気持ちのいいバカ(偽物)をブチ込んでみた   作:王勇を示す者

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 番外編でネタバレそれまくってて辛い······。



花結いのきらめき【10】

 

 

 

 

「········」

 

 手元で輝く称号を見つめる。それには『四国の大英雄』と称されていた。

 

 ―――下卑た笑い声が聞こえた。

 

「······なに嘲笑ってやがる、造反神。」

 

 何故こうも神という奴は自身の敗北を認めれないのかと舌打ちする。

 

 このような策を用いてしか殺せないのなら、それは敗北と同義だ。しかも、なにか遺す猶予を与えてしまった。完全敗北だな········。

 

「これは········俺が使うもんじゃねぇな」

 

 称号を破棄しようと握り潰そうとするが、既に掌から消えていた。

 

「――いらねぇなら、俺が使わせて貰うぞ」

 

「―――ッ、ぐっ!」

 

 その声が聞こえた瞬間、刀を取り出そうとするも間に合わず横腹を蹴り払われる。防御したにも関わらず、一切減速することなく樹海の根に叩きつけられる。

 

 意識が朦朧とする中、その姿を視認した。

 

「ハハっ――、見てるかぁ!造反神!テメェのだいっきらいな奴は生きてるぜ!」

 

 先程死滅したのは英雄たる御影 士郎。今、此処にいるのが本来の御影 士郎だということを瞬時に悟る。

 

「この構図·······この戦闘痕·····お前が敵で間違いねぇな?」

 

「あぁ、俺が敵だ。」

 

「はぁ······色々不思議なことが起きてて状況整理してぇってのに、問題が続々と········」

 

 疲労感を露わにしながら刀を俺へと向ける。最早先程の策は用いれない。守るべき者はなく、ただ一人で立っているこの男に勝てる道理はない。

 

 勝てる道理はない。だが、それが撤退の理由にはならない。激痛がする体を起こし、刀を構える。

 

「―――」

 

 当たれば即死の斬撃を見を捻り、躱す。瞬きする暇もなく、次の斬撃が目前に迫る。それを刀で砕く。当然こちらの刀も砕け散る。

 

 躱し、逸し、砕く。決して決定打にはならず、全てを紙一重で捌いている。にも関わらず、⬛⬛の体に少しずつ切り傷を増えていく。

 

 砕け散った破片で。殺しきれなかった斬撃で。時間が経つにつれ増えていくスピードが速くなっていく。徐々に御影へと呑まれていることに感じながら、刀を振るう。

 

 攻撃に転じれば、次の瞬間には自身の首が飛ぶことなど百も承知。だが、このままならば確実に負ける。

 

 ―――花弁が舞う

 

「――ッ、邪魔すんな、造反神!」

 

 ⬛⬛の怒号虚しく世界が移り変わっていく。御影が刀を首へと振るうが後数mm届かず、光に呑まれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 光に呑み込まれ、次に目を開くとそこは学校の教室のような場所だった。

 いつもは樹海化が解けると同じ座標に出るんだが·····こんな場所に出たのは初だ。大抵は屋外に出されてるから尚更のこと。

 

「え〜っと·······それで·······なにしてんだ?」

 

 若葉は黄色の長髪が特徴的な人に羽交い締めにされていて、タマは泣きじゃくってて········頭がパンクしそうだ。

 

「御影 士郎、で間違いないな?」

 

 一振りの刀を握り締めている俺より背が高い初対面な奴に話かけられる。握られている刀は一目で業物だとわかる程の代物だ。

 

「あぁ、そうだが」

 

「なるほど··········この刀はお前が持っておけ」

 

 鞘に収められず、柄すら嵌められていない抜身のまま手渡される。

 

「おぉ、そりゃあありがてぇ。って、コレは·····!?」

 

 草薙剣同様受け取ると同時に体内へと入っていく。そして、体内にある草薙剣と融合している感触がある。

 

「·······よし。じゃっ、状況説明してくれ」

 

「ちょ、ちょっと待ってください!」

 

「どうした、杏?」

 

 次に移ろうとするが、杏によって待ったがかかる。珍しく慌てたご様子。

 

「え、えっと······士郎さんは刀が刺さって·····それで······」

 

「いや、刺さってないぞ?」

 

