雪乃と一緒に暮らすようになってから数日がたった。
俺はもうこの生活には慣れた。
雪乃が言っていた。「居候するなら家事くらいはしなさい」と。
俺は毎日、雪乃の生活を支えるため、食事、洗濯物、風呂掃除
などを積極的にしていた。
「さあ。買い出しにでも行きますか」
買い出しに向かおうとした俺。
ドアに手をかけようとした時にピンポンとチャイムが鳴る。
「はいはい、どちら様ですか?」
「雪乃ちゃん元気〜〜?」
「え?」
「え?」
誰だ?もしかして陽乃さんか?
やっぱり生で見る陽乃さんは美しいな。
そんなことを考えていた。
「ふ、不審者。雪乃ちゃんの部屋で何してたわけ?」
「え〜〜とこれは・・・」
え?雪乃のやつ俺のこと話してねーの。
これ詰んだんじゃね?
「雪乃さんとは同棲してます」
「え?彼氏?」
「え〜っと・・・」
「そっかそっか、雪乃ちゃんにも彼氏か」
あっさり信じたんだけど。
あ、そうか。陽乃さんって確かそんな感じだったような気が・・・
まあでも良いか。
不審者だと言われなくて助かった。
「姉さん何してるの?」
「雪乃ちゃんおかえり〜〜」
雪乃なんとか帰ってきてくれたな。
助かった。これでなんとかなりそうだ。
「雪乃ちゃん彼氏出来たの?」
「ええ。まあ」
さらっと嘘つきやがったぞこいつ。
まあ。俺もなんだけどな・・・
親にバレたらどうするんだよ〜〜
「良かったじゃん。
私は胸がでかいのに彼氏なんか出来ないし、雪乃ちゃんは良いなあ」
「性格の問題じゃない?」
「雪乃ちゃん酷すぎ」
「良いからさっさと帰って」
「分かったよ〜。君名前は?」
「拓哉です」
「拓哉君宜しくねえ、じゃあね〜〜」
あっさり雪乃も姉さんの性格が悪いから彼氏出来ないって言っちゃったよ。
可哀想。陽乃さん。
まあ取り敢えず良いか。
「雪乃、これから俺はどうしたら・・・」
「私の親にこのことは話したわ。
そしたら、雪乃がしっかり面倒を見てくれるなら良いと言っていたわ」
「そうか」
俺はどんだけ、小さい子だと思われてるんだ。
高校生だぞ。俺は・・・
「貴方。ひょっとして高校探してたりする?」
「嗚呼。どこ行こうかなと」
「なら私と同じ総武高校に来る?」
「え?」
正直、雪乃からこんなことを言われるとは思ってもいなかった。
まあ。俺的には、一色いろはと同じ高校に行けるなら良いかと思っていた。
「雪乃と同じ高校に行きたい」
「分かった、明日、平塚先生に話してみる」
「了解」
明日、高校の参考書でも買ってくるかな。
そして今までやってた勉強の復習でもするか。
◆◇◆◇
翌朝。
俺は雪乃より早く起きる。
そして、朝食を作る。
その後に雪乃を起こす。
「雪乃、飯出来たぞ」
「ありがと。拓哉」
二人で朝食を食べる。
今日のメニューはご飯、味噌汁。目玉焼き、そしてベーコンだ。
「そういえば拓哉。母さんが言っていたのだけど、これからは雪ノ下拓哉として生きなさいってさ」
「え?そうか。名字、俺わかんないんだ。忘れた」
「因みに貴方が雪ノ下家、私の弟になるわ」
「ってことは雪乃姉ちゃんか」
そうか。俺、雪ノ下拓哉になるのか・・・
そして雪乃の弟。
「因みにこれが貴方のスマホよ。私達の連絡先はもう交換してるわ」
「iPhone6か。懐かしいな」
だいぶ世界線が違うな。
俺らの世界はもうiPhone13ほんで今年に14が発売予定だった。
「貴方が元々持ってたスマホはこの世界では使えないもの」
だよな。iPhone13は画面がでかくて使いやすかったな。
iPhone6か。でもボタン式なのはありがたい。
指紋認証ができるからな。
画面が小さいことにちょっと不満だけどまあ仕方ないか。
「ありがとな。所で雪乃。陽乃さんにはこのこと言わなくて良いのか?」
「ええ。私あまり姉さんと仲良くないもの」
「そうか、なら良いんだ」
まあ俺が深く言うことはないからな。
もしかしたら、雪乃の親の方から陽乃さんに言うかもしれないしな。
「俺のこと彼氏だって言っても良かったのか?」
「質問が多いわね、まあ、良いわよ、なんとかなるから」
「そうか」
俺と雪乃は飯を食べ、その後雪乃は学校へ、俺は洗濯物や色々終わらせた。
「さて参考書買いに行きますか」
部屋の鍵をかけて俺は本屋さんへ向かった。
本屋さんへ向かう途中に俺は色々考えていた。
そして、本屋さんの手前の交差点で止まった。
そして、信号が青になり渡ろうとした時・・・
「ちょっと失礼しまーす。今急いでるのでどいてください」
「ちょ、ちょ、ちょっとまだ。青になって」
「すみません。遅刻しそうなんで先に行きます」
「危ない!!」
『キイイイイイイ〜〜』
ゴン。
「君、大丈夫か?」
「へ?」
だいぶ動揺しているのが分かる。
「お前死ぬつもりか。青信号になる前に飛び出しやがって」
「ご。ごめんなさい」
「とにかく君に怪我がなくて良かった」
「私が悪いのになんで助けてくれたの?」
「お前が悪いかもしれない。
けど、目の前で女の子が事故しそうになってたら助けるだろ」
俺は今現在、血を流し、腕が動かず、多分両足も折れている。
折れているはずなのに痛みは感じない。
「君、名前は?」
「一色いろは。君は?」
「俺は雪ノ下拓哉だ」
俺は名前を言ったと同時に意識が飛んだ。
◇◆◇◆
「ここは何処だ?」
見知らぬ天井だ。
そうか、俺女の子を助けるために飛び出して怪我したんだ。
ここは病院か。
「大丈夫?」
「雪乃か。すまない。迷惑をかけた」
「無事で良かった、死んじゃったと思ってじゃない」
そう言った雪乃は泣きじゃくっていた。
無事で良かった。無事で良かった。っと何度も言って。
「失礼します」
「どうぞ」
ガラガラと扉が開いた。
「この前は私を助けてくださり有難うございました」
「君は?」
「一色いろはです」
「一色さん怪我は本当にしてない?」
「はい、拓哉さん早く怪我直してくださいね。毎日お見舞いに来ます」
「嗚呼。ありがとな」
「はい。では私はサッカー部のマネージャーがあるので失礼します」
いろははそう言うと帰って行った。
ちょっとまて。俺、あの一色いろはを助けたのか。
俺がめちゃくちゃ好きな、推している一色いろはを。
まじか、めちゃくちゃ嬉しい。
推しを助けることができたなんて。
「ねえ。平塚先生が言っていたのだけど怪我が治り次第、
私と一緒に職員室来てほしいってさ」
「分かった」
「一緒に同じ高校行けるのが嬉しい」
「嗚呼、俺もだ」
そう言うと雪乃は俺に口づけをしてきた。
「え?何を・・・」
「これが私の気持ち。これからも宜しく」
そう言うと雪乃は帰って行った。
一方、俺はと言うと雪乃に口づけをされ俺はしばらくの間寝れなかったのであった。
明日から3日間テストの為、次回の投稿はテスト後になります。
宜しくです。