ONE PIECEーゴーダ.タケシ聖と天竜海賊団ー   作:逆波長

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第1話

富・名声・力。

この世のすべてを手に入れた男、海賊王ゴールド・ロジャー。

彼の死に際に放った一言は、人々を海へ駆り立てた。

 

「おれの財宝か?欲しけりゃくれてやる。探せ!この世のすべてをそこに置いてきた!」

 

男達は、グランドラインを目指し、夢を追い続ける。

世はまさに、大海賊時代!

 

 

様々な人種が海賊を名乗ることになり

世界は混沌を極めるなか、一人の男が

名乗りをあげる。

 

天竜人、ゴーダ タケシ聖

 

今、彼は同世代もしくは階級が下の天竜人達を集め、

ライブショーを行おうとしていた。

会場は豪華なオペラハウスを利用しており、

客席も上流階級、いや天竜人で埋め尽くされている。

 

ボコボコに腫れあがった顔で正座するチャルロス聖、

死にそうな顔で舞台をみつめるジャルマック聖、

耳を抑え、必死に時が過ぎるのを待つシャルリア宮。

会場にいる天竜人全員が、

このライブショーから逃げ出したかった。

家に帰り、ベッドのなかでうずくまりたかった。

 

チケットは天竜人の金銭感覚を持ってして高額。

友達だよなと強制的に買わされたライブグッズの

ハッピ、ペンライト、ロングタオル、うちわ、他多数の

装着を義務付けられている。

ゴーダ タケシ聖による圧倒的支配力、階級差に喘ぎ、

この支配からの卒業を全ての天竜人が望んでいた。

 

お前の物は俺の物

俺の物も俺の物

 

ゴーダタケシ聖がジャイアニズムと呼ぶこの命令により、

ほとんどの天竜人は奴隷、絵画、彫刻、資産を回収され

本来、所有者であるはずなのだが、

あらゆる物を賃貸契約させられていた。

 

様々な天竜人が同じようにこの地獄からの解放を

願っている。

 

会場は恐怖による静寂に静まり返り、

誰一人として、逃げ出すことはできない

 

いや、会場にいるゴーダ タケシ聖以外の

全員が逃げ出したかった。

 

 

周りに控えるCP0職員達も必死の表情で、

天竜人達を警備(監視)する。

 

ステージにライトが集まり出す。

 

大将黄猿は光を集め、ライトアップを開始。

大将青キジはゴーダタケシ聖が乗る氷の竜を作り、

大将赤犬はバックステージで演出用の溶岩を用意。

 

準備は整い、

ゴーダタケシ聖はステージに向かう。

 

会場のCP0職員達が死相を浮かべた天竜人に合図。

それはゴーダタケシ聖ファン感謝の集いで決まった(命じられた)

ライブ前に会場を暖める儀式、

ゴーダタケシ聖へのコール。

 

号泣しながら叫ぶ天竜人。

「タケシ!タケシ!」

女性の天竜人は別の言葉を叫ぶ

「キングー!!」

 

「キングオブロック!!キングオブロック!!」

 

会場は一体となり、

スター、ゴーダタケシ聖の歌を求めていた。

 

光がステージの中心に集まり、

ステージ奥から溶岩の海を渡る氷の龍に乗って、

虹色に光輝く衣装を纏ったゴーダタケシ聖が現れた。

割れんばかりの悲鳴と絶望を隠した叫びが

ゴーダタケシ聖を包む。

 

「皆、ゴーダ タケシライブショー

俺達、みんな心の友!!にきてくれてありがとな

それじゃあお前らの大好きなこの曲、俺は天竜人!!いくぜ!!」

 

 

警備を担当するCP0は覇気を高め、

衝撃に備える。

 

「俺はーーーー!!」

 

絶望の表情で必死にペンライト、うちわを振りだした天竜人は

歌声に込められた覇気ガキ大将色の威力に即、泡を吹いて気絶。

衝撃で気絶した天竜人を強制的に蘇生させ、

ペンライト、うちわを振らせるCP0職員達。

 

サビが終わるころには鼓膜が音の認識を拒絶。

異常な覇気が天竜人達の臓腑を叩く。

 

「は天竜人ーーー!!」

 

会場にいる全ての天竜人が気絶。

 

観客の天竜人全員がお花畑、先祖から奴は連れてこないでくれという嘆願、蘇生、お花畑、先祖の土下座、蘇生、お花畑、気絶している先祖という死と生を行き来していた。

 

一曲目が終わり、会場は静寂に包まれる。

ゴーダタケシ聖はその静寂を感動に打ち震えていると捉え、

叫ぶ。

 

「続けていくぜ!俺達天竜人、硝子のハート!!」

 

ゴーダタケシ聖の覇気を耐えながら、

三大将は必死に光、氷の龍、溶岩をコントロール。

 

全員が汗を垂らし、神経をすり減らしている。

 

黄猿はこれが終わったら、退役を決めていた。

青キジは何も考えたくなかった。

赤犬はブチ切れていた。

 

 

 

三曲目を終え、

チャルロス聖は死と蘇生を繰り返す度に

天竜人に生まれた己を悔やみ、

ジャルマック聖は天竜人であることを

やめたかった。

シャルリア宮は死と蘇生の狭間で

真理に目覚め、ゴーダタケシ聖の名を叫ぶ。

 

CP0職員の疲弊は凄まじく、

毎回ライブを開く度に人員が入れ替わる。

 

二時間休みなく天竜人の蘇生と指示を行いながら、

ゴーダタケシ聖の覇気に耐え、

瀕死の状態で会場を出る天竜人を隣の病院へ運ぶ。

 

あるCP0職員はこう言う。

「あのライブを経験したら、四皇への潜入すら生温く感じるよ」

 

 

 

ライブはトークへと移り、

会場内の天竜人は涎、涙、失禁とあらゆる体液に塗れながら

生の絶望を感じていた。

 

「あのゴールドロジャーって奴の話を読んでたら

生意気だなって思ったんだよ、

俺のほうが海賊王にふさわしいだろって」

 

CP0職員の指示のもと、

会場から虚な目で必死に拍手する天竜人。

 

「やっぱ、そうだよな!!

よし、決めた!

俺、海賊になる!

お前らも一緒に海賊になろうぜ!!

チャルロス、ジャルマック、シャルリア...」

 

会場にいる天竜人の名前をゴーダタケシ聖は思いを伝えるように

叫ぶ。

 

CP0職員、大将達はゴーダタケシ聖の言っていることを

理解したくなかった。

 

 

こうして大海賊、天竜海賊団は結成された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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