真・恋姫†夢想 正義の後継者   作:シバヤ

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ここから少しばかりだけ原作で言うところの拠点フェーズに入ります
こちらは長さ短めからそこそこ、メインシナリオを長めにできるようにと分けて書いていきたいと思います

拠点フェーズは何話挟むかとかは考えてないので2話だったりもしかしたら4話挟むとかやっていくかもしれないです


17話

 

「さて……、と」

「「「……………………」」」

「………………さて」

 

いま玉座にはオレと一刀、そして凪、沙和、真桜の五人がいるんだが……何回目のさてなんだ?

 

「隊長、何緊張しとるん?さっきから『さて』しかゆうてへんがな」

「いやぁ……人の前に立つのって緊張するなぁ。俺は基本的に恥ずかしがり屋の小心者だから、こういうのになれてなくてな」

「あははっ、そーいうコトを自分で言っちゃうトコが隊長らしいねー」

「多少その台詞にひっかからんでもないが、まあ、そういうことだ。はっはっはー」

 

何だこのコント

なんか先が思いやられるけど凪だけが反応してないのが救いか

 

「……はぁ……、しっかりしてください、隊長。一刀様は我らの隊長なのですから、もっと堂々としていればよいのです」

「はい…………」

「全く、凪の言う通りだ。隊長ということを任されたんだ、もっとしっかりと構えていけ」

 

上の者がしっかりしないと下の者に示しがつかないからな

ここはしっかりしていかないと

 

「それじゃあ改めて一応自己紹介を。オレは衛宮正騎。この警備隊の副隊長で隊長である一刀の補佐を務める。立場でいえば三人の上司になるがそういうのは関係なしにみんなとはやっていきたいと思ってる。よろしくな」

「副隊長は真面目やなー」

「これが普通だし仕事と私情を分けてるだけだ」

 

休みの時は本を読んだり、適当に街をぶらついて人助けしたり、あとはいろいろ新作のメニューを作ってみたり食材を探したりとオレの休みはつまらないものだ

 

「次は一刀の番だ。オレがやったしできるだろ?」

「あ、ああ。隊長の北郷一刀です。ここにいる五人は、華琳の命により、街の警邏隊の指揮を任されることになりました。つきましては、このような案を考えてみたのですがどうでしょうか?」

 

なるほど、街の巡回ルートとか警備案とかいろいろ書いてある

さすがに真桜と沙和も真面目に見ている

そして早速、街を巡回することになったんだ

 

「う〜〜ん……」

「隊長、むずかしー顔してどないしたん〜?」

「いやー、なんか街の様子がいつもと違う気が……」

「いや、その感覚はあってる。今日は普段と違うだろ?」

「あ」

 

普段より声をかけられてない

みんなして遠回りに見てるだけ

いつもだったら

「兄ちゃん、今日はいい野菜が揃ってるぜ!買得だよ!」とか「正騎君、新しい品を作ってみたんだけど試食してくれない?」とか子供たちから「お兄ちゃん!また面白い遊び教えて!」なんて街の人からいろいろ話しかけられる

警備の人が怖かったりして話しかけずらいとかあったらそれは警備がやりずらいだろうからな

それで今は普段となにか違うこと。そう、今日は凪たち三人がいる

たとえ女の子でも立派な武官で警邏中で武器も装備してる

そりゃ声もかけにくいだろう

そしてオレは不安なことを思っている

のんびり者の沙和、ツッコミ役の真桜、真面目な凪

きっとなにかあるに違いない、うん

 

「あーーー!!!」

「どうしたっ!?」

「もしや、不審者か?」

「新しい阿蘇阿蘇が出てるー!!!」

 

ほらやっぱり

阿蘇阿蘇は確か女の子向けのファッション雑誌だ

沙和は本に夢中になった……はぁ……

 

「おーーーっ!!!」

「今度はなんだっ!!?」

「見てぇ!発売中止になった超絶からくり夏侯惇!」

 

からくり夏侯惇

からくり仕掛けの人形のことだな

見た目が春蘭に似てるといえば似てる……のか?

絡繰好きの真桜は引っかかるな

というかなんでこんなのあるんだよ……

もうバラバラで一刀も一人問答を始めてるし

初日だからこうなることは目に見えてはいたが……

 

「待てっ!!!」

「今度は何だよおっ!!?」

「待てぇーい!!!」

「待てと言われて、止まるヤツがいるもんかッ!」

 

いや、今度は事件だ!

店主がすぐに来て盗人と説明してくれた

急いで追いかけねぇと!

凪は追いかけてるが盗人はちょこまこと走り回って素早い

 

「ええいっ、まどろっこしい!!!」

 

まさか凪のやつ!氣を使うつもりなのか!?

そんなことしたら街がめちゃくちゃになってしまう!

