帝国兵となってしまった。   作:連邦士官

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第4話

 

 まるでパニーニのように硬いパンに挟まれて過ごした3ヶ月間を思い出すとなかなか味わい深かった。何故かライフルや近接で勘の良さを発揮したり、アニメやゲームに映画で見たCQCやCQBを真似をして、それを文章にしてやり方を教えろとか無茶を言われたり、一週間の単独山籠りをせられたりと散々な目にあった。男塾じゃないのに何回か男塾名物させられた気がする。

 

 そして、そんな無茶苦茶な士官学校を無事に中退したはずなのにも関わらず、念願の除隊や噂の前線送りではなく、何故かあれよあれよと言う間に新たな職場が決まった。

 

 ここ森林三州誓約同盟の公使館付き武官の副官という形で任命されて選ばれなんやかんやで少尉になっていた。上官はほぼいない上に別の仕事を任されるから冷や飯食らいだろう。

 

 結構くる来客には、色々と見知った顔の士官学校の同期や後輩などが多く、主にやることは資料請求のやり方をまとめて、森林三州誓約同盟のパスポート発行の手伝いをしたり、職業支援なのか色んな国の水道局や郵便局に鉄道会社に客船職員の他にも記者とタクシー運転手などになれるように手配する。書類仕事が多い。

 

 やってることはハローワークだ。それもそう頻度が多い業務でもなく、基本は空き時間のほうがあり、手持ち無沙汰で時々せがまれてまた適当に書いた怪文書を求められて再び書き始めた。この書いたあとの怪文書は封筒に詰められて、それらを持った後輩などがどこかに行くのを繰り返していた。

 

 そんなやることがない給料泥棒のような日々を繰り返して1919年8月にもなっていた。

 

 「平和だな。全く嫌になる。」

 窓なら差し込む温かい陽の光に珈琲の香り。非常に平和で、本当にこれが続くのならば、たとえ原作通りに戦争になっても軍に居ても良いんじゃないのかと思えてきた。もうこうやって、大使館にいるならば戦いには巻き込まれないよなと思っているとある日に妙な来訪者である合衆国産の葉巻を持った連合王国の軍人がやってきた。

 

 「先生。感銘を受けました。これは未来です。失礼、私はニビル・フェアリー・フィッシャー。今は連合王国の作家です。」

 胡散臭い男である。早速勧められてもいないのに早々に席に勝手に座る。しかし、歩きかたからすると軍人のようであったが無作法だ。

 

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 「いきなりやってきて何だと言うんだ?」

 本当に何者なんだこいつ。なんでそんなことをする?勝手に席に座られても困るし礼儀作法がなってないだろ。そもそも何のために来たんだよ。

 

 「私はただのファンですので深い意味はありません。そうでしょう?私も公式にはここに来てませんから。お忍びというものですよ。でなければこんな山の中に忘れられている素晴らしい自然と財布である国家以外になにもない連合王国から孤立している場所に来ませんよ。」

 俺に感銘を受けただのなんだの言うが、言い回しが全身紅茶まみれで特に言い終わったあとがそういったような顔をしている。

 

 そもそも孤立云々言うが過去現在を通してお前の母国だろう連合王国は勝手に世界地図を使った紅茶でスプラトゥーンしながら自己主張条約ナワバリバトルや頭パラドを地でやる国家建築対震構造0の爆散バラック基礎建築植民地お笑いサークル同好会違法建築九龍城砦国家。

 

 だから、そんな奴らの地域出身の言うことは恐らく意味がない嘘に違いない。舌が何枚もある舌アリ芳一だろう。聞く耳がないが何枚もある舌で他国に現れては歌を歌って平家武者を呼び出す大破壊系ネクロマンサーで他の国で勝手に呪術廻戦をして呪霊と決戦時には逃亡する迷惑系呪術師だろ呪詛師ではないのがより迷惑なんだよ。

 

 その瞬間に俺は紅茶は飲むが紅茶野郎は嫌いなんだ。何故か強くそう思った。断ろう。エクスデスソウルより戦う意味がない。無とはうごごとかいいながら連合王国は国家を散体しておけよ。生き恥をさらして何になるんだ?どうせ爆発して死ぬのに意味ないよ。

