今後もギャグ的に偶発させる事はありますが、あくまでメインではありません。
そして、この作品に主人公はいません。
守護者となったオレに自由など無かった。
何時も目の前に広がる世界は命が奪われ、命を奪う場所。
意思を剥奪されたオレはそんな世界で何度も何度も殺し尽くす。
手遅れなのだから仕方ない。
最初の現界の記録を見たオレはそうやって自分を誤魔化した。
生前と同じ事だ。
何度かの記録を見たオレは自身にそう言い聞かせた。
何度も何度も何度も何度も!!
磨耗仕切ったと思っていた心が叫びをあげようが、アラヤはオレにその記録を見せ続けた!
心が誤魔化せなくなり、理想に嫌悪を覚え、壊れた心が更に壊れようとも……既にオレには逃げ場などなかったのだ。
いつしか……一つの可能性にオレは縋るようになる。
過去の自分の抹殺。世界の矛盾による消滅。
だが、自分の生きた時代……それも契約前の時代に召喚されるなど雲を掴むよりも難しい。
ただ一つ……聖杯戦争であればと言う可能性を残して…。
「なあ、相棒。あの赤い奴さっきからなに独り言ボヤいてんだろ」
「……そっとしておこう」
また……何処かの時代の何処かの悲劇に召喚されたのだろう。
アラヤは何時だって人使いが荒い。
だが、文句を言っているわけにもいかない。
エミヤはその手に持った夫婦剣を構えて二人の少年を見た。
何やら雑談をしているようだが……せめて、苦しまぬように一撃で終わらせようと距離を詰める。
「いや、俺もそうしたいけどさ……アイツ、絶対勘違いしてるタイプだし。でもさ、だからこそほっといたら危なえよ」
「ああ、何か武器を構えて睨んできてるしな」
「そうそう。武器を構えて……て、いきなり!?」
エミヤの予想にも反して、二人の少年はそれぞれ刀と苦無を手にエミヤの剣を受け流していた。
それにエミヤは思わず感嘆の溜息を漏らす。
どうやら、コレは一筋縄ではいかないらしい……と。
「ふん。見えていては怖かろうと私なりの配慮のつもりだったのだがね。存外にやるようだな」
「ちょっ!幾らなんでも唐突すぎんだろうが!あんた、何の作品の悪役だよ!?」
「落ち着け陽介。こいつが勘違いしてるのならまだ勝機はある」
「勘違いしてないと負け決定!?吸血鬼の旦那以来の高難易度だって事かよ!!」
漫才をしながらも二人はエミヤの剣を受け流しながら後退する。
エミヤの方もまさかこれ程までに守護者の奮う暴力に対抗出来るその二人の腕前に感心しながら、この場を収めるのに相応しい剣を模索する。
目の前の二人は強い。特に二人の連携はやっかいなもので、何時もの力だけの召喚であったのならエミヤは敗北した可能性すらあっただろう。
だが、逆に言えば片方潰してしまえば容易い相手でもある。
「成る程……ならばコレはどうかね!?」
「剣を投げた!?」
「チャンスだ陽介!」
剣を片方失ったエミヤに二人は駆ける。
二人はエミヤの策に乗った。そう、エミヤにとっての剣とは有限のものではない。
魔力が尽きぬ限りその身は無限の剣と共にある。
「投影 開始」
故にコレは初見のみに出せる必殺。
油断した相手の首を切り落とすには充分な手段。
後は失った筈の剣をこの手に生み出し奇襲じみた斬撃を行うのみ。
そう、それで終わる筈だった。
「よっしゃ!何かしらねぇけど、勘違いしたぜ!行くぜ相棒!!」
「ああ、手を休めるなよ相棒!!」
エミヤの手には何も生み出されなかった。
故に本来、切り殺される運命だったヘッドホンの少年への斬撃は空を切り、そのまま致命的な隙となった。
後は二人の少年の技量なぞ関係ない力任せの暴力をボコスカと受けるのみ。
最初こそ耐えていたエミヤはそのまま意識をゆっくりと失っていった。
「……不味いぜ相棒。やり過ぎたかも」
「仕方ない。俺達はゲーム遵守の性格だから。チャンスと聞いたらリンチするしかない」
「……そんな物騒じゃねえよ!あれ、任意だよ!!」
「だが、誰も いいえ は選ばないだろ?」
「シャア、何故セロハンテープで俺を巻き付ける!これでは俺が動けなくなる!!」
「私、シャア・アズナブルが落書きしようと言うのだよ……アムロ!!」
「エゴだよソレは!」
「………(あ、νさんチィ〜っす)」
「………(ウッス。しかし、あんたのとこのパイロットも毎度飽きないねサザさん)」
「………(まあ、うちの人は何かとそちらのパイロットに絡みたい寂しがり屋なんで)」
エミヤが次に目覚めた時に見たのは白いボディスーツと赤いボディスーツを着たおっさんの争う姿とロボットらしき白と赤の機体の姿だった。
「…何なのだコレは?」
いや、それだけではない。
恐竜が歩き回っているわ、自分の身長より少し大きい程度の車と飛行機が飛び回っているわ……何より。
「巨大な……子供部屋…か?」
そう形状するしかない空間が目の前には広がっていた。
歩く人間もこの部屋には小さ過ぎる。動く機械はとても小さく自分では乗れそうもない。
困惑するしか無かった。一体世界にどんな異変が起きればこうなるのか?
