太陽×2   作:鳩胸な鴨

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使いたかった、このタイトル。


アカシア

トットムジカの体が膨れ上がると共に、重力すらも不確かな空間が完成する。

なんとも言えない不思議な感覚が体を包み込む中、誰かが膝をつく音が響いた。

ルフィがそちらを見ると、傷だらけの体を引きずって来たゴードンが、トットムジカを見上げる。

 

「…まさか、ウタは気づいていたのか…?

……私のせいだ…!私が弱かったせいで…!」

「おい、おっさん!教えてくれ!ウタに何があったんだよ!?」

 

茫然自失となってトットムジカとウツロイドに取り込まれたウタを見上げるゴードン。

その口からは、懺悔の言葉が漏れ出る。

ルフィが詰め寄ると、ゴードンは彼の服を掴み、叫んだ。

 

「トットムジカなんだ…!この国を滅ぼしたのは…っ!!」

 

彼が語ったのは、エレジアが滅んだ真実。

12年前、ウタのために音楽の都と謳われたエレジアへと訪れた赤髪海賊団。

彼らは略奪を働くようなことはなく、寧ろ音楽で満ちたこの国をウタと共に楽しんだ。

ゴードン含めた国民は、ウタの才を褒め称え、この国に留まってほしいと懇願。

しかし、ウタはシャンクスと共に居ることを選んだ。

ゴードンたちもそれを受け入れ、「せめて最後に」と多くの歌をリクエストした。

そんな歌声に釣られてか、それともウタウタの実の能力に惹かれてか。

半ば怪異のような性質を持ってしまったトットムジカの楽譜が、音もなくウタの元へと訪れた。

彼女は引き寄せられるようにその楽譜を手に取り、歌ってしまった。

顕現したトットムジカは、赤髪海賊団の攻撃をものともせず、エレジアを焼き滅ぼした。

しかし、当時のウタの幼さが幸いしてか、ウタが力尽きると共に、魔王は姿を消した。

残ったのは、焦土となった国だけ。

一国の滅亡を前に海軍が迫る中、シャンクスはウタを守るために、彼女との別れを選んだ。

「エレジアを滅ぼした海賊」という汚名を被ってまで。

 

「君は何も悪くない!君が負い目を感じる必要なんて、どこにもないんだ!!」

「おい、下がれ!!」

 

ダルスの制止も聞かず、ゴードンが前に出て、取り込まれてしまったウタに叫ぶ。

しかし、トットムジカは無情にも、ゴードンの体めがけて、レーザーを放った。

ダルスは腰に下げた一つのボールを、ゴードンへと投げる。

瞬間。ボールが開いたかと思うと、その中からアーゴヨンが現れた。

 

「アーゴヨン、抱えて避けろ!」

「アヨ!?」

 

主人の無茶振りに驚くも、アーゴヨンはその細い腕でゴードンを抱き上げ、レーザーの軌道上から逃げる。

ダルスが胸を撫で下ろすも、身を守る術を持たない彼に向けて、剛腕が拳を放った。

 

「世話が焼けるな、ウルトラ屋…!

"ROOM"…、"シャンブルズ"!」

 

と。空間を展開したローが、ダルスと自分の位置を入れ替える。

ローは刀を持たぬ左手に迸るオーラを握り、振り下ろされた拳に放った。

 

「"ガンマナイフ"ッ!!」

 

相手を内部から破壊する一撃。

しかし、そもそもの衝撃が障壁によって阻まれてしまい、トットムジカには届かない。

トットムジカの隙を縫うように襲い掛かるウツロイドを前に、ローは咄嗟に距離を取る。

トットムジカを攻撃している暇がない。

加えて、指揮を任せられる人間に、指示を出せるほどの余裕がない。

ローはこの現状に舌打ちし、ウツロイドから放たれようとする紫色の奔流を刀で迎え撃とうと構えると。

ルフィを背に乗せたくもが、頭突きによってウツロイドを吹っ飛ばした。

 

「おい、麦わら屋…」

「トラ男!周りは任せた!」

「ラリオーナ!」

「おい!話を聞け!!」

 

