真・恋姫†夢想 正義の後継者   作:シバヤ

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34話

 

今日も仕事して一日が終わるかなーって思ってたら

 

「あとは華琳さまに報告したりで私一人で大丈夫だから、あんたたちはもう今日はいいわよ」

 

なんて言われたから午後は暇になってしまった

 

「というわけで暇になっちゃったけどどうする?」

「わたしも今日はお仕事だけかと思いましたので特には思いつかないです。そう言えば前に、お馴染みのお店に行きたいとか仰ってませんでしたか?」

「確かに行きたいけどあいつらに合わせるとなぁ……、でも人は良いからなんとかなるか?とりあえず城から出てみようか」

「はい。お供致しますね」

 

城に居たってやることないしな

街に繰り出してみるか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、あの店に着いたはいいけど……

 

「いいかい理央、先に言っておくがとても衝撃的なことが起きると思う。今のうちに心の準備をしておいてくれ?」

「な、なにかいるのですか?まさか正体不明の物とか!?」

「一応人間ではあるよ。実体のある物だからまぁ安心して欲しい」

「そ、それならなんとか……一応ってどういう意味でしょうか?」

「入ってみればわかるよ」

 

と、ドアを開けて中に入っても人の気配がしない

というかいつも気配消してるんだよな

アイツはプロの殺し屋かなにかか

 

 

「貂蝉いるか?」

「あらぁん、久しぶりね!ま・さ・き・ちゃん♪」

「きゃあああぁぁぁぁぁ!!!!」

 

やっぱり刺激が強すぎたか

 

「悲鳴が聞こえたがなんの騒ぎじゃ」

「うぉっ!貂蝉以外にも人がいたのか?」

「むっ、お主は魔術師というやつか。会うのは初めてだったな。儂の名は卑弥呼」

 

貂蝉と来たら次は卑弥呼か

でもなんかもう慣れたから驚きもそこまでなかったな

 

「あ……あわ……きゅう……」

「えっ?理央!?おい!」

 

気を失った。さすがに二人はキツかったか

オレも改めてもう1人見たら結構ビビったからな

本当にごめん……

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ卑弥呼は服とかの方の仕入れをしてるんだ」

「うむ、貂蝉と同じく欲しいものがあるのなら儂に言うが良い」

 

服とか作れるようになるのか

じゃあ現代の服とか作ってあげたいな

服といえば栄華とか気に入ってくれそうだな

 

「ん?正騎じゃないか!久しぶりだな!」

「華佗!こんな所で会うなんて偶然だな!」

「俺はここを拠点として大陸を回ってるんだ。今は近くに来たから寄ったのさ。それより司馬懿は元気にしてるか?」

「あぁ。だけどさっきそこの2人を見てちょっと気絶してそこで横になってるんだ」

「貂蝉と卑弥呼を見てこうなったのか。この子には刺激が強すぎたんだな、どれ」

 

そう言うと華佗は理央に近づいて針を一刺しして

 

「はっ!わたしどうなってました……って華佗さまではないですか!」

「ああ、久しぶりだな。元気そうで何よりだ」

「はい。正騎さまのおかげでいつも元気でいられます。これもあの時に正騎さまと華佗さまに救われたからこそです」

 

そう言って貰えるのは、人を助けることを行ってる身としてはとても喜ばしいことだ

そういや華佗がいるんだし、怪我のことも見てもらうか

 

「華佗、治療をお願いしたいんだけどいいか?」

「怪我人か?俺に任せとけ!で、誰を観ればいいんだ?」

「オレを観て欲しいんだけど……」

 

とあの呂布との戦いでのことを説明したんだ

 

「わかった、そういうことなら任せておけ。容態を見せてくれないか」

 

オレは服を脱ぐけどなんか変な視線を感じるが気のせい……であってほしい

 

「あの……華佗さま。わたしが応急手当をしてあげたのですがおかしな所はございますか?」

「いや、見たところもうほぼ完治と言ってもいい。これなら傷跡も残らないし問題は無いだろう。ただ念の為針を刺して氣を流しておく」

「そうですか!安心しました……」

「わかった、頼む」

 

良かった、もうすぐ完治なら戦が起きる前には修行ができる

体も鈍ってるし春蘭や星に稽古つけて貰わないとな

 

「正騎ちゃん無茶したのねぇん?ダメよ?その女の子を心配させちゃ」

「わかってる。もうこの子には心配なんてさせないから」

「それならいいわぁん。そうそう、渡したい物があるのよぉん」

 

渡したい物?なんかの材料か?

