東方変闘録   作:鬼邪高生

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夏休みずっと書いている男鬼邪高生です。

それではどうぞ。


過去があるからこそ

「クゥ~ン・・・」

 

「んがぁ~・・・」

 

「仲良く寝てんなぁ・・・

買い物に「蓮翔くん!」・・・義母さん。」

 

「もう!ママって呼びなさいって言ってるでしょう!」

 

「嫌だよ。

というかどうしたの急に?」

 

「実は最近悩みが出来ちゃってね・・・」

 

「悩み?」

 

「神霊が増えちゃったの。」

 

「神霊?何それ?」

 

「神の魂よ。

その神霊によって復活しようとする人がいるの。」

 

「誰だよ?」

 

「聖徳王 豊聡耳神子。

私達仏教とは違う道教を信仰する人よ。」

 

「そいつが復活すると何かやばい事でも起きんのかよ?」

 

「・・・宗教戦争よ。」

 

「・・・マジかよ。

てかその神子って奴が復活しそうなのか?」

 

「ええ。だから神子の封印しているものの上に寺を建てたの。

でも・・・無意味だったわ。」

 

「え?」

 

「復活を早めてしまったの・・・」

 

「・・・止めれねぇの?」

 

「残念だけど・・・」

 

「わかった。行こうぜ。」

 

「どこに?」

 

「その神子って奴の所に。」

 

「な、何故!?」

 

「何があったか知らんが「私の復活を止めれるとでも?」!?」

 

「そんな!?なぜ!?」

 

「さらなる量の神霊を取り込んで復活したのですよ。

・・・あなたが宇佐見蓮翔ですね?」

 

「なんで俺の名前を・・・」

 

 

「二人のおかげですよ。」

 

「二人?」

マントを脱ぎ捨てそのマントから、

「太子様!この物部布都ただいま参上しましたぞ!」

 

「ごめんな!太子様と布都のバカを止められなくて!」

 

「誰だよ?」

 

「お前達挨拶しなさい。」

 

「我は物部布都である!」

 

「私は蘇我屠自古だ。よろしくな。」

 

「ああよろしくな。

さて何の用だ?」

 

「単刀直入に言いましょう。

宇佐見蓮翔。あなたを神霊廟に招き入れようと思っています。」

 

「はぁ?」

 

「あなたは命蓮寺の連中とは仲が良いようですが・・・

あなたの未来には到底合いそうに思えないと思います。

ましてや聖白蓮に勝手に母親を名乗られさぞかし気分が悪いでしょう。」

 

「んな!」

 

「おい。何が言いてぇんだ?」

 

「もしかしてあなたはご存じない?

約1500年間続いている一族を。」

 

「その一族と何が関係あんだ?」

 

「私は感じます。

あなたのオーラを。」

 

「どういうことだよ。」

 

「つまりあなたはその一族とつながっているのです。」

 

「俺とその一族とつながっている?

というかその一族ってなんだよ!」

 

「龍の血を受け継ぐ一族、

龍尊寺家。」

 

「りゅ、龍尊寺!?」

 

「蓮翔くん知ってるの!?」

 

「俺の母さんの旧姓だよ。

でも・・・」

 

「でも?」

 

「母さんは死んだし昔の話を聞いたことねぇし、

なにより幼稚園より前の事なんて覚えてねぇ。」

 

「じゃああなたの全てを教えてください。」

 

「う~ん・・・4歳まではなんとか覚えてるけどそれより前は覚えてねぇ。」

 

「そうですか・・・」

 

「まぁ母方のじいちゃん達の所にはずっといたしな。

死ぬ前まで。怖ぇ親戚はいたけど。」

 

「そうですか・・・」

 

「そんで俺に何しろと?」

 

「あなたが龍の血を濃く受け継いでいるのならあなたを神霊廟に招き入れようと思います。

我々はあなたを守ることもできますよ。

あなたの傍にいる僧侶と狼に弱小妖怪より上ですしね。

そしてあなたに道教について知ってもらい共に信仰してもらいたいものです。

仏教より素晴らしい道教を。

あんな弱小妖怪より強い我々と共にいる方が遥かに安全ですよ。」

 

「・・・」

 

「あなたはこの幻想郷を守ろうとしており悪を滅ぼそうと考えている。

我々は道教を広めたいと思っている。

我々も邪魔する悪を滅ぼそうと思っている。

利害は一致して「いません!」ほう・・・どこが一致していないと?」

 

「蓮翔くんが戦う理由をあなたは知らないでしょう!

それなのに好き勝手にべらべらと!

それに彼は家族を卑下されるのが何より嫌いなのに!」

 

「卑下しているようなら申し訳ない。

ですが事実を言う事に何が悪いのですか?」

 

「俺は!

家族が大好きだから。友達も仲間も皆が大好きだから。

こうやって戦ってきた。

確かに俺の家族は弱い。でも!

それでも大好きなんだよ・・・

もう家族を失いたくねぇんだよ・・・

今でも思い出すんだよ・・・

俺が死んだ日を・・・」

〈回想〉

「お兄ちゃん!」

 

「兄さん!速く!」

 

「はいはい・・・ん?」

左を見ると猛スピードでトラックが突っ込んで来た。

しかもその先には、

「まずい!危ない!」

走り出した。

「お兄ちゃん?」

 

「ちょっ!あれ!」

もう近くまでトラックが来ていた。

もう助からないと思ったその瞬間、

ドンと二人が横断歩道に押された。

押したのは、

「生きろ・・・」

蓮翔だった。そして、

ドーン!と鈍い音が響き渡り蓮翔は大きく吹っ飛んだ。

「兄さん!!」

 

「お兄ちゃん!!」

妹達が駆け寄ると蓮翔は頭から血が垂れ血の池が広がっていた。

辺りは騒然する中、

「兄さん!兄さん!!」

 

「お兄ちゃん!!」

 

「(ああ・・・そうか・・・

死ぬんだな・・・)お前ら・・・立派に育ったな・・・」

 

「お兄ちゃん!!」

 

「兄さん!喋らないで!」

 

「最期くらい喋らせろ・・・

いいか・・・兄ちゃんが死んでも諦めるな・・・

生きろ・・・お前らはまだ若い・・・

ホントはお前らが結婚するまで生きたかった・・・

でもここまでか・・・」

 

「兄さん!!お願いだから!!」

 

「お願いだからお兄ちゃん!!生きてよ!!」

 

「ごめんな・・・こんな兄ちゃんで・・・

どっかで会えるといいな・・・

また会えたら3人で美味え飯でも食いに行こうか・・・」

 

「兄さん!兄さん!!」

 

「お兄ちゃん!!」

 

「ありがとう・・・my best sisters・・・」

そう言って息を引き取った。

〈回想終了〉

「だから俺は・・・

もう家族を悲しませたくないから!

家族の皆と幸せになりたいから!

俺は戦う!

家族と共に生きることに何が悪い!」

 

「これでわかったでしょう!

今すぐ「あ、あと一つ。」どうしたの?」

 

「今回は許すが二度目は潰す。

分かったな?」

 

「そうですか・・・なら!」

七星剣を抜き蓮翔に斬りかかると避け、

持ち手の部分を受け止め咄嗟にコネクトを着けて魔法陣から黄泉丸を取り出して受け止めた。

「どういうつもりだ?」

 

「あなたにこの幻想郷を守れるか私が見定めましょう。」

 

「何様なんだかな・・・フン!」

蓮翔VS神子の斬り合いが始まった。




次回は蓮翔VS神子ともう一つの戦いを書くつもりです。

次回もお楽しみに!
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