気持ちのいいバカ(偽物)をブチ込んでみた   作:王勇を示す者

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 やっぱ、こっちを書くの楽しい······!



花結いのきらめき【24】

 

 

 

 飴溢れかえり事件の翌日。即ち人類が忌み嫌う月曜日だ。休み明けの学校程嫌いなものはない。しかも襲撃つきというダブルパンチ。

 

「いや、授業サボれるからアリでは?」

 

「なに変な事を言ってるの。御役目中よ、銀」

 

 てことで樹海だ。敵は星屑だけしか観測されているが、どうせバーテックスもくるだろう。本来なら死を覚悟して挑む程の物量だが········こちらに聖騎士帝と四国の大英雄、おまけにただの一般人がいる。うーんこの、一般人の場違い感。

 

「確かに、この世界だったら現実への影響ないし、過剰戦力だし·········目一杯時間潰すか」

 

「ほら〜、未来のアタシもそう言ってるんだしさ」

 

「駄目です。駄目ったら駄目です」

 

「「え〜·······」」

 

 いつもいつもシャルルと御影によってRTAしているため然程実感はないと思うが―――

 

「そもそも樹海化中はあっちの時間止まってるよ〜?」

 

「「あっ、そういえばそうだった······」」

 

 そういうことだ。移動時間含めても数十分程度しか授業時間は潰せない。諦めて頑張ってください。

 

「雑談はここまでにしよう。もう時期奴らが来るぞ」

 

 若葉のその言葉に勇者部総員で気を引き締め、いや、なんか変な奴らいんな。

 

「ちょい待ち、シャル達はなにしてんの?」

 

「キャンプファイヤー」

 

「おい、シャル。もうちょい火力上げてくれ」

 

「了解した」

 

 花凛の言葉に単語で返し、シャルルの火元素でさらに火力を上げる。もちろん火種は樹海の根だ。これには神樹内にいる神様方も大爆笑。

 

「わぁ、温かい········」

 

「だねぇ·······」

 

「友奈sは戻ってきなさい」

 

 火の側にいく高嶋と結城。近づき過ぎればシャルルと御影の静止が入るので安全だ。

 ほのぼのしている友奈sは無情にも風先輩が引き摺りながら連れ戻していった。

 

「マシュマロっ、マシュマロっ♪」

 

「おっ、いい出来だ」

 

 何処から、そもそも何故持っているのか不明なマシュマロを鞭に刺し、キャンプファイヤーで上手く焼いているのはもちろん農業王。ちなみに村正もマシュマロを焼いている。

 

「水都さん、やっぱり駄目でした········」

 

 いつの間にか水都と仲良くなっていた樹はがっくししながら、歌野と村正の手綱を握れなかったことへの自身の未熟さを理解する。

 

「こっちのサボりは一応理由わかるけど、そっちの二人はなに?」

 

 御影の肩に手を置きながら何処を眺めているかわからないシャルルとマシュマロ食べてる村正。千景でなくとも一、二箇所ツッコミたいだろう。

 

「マシュマロあるだろ?つまり、そういうことだ」

 

「敵が来るまでの時間潰しだ」

 

「シャルル先輩はわかったけど··········えっと?」

 

「大丈夫だ、須美。アタシもわかんなかった」

 

 マシュマロがある=さぼり、つまりどいうことだ?この答えは園子でもわからず、首を傾げる。かわっ!

 

「はぁ·······」

 

「なにその、あったまわりぃなコイツら、みたい溜め息と目は。潰すわよ?」

 

「怖すぎだろ」

 

 でっけぇ溜め息をすると目を潰されるようだ。世紀末すぎだろ、この部。

 

「さて、出陣だ。切り替えろ」

 

「いってらー」

「貴様も立て」

 

「よしっ、やったるかー」

「貴様は動くな」

 

 もうめちゃくちゃだよ。声と顔が同じというのはややこしいな。村正と御影を見て、改めてそう思うシャルルだった。

 

「士郎さんは休んでいてくださいね」

 

「タマに任せタマえよっ!」

 

「おう、頼んだ」

 

 ここは素直に座ることにし、シャルルへと目配りをする。もしもの時はジュワユーズでも使うから心配はないとは思うが念の為だ。

 

「はいはい、駄々こねないでレッツラ――」

 

「おいおい待て待て―――!」

 

 未だ座っている村正の襟を掴み、左足を前。そして体を力一杯反らせて―――

 

「ゴー!!」

 

「ああ、空が近い――――」

 

 勇者の身体能力に投げられたのだ。当然、星屑の所まで一直線。なんなら、そのままのスピードでぶつかるだろう。

 

「あれ、普通に死ぬんじゃ········」

 

「フッ――――!」

 

「お、追いかけるぞっ!」

 

 シャルルが魔力放出をしながら全速力で飛翔。その後を若葉の号令と共に走り出す。

 さて、視点を村正へと変えよう。初の戦闘なんでな。 

 

「ったく、やってくれたなぁ·······アイツ」

 

 後数秒で星屑へと接敵する。だが、動揺はない。戦闘経験でならあのシャルルマーニュよりも上であるが故に恐怖などない。

 

「手始めだ」

 

 二刀、手に一刀ずつ握り締める。その間に目前に星屑が迫る。

 

「―――武蔵、見事なり!」

 

 怒涛の4連撃。〆に一刀を刺し込み、さらに殴りと共に深く入れる。それにより星屑が消滅する。

 

「っと、こっからだな」

 

 根に降り立ち、迫りくる百もの星屑を睨む。手には身の丈程の大剣。

 

「おらっ、―――よ!」

 

 大雑把に全てを引き出し、振るう。これで全て消滅······であれば良かったが、これが一般人の限界だ。

 十匹程度は死滅するが、残りの大半は無傷で減速などせず口を大きく開きながら迫りくる。

 

「馬鹿の一つ覚えだな、天蓋」

 

 再度大剣を握り締め、地面へと刺す。そして根ごとひっくり返し、木くずと突風により星屑を弾き飛ばす。

 

「射出できれば良かったが·······生憎魔力量が少ないんでね」

 

 ちまちまと出てくる星屑を一匹一匹全てを引き出し、殺していく。御影であれば一刀で十体は持っていけるが、あれは例外だ。

 

「さて、ここいらでいいな」

 

 述べ三十八体。消費した刀は五十六本。倒した数の倍ぐらい消費しているのに溜め息をしながら、後ろへ飛ぶ。

 こんぐらい時間稼げば―――

 

「―――剣の前に平伏すがいいッ!」

 

 疑似勇士と共に爆裂音響かせ星屑を蹴散らしたのはもちろんシャルルマーニュ。

 やはり、ハイサーヴァントの霊基。俺のような戦闘向きではない英霊とは大違いの魔力出力だ。

 

 その後、勇者達が到着し、星屑とバーテックスは蹂躙された。

 

「·········」

 

 その間、御影は虚ろな目でキャンプファイヤーをずっと眺めていたのは語るまでもない。

 

 

 

 

 

 

 





 赤嶺はずっと自室に引き籠もってるとかなんとか。

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  • 犬吠埼 樹
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