ローが呼び止めるのも待たず、さっさとトットムジカへと向かっていくルフィたち。

ルフィが話を聞かないのは、今に始まった事ではない。

同盟を結んでいた期間も、こちらの思惑通りに動くこと自体少なかったのだ。

ローは呆れながらも、言われた通りにウツロイドの群へと飛び込んだ。

 

「ギア…、なんだこれ?」

 

一方で、ルフィは硬化した腕にありったけの空気を入れようとして、ふと止める。

そこに鎮座しているのは、身に覚えのないリストバンド。

それに呼応するように、ルフィのポケットが激しく煌めいた。

 

「な、なんだぁ!?」

「ラリオ!」

 

困惑するルフィに、くもが勇ましく吠える。

ルフィのポケットから飛び出たソルガレオZクリスタルが、まるで意志を持ったかのように、リストバンドの窪みに収まる。

ルフィがマジマジとそれを見つめていると、くもが「ラリオ」と唸る。

自身を見上げるくもの顔に、ルフィも同じように笑みを浮かべた。

 

「…おう!おれたちの"ゼンリョク"、アイツらに見せてやろうぜ!!」

「ラリオーナ!!」

 

ドンドットット、ドンドットット、と、心臓がドラムを刻む。

くももそれに呼応するように、全身を煌めかせ、オーラを纏った。

 

「上がれ、心臓の音…!ギア"5"!!」

「ラリオォオーーーーナッ!!」

 

ルフィとくもの体が白く染まる。

二つの太陽が重なり、あたりを照らし出した。

 

♦︎♦︎♦︎♦︎

 

「マヒナペーア!!」

「この気配、ルフィか…!」

 

その頃、現実にて。

赤髪海賊団に加え、駆けつけたシャーロット・カタクリが総出でウツロイドの対処にあたる中、シャンクスが笑みを浮かべる。

見聞色の覇気によってなんとなく伝わってくる、ルフィとくもの強い気配。

既に無くした腕が、歓喜のせいか疼く。

一方でルナアーラもソルガレオの力を感じ取ったのか、天に吠えた。

 

「どうやら、そっちもトットムジカと戦えるのは一人と1匹だけみたいだな。

合わせろよ、ルフィ!!」

『合わせろよ、シャンクス!!』

 

聴こえないにも関わらず、ウタワールドと現実でルフィとシャンクスの声が重なる。

シャンクスに襲いかかるウツロイドがベックマンや、航海士…ビルディング・スネイクの攻撃によって落とされていく。

そんな中、カタクリが叫んだ。

 

「赤髪!先ほど、見聞色の覇気を通して、ブリュレ…妹の見ている景色が見えた!

ッ、これ以上は言えん!余裕がなくなる!!」

 

未来を予知していたのだろう。

カタクリはそれだけ言うと、向かってきたウツロイド数十体に拳を振るう。

ビッグ・マム海賊団の中でも随一の実力を誇るカタクリをもってしても、ウツロイドへの対応は困難を極めた。

そもそも、シャンクスの覇気をぶつけられても二割も減らないような戦力なのだ。

少なくとも、四皇幹部に匹敵するか否か程の実力は兼ね備えている。

カタクリからすれば、単体なら脅威でもないが、流石に数十体の群れは厳しいらしく、声を出す余裕すらないようだ。

シャンクスは同じく卓越した見聞色を持つヤソップへと目を向け、ルナアーラに叫ぶ。

 

「おいコウモリ!ヤソップを乗せろ!」

「マヒナペ?」

「って、名前言ってもわかんないよな…。

あそこにいるだろ!?あのドレッドヘアのおっさんだ!!」

「テメェもおっさんだろうが!!」

「どっちもどっちだよ…。

ルナアーラ!『サイコキネシス』!!」

 

シャンクスの言葉に、ヤソップが怒鳴る。

それに呆れながらも、アマモはルナアーラに指示を飛ばす。

ルナアーラの凄まじい念力によって生じた衝撃に、ヤソップに群がっていたウツロイドたちが落ちていく。

その隙を突いて、ルナアーラはヤソップへと迫り、その体を翼で包み込む。

ヤソップはその薄い体を這い、アマモがしがみつく背中へと移動する。

 

「ヤソップ、どうだ!?」

「ダメだ!あんのバカ息子、囲まれたのか知らんがテンパってやがる!俺の息子ならもうちょいだな…!」

「放蕩親父がよく言うな!」

「そっちこそ、ロクでもねぇクソ親父だろうが!!

