荀彧の家に居候してからの数日は特に変わることは無く同じ日々を過ごしていた
けれどそれはとても平和であってオレ自身も楽しく感じていた
朝は早朝起きてからランニング、筋トレをして体を鍛える日課から始まる
継続は力なりって言うしこの日課を始めてから毎日ちゃんとやってるからちゃんと自分の力になってると思う
そして屋敷に戻ったら朝食作りの手伝い
そこで荀緄さんと楽しく会話したりして料理をするんだ
荀彧を交えて3人で朝食をとるのも当たり前になったんだ
最初は荀彧も男が作った料理なんか〜なんて嫌味を言ってたけど今では少し表情が険しくなる時もあるけど今では不満など言わなくなってきた
やっぱり美味しいご飯を食べてる時は嫌味なんて言えなくなるよなー
ほんと周りに料理が上手い人達の中で育って良かったよ
朝食を食べ終わったあとは居候の身として何もしない訳にはいかないのでお手伝いをしている
基本は掃除や庭の手入れなど、だいたい出来ることなら何でも
侍女の皆さんとお仕事をしたりもしててよくお話もしていることがあるね
そういえば前に
「正騎さんは荀彧さまと仲が良いですよね。もう真名を教えて貰ったりしたんですか?」
「いえ、教えて貰えてないですよ。それよりも話しかけても反応しなかったり、ちょっと小言言われたりしちゃいますよ」
「そうなのですか?でも荀彧さまが今までこんなに男性の方と話してる姿は見かけませんでしたし仲が良さそうに見えるんですけどね」
っていう会話をしたことあったっけ
荀彧と仲良さそうに見えるなんて言われた時はちょっと嬉しかったな
昼食の時間になったらもちろんこっちの手伝いをする
流れは朝食を作る時と同じことが多いかな
昼食の後は荀緄さんの授業が始まる
少し字が読めるということから子供が読むような本から少し難しい本までいろいろな教材を渡してくれてそれを理解しながら文字を写したりとして勉強してる
正直言うと勉強は苦手なんだけどね
でもいつ帰れるかわからないんだし文字の読み書きぐらい出来ないといけないのかもしれないけど
だから今は勉強はちゃんとやっている
勉強を教えて貰いつつ、この世界の事も教えて貰っていた
やはりこの世界はオレが知ってる三国志の世界そのもの、しかも黄巾の乱が始まる前の時代だった
本を探してる時、荀彧に会ったんだけどだけど忙しそうにしてたなぁ
「仕官の準備?オレも何か手伝おうか?」
「余計なことはしなくていいわよ、それよりもまずは自分のことを考えたら?勉強中の身のくせに」
「そう、だな……うん、オレも勉強頑張るけど何か手伝って欲しいことがあったら言ってくれよな」
「ふん」
みたいな会話になっちゃったっけ
まぁ本当のことだから仕方なかったけど
時々、侍女さんの荷物持ちやこの時代の雰囲気を知るために町に行くことがあるんだけどこの時代にはないと思うものがたくさんあったんだ
女の子の服装が明らかにこの時代の服装とは違っていた、なんて言うか現代の子のオシャレに似ている気がする
ミニスカートとかソックスなんて三国志の時代に普通ないでしょ
でもあの荀彧が女の子だったんだ、普通が違うのかもしれない
夕飯はオレ1人で準備したり荀緄さん1人でしたりと交代制になるときもあるんだ
ちなみに1人で作ってることはお互い荀彧には内緒にしてるんだけどまだ気づかれてない
料理の味付けを覚えれた証拠かな
夕飯を終えて夜には魔術の鍛錬をするまでがオレの1日
投影魔術か宝石魔術の鍛錬、というかこの2つしか鍛錬できないんだ
ガンド?あれは下手に撃つと壁に穴が開くかもしれないから家の中じゃ撃てないんだよな
一応コントロールは出来るし人に当たっても気絶する程度だから問題はないと思うんだけど
投影魔術の鍛錬はより速く武器を投影出来るか、そしてその武器が最強であるイメージを保って何回も投影出来るかを目的で鍛錬してるんだ
武器が無くなっても投影すればいい、けど投影する度に脆くなっていったり、すぐに手元に投影出来ないと意味ないから
常に最強の武器であるようにしないと
宝石魔術は母さんの家、遠坂家に伝わる転換の特性を活かし宝石の中に魔力を入れて必要な時に魔力を解放させて魔弾を放ったりする魔術なんだ
だから鍛錬というより宝石の中に魔力をストックして日々強くすると言った方が正しいのかな?
それに今持ち合わせてる宝石はたったの10個
だって宝石なんて高すぎて買えないから練習に使わせてもらえた僅かしか持ってないんだ
と、まぁ今はこんな日々を送っている
十分に楽しい日々を送れているのはこの世界で初めて出会った女の子、荀彧とその母親の荀緄さんのおかげだ
あの二人には本当に感謝しなきゃ
さて、明日も朝早いし体を休めるためにそろそろ寝なきゃな