太陽×2   作:鳩胸な鴨

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思いつきで書いたから、死ぬほど短いぞ。

後書きにちょびっと映画のネタバレあるから注意してお読みください。


太陽×2

「あぢ〜…」

 

腹が立つほどに太陽が煌めいている。

そこから逃れるように、木々生い茂る森の中を、一人の少年が歩いていた。

夏場ということもあってか、茹だるような暑さに溶けそうになりながら…というより、溶けたようにだらしなく体を伸ばす少年。

本来、人体が伸びることはないが、彼の場合は少しばかり特殊な事情があった。

 

彼…「モンキー・D・ルフィ」は、悪魔の実という摩訶不思議な果実を口にしたのだ。

 

その悪魔の実…別名「ゴムゴムの実」は、食えば一生泳げない体と引き換えに、全身ゴム人間と化す。

数ある悪魔の実の中でも、かなりふざけた能力である。

その能力をなんとか使いこなし、銃弾の如き拳を放てるようになって早一年。

もう少しで「海賊王」の夢へと出航する彼は現在、昼食の調達に出ていた。

祖父の横暴によって山賊に預けられた彼。

彼には母親代わりとも呼べる山賊に、食事の調達係という役目を与えられていた。

この役目を果たせなければ、大好きな肉はお預け。

ルフィが獲物を探すため、山の散策をすること1時間。今のところ、結果は芳しくない。

ぐきゅるるる、と、怪物のような唸り声をあげる腹の音に、ルフィは顔を顰める。

 

「ハラへった〜…」

 

獲物を見つけたのならば、その場で丸焼きにして食ってしまいそうだ。

料理なんて全くもってできないが、そのまま焼けば食えるだろう。

食欲にすっかり支配された脳でそんなことを考えていると。

 

やけに煌めく「もや」が目に入った。

 

「んー…?なんだありゃ?」

 

好奇心旺盛なルフィは、特に警戒することもなく、手を伸ばしてそのもやを掴む。

枕のような、柔らかい感触が伝う。

それに、このもくもくとした見た目。ルフィの出来の悪い脳みそは、ある結論に達した。

 

「わたあめか!!」

 

そんなわけあるか。

既に海に出た兄がこの場に居れば、思いっきり彼の脳天を叩いたことだろう。

しかし、腹が限界を訴えていた彼は、手元に鎮座するソレに思いっきりかぶりついた。

 

「いっただっきまーふっ!!」

「こっぐーーーーーーっ!?!?!?」

 

瞬間。ルフィの耳を、つんざく悲鳴が貫いた。

ここではない、別世界からやって来た星の子…「コスモッグ」と、やがて大海賊として名を馳せるモンキー・D・ルフィ。

この最悪の出会いが、彼らの壮大な冒険の始まりであった。

 

♦︎♦︎♦︎♦︎

 

「ルフィ。この子にも礼を言っておけ。

この子がいなければ、今頃…」

「…え?こ、これ、『くも』か…!?」

 

時を経て。

戦争によって兄を失い、とある島に逃れたルフィは、目の前にいる恩人が差し出した物体を前に目を丸くする。

いつだって一緒にいた、大親友。

言葉は通じないし、特段強いわけでもない。

それでも、まだ手元に残っていた友の変わり果てた姿を前に、ルフィは恐る恐る手を伸ばす。

まるで石になったように動かず、すっかり小さくなったその体。

しかし、触れるとほのかな温もりが伝わる。

まだ、生きている。

ルフィはぶわっ、と顔中をよくわからない液体で塗れさせると、ぶんぶんと手に取った親友を振り回した。

 

「よがっだ!!よがっだなぁ、ぐもぉ!!」

「お、おい!あまり振り回してやるな!!

見ていて居た堪れない!!」

 

恩人…元王下七武海のジンベエが慌てて叫び、ルフィの手を止める。

と。ルフィの手が遠心力からか、異様に伸び、海岸の一部を叩き砕いた。

 

「………は???」

 

ルフィが手に持った親友「くも」…またの名を「コスモウム」。

ふよふよと浮く生態から軽いと思われがちだが、その実態は1t近い超重量である。

奇しくも、そこで釣りをしていたニョン婆が崩壊に巻き込まれて海に落ちたのは、別の話。

 

♦︎♦︎♦︎♦︎

 

ドンドットット、ドンドットット、と、心臓が高鳴る。

それだけではない。

真夜中だというのに、太陽のような温もりが、親友が鎮座する胸から伝わってくる。

体に染み渡っていた倦怠感が吹き飛び、万能感が包み込む。

 

「これがおれの最高地点だ…!!これだ…!!

"ギア5"!!」

 

白と化したルフィが飛び起きると、胸にしまっていたコスモウムが光を放ちながら、空へと飛び立つ。

暗雲が立ち込める、絶望の空。

夜明けをかけた戦いに、今、二つの太陽が生誕する。

ルフィは仲間のもとに降り立ったであろう最大の敵、カイドウ目掛け、その手を伸ばす。

まるで子供が蛇を掴み取るように、龍となったカイドウの体を、巨大化したルフィの腕が捉える。

カイドウを一気に引き上げると、ルフィは笑いながらその体を地面に叩きつける。

 

「麦わら…!!生きてたか…!!

ありがとよ」

 

カイドウは笑うと、口から豪炎を吐き出す。

ルフィは「え〜〜〜〜!!!」と目をひん剥いて驚くも、それを避けようとはしない。

それを不思議に思っていると、カイドウは突如襲った、もう一つの気配に上を見上げる。

 

「ラリオォォォーーーナッ!!!」

 

叩きつけるような、獅子の咆哮。

それは降り立つと、きぃん、という音と共に、熱線を受け止める。

煙が晴れた先に居たのは、二つの太陽。

太陽の神「ニカ」と、太陽を喰らいし獣「ソルガレオ」。

交わるはずのない二つの伝説が今、笑みを浮かべ、カイドウを睨め付けていた。




くも…ONE PIECE世界に落っこちてきたコスモッグのオスで、麦わらの一味のガチペット。ルフィの影響をガッツリ受け、良くも悪くも負けず嫌いで好奇心旺盛。命名はルフィで、理由は「雲っぽいから」。進化した後もずっと「くも」って呼ばれてる。
コスモッグ時代はルフィの麦わら帽子の中に入ってた。
頂上戦争にて、ウルトラホールを開いて逃亡を手助けしたことでコスモウムに進化。その後、覚醒に伴ってソルガレオに進化した。
ソルガレオ時の技構成は、まもる、メテオドライブ、じしん、しねんのずつき。まもるが入ってるのは、赤犬によってつけられたルフィの胸の傷を気にしてのこと。
進化してからの悩みは、みんなの部屋に入れないこと。この問題により、女性陣による「くものふれあいひろば」製作が企画される。

夜に進化するソルガレオ。剣盾だと時間関係なかったはずだからきっとたぶん大丈夫()。
映画のお話絡めようかなと思ったけど、ギア5出したかったからやめた。ごめん、ウタ。ルナアーラとソルガレオでトットムジカと怪獣大決戦とか書きたかったよ。
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