 

「これよぉん!」

「え!?こ、これは!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

治療も終わり、食材とあと布や糸、裁縫で使えそうなものを購入して貂蝉から貰った物を城に持って帰ってきた

 

「いろんな食材も貰っちゃいましたね。それより貂蝉さまから何を貰ったのですか?」

「あぁ、それはこれだよ」

「えっと、何かの入れ物ですか?」

「そう、食材を冷やしておける冷蔵庫だ」

 

特殊な絡繰を使って常に冷気を出して置けるらしい

この世界にはないものだからとても重宝するものだ

仕組みは残念ながらオレでは解析できない。きっと特殊な術か何かで作られたんだろう

だから量産は出来ないから、陳留の城に1個だけって所になるな

量産出来たら各治めてる城に設置して遠征もしやすくと考えたが、そう上手くいかないよな

 

「ということは食材が腐らずに保存しておける、ということてすね?」

「そういうこと。これでみんなに何時でも上手いご飯を作ってやれるから英気を養えるな」

「暑い日も過ごしやすくなりますし便利になりますね」

 

厨房に冷蔵庫を起き、食材を詰め込み城の中をぶらつく

まだ日が落ちるまで少し時間があるな

 

「正騎さま、中庭にいきません?この時間ならお日様が当たって気持ちいいはずですよ」

「そうだな。こういう平和な時にのんびりするのも悪くないか」

 

 

 

 

 

 

 

そうして中庭に来たけど誰もいなく二人っきり

日が当たって弱めの風が吹いて心地いい

 

「こんな気持ちよさだと眠くなっちゃうね」

「そうですね。あっ正騎さま。わたしのお膝に頭をどうぞ」

 

そういって膝をポンポン叩いてる

これってまさか?

 

「えっと、膝枕ってこと?」

「はい。その、わたしの膝なので少し小さめですが」

「でも理央も横になりたいんじゃないのか?」

「わたしのことは気にせず。正騎さまに少しでも疲れをとって貰いたいとやりたいことですので」

 

ここまで言ってるのに断るのも失礼だよな

 

「わかった、それじゃお言葉に甘えるよ」

 

理央の膝に頭を乗せる

女の子に膝枕なんてしてもらうの初めてだから緊張するな

 

「どうぞおやすみになってください。こういう日ぐらいは休まれるのが一番ですよ」

 

頭を撫でてもらってるし、風と日差しがちょうどいいからかなり気持ちがいい

これは眠くなっちゃうな……

 

 

 

 

 

 

 

──────────

 

 

 

 

 

 

 

「正騎さまー?……眠ってしまいましたか」

 

こうして何かをしてあげれるのは小さなことでも嬉しいことです

村を襲われ、あなた様に助けられたときにわたしの全てをあなたに捧げました

最初は命を懸け全てを捧げた御方だったのに、わたしはあなた様のことが好きになってしまいました

それはもちろん一人の男性としてです

けれどあなた様は自分で気づいてないけど、心に決められたお方がいるのですよね……

 

「桂花さまが羨ましいですよ……」

 

あなた様にとっての一番にはなれないかもしれない

けれどわたしにとっての一番は正騎さま、あなた様だけですからね

例えどんなことがあろうと、わたしだけはずっとあなた様のおそばにおりますからね

 

「ずっと愛していますよ、正騎さま」

「起きている時に言えば良いものを」

「ふぇぁぁ!!??」

「静かに、正騎殿が起きるであろう」

 

口を手で塞ぎ、正騎さまの顔を見ると安らかな寝顔が

ほっ……起こさずにすみました

星さまが近くに来たのは気配も足音もしませんでした。この方は刺客か何かなのでしょうか……?

