真・恋姫†夢想 正義の後継者   作:シバヤ

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新年初というかやく2ヶ月ぶりです
久しぶりに詳細見たら高評価つけてくれた方がいらっしゃったので書いてみようと思いまた少し手を伸ばしてみました
もしかしたら気まぐれに投稿という形になってしまいますが、よろしくお願いします


39話

 

こういうの作るのは初めてだからなかなか難しいな

ガラクタと違って繊細な物だから慎重にやってかないと

それにしても宝石は魔術で扱っているといっても細工してアクセサリーにするの意外と難しいんだな

 

《コンコン》

 

ノックの音?誰だろう

 

「はい、どうぞ」

「失礼するでー」

「真桜、どうした?」

「副隊長の部屋から物作りの匂いがしてな、ついよってしまったんや」

 

物作りの匂いってなんだよ

ハマりすぎるとそういうのがわかるのか?

 

「で、副隊長何作っとるん?」

「ちょっと装飾品をな。まぁ興味本位の趣味だ」

「へ〜、それ誰にあげるん?」

「別に誰にでもいいだろ。それにまだ人にあげれる様なものじゃないしな」

「副隊長のけちー」

「けち言われても教えられないもんは教えられないんだよ、それよりこっちなら見ていいから」

 

と一枚の紙を渡す

また別に作ろうと思ってるものの設計図だ

 

「なんやこれ?材料が石、……形状が窯か?」

「正解、石窯っていう調理に使う物でな。華琳に許可を貰ったら作る予定なんだ。その時は手伝ってくれるか?」

「ホンマ!?もちろん手伝うで!」

 

なんで石窯かっていうとピザが食べたくなったからだ

やはり食べられなくなったものは食べてみたくなってしまうものだし、本来ならば不可能だろうけど貂蝉が材料は何とかしてくれるからな

後は調理関連の器具さえあればこの世界でも再現できるはず。そう考えからこうなったんだ

 

「おっと、そろそろ仕事の時間か。今日から警備隊にも顔出すし行かないと。真桜、行くぞ?」

「はいはーい。ところで聞きたいんやけど副隊長は桂花とどこまで進んでるん?」

「……今なんて?」

「だーかーらー、どこまで進んでるん?」

 

おかしい、このことはまだ誰にも話してないぞ?

前の霞との手合わせしてた時のメンバー以外には知られてないはず

誤魔化せばなんとかなるだろう

 

「進んでるって何がだ。桂花とはいつも通りだぞ?」

「またまた〜、二人は付き合っとるんやろ?城内もこの話題が広まっとるでー」

「なんでだ!どうしてバレたし誰が広めた!」

「そりゃ二人の雰囲気がイチャついとるように見えるからやろ、あんなん誰が見てもそう思うで」

 

そこまでイチャついてはいないはずなのに

人の目ってどこにあるかわからないものだな

ん?今向こうから声が聞こえた気が……

 

「すまない真桜、先に行っててくれるか?」

「ええけど、どないした?」

「向こうから声が聞こえた気がしたんだ。誰か困ってるとかかもしれないしちょっと見てくるから」

「はいよ〜。隊長には人助けって伝えとくから心配せえへんでな」

「助かる。それじゃあ任せた!」

 

ここでも聞こえるからそう遠くないと思うけど

善は急げだ!

 

 

 

 

 

 

 

えっと、この辺りだと思ったけど

 

「姉さん、どこにいるの?」

 

あれは、柳琳?

華侖を探してるのか?

 

「柳琳、もしかして困り事?」

「あっ、正騎さん。あのっ姉さんを見ませんでしたか?」

 

今来た道のりにはいなかったから見かけてはいないよな

 

「ごめん、オレは見かけてないけど何かあったのか?」

「実は姉さん、人員表を提出してないらしくって。栄華ちゃんに急ぐように言われまして」

「なるほど、事情はわかった。栄華に怒られるのもかわいそうだし、オレも探すの手伝うよ」

 

栄華は規律は守るタイプだからな

あまり待たせると怒られそうだしはやく終わらせた方が良さそうだ

 

「ありがとうございます、お城のどこかにいると思うのですけど……」

「まずは心当たりがある場所から行ってみようか」

 

