないから……?

 

 〇MIKA

 ☆☆☆☆☆

 このプレイヤー弱すぎじゃない? 何か弾丸数発直撃しただけで倒れちゃうんだけれど、バグか何かかな? パンチで敵を吹き飛ばしたり、キックで壁も壊せないし、ちょっとあり得ない弱さじゃんね。この虚弱体質っぷりは私の友達に似ていて笑っちゃったけれど、先生と恋愛出来るところは最高だったかな☆

 

 〇黒子

 ☆☆☆☆☆

 こんな風に全部救えたら、良かったのにね。

 

 〇おじさん

 ☆☆☆☆★

 うへ。

 

 〇錠前サオリ

 ☆☆☆☆☆

 暫く目にしていなかった懐かしい母校の姿を見れて、少しだけ嬉しかった。

 げーむというものは初めて触ってみたが、このような気持ちに浸れるのなら悪くないものだな。金額に見合うだけの価値は確かにあった。あそこには苦しみと痛みしかないと思っていたのに、おかしな話だ。やはり、辛く苦しくとも家族と共に過ごした場所だからだろうか……?

 久々に、仲間の顔が見たくなったよ。

 

 〇clover

 ☆☆☆☆☆

 にはははは! すっごく楽しかったので、複製したものを周りの人に配っていっぱい宣伝してあげますね! 

 

 〇未来のキヴォトス君臨者

 ☆☆☆★★

 キキッ! 悪くない出来じゃないか、私をモチーフにしたキャラクターを用意するのも良い心がけだ、ステータスも悪くないしな……。

 ただ、何処となく馬鹿っぽい振る舞いに見えるのは気のせいか? 実際の私はもっと恰好良いし、知的だし、キマっているだろうに。そこが唯一の減点部分だ! 良いか、次私を登場させるならば、ちゃんと取材なりなんなりして――(こちらのレビューは多くの方から長すぎると報告されています、すべて読むには此方をクリックしてください)

 

 〇温泉郷の若女将

 ☆☆☆☆★

 動いている先生が一杯見れます! まだまだ序盤ですが、一杯楽しめそうでワクワクです。先生を眺めながら食べるプリンは最高ですよ! うぇへへ……今日はプリンを三つも食べちゃいます! でも、ちょっと値段が高すぎる気がしたので、星は四つです! 

 

 〇団長

 ☆☆☆☆★

 戦闘を行っていた勢力があったので、どちらも壊滅させた後に救護したところ、敵対値が上昇してしまったのですが何故でしょう? 改善を求めます。

 

 〇偉大なるチェリノ書記長

 ☆★★★★

 おいらに髭が付いていないじゃないか! こんなゲームを作った奴は粛清だ! 粛清!

 

 〇わっぴ~!

 ☆☆☆☆☆

 五分だけ試遊しようと思ったら、いつの間にか製品版を購入して十九時間十九分も遊んでしまいました……。

 

 〇( ᓀ‸ᓂ)

 ☆☆☆☆☆

 初めて迎えたエンディングは憂鬱で、昏くて、辛いものだった。これは私の知っている世界と良く似ている、私にとっては親しんだものだ……でも、それが諦める理由にはならないから。きっとこの、辛い物語の先には、私の友達が大好きな大団円が待っている筈。私はそれを迎えるまで、何度でも挑戦するつもりだ。

 

 〇⎛ಲළ൭⎞

 ☆☆☆☆☆

 先生にペロロ様の着ぐるみを着せる事が出来ます!!!

 

 〇魔王ユーカ

 ☆☆☆☆☆

 モモイ、後で覚悟しなさい。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。