 

「それよりも先の言葉、正騎殿だから直接言わないと伝わらぬぞ。私も言ってるのだがなかなか伝わらなくてな」

「それはわかっていますが……って星さま!お気持ちをお伝えに!?」

「少々遠回しな言い方だったがな。おかげで勘違いだと思われたままだ」

 

確か初めてお会いした時も「いずれは人生の相棒になる予定だがな」と仰っていました……!

性格からして冗談だと思っていましたが、まさか星さまも……!

 

「あの、星さまも正騎さまのことを……?」

「うむ、1人の殿方として好意をもっておる。だから初めて理央と会った時に言った言葉は冗談と言ったが本音みたいなものだ、今はな。私の本音を言うのは正騎殿がご自分の思いがちゃんとわかってからでも遅くないからな」

「やっぱり正騎さまは桂花さまの事を……」

「2人とも思いは通じあってるのに己を誤魔化しているようなものだからな。かと言って人の色恋沙汰に口を出すのもどうかと思ってな、私は何も言わずにいる」

 

星さまは凄いですね

わたしは桂花さまが羨ましいとしか思ってなかったのに、この方は正騎さまの事を1番に考えられるからこそ2人のお手伝いをしようと……

……1番じゃなくていい、少しだけでもいい

わたしも正騎さまからの愛情をもらいたい、そのためにはわたしも動き出そう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──さま?」

 

声が聞こえて意識が少しずつハッキリとしてきた

どうやら気持ちよくていつもより深い眠りについてたようだな

 

「正騎さま、そろそろ起きられた方がいいですよ?」

「日がある時は良いのですが、もう少ししたら風邪を引いてしまいますぞ」

「あれ、星もいたんだ。気が付かないぐらい結構寝てたんだな」

 

城の中だし、警戒せずにだったから星が近くに来たのすらわからなかった……いや、星だから近くに来ても大丈夫だと身体が判断して意識が起きなかったんだろう

オレにとってはこの2人はそれほどまでに身を預けられる存在ってことなんだな

 

「とっても良く寝れたよ、ありがとう」

「わたしの膝で快眠ができたのなら良かったです。いつでも膝枕をして差し上げますので仰ってくださいね?」

「こんな日がまたあったり機会があったらまた頼むな」

「ふむ、でしたら次は私が膝をお貸ししましょう」

「えっ!?それはダメです!星さまみたいな女性としての体格が羨ましいお方のお膝で寝られたらわたしでは勝てないではないですか〜!」

「はっはっはっ!ならば理央も大きくなることだな!」

 

星が理央をからかう

やっぱり理央から見ても星のスタイルはいいんだな

現代でも星みたいなスタイルの人なんてそうそう見た事ないし

夕方になり少しずつ暗くなってきた時間だし、お腹も空いてきた

材料もたくさん貰ったしなんでも作れるよな

 

「それじゃあご飯にしようか、2人は何が食べたい?」

「正騎さまの作るものならなんでもいいですけど、正騎さまのお国の物を食べてみたいですね。どれも食べたことないものばっかりなので」

「私も正騎殿の作るものなら。正騎殿が作るものに外れはないので作ってもらうだけでも楽しみなものです」

「わかった。じゃあ今日はオレの故郷のご飯、和食を作ってあげるよ」

「わーい!楽しみです!」

「和食ですか。きっとまだ食べたことがない美味なる料理なのでしょうな」

 

ちょっと多めに作って作り置きしても大丈夫か冷蔵庫のテストもしてみるか

それで明日も美味い物だったら本物だし、これから何時でも美味い料理作れるからな

この時代にあるべきものじゃないけど、今あるものだし使わせてもらってその道具を活かしてみんなに美味しいって言って貰えるものをこれからも作れるようにしないとな

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