番外編で結構ネタバレ喰らってると思いますが、そこらへんは目を瞑っていきましょう!
いやぁー、びっくりだろうな。過去の人物に会うということは。現に友奈は口開けたまま止まってるもん。
「神世紀ではなく西暦から来ました。」
「こりゃまた凄いことになったわ·······」
「嘘、って感じじゃないわね」
上里 ひなたが300年前の人物ということは知っている。だが、どうやって300年後である今日に存在しているのかは未だ謎だ。当然その謎の答えを知っているのは―――
「西暦の時代にはタイムマシーンがあったんですか?」
「んんっ゛!い、いえ、ありませんよ?」
流石にタイムマシーンはないか。俺も少しその択があるかなーって思ったんだけどな。
「神樹様に関係あることだよね?ひなタン?」
「はい、そうです。そして、ひなタン·········うふふ、とても気に入りました。若葉ちゃんにも呼んでもらいましょう」
どうやら、神樹がなんかしたみたいだな。最後の方は聞き取れなかったが、謎は解けた。カチコミ行くぞぉ!
「神樹様が関係ある、ってどういうこと?」
おっ、友奈もしっかりついていけてるな。東郷のぼた餅ありきだけど
「ここは神樹様の内部であり、皆さんが元々暮らしていた世界を模造したものです。」
「俺達は神樹に取り込まれた、ということか?」
「魂のみを回収し、今こうやって人の形を成しています。もちろん、ここにいる間は元の世界の時間は動いていません」
ここでどれだけ長い間暮らしても元の世界は一秒も経っていない·········凄いな。一生続く夏休みみたいなもんか?
「呼んだからには理由があるんだろう?」
「はい。皆さんには造反神を鎮めて欲しいんです」
「造反神········?」
また神様関連か。マジで俺達を巻き込むのはやめて欲しいんだがな。
「まずはこれを見てください」
ひなたが差し出したスマホの画面を全員で覗き込む。そこには真っ赤になっている四国があった。
「わぁ〜。真っ赤っ赤だね〜。青い部分はちょっとしかないよ〜?」
「赤は造反神に占領された土地を示しています。つまり、相当に反乱は続いてます」
「俺達は赤い土地を青く染め上げれば勝ちということだな?」
「話が早くて助かります」
国盗りゲームみたいな感じか。ふっ、テラリンでシャルルマーニュ縛りした俺に死角はない。勝ったな。
「はいはいっ!」
「はい、結城さん」
「造反神ってなんですか?」
今日も元気一杯ですね。東郷さんもいつも通りで安心します。てかシャッター音がうるせぇ!
「いい質問ですよ、結城さん」
「やったー♪」
あ、シャッター音が加速した·······。
「造反神とは元天の神の一柱であり、神樹様の一部です。それが今回なにかで揉め、離反してしまったようなんです。」
「これまでは外で争ってたのが内になった·········馬鹿馬鹿しいわね」
めっちゃ夏凜に同意する。内輪揉めするぐらいなら、さっさと天の神どうにかしてくれ。まぁ、どうにかせずとも俺が殺すけど。
「位が高い神様なので完全に離反されてしまうと神樹様の力が大きく減退してしまいます。現実に影響を与える程」
「えっ、それって不味いんじゃ·······」
「そうです。不味いんですっ!」
「おっ、おう·····?」
銀がめっちゃ詰め寄られてるけど大丈夫だろう。東郷が淹れてくれたお茶でも飲んどこう。うん、美味しい。
「そこで、勇者である皆さんには土地を奪還し、造反神を鎮めて欲しいんです。」
「おっけー、だいたいわかったわ。つまり、ぶっ飛ばせばいいのね!」
「お姉ちゃん、ほんとにわかってる······?」
「長丁場になりそうね。サプリも増し増しよ」
やはり女子力先輩。理解が早く、なにをするのかの判断が途轍もなく早い。しかも、だいたい合ってる。
「神樹様の内部ということもあり、いくつか利点があります。」
神樹内部での利点········魔力補給が更に潤沢とか?いや、これ以上は俺が破裂するな。
「一つ。力を使ってもリスクなし」
「ジュワユーズ打ち放題か?」
「あ········え〜っと、シャルルマーニュさんのは聞いてませんね。」
えぇ〜·······この姿で同じ威力打ち続けれたら造反神を直に倒せるんだが······いや、倒しちゃ駄目か。危ない危ない。
「リスクなし。ほんっとそれはデカいわ。心置きなく戦えるのはありがたいわね」
「アタシの女子力の見せ所ね。ちぎっては投げ、ちぎっては投げまくるわよ〜!」
それはただの筋力、と言いかけるがなんとか口を閉じる。もし、言ってしまったら口にうどんが詰め込まれることになるのは目に見えている。
「二つ。時代を飛び越えて勇者や巫女をこの世界に呼び寄せることが出来ます」
「それは御影 士郎もか?」
「もちろんです」
勝ったな。いや、もうこれは勝ち以外ありえないな。そして男手も増えるし、肩身に少しは余裕が出来るだろう。いいことづくめだな!
