前回の奇妙なあらすじ!馬鹿三人は自分達(?)の子孫である黒耀家へと突撃した。しかも真夜中に。ほーんとこのバカチンが!
知ってる人は知ってるかもですが、今これとは別で書いているので一先ずこっちは置いときます。待ってる人には悪いと思いますが········俺は止まれねぇ!!
シャル、御影、ついでに村正が消えて二時間後。シャル宅では、11時という真夜中であるというのに明かりがついていた。
「シャル遅いなぁ」
「ね〜」
リビングにあるソファーに二人して突っ伏し、シャルの帰りを待つ。
数時間前、御影んち行ってくるー、と送られたもののそれ以降なんの連絡もない。ちなみに西暦組も銀達と同じような状況になっている。え、歌野と水都?アイツらなら、心配せずに寝てます。
そんな時、二人のスマホの着信音が鳴る。
「ん·········あ、シャルからだ。·······御影んち
「ん〜·······あ、そっか。」
この文面·····『を』ではなく『で』ではないのか。と、思いつつ楽しそうだな〜とぼやく。唯一黒耀家について知っている園子は合点がいった、というように夢の世界へ。
さて、時を遡り御影が訪問した直後から。残りの二人は霊体化を用い不法侵入し、屋敷に入り込んだ。
「やっぱ豪邸だなー」
「人生一回ぐらいは住みたいと思うが·········掃除が大変そうだよなぁ」
霊体化を解き、乃木家に負けず劣らずの豪邸内を散策する。いや、マジでコイツらなんで来たんだ?完全に遠足気分だろ。
「おっ、あそこ開いてるぜ。入ってみるか?」
「不用心だな」
「·········確認せず入んなよ」
他の扉と違い少し開きかけの扉を発見。入るかどうか⬛⬛に確認を取ろうとするが、既に扉を開き入室していた。これにはシャルルマーニュもドン引き。
「物置部屋か·········いや、これは」
中は埃っぽく、いくつものダンボールが積み上げられている。他には、と探していると一つの写真立てを発見した。
「写真、てか俺にそっくり·········友奈じゃん」
写真には⬛⬛にそっくりな男性と髪色、瞳の色違えど友奈そっくりな女性が並んで写っている。
シャルルマーニュが写真を眺めている間、他にはと思い⬛⬛が写真立ての周りを見渡す。
「おおっと、これは········家系図?うぉお、初めてこういうの見るな」
地面に転がっていた巻物を拾い、開く。初めての巻物に若干テンションが上がり、書かれている名前を無視して巻物をじっくり観察していく。
「黒耀 優斗·········ここまで来ると偶然じゃない気がしてきたんだが?」
巻物に熱中している⬛⬛は置いておき、シャルルマーニュが一番上に書かれている名前を読み上げる。その名前を聞き、熱中していた⬛⬛も名前を見る。
「運命ってやつか?」
「へんてこな運命だな。まぁ、多分ほんとに偶然なんだろうな」
偶然。これに関しては本当に偶然だ。天への逆手、人理の防人、などと言った特殊な称号者に与えられるものではなく、ただ子の未来を考えた母からの贈り物だ。
巻物をダンボールの上に置き、部屋を後にしようと·········したが、扉に紙切れが貼り付けられているのを発見した。
「んっと、なになに·········」
セロハンテープで貼り付けられた紙切れを⬛⬛が取り、その達筆な文字を読んでいく。
徐々に先程まで上がっていたテンションが下がっていき、眉間に皺をよせていく。明らかに空気が重くなっていくのを感じ、シャルルマーニュも書かれている内容を察す。
「·········御影と合流するぞ」
「わかった········が、何処いんだ?」
「「·············」」
「―――最期に言い残すことは?」
彼の金色に輝く瞳はこの行為が戯れではないと騙る。手には何人も切り裂く刀。その矛先は愚者への首元へと。
「なっ、何故だッ!」
感じたことのない殺気に一瞬尻込みをするが、流石は現黒耀家当主。すぐさま立て直し、御影へと問う。
「誇りの侮辱、死者への冒涜、子への凌辱。逆にテメェはなんで生きてんだ?」
土居家と郡家を侮辱し、初代当主と聞いた黒耀 勇斗をなにも成さなかった無能と評し、自身の娘である者への行為。どれも人として、ひいては人類が忌避すべきことだ。
「過去の者には関係ない!」
「あぁ、俺には関係ないことだ。だが、赦さん。
俺の子孫とやらが、繁栄し、富を築こうが、それはお前らのものだ。そして、この罪もお前らのものだ。故に死んでけ」
最早ここまで。根本から違う者達とはわかりあえないとこれまでの経験で理解していたが為に、これ以上の会話は無駄とし刀を振るう。
「―――駄目ですよ、士郎さん」
その声に思わず、刀を止める。そして、声がした方向へと顔を上げる。
今の動作だけで、傷が開きかけ服に血が滲む。
「そこのお前、フードを上げてくれないか?」
先程までいなかった場所にフードを着、顔を隠している女性が立っている。ただ、聞き馴染みがある優しい声だ。
「ふふっ」
御影からの問いの返答は柔らかい笑い声。それだけの動作で誰なのか気づいたのか、刀を粒子とし普段の御影へと戻る。
「はぁ··········おい、そこの使用人。コイツの両手足をなんかで縛っといてくれ」
「いっ、いえ、ですが······!」
「そんなことしてみせろっ!貴様は路頭に迷うことになるぞ!」
「やれ。お前が路頭に迷うことはない」
その瞳を見ているとただのでまかせではないように感じ、使用人が着ていた服を破り、じりじりと当主へと近づいていく。
「や、やめろ!私に近づく―――ぐえっ!」
「ほら、今のうちだ」
今度は傷が開かないようにゆっくりと動き、当主の背中を踏み、床へとその顔を擦り付けさせる。
その間に使用人が当主の両手足を縛り上げていく。
「······っ、できました」
