真・恋姫†夢想 正義の後継者   作:シバヤ

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35話

 

前に卑弥呼という服の方の仕入先を確保したからそこで良い素材を買い、服屋の店主に仕立てを頼んだんだ

オレと一刀がデザイン、と言っても現代の服を教えただけなんだけど

そしてその服が完成したから見に来ている

この世界の服屋の技術は現代より劣るけど、あまり差がないから再現可能という。オレの服や一刀の制服も修復が可能と嬉しい知らせもあった

そしてその現代の服から自分たちのアイディアも浮かんだとのこと

どんな服が出来てるか楽しみだな

 

「衛宮さん……」

「栄華、どうした?」

「あの、そろそろ手を……離していただけます?」

「……あっ、ごめん!」

 

そういやここに来るまでにこんな感じで来たんだっけ

 

 

 

 

 

 

 

──────────

 

 

 

 

 

 

 

服が出来たから確認しに行くけど、女の子の意見もあった方がいいよな

となると一刀は候補から外れるとして理央は何やら忙しそうだったし、桂花も見かけてない

華琳や秋蘭も忙しいだろうからなー

うーん、こうなると紗和か柳琳辺りか?

 

「あら、衛宮さんどういたしましたの?」

「……服に詳しそうな女の子見つけた!」

「きゅ、急に大きな声を出してなんですの!?」

「あ、ごめん!実は──」

 

栄華は服にこだわりがあるらしいからちょうどいい

前に香風が着せ替え人形みたいにされたって聞いたことがあったし

 

「わかりましたわ、そういうことなら協力致します」

「ホント!?ありがとう!じゃあさっそく行こう!」

「え、衛宮さん!?」

 

 

 

 

 

 

 

──────────

 

 

 

 

 

 

 

と、そのまま手を繋いでここまで来ちゃったんだっけ

 

「悪かった。男が苦手なのに引っ張ってきちゃったからな、嫌だっただろ」

「いえ、別に嫌ではありませんでしたが……、その……」

 

どうしたんだろう

嫌ではないと言いつつ俯いているし、やっぱり嫌だったんじゃないのか

 

「男の方と手を繋ぐなんて……、初めてだから驚いてしまっていて……」

 

と言いつつ栄華の顔は真っ赤になっていた

栄華は男嫌いな所があるから、険悪な顔されるかと思ったがどうやら大丈夫そうだ

この反応からオレは栄華の中でも触れても拒絶されたりはせず、むしろ触れれるからこそ手を繋いで赤くなったんだろうな

その後は会話がなく目的地の店に到着

 

「こんにちは。おじさん、服を見に来たよ」

「御遣いの旦那!お待ちしてました!」

 

なんでかわからないけど旦那なんて言われている

そういう呼び方されたことないから慣れないな

 

「こちらになります!」

「こんなにたくさんありますのね」

 

そう、栄華の言う通り結構な種類がある

まずオレが普段着るようにパーカー、ジャケットとかをいくつか

オレは異能を使うことが天の御遣いであることを証明してるから服を自由に着られる

ただ一刀は制服を着てこその表し方になっているからあの制服を量産しなければいけない

一応限りなく近い再現はできるとの事

 

他のものとしては

ワンピース、コート、トップス、パンツ、スカートと女の子が着て似合う物を多めにしてみたんだ

だって城にいる人は女の子の方が多いし、男性よりも女性の方がオシャレを気にするのはどこの時代も変わらないようだからな

 

中にはメイド服とか何かコスプレ向けのものがあったんだけどこんなのアイディアに出てないはずなんだけどなんでだ?

まあ別に店で売るし、オレたちの名前が出る訳でもないから関係ないか

 

「どう?気に入ったものはある?」

「そうですわね、これなんか香風さんに……、これは季衣さんに似合いそうですわ!」

 

いろいろほかの女の子に似合う服を探し始めちゃったけど文句は言わないからとりあえず気に入ってはくれたようだ

ふむ、女の子が着るような服があると身近な人で合いそうかどうか考えてしまうな

 

「このフリルが付いたワンピースなんか理央に合うかも、こっちのは桂花かな?こういうのは星に向いてそうだが、オレから渡したりしないとでも興味なさそうだったりしそうだよな」

「やはりその3人が、衛宮さんにとって大きな存在なのですね。こんなところに来てまで考えていますし」

「ん?あぁ、そうだな。桂花はこの世界で初めて会って、星とは長く旅をして、理央はオレが助けることが出来た小さな命。オレにとっては大切にしなければいけない人達。でももちろん栄華だって大切た人だよ。洛陽でちゃんと栄華から一言貰ったこそ今のオレがいるんだから」

 

天幕にて栄華に言ってもらった自分を大切にしない人が他の人を助けるなんてできない

だからこそオレはより繋がりを大切にし、自分も大切にしようと思えたのだから

 

「そう言って貰えて何よりです。衛宮さんの様な方しかいなければ男がいてもよかったのですが」

「さすがにそれはそれで困るんじゃないか?周りの人が気苦労しちゃうだろうし」

「確かにそれもそうですわね。きっと心労で苦労しそうな気がいたしますわ」

「うっ……」

 

痛いところをつかれた

だが、栄華とこうして話しているのも楽しく感じる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

話はまとまって、今回作った服はお店で出して販売してみるということになった

それで売れるようならまた提案を出して、これからも種類を増やしていくことに

 

「今日はありがとな、なんか無理言って付き合わせたようになったかもしれないけど」

「いえ、わたくしも楽しめましたわ」

 

なんかさっきより元気がないように見えるのは気のせいか?

これで元気になってもらえたらいいんだが

 

「栄華、はいこれ」

「これは……、なんですの?」

「いいから受け取ってよ、中見てもいいからさ」

「……これって、先程の服ですか?」

「あぁ。栄華に似合うのをオレが選んでみたんだ。栄華はスタイル、えっと体つきがキレイだからなんでも似合いそうだと思うけどな」

 

今回は少しモデルが着るような大人っぽいものを選んだんだ

かわいらしいものもとても似合ってると思うけど普段来てなさそうなのも見てみたいと思ったし

栄華は星みたいな服でも着こなせそうだしな

 

「……わたくしのために、選んでくださったのですね」

「どうかな?」

「ええ、気に入りましたわ。とても大切に着させてもらいますわね」

 

良かった、これは成功かな

女の子の服選びなんてしたことがなかったから緊張したよ!

こういうことのために母さんや桜さんにもっといろいろオシャレについて聞いておくべきだったかな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

買い物も終えて城に戻ってきたオレと栄華

今日は楽しんでもらえたし上手くいってよかった

 

「今日は本当にありがとう。また機会があったら一緒に行かないか?」

「ええ、もちろん構いませんわよ。あなたとなら不思議と悪い気がしませんもの」

「よし、それじゃその時までにたくさんの種類の服の提案を出しておかないとな」

 

次の約束もしたからみんなに合うようなのたくさん考えないと

それにしても栄華はいつにも増して赤くなってたときが多かったように見えるけど、この世界は環境がいいからちゃんと昼は暖かく、夜は寒いからそれだろうか?

まあ何にしても今日は楽しんでもらえたみたいで良かったよ

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