12年も娘っ子ほっときやがって!!」

「お互い様だな、ヤソップ!!」

「……こんなイヤな共通点なんざ持ちたかなかったよ、船長」

「……ああ。俺もだ」

 

互いに痛い腹を突き合い、懺悔を吐き出す。

と。何かに気付いたのか、ヤソップが声を張り上げた。

 

「やっと気づきやがったか、バカ息子!」

 

♦︎♦︎♦︎♦︎

 

「うぉおおお!?な、なんだよコイツら!

全然おれの攻撃効かねぇよ!?

ナミーーーっ!おれにもゼウス貸じでぐでーーーーっ!!」

「ヤダっ!!」

 

遡ること、少し前。

ウソップが半泣きになりながら、追いかけてくるウツロイドから逃げ回る。

時折、ポップグリーンを用いたパチンコを放つものの効果は薄く、逆にビームやら毒液やらが返ってくる始末。

魂を操る「ソルソルの実」の力によって生まれたホーミーズ…「ゼウス」が宿る天候棒で敵を殴打するナミに懇願するも、そんな願いが聞けるはずもなく。

結果として、ウソップに取れる手段は、逃げ惑うのみであった。

 

「コイツら、なんで緑星が軒並み効かねぇんだよ!!」

「特殊な攻撃に耐性があるからな。

普通の殴打には耐性がないから、かなり効くぞ」

「おれと相性最悪じゃねぇか!!

もっと早く言え…ってぎゃあーーーっ!?」

 

物理的な攻撃手段の少ないウソップにとって、その情報は残酷なものだった。

ウソップは今更な情報を告げたダルスに怒鳴るも、即座に迫り来るビームから逃げる。

と。その光線をかき消すように、冷気と斬撃がウツロイドに炸裂した。

 

「"掠り唄 吹雪斬り"!!」

「ブルック〜〜〜ッ!!ありがど〜〜〜っ!!」

 

ブルックの一撃に助けられたウソップが、鼻水と涙を撒き散らし、歓喜を露わにする。

ブルックは身を逸らし、迫り来るウツロイドに斬撃を放ちながら、「ヨホホ」と笑った。

 

「ウソップさん。狙撃手ならば、冷静を欠いてはいけませんよ。

海賊王のクルーたるもの、いつだって心に余裕を持つことが肝心です」

「お、おう!言われなくても!」

 

年長者の言葉に、ウソップは焦燥に満ちていた心を落ち着かせる。

と。その時だった。

 

「……っ、親父…!?」

 

ヤソップが見ているであろう景色が、その視界に映ったのは。

 

♦︎♦︎♦︎♦︎

 

「あっひゃっひゃっひゃっ!

"ゴムゴムのォ〜…」

 

何がおかしいのか、それとも覚醒による変化なのか、笑いながらくもの尾を握るルフィ。

ルフィがぶんぶんとくもを振り回す傍ら、くもは額にエネルギーを溜めた。

 

「くもハンマー"!!」

「ラリオォオーーーナッ!!」

 

しねんのずつき。

込められたエネルギーに加え、ルフィの武装色、覇王色の覇気、遠心力を合わせたくもの一撃がトットムジカに突き刺さる。

が、しかし。それは周囲を激しく揺らすばかりで、トットムジカには届かなかった。

トットムジカとウツロイドの群れが、ルフィに向けて光線を放つ。

ルフィはそれに目をひん剥いて「え〜〜〜〜っ!?」と驚くも、空間をゴムに変えて引っ張った。

 

「"ゴムゴムのォ…!」

 

ぼんっ、と、大きく音を立ててルフィの腕が膨れ上がる。

ゴムとなった空間で光線を受け止めたルフィは、思いっきりソレを弾いた。

 

「おっかえし"ィ〜っ!!」

 

見事に弾かれた光線が、ウツロイドとトットムジカに着弾する。

あまりにも自由な戦闘。

遊戯のように好き勝手暴れるルフィに、ソレに呼応するように駆け回るくも。

その光景に一部が唖然としていると、ウソップの声が響いた。

 

「ルフィ、くも!