「他の勇者さんたちはどこにいるんだろ?」
「まだ呼べていません。土地を解放していくことで神樹様の力が溜まり、呼べるようになります。」
「頑張れば頑張る程楽になるってことね!」
風先輩のやる気がドンドンと上がっていくな。
最初はキツイと思うが、終盤には楽勝になりそうな予感がする。なんなら、俺と御影で終わりそうな······。
―――樹海化アラームが鳴り響く。
「よしっ、出るか」
即座に換装し、ジュワユーズを握る。準備万端とばかりに席を立つ。
「シャルルマーニュさんは今回もお留守番です」
そんな言葉が聞こえたかと思うと、またもや俺は床の温度を感じていた。
う〜ん、さっきより上手いな。
「あ〜、そういうコト·······」
「流石、銀とそのっちね。」
「ちょっとひなた。コイツ、認めたくはないけどうちの最高戦力なんだけど?」
認めてもいいんやで?あ〜、床に親しみを覚えてきた。
「今は絶対に駄目です。せめて士郎さんが来るまでは」
「ふーん······ま、いいわ。コイツがいなくても余裕って所を見せてやるわよ」
「シャルくん、お留守番よろしくねっ!」
「なんとか早く終わらせるので!」
いや、助けてください。そろそろ床に覚えてはいけない感情持ちそうなんで。
「三ノ輪さん、貴方にはコレを」
そう言って、俺の左腕をホールドしている銀に見覚えのあるスマホを差し出す。てかあれ、俺のだな。
「これ、って·········シャルの?」
「完全に俺のだな。いや、気にせずともいい。存分に振るえ」
「私には〜?」
「園子さんは切り札ですからもう少し待ってください。」
よしっ、これで俺の左腕は自由になったな。ようやく俺は自由―――
「ダメだよ、シャル?」
園子、お前········一人で両腕いけるってどうなってんの?·······しょうがない、今回も床の温度を感じとくか。
あれから二十分程が経ち皆無事戻ってきた。ぼた餅を食べるなどして体力を回復させ、帰宅準備をと思ったが――
「そう言えばここって神樹様の内部よね?店とか機能してるの?」
確かに。呼ばれたのが俺達だけならば、店を運営する人はいない。それ以前に生産者もいない。そんな状態で町のインフラは機能していないだろう。死活問題だ。
「大丈夫ですよ。建物だけではなく、住む方々も魂を呼び寄せていますから」
「それなら問題ない、のかな?」
「はい、問題ありません」
まぁ、そうじゃないと戦う前に餓死するからな。それが妥当な判断か。
「それでは皆さん、また明日。この調子で頑張っていきましょう」
「「「おー!」」」
俺も早く復帰したいなー。まっ、今は東郷から逃げれたことに感謝しながら帰るか。
「シャルル君·······?」
「はいっ!」
くそぅ、忘れてなかったのか······!どうする、どうする?!この局面で俺が助かる方法は·······はっ、友奈!
「え〜!てことはひなちゃん一人暮らし!?」
「学校はここに明日から通うことになってるんです」
「転校生なんだ〜!一緒のクラスになれるといいね♪」
「はいっ、楽しみに待っていてください」
へぇ〜、ひなたはこの学校に通うのか。これまた男子が騒ぎ出すのが簡単に想像出来るな。
「何処を見てるのかしら······?」
「あっ、やべ······」
この二時間後。見回りに来ていた職員によって吊るされたシャルルマーニュが発見されたのは別のお話。
問答無用ですっ!
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シャルルマーニュ
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御影 士郎
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⬛⬛ ⬛⬛
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結城 友奈
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東郷 美森
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犬吠埼 風
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犬吠埼 樹
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にぼっ······三好夏凜
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乃木 若葉
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上里 ひなた
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高嶋 友奈
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郡 千景
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土居 球子
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伊予島 杏
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白鳥 歌野
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藤森 水都
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乃木 園子
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三ノ輪 銀
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その他(北野とか柚葉とか)