 

 「いや、連合王国は結構です。私には船旅は似合わないと思ってます。当然ライムも似合うような男ではない。」

 懐から取り出した懐中時計で時間をチラチラ見せつけるように確認して、帰るように促すが彼は動かない。

 

 何故かむしろ興奮しているが君の国が勝手に支配した地域の物産を集めたワールドワイドにハシシやりながらバングー飲んだのかな?連合王国は広大だから、異文化・多文化交流を自分の体でやっている王国紳士がいてもおかしくはないだろう。議員もホームズもアヘンやってる島国だからな。むしろ大気から何かしらのキメものを精製して息を吸うだけで常時キメてるキメキメの実能力者だらけでも納得できる。

 

 

 「全く私は感銘を受けましたよ。特にこの都市間を飛び交う誘導された爆弾による報復戦。題名は世界終末戦相互確証破壊論。私はこれを見たときに思った。わが世界を冠たる連合王国にはこのような作家が必要だと。いつでも気軽に来てください。あと、私のことはニビルとお呼びになってください。私はあなたが描く構図が好きなんです。特に超大国同士が作り出す大規模な戦争を防ぐ冷戦構造の構築ですか。なるほど理に適ってる。そして管理された戦争は科学の発展にも寄与する。私はね‥‥星になりたいんですよ。あの北を示す星のようにね。」

 何いってんだこいつ。やっぱり良くないものを使ってるんじゃないのか?星がどうのとか言われてもお前には北極星より北斗七星の横に輝く死兆星がお似合いだ。紅茶のやりすぎで脳みそがカフェインになってるんじゃないのか?お前おかしいよ。

 

 「若い頃は星になりたかった。だからこうなった。そして貴方の中に星を見た。いえ、これが星の巡り合わせかもしれない。星々の瞬きが大海になるのなら、我らが征くべきなのは星の大海でありませんか?」

 嫌だよそんなボレロが流れそうな場所。星になりたいとか言われてもそうなのですか?としか言えないだろ。星ってなんだよ。いきなりきのこポエムか?ご挨拶すぎる。俺が何をしたと言うんだ!こんな朝からホームズしてそうな奴に話しかけられなきゃならん。なんのカルマだ!カルマ値おかしくなってるのか?

 

 運命の操り人形じゃないんだぞ!せっかく気分が良かったのに台無しだ。巻き寿司を作るとか言ってグチャグチャにした気分だ。いつも運命お前はいつもそうだ。俺ばかりを攻め立てやがって消費者金融の取り立てじゃないんだぞ。ナニワ金融道かミナミの帝王みたいな顛末しやがって、ウシジマくんでもこんなことしないぞ!怨み屋本舗か!

 

 「いえ、小官は食事をするのが好きなものでして。」

 遠回しに断っておこう。直接言っても多分勢いで納得させてこようとするだろう。生焼けスコーンのチョコチップ野郎だろうからな。遠回しに断ったほうが喜ぶだろう。というか早く帰ってくれ。世界は連合王国の植民地(たからじま)じゃないんだぞ。世界収奪記念館で黒ひげの存在しなかったはずの私掠免許状でも飾っとけよ。そんなのだからきゅうりすら高級品の気候なんじゃないのか?お前のところ。

 

 「食事なら世界中の料理人いや、連合王国から孤立した地域の料理人がたくさんいますから大丈夫です。紅茶はアジアから砂糖はアジアから銀食器もありますよ。」

 そんなことを言われても、ほぼアジアのアジア経済だろお前ら。スパムスパムスパムよりアジアアジアアジアだろ。マスターアジアかなにかか?アジア攻められたら倒れる一本足経済しかしてないんじゃないのか?見えるところだけ鍛えて基礎になる足を疎かにする怪我しやすい体型してそう。全身斜陽国家になりそうだな。逆ピラミッド人口統計作り出すの得意そう。

 

 「私もこれでも宮仕えですので。そんなことを言われても困ります。まずこれでもどうぞ。」

 来客用じゃないカップに紅茶を注ぎ、鉄のスプーンとブラウンシュガーとソーサーを渡すとニビルはブラウンシュガーをたっぷりとカップに入れて、ソーサーに紅茶を移しながら優雅に飲み干す。何だこいつ!