「あ、花村さんに鳴上さん。どうしたんですか?」
「あ、なのはちゃん。ちょっと新入りの見張りをしてたんだよ」
「あ、お疲れ様です。ごめんなさい。私も魔法が使えれば役に立てたのですが…」
「……気にしなくていい。こう言うのは俺達に任せてくれ」
先程の二人の声がエミヤの耳に入る。
……此処がどこであれ、この身が召喚された限り全てを皆殺しにしなければならない。
何故か投影……と言うよりも魔術全般が封じられているようだが…些細な事だ。
所詮、魔術など道具に過ぎない。魔術が使えないのなら他の方法を試せば良い。
「待ちたまえ。青年」
「ぐっ!」
しかし、立とうとした瞬間、エミヤは何者かに組み伏せられた。
「先ずは自己紹介からさせて貰おう。私はグラハム・エーカー上級大尉だ。今は子供のおもちゃと言う任務を任されている」
「子供のおもちゃだと?ふん、随分と面白い仕事をしているようだな。左遷でもされたのかね?」
「ふっ…青いな。今だ、自分が何者か分からないと見える。生まれてそう長くないもの特有の反応だ」
エミヤの挑発をグラハムと名乗る男はサラリと流した。
どうすればここから逃れられるか、どうやって情報を引き出すか。
エミヤは次の手を考えようとした所で拘束が緩まった。
「……どう言うつもりかね?」
「キミは情報を欲している。だから、拘束を解いても逃げはしないと判断したのだよ。そもそも、逃げたところで外の少年たちか、はたまたは此処に存在する住人の誰かに拘束されるのは目に見えているがね」
思わず舌打ちをしたくなるのを耐えた。
何時もの様に腕を組み余裕の表情を顔に貼り付ける。
確かに、もしもあの二人の少年並の戦闘力を持つものが此処にはザラにいるとなればエミヤではどうしようもないだろう。
……セイバーの様な英霊であれば別なのだろうが。
「随分と余裕だな。私が暴走し、キミの首だけでもと暴れるやもしれないが?」
「勿論、それも考慮にいれてはいるさ。護衛はいるのだよ」
グラハムがそう良い終わるや、彼の隣に一体の機械が降りてきた。
黒い細身のボディにオレンジのバイザー。その機体は青く輝く剣を手にグラハムの脇に控える。
「………(いやね。何で俺が護衛なのさ?普通、ここはマスらんやスッサーとかブレやんの仕事っしょ?)」
「私がその程度の機械に敗北するとでも?」
「………(ですよね〜。俺、他のプラモに比べて脆いから一瞬ですよね〜。と言うか、ぜってぇ〜大尉が戦った方が強いんだよね)」
「倒せると自負しているからこその護衛なのだがね。何故ならば、このフラッグはガンダムに対抗するためにチューンされた物なのだよ」
「………(いや、原作の機体とプラモの俺を一緒にしないで!無理、勝てない!!昨日のνの旦那と俺の模擬戦を思い出してよ!!)」
「……ガンダム?何故、アニメの産物の名を此処で出すのかね?」
「私から見ればキミもアニメの中の産物なのだよ。青年……いや、英霊エミヤ殿」
エミヤはグラハムの言葉に一気に表情を凍らせた。
まさか、自分の真名を知るものがいるとは思ってなかった事、同時に英霊の存在を知る者だと言う事で警戒心がMAXになったのだ。
「英霊の存在を知りながら、唯の人の身で私に挑むのかね?」
「……まず、君の間違いを訂正しよう。ここの部屋にいる者は全て人間ではないのだよ」
エミヤはその言葉に硬直した。
グラハムはそのまま柔和な笑みを浮かべながら。
「キミや私を含めて此処に存在する全ての物はおもちゃ。つまり、フィクションの中の人物を形にした存在なのだよ」
彼にとってとんでもないことを口にした。
一方その頃
当麻「へえ。なんか、俺の不幸が移ったみたいだな二人とも」
美琴「そうよね。だって、あんた達が戦ったのってFateのアーチャーでしょ?」
陽介「Fate…ってアレか。最近、俺たちの持ち主がハマってるゲームの……なら、士郎と遠坂辺りの管轄だな。良し、ちょっと俺行ってくるよ」
悠「待て、陽介。確か、アーチャーは士郎とは犬猿の仲だった筈だ」
なのは「それって、アーカードさんとアンデルセンさんみたいな感じですか?」
クロノ「……アムロ大尉とシャア大佐程度なら良いのだが」
まどか「みんな仲良くなれないかなぁ〜って」
ほむら「難しいわね。私達はアニメの中の人物を模られた存在。考え方や性格は素になった人物の影響が強く出るもの」
陽介「はぁ。当分は俺と相棒で見張り決定だな」
悠「……そっとしておきたいな」
感想で出して欲しいキャラが書かれたら出すかも。
但し、自分の知ってる範囲ですけども!!