一緒に行こ!   作:華仔

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【ナオ】
キング用の道具、卵、買い物メモと設計図、よし!!
これでいざ、タマムシデパートへ!!


ナオは準備をしている

ここはタマムシシティ。

ゲームセンターや美人のジムリーダー。

なにより、大型デパートで人が沢山、賑わっている。

 

大工コーナーが存在している。

サービスが細かい。

さて、その大工コーナーで黙々と在るものを加工している。

ゴム車、ネジ、取っ手が机の上にあり、

その顔は真剣そのもの。

最後の仕上げが完了する。

総仕上げも終わらせ、笑顔で呼ぶ。

 

「キング、お水だよ!」

 

木製のタライがあり、水が張ってある。

そこに普通のコイキングの二倍近くの大きさが在る

貫禄ある巨大コイキングが複雑そうに

狭いタライの水槽の中でナナオを見ている。

犬にリードと言えばわかるだろうか?

キャスターやゴム車、車輪と言う名称がある物を

タライに付いており取っ手から伸びる紐が存在する。

背中に背負うための荒縄が完備されている。

これは、キングを連れ回すために制作された

 

お散歩タライ1号である。

 

コイキングの陸地での移動は

もちろん、跳ねるの一択だ。

街中では周りの迷惑になるだけなので

どうしたものかと考えたら

こうなった。

きっと、ドヤ顔と自慢げに連れ回すのだろう。

 

困り顔のキングは悪くない。

間違ってない。

 

上機嫌に紐を短く持って

タマムシシティの中を歩きだす。

待ち合わせ場所と集合時間が決まっているわけだし、

街の中なら良いだろうと歩く。

その大きさに大人は驚く。

子供はコイキングだと馬鹿にする。

コイキングのキングの体は傷が沢山ついており、

ポケモンやポケモンに関係する人には

一目で猛者だと気が付くだろう。

 

「楽しいね」

 

ニコニコとキングに笑いかける。

複雑そうに返事を返すキングもマメである。

周りに馬鹿にされるのも攻撃とか口撃にも慣れている。

言われても無視。

攻撃されたら何倍返しでもしてるキングだ。

人間だと攻撃されても睨みつけるだけなので

安心してほしい。

キングは体を動かしタライを移動させる。

疑問を持ちつつもキングの行きたい方向へを歩く。

ポケモンフーズのお店だった。

旅にはポケモンのご飯も必要と合って

買うことを決める。

それ以上にキングがジーーーーっと物欲しげに

見ていることも在りますが、どうなる!!

 

「其処のお嬢さん!

水ポケモン用のご飯はどうかな。

試食品は如何かな?」

 

試食品と言うけれど、

小さな密封袋が沢山ある。

味も沢山。

キングは興味ありげに身を乗り出す。

ヒレを器用に立てて必死に見ようとしている。

美味しい、いい匂いがするようだ。

ナナオはそんなキングを

指?ヒレ?で指した辛い味の物を購入。

これでもお小遣いはあるのだ。

試食品も貰う事を忘れない。

 

この店と言うか、屋台は小さい。

ゴミ箱は空。

レシートの捨てる箱も空。

暖簾には

 

ポケモンが喜ぶ

きのみ専門農家のポケモンフーズ!

カント―上陸!!

 

と書いている。

 

「有難うございました!!」

 

ポケモンが外に出ていれば欲しがっていた

きのみ屋さんのポケモンフーズ。

周りの人たちはコイキングの欲しがりように

不思議に思う。

小型のポケモンを出して確認する人が出てくる。

売れ出したのは当たり前と言う話。

 

タマムシシティを散歩中に人が沢山いる。

街の外だが、そんなに離れてない。

何よりキングが居る。

 

「一緒に行こ!!」

 

満点の笑みでキングに話しかけ、

お散歩タライを引っ張る。

何だろうと覗くと

意味の解らない装置があり、

ヘッドセットを頭に付けた

つるんとした水色とピンクのポケモン?が居る。

 

「あなたのポケモンの力を大体は測定します?」

 

優れている力を大体は測定する、と言う

個人で開いたイベントのようだ。

 

「これは素晴らしい、攻撃に優れております!!」

 

攻撃に耐える謎のポケモン。

ヘッドフォンセットを付けている。

どこかで見た覚えのある色に思い出そうと

ナオは考える。

タマムシシティで見かけたはずだ。

ベトベター、じゃないはずだ。

 

「あ、ゲームセンターの景品、ポリゴン!?」

 

さらに言うと、

姿が違うので進化だ。

きっと、進化に決まっている。

良い事を考え付いたようだ。

笑顔を浮かべる。

とっても悪い、悪戯心溢れる笑顔です。

ステージ裏まで忍び足で静かに歩く。

見に行っていいよね?

と言う領域を超えてます。

実行中です。

 

「しかも、同じ感じのが4体も・・・?」

 

よく見ると、怯えている様な子が居た。

技を受けているポケモンと

同じ姿をしているのが

明らかにステージ、一点を見ている。

技を受けるのが怖い、のか?

