気持ちのいいバカ(偽物)をブチ込んでみた   作:王勇を示す者

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 おふざけ+αです。

 御影(英霊)は神樹によって一般人の記憶からなくなってます。そうじゃないと元クラスメイト達が大混乱するんでね。しゃーなしです。



花結いのきらめき【12】

 

 

 

 

 引っ越しが恙無く終わり、翌日から俺達は讃州中学に通うことになった。俺と千景は三年、杏以外が二年となっている。

 

 転校生挨拶で騒がれたが、今の所は問題ない。勇者部部長と千景がいるし、なんとかなるかぁ、と思いつつクラスに馴染んどいた。ちなみに部活は強制で勇者部所属だ。

 

 そんなこんな放課後となり、俺と千景は風に案内され、部室である家庭科準備室に向かっている。

 

「アンタ、義手とかつけないの?」

 

「義手か·······アレ、戦闘の時に邪魔だからな。神経通るヤツが出来たらつけるかもだ」

 

「見た目だけのでもつければ、人目は避けれると思うのだけれど?」

 

「人目はそこまで気にならねぇよ」

 

 見てんな、で終わりだからな。そこに不快感はないから、然程日常生活に支障はない。

 

「堂々としてるわね········あっ、もしかして西暦のリーダーってアンタ?」

 

「いや、若葉だ」

 

「あ〜、西暦にもシャルみたいのがいたのね·······」

 

 あのカール大帝と同じ名前した勇者か······まぁ、顔からは何を考えてるかさっぱりだからなんとも言えないな。

 

 堅物かと思えば、小学生組と一緒にタマの話聞いてたからな。一昨日で他の奴らのある程度の人間性を把握したが、アイツだけはわからない。まっ、悪い奴ではないことはわかる。

 

「結局、アレは誰なの?」

 

「まぁ、シャルは秘密にしてること多いものねぇ······まっ、悪い奴ではないことは確かよ。悩んだらシャルに相談しなさい。大抵のことは解決してくれるわよ」

 

 悩んだら相談·······どっかで聞いたことがあるフレーズだな。なんだっけな·······あっ。

 

「·······それが勇者部五箇条ってヤツだな?」

 

「そうゆうこと」

 

 そんな会話をしていると部室に着いた。風を先頭に入室する。中に入ると、既に俺達以外は揃っている様子だ。

 

「「――どっちの友奈でしょー?」」

 

 思わず口をポカンと開けた俺は悪くないと思うんだ。

 

「右が―――」

 

「千景、ここは黙っておこう」

 

「·······仕方ないわね」

 

 くそっ、高嶋のことならお任せの千景が抜けた······!俺は一体どうすれば······髪飾りが違った筈だ。それで―――

 

「髪飾りは外してますよ、士郎さん」

 

「ぐうっ······!?」

 

 ここは落ち着くんだ、俺。落ち着いてよく見ればどっちが高嶋か結城かわかる········わかる······わかるわけないだろ!

 

「········左が高嶋か?」

 

「左は結城 友奈でしたー!」

 

「士郎くん·········」

 

「すまん、高嶋·······っ!」

 

 高嶋の瞳のハイライトが消えたため即座に謝罪する。俺には人を見分ける程の目は搭載されてないんだ。

 

「なに馬鹿なことしてんのよ·······」

 

「あら、そう言う夏凜はわかったの?」

 

「もちろんでしょ。髪が跳ねてないのが友奈よ」

 

 それかー······!全くの盲点だった······髪型も同じかと思わせての癖毛が違うのか。というか本人達ですら知らなかったみたいだな。

 

「にぼっしーはゆーゆのことよく見てるからね〜」

 

「み、見てないわよ」

 

「夏凜ちゃん·······?」

 

 にぼっしーとはなんだ?三好 夏凜をどう約したらにぼっしーになるのか·········。

 

「風先輩、そろそろ依頼の話を」

 

「そうだったわ。須美はしっかりしてるわねぇ」

 

「流石、須美ちゃんね」

 

 自分自身を褒めながら撫でるって········どういう心境なのだろうか。

 

「止めてください」

 

「東郷、今の子は撫でるではなく飴を上げるのが効果的だ」

 

「あら、そうだったの·······ごめんなさいね、須美ちゃん。はい、飴ちゃんよ」

 

「いりません」

 

 あの真顔から飴取り出すの面白いな。顔が整っているから余計におもしれぇ。

 この後、シャルから飴を受け取っている須美を園子が目撃したらしい。

 

「ちょいちょい脱線しすぎ。話始めるわよ〜、てことで樹」

 

「はい、どうぞ」

 

「ありがとな······ん?」

 

 部長の妹である樹からプリントを······猫の写真だな、コレ。どういうことだ?