 刀が体に刺さったことなんて人生で一度もない。鎌が刺さったことはあったがな。

 

「い、いえ、ですが·····」

 

「ひなた、説明を頼む。御影にもだ」

 

「·······わかりました」

 

 一先ず現状理解が先だな。何処が噛み合っていないかを見つけるにはそれが重要だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ひなたからの説明を要約するとここは神樹内部の結界で俺達は造反神とのゴタゴタを鎮めるために呼ばれたみたいだ。

 

「それでコイツらがこの時代の勇者って訳か。それで······」

 

「シャルルマーニュだ。気軽にシャルでもなんでも構わない」

 

「じゃあ、シャルで」

 

 にしてもシャルルマーニュか········どっかで聞いたような名前だな。

 

「シャルルマーニュ········カール大帝ですか?」

 

「カールたいてい·······あっ!フランスの人!」

 

「「―――っ!?」」

 

 あ〜、そりゃあ聞き覚えがあるな。フランク国の王様であり、ヨーロッパの原型を築いた偉大な皇帝。とんでもねぇビックネームだな。

 

「そのような者だ。」

 

「ちょいちょい、ただ名前が同じだけでしょ?」

 

「まぁ······そうだな」

 

 めっちゃ含みある言い方だな。なんか裏がありそうだが·········今は置いておこう。

 

「そ、それよりなんで士郎さんは無傷なんだ?」

 

 急な話題転換だな。シャルの正体については触れてはいけないナニかなのだろう。気をつけないと

 

「それは俺が説明しよう。」

 

「········頼む」

 

 ひなたの話によると俺が来る前まで俺がいたらしい。意味がわからないとは思うが、俺もわからない。思わずは?って口から出たぐらいだ。

 

「簡単に言えば御影 士郎が二人いた」

 

「ドッペルゲンガーってやつ?」

 

「いやいや、そんなオカルトチックなことがあるわけ······」

 

「あながち間違いではない。」

 

「あるの!?」

 

 へぇ、俺のドッペルゲンガーかぁ········そりゃあ楽しみだ。これで俺のやることを分割出来る。効率二倍だな。

 

「一人は違う時系列の御影 士郎。今、此処にいる御影 士郎は西暦時代の者だろう。」

 

「????」

 

「14歳の士郎さんと15歳の士郎さんがいた、ってことかな〜?」

 

「そうなる、のかな〜?」

 

「つまり、左腕がある俺がいたってことか?」

 

 友奈にそっくり奴は疑問符浮かべたまま停止している。にしても似てんな。双子か?

 未来か過去かと言われたら、過去しかないだろう。未だバーテックス共がいるということはそういうことだ。

 

「いや、それよりも後の者だ」

 

「なるほどな·······じゃあ、俺にそっくりな奴がいた訳は?」 

 

「あれはお前とは別人だ。気にするな」

 

 気にするな、と言われてもな········まぁ、敵なら斬るだけだが。

 

「質問は以上か?」

 

「ン、あぁ·······とりあえず、自己紹介してくれないか?」

 

 何事も自己紹介から始まる。それはどの時代、どの場所でも通ずる仲良くなる方法だ。

 

 

 

 

 





 御影 士郎の宝具は3つです。
 一つは草薙剣、対義逆転なしですが凄い業物であることに変わりなしです。
 二つ目は継受の奴ですね。本編では⬛⬛が使用してましたが、本人が使うと今回のような形になります。
 三つ目はまだ登場してないです。まぁ、簡単に言うと死んだ時にデバフをかけるヤツです。勿論相手ですよ?仲間じゃないです。精神的には大ダメージですが

人気投票をしようっ!←バカに付き合って下さい。お願いしますっ!

  • シャルルマーニュ
  • 御影 士郎
  • ⬛⬛ ⬛⬛
  • 結城 友奈
  • 東郷 美森
  • 犬吠埼 風
  • 犬吠埼 樹
  • にぼっ······三好夏凜
  • 乃木 若葉
  • 上里 ひなた
  • 高嶋 友奈
  • 郡 千景
  • 土居 球子
  • 伊予島 杏
  • 白鳥 歌野
  • 藤森 水都
  • 乃木 園子
  • 三ノ輪 銀
  • その他(北野とか柚葉とか)
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