そんな子を無視する様子が変に感じる。

外の様子を気にしない子もいる。

 

「性格が出てる!!」

 

同じ姿をしているのに

こんなにも行動に差がある。

これも個性です。

盛り上がりを聞いて表に戻ろうと歩き出す。

 

「次のチャレンジャーは誰だ!」

 

景品と書いてあるのに今更ながら気付いた。

ポリゴン2とある。

これはお友達を増やせると勢いつく。

そんなナオの姿にキングは不安そうにする。

歴戦の感が告げる。

何か、嫌な予感がする。

何も無いようにと、ヒレを合わせてお祈りをする。

無意味です。

さぁ、いざ行かんと階段を上る。

タライの中の水を人の少ない所で捨て

キングをモンスターボールに入って貰い、

堂々と胸を張ってステージに上る。

 

「わたしです!」

 

さて、ポリゴンと言うのは

タマムシシティで一番金額が高いポケモンだ。

ポケモンマニアがガチで欲しい。

自慢になるポケモンである。

参加している年齢層は非常に広い。

なのにだ。

 

「おお!!

これはこの大会で一番小さいチャレンジャーだ!

では、ポケモンをお出しください」

 

誰も、ポリゴン2をゲットしていない。

条件は

二回攻撃して

ポリゴン2を降参させる。

測定はついでのようだ。

 

「はい」

 

キングの入ったボールを構えて

コイキングが参上、登場した。

このポケモンは、最弱で有名だ。

冷ややかな目が少女とコイキングに突き刺さる。

ナオは堂々と威張っている。

キングはやっぱりとため息らしきものをつく。

コイキング特有の鳴き声と跳ねるをしてだ。

 

「えー、お嬢さん?

出すポケモンを間違っていませんか?」

 

聞く言葉は間違ってない。

間違ってない。

コイキングだもんね。

うん。

お隣のポリゴン2もピポと鳴いている。

キングは我慢している。

人間とポケモンに怒らない。

向こうから手を出さなければ、

こっちは何にもしない。

だが、人間のお供には怒るかと

言えばそれはない。

戦いになれば暴れてやる。

と言う、きちんとした常識を持ち合わせている。

 

「というか、コイキングのデータなんて

俺も欲しくない」

 

呟きが聞こえた。

ナオは睨む。

キングも言葉を濁らせ人間でいう

『あ?』と言う。

すべて、コイキング特有の跳ねるで

台無しにしている。

 

「間違っていませんから、大丈夫です。

キング、お願い」

 

キングは返事をする。

コではなく、ゴを中心に鳴いている。

 

「分かりました。

ヴィヴィ、軽く流せよ」

 

呼ばれると

ビクビクブルブルしているポリゴン2が

登場してきた。

ポリゴン2はヴィヴィの肩を叩いた。

ビクッと体を震わせる。

問題はないと、ビビりなポリゴン2を

出したのだろう。

会話と言えば、こんな感じだろう。

 

『加減なんてしねぇぞ。

弱虫、ビビりの2色カラーちゃんよ』

 

『は、は、はい。

よ、宜しくお願いします』

 

若干間違えかもしれないが、気にしない。

攻撃の一つもしない、する必要もない。

守りが固いポリゴン2。

攻撃の一つもないはず、

最弱を冠するコイキング。

 

「打っ飛ばせ―――!!」

 

攻撃が始まる。

観客が動揺する。

小刻みに跳ねながら力を溜める。

眼に見える、変化でもある。

コイキングは4つの技しか覚えない。

がまんと言う技も覚えない。

徐々に徐々に体が膨らむ。

震えが尋常じゃないポリゴン2は

もはや涙目。

大会考案者、兼、司会者は慌てる。

 

「ピポンピピピポポポポポ」

 

困惑の言葉を発する。

まさに理不尽。

滝を思わせるような水がポリゴン2を襲う。

コイキングは、このような水を扱えない。

水タイプなのに使えないのがコイキングだ。

畳み掛けるように体が僅かに光る。

進化と思われるが違う。

動揺が騒ぎになる。

覚えるはずもない。

有りえない。

 

「行っけーーーーー!!」

 

ギャラドスが覚える竜の怒りと呼ばれる技。

もちろんコイキングが覚えるわけがない。

それも、コイキングの鳴き声で台無しになっている。

ポリゴン2は大きな声でで司会者に泣きつく。

結果を言うと、ポリゴン2の降参だった。

それを見て司会者は舌打ちをする。

この場は静かになっており、

舌打ちの音がよく響いた。

 

「では、賞品です」

 

大泣きしたポリゴン2をボールに戻して

差し出す。

え?

誰の声だっただろう。

非難の声に変わる。

 

厄介払いそのものじゃないか。

本当に賞品ってそいつだったのか!?

声をかて見送ってやれ!!

データ収集が目的かよ。

ピポン?

 

と大批判の騒ぎになる。

最後の声はリボンが付いたポリゴン2が

放った声だ。

 

『渡すの?』

 

訳すとこれだ。

ナオは渡されたボールからポリゴン2を出す。

涙目で全身をガタガタ震えている。

 

「何か言ってもいいんじゃないの?」

 

司会者からの冷たい目でポリゴン2を見る。

すぐに大会を締める。

その無視っぷりにポリゴン2は暗い顔になる。

その色は絶望と言うもの。

 

「キング!!

この中に、モンスターボール中に戻って」

 

異変を察したナオはキングを戻す。

泣き虫ポリゴン2のテレポートで

ナオと泣き虫ポリゴン2がタマムシシティ郊外から

居なくなった。




【ポリゴン2】
これは夢だ、これは夢だ。
必要とされないと駄目だもん。
必要な存在にならないと。
独りは、嫌だ。
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