親父が見てる景色が見えた!!

俺の指示に従ってくれ!!」

「おう!!"ゴムゴムのォ…」

「ラリオ!!」

 

その言葉を疑う理由は、ルフィたちにない。

ウソップが「右足!!」と叫ぶと共に、ルフィは巨大化した拳を腕の中に埋め、ギリギリと音を立てて引き絞る。

くもはそんなルフィを背に、右前足に力を込めた。

 

「猿王銃"っ!!」

「ラリオォオーーーナッ!!」

 

じしん。大地を穿つ衝撃が、障壁諸共トットムジカの右足を砕く。

残り五本。

周りにいるウツロイドも数を減らしており、ウソップの周りを囲むように、ジンベエ、ブルック、フランキーが獲物を構える。

 

「頼んだぞ、お前ら!俺を守ってくれ!」

「スーパー任せとけ!

"フランキーアイアンBOXING"!!」

「これが麗しい女性なら、パンツ見せてくださいと懇願してたんですがね。ヨホホ!

"酒樽舞曲・ルーミーズ"!!」

「お主は指示に集中せぇ!露払いは、ワシらに任せろ!

"唐草瓦正拳"!!」

 

三人が放つ攻撃が、あっという間にウツロイドを薙ぎ倒していく。

その光景を前に、ウソップが脅威に値すると判断したのか、ウツロイドたちが一斉にそちらを向く。

しかし。ウソップはソレに心を乱すことなく、真っ直ぐにトットムジカを見た。

 

「ウソップに手出しはさせねぇぞ、クラゲヤロー!"怪物強化"!!」

「効かなくても文句言わないでよ!"雷霆"!!」

「足を引きちぎれば早いと思ったのだけど…。あの硬さじゃ無理ね。

"千紫万紅 巨大樹「ストンプ」"!!」

 

ジンベエたちが捌き切れなかったウツロイドに向けて、巨大な爪、雷、巨木の如き脚が襲い掛かる。

しかし、彼らが奮闘して尚、ようやく全体の五割を削った程度。

何匹かのウツロイドが一斉に力を溜め、「メテオビーム」を撃とうと構えたその時。

青い炎と黒い閃光が駆けていくのが見えた。

 

「ウソップテメェ!なにナミさんとロビンちゃんに助けてもらってんだ羨ましい!!」

「じゃあ助けてもらえよ、エロガッパ」

「レディ相手なら兎も角、こんなクラゲ共にナミさんとロビンちゃんの手を煩わせるわけにゃあいかねぇ!!」

「そーか。前みたく『たすけてー』っつっても良いんだぞ?」

「ありゃレディが相手だったからだ!!」

 

ぎゃーぎゃーと言い合いながら、ウツロイドに攻撃を叩き込むゾロとサンジ。

どこまでも水と油な二人だが、その攻撃が互いに飛ぶことはなかった。

 

「"魔神風脚"…!"牛肉バースト"!!」

「"閻王三刀龍"…!"一百三情"!"飛龍侍極"!!」

 

サンジの蹴りによる連撃と、ゾロの龍をも引き裂かんばかりの一撃が、ウツロイドの群れに炸裂する。

多くのウツロイドが落ちていく中、ウソップは変わらず指示に集中していた。

 

「ルフィ!くも!