華侖を探すことになったんだけど一箇所に留まるタイプじゃないからな

これは一筋縄じゃいかないかもしれない

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱりいないか……」

「本当に姉さんはどこに行ったのかしら……」

 

あまり心配させる訳にはいかないしはやく見つけてあげたいけど

 

「華侖のことだからもしかしたら街の方にいるかも、行ってみない?」

 

誰かと街に行くってこともあるからな

城にいなければその方が可能性が高い

 

「そう、ですね。もしかしたら誰かに誘われて街に行ってるかもしれませんしね」

 

街に行って情報も集めてみるか

それならはやくみつかるかもだし

 

 

 

 

 

と思って来たんだけど

 

「今日は結構人混みしてるな」

 

何故かいつもよりも人が多くいる

何か安売りとかそんなのかな?

 

「これじゃ私たちもはぐれたら合流するのは難しいかもしれませんね」

「そうだな……。柳琳、嫌だったら言ってくれ」

 

柳琳の手を手で握った

いわゆる手を繋ぐってやつだ

携帯もないから通信手段がないこの世界じゃはぐれると合流が難しいからまず離れない方法が大切だからな

 

「ま、正騎さん!?」

「悪い、もしかして嫌だったか?」

「そ、そういう訳じゃなくって!その……男の方と手を繋ぐなんて……機会がなかったので……」

 

そういうことか

城の中でも主にいるのは女性だし、柳琳に手を繋ごうとする男なんていなさそうだしな

あと虎豹騎の人達がいるし

 

「華侖を見つける間だけだから。もし何かあるなら言ってくれ」

「は、はい……」

 

こう人が多いと上から探した方がいいんだけど、お店の中にいたら道を歩いてた方がわかるから探しにくいな

これはさすがに時間がかかるか

 

「あの、正騎さん。どうして姉さんを探すのを手伝ってくれるのですか?お仕事だってあるのに……」

「ん?そんなの柳琳が困ってたからだよ。確かに警備隊の仕事も大変だけど今みんな上手く回れるようになってきているからな。今目の前で柳琳が困ってるって言うのに、それを無視して警備隊の方に行ってしまったらそれはオレが決めた正義の味方としてを裏切ることになるからな。目の前の、それも親しい人を手伝ったり助けられなくて正義の味方なんて名乗れないからな」

 

それにこうして街に出てるんだから結果的には見回りも出来るから一石二鳥って訳じゃないけど両方出来るし

 

「それに柳琳は華侖を、大切な姉を思って探してるんだ。オレは兄妹がいないからそういうのいいなぁって思っちゃってね」

「正騎さんは兄妹がいないのですか?」

「そうなんだ。オレたち魔術師は一人っ子が普通なんだ」

「何かそういう決まりでもあるのですか?」

「この魔術刻印が受け継がれるのはたった一人、もし弟や妹が出来たら魔術を隠していかないといけないことになるんだ。それに今は兄妹がいなくて良かったって思ってるよ。だってそうじゃないとこっちの世界に来れなかったかもしれないんだから」

 

あの時、対象がオレになったからオレはこの世界に来れた

もし他に人がいたら違う運命を辿ってたかもしれないんだから

 

 

 

 

 

 

 

「こっちにもいませんでしたね……、姉さんはどこに行ったのかしら」

「城にもいなくて街の方にもいないか……」

 

どっかですれ違ったのかな?

もう一回城の方に行ってみるか

 

「一刀っちー!あっち行くっすよー!」

「待てよ華侖!もう少しゆっくり走ってくれ!」

 

ん?この声って

 

「姉さん!」

「柳琳じゃないっすかー!ようやく見つけたっすよー!」

「やっと見つけたってどういうことなんだ?」

「まさっちもいたんすね!それは、えーっとなんというか、柳琳があたしのこと探してる気がしたからっすよ」

 

柳琳が探してるのを華侖は何となくで気づいてたと

これは姉妹だからできたテレパシーみたいなのか?