 

「今日は迷子、じゃくて迷い猫の捜索よ。それじゃ、適当に別れて始めましょ」

 

 へぇ、これが勇者部か·······まぁ、いいもんだな。正に勇者っていうもんだ。疎外感を覚える程にな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あの後適当にバラバラに別れた結果俺は高嶋と猫探しをすることになった。千景に睨まれたが、俺は元気です。

 

「こっちかなー?」

 

「ん〜、いねぇな」

 

 かれこれ二十分程探しているが猫のねすらも見つからない。野良猫などはいないのだろうか。

 スマホの着信音が聞こえた。

 

「あ、シャルくんが見つけたんだって」

 

「よし、それじゃ帰るか」

 

 踵を返し、学校へと帰ろうとするが左の裾を掴まれる。

 

「ねぇねぇ、ちょっと寄ってかない?」

 

 高嶋へ振り返り、指差す方へ目を向ける。どうやら、カフェに寄って行きたいようだ。

 

「あちぃしな·······いいぜ」

 

 いい休憩になるだろ。財布は持ってきてるし、なんとかなる。最悪大赦につける。

 

 カフェに入ると店員によって窓際の席に案内された。周りを見るとほとんどがカップルで俺は居心地が悪いが、高嶋はうっきうっきな顔でメニュー表を見ている。

 

「なに頼む?」

 

「そうだな······このチョコアイスにするか」

 

「わぁ、美味しそうだね。私は·····抹茶アイスにしようかな。すいませーん!」

 

 呼び鈴あるのにな········高嶋らしいというかなんというか·······。

 

「これとこれください」

 

「はい、わかりました。」

 

 さて、後は待つだけだな。この時間はなにを話すべきか·······。

 

「士郎くんと二人っきりは初めてだね」

 

「ん、あぁ、確かにそうだな」

 

 こうやって高嶋と二人っきりってのは初だな。だいたい千景か千景か千景がいたもんな。その他もいるけど

 

「士郎くんってもしかして私達にあんまり関心ない?」

 

「関心、関心ねぇ·······ある方だと思うぜ。お前らは危なっかしいからな」

 

「士郎くんこそ」

 

 たまに肝が冷えることしでかすからな。全力で走らないと間に合わないときが何度あったことか······。にしてもなんでこんな話を·······

 

「········まさか、高嶋·····間違ったの怒ってる?」

 

「いいや、全然怒ってないよ?」

 

 あ〜、これは内心ブチ切れてるヤツですね。高嶋を怒らせる程あの間違いは罪が大きかったようだ。見や誤ったな。

 

「ご注文のチョコアイスと抹茶アイスになります」

 

「ありがとうございます」

 

「チョコは俺です」

 

 思ったより早いご到着だな。ちょっと高嶋がご機嫌斜めだったから丁度いい。なんとかこれで良くなってくれると嬉しいんだが·········。

 

「んっ、美味しいね」

 

 音符がついてねぇ········結構ガチで切れてるな、こりぁ。どうしたもんか······直接聞く他なさそうだ。

 

「なぁ、高嶋。なにしたら俺は許されるんだ?」

 

「ん〜っと·······あっ、そうだ。これから結城ちゃんがいない所じゃ前みたいに友奈って呼んで欲しいな」

 

「·······わかった。それで満足ならそうするよ」

 

 結構軽い罰で済んだな。やっぱり、友奈は友奈だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 高嶋と御影がアイスを食べてる時の厨房では、なにやらゴタついている様子だ。主に調理担当と接客担当の者だが。

 

「ねぇねぇ()()さん、あのそっくりな子は弟さん!?話しかけていいかな!」

 

「ただのそっくりさんだ、つってんだろ!客への迷惑行為はご法度だろうがよ!」

 

 チョコレート、クリーム、フルーツを細きらびやかに盛り付けながらこの店一番人気のパフェを作っていく。尚、マスクを付けているため唾が飛ぶ心配はない。

 

「あの子彼女さんかな!」

 

「テメェは黙って配膳しとけ!ほれ、二番席だ!」

 

「は〜い」

 

「ったく·······」

 

 一人溜め息をつきながら、次のオーダーを確認し作業に着手する。

 

 この男、腕前がそこらのパティシエより良いが故に本来の二倍の給料で雇われている。その結果、このカフェはスイーツ大好きな人々にとって最高の場だ。テレビ取材は昨日行われた。

 

 誰も反応していないということはそういうことだろう。その時、女子力先輩はうどんを食べてたとかなんとか。

 

 

 

 

 

 

 





 なにやってんだよ、お前········。

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