オレの力じゃ凪の氣弾なんて受けきれるはずない

仕方ない、ここは────

 

「一刀!凪を止めろ!」

「えっ!?わ、わかった!」

 

凪は氣弾を放とうと止まっている

なら一刀で凪を止めて──

 

「凪!止まれ!」

「きゃっ!?」

 

あいつ後ろから抱きついたぞ

確か真桜が凪は乙女って言ってたからこういうことに弱かったんだろう

とりあえず止まったが……一刀が殴られた、すまん

さて、次は──

「てめぇだああぁぁぁ!!!」

「な、なんぐふっ!?」

 

魔術で身体を強化、軽量化により高速で移動した蹴りをお見舞い

もちろん威力は抑えてあるし飛ばないように軽くした

 

「盗人一名確保っと」

 

いつも警備の時持っている縄で縛り上げてっと

 

「なんの騒ぎなのー?」

「なんやなんや?盗人かいな、副隊長が捕まえたん?」

 

はぁ……全くこの二人は今頃駆けつけるか

とりあえず言いたいことは言っておくか

 

「一刀起きてるか?」

「な、なんとか……」

「指示したとはいえ殴られたのはすまん、けどお前は今は隊長なんだ。初めてなのはわかってるけどその言い訳はいつまでも言っていられない。フォローはしてやるから指示を出して経験を積み重ねるんだ。凪、いち早く盗人に気がついたのは良かった。でも氣弾なんか使ったら街がかなりの被害になるだろ?オレたちは街の平和を守るのが仕事なのにそれを壊すなんてのは絶対にダメなんだ。だからああいうのは力を抑えて最小限に、被害が出ないようにな」

「スマン、正騎……」

「わ、わかりました……」

 

さてと、次は後から来た二人組だな

 

「真桜。オレもガラクタいじりが好きだからああいうのを見たら興味をひかれるのはわかる。発明にも長けるからそれは国に貢献出来るはず、けどそれで犯人を見逃すのは違うことだ。

沙和。お前も同じだ。情報通なのは構わない。それで人から情報を得れるのは強みになる。でもそのお洒落と仕事は別物だろう?」

 

さてと、こんなものかな

あんまり言いすぎると逆効果になるかもだし

二人は俯いているが効果はあるだろう

 

「でも今回の反省をちゃんと活かせば、みんなもっと上手く動けるからはず。失敗は次に生かせるように、これから成長していけばいい」

 

とりあえずこいつは牢屋にぶちこんでおくか

店のものを片っ端から盗むとなるとそれは軽くすます罰にはならない

 

「盗人がいたと通報を聞いて来たのですが、副隊長がお捕まえになられたのですか!」

「わざわざ来てもらってすまない。それとこいつの連行を任せてもいいかな?」

「はっ!」

 

あの隊員は隣ブロックだったし、詰所もその隣だから頼まれてくれたのはありがたい

それにまだこの慣れてない連中の動向を見守らないといけないしな

 

「それじゃあ気を取り直して、警備の続きをやるぞ。さっき言った反省点ちゃんと守ってな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの後は反省点をちゃんと守れて、無事に見回りは終了

凪は威力さえ抑えてくれれば真面目な性格だしみんなの手本になれるだろう

真桜と沙和は好きな物に釣られないように集中してもらえればってところだな

今は一刀と報告書を作っている

 

「なぁ正騎」

「ん?」

「どうすれば冷静に、あと的確な指示が出せるようになれるんだ?今日はすごい手本になってくれたし」

「オレは……ただ街のみんなを守りたい、悪いやつを許せない。そう考えて行動してるだけだよ」

 

いつの時代にだって犯罪者は存在する

それに脅えてしまうのが、力を持たない平穏な日々を送ってる人達

戦場だとまだ役に立てないオレでも、警備をしそういう奴らを取り締まることはできる

だからオレはそんなみんなの平和を、笑顔を守るために警備隊の副隊長として、正義の味方を目指すものとして頑張る。それだけだ

 

「すごいな……正騎は戦える力もあるし、オレなんかとは大違いだ」

「そんなことはないさ。一刀にはオレとは違って考える力がある。オレだったら朝出してくれた提案なんて思いつかないで、いつも通り街を見回って自分でやれることだけをやってたよ」

「そっか……なんか元気出てきたよ!ありがとう!俺一人じゃどうにもならないことは沢山あると思うから、これからも頼らせてもらうな」

「あぁ。みんなには言いづらいことでもオレなら話しやすいだろうし、たくさん頼ってくれ。オレも一刀の事頼りにしてるから」

 

この世界の人ではなく、しかも男同士

女の子ばっかりの城の中じゃやっぱり男友達と過ごす時の方が楽しやすいってのはあるからな

これからもよろしく頼むな

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