「助かった。そんじゃ、お前はソイツ担いで他の使用人共々外に出とけ」
「は、はいっ。」
当主を引き摺るようにして退室していく。そして、部屋に残された御影とフード女。御影が改めて相対する。
「いろいろ聞きてぇことあるが·········とりあえず、子供部屋に案内してくれ」
「会うんですか?」
「もちろんだろ」
「そう、ですか········」
綺麗な洋服。それにつり合うような端麗なお顔。そして健康的な肉体。
自身の捌け口にしていた母が亡くなった父のいい慰みものとして日々を過ごしてきた。
外を知らず、自分以外の子と話したことがない人生。ただ、溜まったものをぶつけられる毎日に疑問を感じなくなってしまった自分が何よりも怖い。
そしてまた今日も扉が開く。
「うおっと」
いつも通り足にしがみつき、顔を擦り付ける。こうすれば、早くこの時間が終わる。
「なに、士郎さんを誘惑してるんですか······?」
「―――ぴっ」
恐怖で体が動けない、久し振りに体験した。前は初めてお父さんが息を荒くしながら私に跨った時だろうか。
「小さい子に大人気ねぇぞ。ほら、お前は一旦離れてくれ」
その声を聞き、お父さんではないと気づいた。この部屋はお父さん以外入室不可となっており、本来ではありえないことだ。だけど、助けを求めようなんて思わなかった。
「ほへぇ、えれぇ別嬪さ―――」
「士郎さん?」
「··········えっとな、今から俺達はこの家ぶっ潰すんだけどな·········お前は死にたいか?」
「―――」
この家をぶっ潰す、と聞いて思わず喜びの舞をしたかった。この人が絵本で書かれる白馬の王子様かと思えた。
そして、その問いの答えは二年前から出ている。
「生きたい、です」
「ってよ、ひなた。後頼んだ」
「フード意味ないじゃないですか·········わかりました。この子は私が責任持って育てます」
上里 ひなた。今生の名は上里 柚葉。いくらフードで正体を隠そうが、御影にはバレバレだ。隠すならば、自身の本音だったな。
「そんじゃ、俺はシャルと村正と合流する·········まっ、たまには顔見に行くよ」
「いつでも歓迎します」
二人に背中を向け、手を振りながら別れる。少女も力強く手を振り返すが、彼がそれに気づくことはないだろう。
その十分後。何度かすれ違いはしたもののなんとか合流することが出来た。そして、なにがあったかの情報を伝え終わり、次の議題に。
「で、この屋敷どう潰す?」
「俺がジュワユーズするか?」
「それは勿体ないだろ。そもそもこの屋敷に王の剣を振るう価値はない。」
「んじゃ、どうする?」
「············燃やすか?」
「「それだ!」」
と、いうことで御影んちをキャンプファイヤーにした。ちなみに送ったチャットは『に』を打ち忘れていたようだ。
これにて一旦この作品の進行を止めます。ですが、安心してください!ぜっっ、たい戻ってくるので!二作目を完結させて戻ってきまーーーす!!!
人気投票をしようっ!←バカに付き合って下さい。お願いしますっ!
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シャルルマーニュ
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御影 士郎
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⬛⬛ ⬛⬛
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結城 友奈
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東郷 美森
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犬吠埼 風
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犬吠埼 樹
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にぼっ······三好夏凜
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乃木 若葉
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上里 ひなた
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高嶋 友奈
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郡 千景
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土居 球子
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伊予島 杏
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白鳥 歌野
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藤森 水都
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乃木 園子
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三ノ輪 銀
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その他(北野とか柚葉とか)