 

「とりあえず、見つかったのは良かったよ。ところでなんで一刀は華侖と一緒にいたんだ?」

「それはだな、俺が見回りしてる時に華侖に声をかけられて、柳琳を探すことになったんだよ。正騎の人助けって柳琳の事だったんだな」

「つまりお互いどっかで行き違いになってたりしたってことか。それより今日は悪かったよ、街にも出ていたから報告書ぐらいはオレがやっておくから」

 

全部任せっきりっていうのは悪いしな

これくらいはやって一刀を休ませてやらないと

 

「あの、正騎さん。今日はありがとうございました」

「大したことはしてないよ。困ったことがあったらいつでも言って欲しい。それじゃオレ達は行くから」

 

さて、戻って状況を聞いたらまとめて、報告書でも作っちゃいますか

 

 

 

 

 

 

 

──────────

 

 

 

 

 

 

 

「どうしたっすか?二人の方をぼーっと見てるっすよ」

「えっ?そんなつもりはなかったけれど……、ねえ、姉さん。正騎さんってあんな顔してたかしら?」

「まさっちっすか?いつも通りの顔だったすよ。いつも優しそうな顔してるっす!」

 

確かにそうなんだけれど、前よりも表情が柔らかくなったというか

出会った頃と比べると明るくなった……いや、楽しめるようになったって表現があっているのかしら?

姉さんはいつも通りって言ってたし私の気のせいなのかな

 

 

 

 

 

 

 

──────────

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ、やっと終わった」

 

仕事もようやく終わった

ちょっと長引いちゃったかな

 

「さてと、今からご飯にでもしますか。理央も桂花も済ませたって言ってたから今日は一人かな」

 

今日はもうあるもので適当に済ませるか……

さすがに1人じゃそんな凝ってるもの作っても楽しめないからな

……ん?何かいい匂いがするけど誰か何か作ってるのかな?

 

「柳琳?」

「ま、正騎さん?どうしてここに?」

「さっき仕事が終わったからご飯を作りに来たんだ」

「それならちょうど良かったです。私は正騎さんにお礼をと思って食事を作ってたんですよ」

 

お礼って今日の事か?

というか今日一日はそれしかなかったな

 

「そんな、お礼なんて別にいいんだぞ?ほんとに大したことしてないし、人助けは昔からやってるんだし」

「それでもですよ。今日一日私に付き合って姉さんを探してくれたじゃないですか。それに正騎さんと二人で話すのも久しぶりで楽しかったですし」

 

確かに柳琳と二人でいることってそんなになかったっけ

いつもは誰かしらいたからな

 

「だから、私のせめてもの気持ちということで食べていってくれませんか?」

「わかった、そういうことなら受け取るよ。柳琳の作るご飯楽しみにしてる」

「はい。といってもいつも料理をされてる正騎さんと比べると味は落ちちゃいますけどね」

「ううん、そんなことはないさ。料理ってのは気持ちがこもってるかどうかだとオレは思うからね」

 

料理は気持ちを込めることが重要

桜さんからそう教わったからな

 

「お待たせしました」

「これって、もしかして和食?」

「はい、一刀さんから聞いた物を作ってみたんですよ。代用してるものもありますから味をそのまま再現、というわけにはできませんでしたけどね」

「いやいや、とってもおいしそうだよ。それじゃあいただきます」

 

メニューは白米に味噌汁、肉じゃがに焼き魚

和食はこっちに来てからあんまりだったからすごく嬉しいな

 

「……とっても美味しいよ!オレが作ったのとはまた違う、とても優しい味がする」

「ふふっ、そう言っていただけて嬉しいです」

 

確かに代用してある部分があるから本物とは違う味になってる

けれどそんなの気にしないほど美味しい

 

「ごちそうさまでした、やっぱり人に作ってもらうご飯は自分で作るより美味しく感じるな。ありがとう、柳琳」

「粗末さまでした。喜んでいただけて良かっです」

「そうだ、今度オレが和食を作ってあげるよ。せっかくだから柳琳にも味わって欲しいんだ」

 

こんな美味しいものを食べさせてもらったんだし、そのお礼を兼ねて

もちろん和食を食べさせてあげたいってのが本音

 

「ありがとうございます。正騎さんの料理楽しみにしてますね」

「あぁ、そのときは腕によりをかけて作るよ」

 

柳琳と約束したし、とっても美味しいやつを作らないとな

それに今日は柳琳と久しぶりにたくさん話せてとても楽しかった

たまにはこういう日があるのもいいよな

 

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