今度は真ん中二つ同時にだ!!」

 

既にトットムジカの足を落とし、残るは四つの剛腕と本体。

ルフィは右へ、くもは左へと駆け出し、それぞれ拳を構える。

 

「"ゴムゴムのォ…!!」

「ラリオ……」

 

互いに同じ構え。

ルフィは細いながらも硬化した腕を引き絞り、力を込める。

くももまた同じように、前足を構えた。

 

「じしィん"!!」

「ォオオーーーナッ!!」

 

奇しくも、同じ名を冠した大地を揺らす一撃が、障壁を砕き、腕を破壊する。

彼らは見えていないが、現実世界でもルナアーラが放った「ムーンフォース」とシャンクスの斬撃が、トットムジカの腕を砕いた。

そんな彼らに向けて、トットムジカが抵抗すべく、光線や雷を手当たり次第に放つ。

 

「うぉおおー!?やべーぞくも!あひゃひゃひゃひゃ!!」

「ラリオーナ!」

 

ルフィは爆笑しながらも、その腕を伸ばしてくもの背へと乗る。

くもはルフィを振り落とさない程度にステップを踏み、ソレらを避けてみせる。

と。ウソップが声を張り上げた。

 

「おい、ルフィ!『今からやるポーズを真似してくれ』!!」

「はァ!?なんだそりゃ!?あははっ!」

「フザけてる場合か、ウソップ!!」

 

あまりに突飛な発言に笑うルフィに、半目で怒鳴るゾロ。

しかし、ウソップは真剣な面持ちで叫ぶ。

その耳には、アマモの叫びが届いていた。

 

『お願い!この技じゃなきゃ、あの子を止められないの!早く!!』

「大真面目だ!親父の隣にいるヤツが、必死になって叫んでる!」

「よし、わかった!やる!!」

 

ルフィは言うと、「早く教えろ!」とにやけヅラでウソップを急かす。

ウソップは見聞色でアマモの動きを覚えると、ソレを忠実に再現して見せた。

そのポーズは、ソルガレオの力を最大限に引き出すための儀式。

ルフィが構えると共に、腕に巻いたリストバンドから、激しく光が漏れ出す。

 

「……!にししっ!」

 

ソルガレオ…すなわちくもに流れるエネルギーを感じ取ったのか、ルフィは笑みを浮かべ、そのポーズを決める。

瞬間。リストバンドから放たれていた輝きが、くもの体へと宿った。

 

「いっくぞォ〜!くも!!」

「ラリオォオーーーナッ!!」

 

くもが叫ぶと共に、ライジングフェーズへと姿を変える。

そして、いつもよりも大きな陽光を纏うと、彼は凄まじい勢いで駆け出し、その体を回転させる。

呼応するように、ルフィも右腕をかつてないほどに膨らませ、拳を構えた。

 

「"ゴムゴムのォオ!!」

「ラリオォオーーーナッ!!」

 

二つの太陽が吠え、トットムジカへと迫る。

現実では、幾つもの月明かりを背にしたシャンクスが、赤く煌めく剣を振るった。

 

「猿神銃"!!」

「ラリオォオオーーーナッ!!」

『おォオオオオオオッ!!』

『マヒナペェエエーーーアッ!!』

 

サンシャインスマッシャーに、ムーンライトブラスター。

四つの光が直撃したその瞬間。静寂の後、轟音と衝撃が走った。

ルフィとシャンクスの脳裏に浮かぶのは、ウタと過ごした思い出の日々。

その全てを取り戻すための一撃が、今、最後の障壁を砕いた。

 

「『ウォオオオオオオオオ!!』」

「ラリオォオオオーーーナッッ!!!」

『マヒナペェエエエーーーアッッ!!!」

 

その咆哮と共に、拳が、剣が、陽光が、月光が、トットムジカの脳天に突き刺さる。

その光はウタに取り憑いたウツロイドをも貫き、空間を照らした。




シャンクス…「おれごと撃て!!」とアマモに無茶言った人。ムーンライトブラスターが直撃して割と重体そうなのにも関わらず、トットムジカの体を叩き切った。スーパーマサラ人かな?

ルナアーラ…シャンクスごとムーンライトブラスター撃っちゃったのを気にしてる。でも案外平気そうなのはなんでなんだろう、と、この世界の人間の頑丈さにも驚いてる。アンタの世界も大概やがな。

ウタ…ソルガレオとルナアーラのZ技を受けて正気に戻った。
メンタルダメージはそのままなので、幼馴染と親父のメンタルケアが成功することを祈るばかり。

???…高速接近中。頼むから今だけは帰ってくれ。
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