 

 「やはり、貴方は私と一緒のようだ。なら次に会うときはその場所でしょうな。しかし、貴方とは友人だと思っています。ではご武運を。これは私の好意ですよ覚えていたらいい。」

 何いってんだこいつ、早く帰れよ。お前なんか知らないよ。いきなり出てきて何だよ。お前通り魔かなにかか?俺は知らないよ。お前のこと。お前は俺のことを知ってても俺はお前を知らないし、いきなりやってきて云々かんぬん言われても知りません。好意がどうのとか言われても怖いんだけどやっぱり、なんかキメすぎなんじゃないのか?

 

 

 未知との出会いで疲れたが何を言ってたんだあいつ。俺は暇人じゃないからな。マジでそんな無茶を言われても連合王国に行ったら勝っても敗戦国家の売国機関まっしぐらのテロール祭りだろ。そんなところに誘われてもな。帝国とか秋津洲のほうが未来があるのに誘われても鬼になるより魅力を感じないよ。

 

 「疲れた。なんであんなことに付き合わないとならないのか。」

 何なんだよ。やっぱり合衆国に亡命したほうが良さそうだな。合衆国だと英語風なのだろうか?まぁ、なんとかなるだろう。なんとかならなかったことはない。それにしてもここに集まる資料を管理するのは難しい。大使館戦史資料室資料係とか何なんだろうなこの役職。謎の連合王国人といい謎が多すぎる。

 

 資料を整えて裁断し、裁断した資料をまとめてそこに資料と書いて完成を繰り返しながら、怪文書も書いていく。もう日課になってしまった。陸軍主導型社会主義戦時国家体制と無制限潜水艦魔導師作戦やおもしろ理論しか書いてない反動で真面目になにかを書きたくなっていく。

 

 「そうだな。」

 シーパワーやランドパワーや世界の要衝をまとめたものを書いてみるか。どうせ怪文書しか書いてないし、注目を集めないだろう。おもしろ理論しか書いてないからな。

 

 まず、ハートランドとリムランドなども書いてみよう。この大使館の任期は2年程度と聞いているからそれまでにやめればいい。そして、大使館職員になってからはオーデンハウゼンらと頻繁に連絡を取れて作った会社、国民の麦の会は業績が優秀らしく鉄と石油・石炭・ガス・電気・肥料・銀行・鉄道・新聞にまで事業拡大を繰り返しているようで、俺の手からもはや離れていたがたまにラジオをやったらいいんじゃないか?とかちょっとなんか言うだけで配当金くれるからな。

 

 「これだけだと暇だよな。」

 本当にやることが少ないので、業務中にやることも少ないので窓際族に当たるのか?それにしてもタバコも吸わないから支給されているマッチなどが余っているんだよな。そうだ。マッチで船や航空機を作ろう。多少誤差が出ても飛ばしたり航行させたりするわけじゃないから問題ないよな。

 

 数ヶ月をかけて作り上げようと設計図を書いてマッチで組み始めた。

 

 「数日で完成するとは‥‥。」

 暇すぎて数日で完成してしまい、どうにも‥‥粘土で肉付けしていらない部分をヘラで削ればいいか。そして、何個も完成する頃には冬を迎える。暇すぎておかしくなりそうだ。あー本当にやることがない。怪文書を書いて、職業斡旋して‥‥やることが多いはずなのに密度が低すぎて暇を持て余す。

 

 「雪か。」

 窓から見える雪を見ながら、寒さが身にしみる。寒さがあるのだ。

 

 

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 思いついたからには電話をかける先は国民の麦の会だ。冬期の服を開発してもらおう。

 

