真・恋姫†夢想 正義の後継者   作:シバヤ

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6話

 

こっちの世界に来て、荀家の家にお世話になって数日

ある程度の文字は読めるようになった

世の中の事もある程度は把握出来た

大きい街やある程度の規模の所なら平和な所もあり、領主によっては過大な税を取られてたりしているらしい

それに山賊やらが絶えなく、商人は街道を通ることすら常に警戒してなければならないという後漢末期の国が乱れている事が事実であった

いずれ黄巾の乱が起きて、反董卓連合が始まり漢という国は滅ぶことになる……

そこからは群雄割拠の時代になり、争いが増えいずれ魏呉蜀の三国に至るだろう

反董卓連合が始まったらそこからは争いが続く日々になる、なら始まる今が行動に移すべきだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日の午後の勉強の時間が終わった

言うべきタイミングはこの時かな

 

「荀緄さん、お話があるのですが今大丈夫ですか?」

「はい。何でしょうか?」

「実は──」

 

オレは旅に出ることを伝えた

来たのは偶然かもしれない、けれど占いでオレの事が言われるってことはもしかしたら何かこの世界でやらなきゃ行けないことがあるのかもしれないからそれを探しに

後、この世界では弱い人は苦しんでる。だからそれを少しでも助けることができるかもしれない

 

「わかりました。正騎さんがお決めになったのなら止めたりしませんよ」

「ありがとうございます。荀緄さんからいろいろ教わったからこそ、行動に移せます」

「ふふっ、お気になさらず。それよりも正騎さん、桂花と仲良くしてくれてありがとうございました」

「えっ?」

 

荀緄さんがお礼を言ってきた

オレは仲良くしたかったけど荀彧は明らかに嫌がってたもんなぁ、男嫌いだし

 

「桂花はご存知の通り男性が苦手で、それまで男の方と話すことがなかったのです……。それでも正騎さんとはあんなに話していて、前にも言ったように仲が良さそうに見えたんですよ」

「オレも荀彧と話すのは楽しかったですよ。それに仲が良さそうに見えたならそれは嬉しいです」

 

結構キツイこと言われたりしてたけど楽しかったのは本当なんだ

それに 

 

「オレの方こそお礼を言いたいですよ。この世界で初めて出会ったのが荀彧だったからこそ今オレはここにいるんです。出会わなかったらきっと今も路頭に迷ってたりしてたはずです」

 

見知らぬ世界でも行く先々で困ってる人が居たら助けるような旅をしてるだろうけど、きっとそれはただ宛のない道をいって独りで孤独な事になっていただろう

 

「だから、オレの方こそお礼を言うべき……ってこれは本人に言わなきゃですね」

「そうしてあげてください。きっと言葉はちょっと悪くなると思いますが、内心は喜ぶはずですよ」

 

喜ぶかどうかはわからないけど……まあ、気持ちだけでも伝わってくれるといいんだけどな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

衛宮正騎、あいつと出会ってから不機嫌でいることが多いわね

 

野盗に助けられてそのお礼に1日だけ泊まらせることになった

お礼ということで1日だけならまだ仕方ないということで我慢できたわ

けどまさか居候させることになるなんて!

反対はしたわ、でも母様には勝てないから結局居候させることに……

男なんて無能で、不潔で、汚らわしいから嫌なのよ!

 

それにもう1つ、あいつが作る料理が美味しかったのが納得いかないわ

あれは母様の作るものよりも美味しかった

最初あいつが手伝ったなんて知った時は吐き気がしたわ

けどそれよりも美味しいっていう味が勝ってしまったのが悔しいし本当に納得がいかない!

 

あれ?何か話し声が聞こえる?母様とあれは……衛宮正騎ね

確か母様が衛宮に文字やこの国のことを教えている時間だったわね

話からして勉強じゃあなさそうだし、一体何を話してるのかしら

 

「桂花はご存知の通り男性が苦手で、それまで男の方と話すことがなかったのです……。それでも正騎さんとはあんなに話していて、前にも言ったように仲が良さそうに見えたんですよ」

 

確かに今までで男とまともに話したのはあいつぐらいね

 

「オレも荀彧と話すのは楽しかったですよ。それに仲が良さそうに見えたならそれは嬉しいです」

 

ふん!私は楽しくもなかったし仲良くも見られたくないわ!

 

「オレの方こそお礼を言いたいですよ。この世界で初めて出会ったのが荀彧だったからこそ今オレはここにいるんです。出会わなかったらきっと今も路頭に迷ってたりしてたはずです」

 

……そっか。あいつがあの時、空から落ちて来なかったら私は今ここにいなかったのね

それにあいつもここに……

 

「だから、オレの方こそお礼を言うべき……ってこれは本人に言わなきゃですね」

「そうしてあげてください。きっと言葉はちょっと悪くなると思いますが、内心は喜ぶはずですよ」

 

私はそんな男の言葉で喜びません!

けれど……今私がこうしているのはあいつのおかげだから……まぁ感謝してあげるわ

 

それにしてもいつも誰かのために動き回っててあいつは一体なんなの?

母様や侍女、私のために何かを手伝ってたり、初めて出会った時も状況も聴かずに私を助けてくれたし、それに正義の味方になりたいって言っていた

じゃあ何?あいつは他人を助けるためだけに生きているってこと?

何よそれ!本当に男なんて馬鹿なんだから……

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