 「私だ。ジシュカだ。寒くなってきたので冬の服を用意してもらいたい。雪は敵だ。あとトレンチコートも用意してほしい。寒さはどうしょうもない。」

 こういうときに相談役のような立場は楽である。こうやっておけばいいからな。役得というものかもしれないな。

 

 『冬季の服装ということはですね。なるほどそういう‥‥。確かに受領しました。では後で送ります。』

 これで終わりかなと電話を切ろうとした時に受話器から声が聞こえた。

 

 『それを主に使う先は東側ですか?それとも南ですか?西?北?』

 東西南北を言われても寒い地域はわかってるだろうに。寒いものは寒いのだ。

 

 「そうだな。おそらく東西南北どこでも使うが北が主になるだろう。早速北部にも用意してやってくれ。寒さが本格的になる前にいろんなものが寒くないように服を着るそんなのが良いだろう。」

 一人のために冬服を作ってくれるのは悪いからそう言っておく、北がどうのと言われてもな。とりあえず北と言っておこう。ちらつく雪に前なら都内のスキー用屋内施設に行ったよなとか記憶がちらついた。そうだスキーをしよう。

 

 「冬が来たらそうだよな。」

 一応、猟という名目で外出届を書くと冬服の服がつくまで待つことにした。

 

 スキーの他にもスノーボードが好きなんだよなとか思いつつ、アザラシの革を裏に貼るのを思い出し、再び電話をかけた。

 

 「何度もすまない。ジシュカだ。一緒にスキーも頼む。アザラシの皮もだ。裏面につけてくれ。猟に使うから早めにな。ついでにライフルも送ってくれ。こっちのライフルだと大使館の刻印がある。」

 あんまり大使館の刻印があるものを私物化したら駄目だよな。共有資材を私有化している奴らばかりの職場にいたからわかる。あと、勝手に共有のペン立てにカッターやペンとかを私物入れまくって知らずに使った新人にそれ俺のだとか言ってえばってるパワハラがいたな。

 

 『スキーとアザラシを‥‥猟に使うからライフルですか。なるほど‥‥アザラシ狩り‥。深いですね。』

 いや、深くないから浅すぎるだろう。中身しかないだろ今の話。むしろどうやれば深くなるんだろ。

 

 「とにかく、早めにスキーをなんとかしてくれ。これだけだ。」

 そう伝えて、電話を切った。たぶんあのまま続けても無理やり褒めようとして深いですねと連呼されるに違いない。

 

 深くないことを深いと言われるとか不快だからな。どうだっていいが終わりだな。よしこれで終わりかと伸びをして道を進むことにした。疲れがどっと出た。猫とか羊、せめて犬とかいないだろうか?

 





 平和って1000点だよね。安いけど平和って重要だと思います。ところで、ゆるふわ系日常ものってどうしたら書けるのかなと思ってミルクティーを飲んだあとにガラナとドクターペッパーを飲みながら考えたら、そうだBLACK LAGOONやドリフターズにセントールの悩み、ヨルムンガンド、ジパングがいると思えたわけです。そこにはたしかに希望があった。


 
 ある国の執務室で安楽椅子に座りながら、部下が集めた資料を見ていた。そこには私が発案した大陸間大砲理論と都市を破壊する新型爆弾の到来が描かれ、これらを装備した国は発言力を増大化させ、新たな戦艦の代わりになるだろう新時代が書かれていた。

 巡洋戦艦は機動部隊として打撃力にはなっても、打たれ弱さから防御力にはならない点や新時代の到来と歩兵の変わらない普遍的な価値。

 様々なことが提唱されるその文を見て、これは星の大海だな思った。わからない人間は見上げたときに星が輝くとしか思わないが、見るものが見ればあれは星座だとか、あれはミルキーウェイだなとわかる。それほどに価値がある文だ。

 是非、これは我が国で推進したいと思った。それにこれほどの文章をかける人物が気になった。

 職業軍人と職業としての軍など私が言葉にできないだけで思っていたことを言語化していたのである。

 これほど凄まじい人も居まい。味方にならなければあるいは‥‥そう思い、私は天を仰ぎ目元に指をおき、神に祈った。

 神はまだ何も答えてくれない。

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