気持ちのいいバカ(偽物)をブチ込んでみた   作:王勇を示す者

133 / 210

 村正が働いてる店の補足
・従業員はニ名、店長さんと村正のみ。店長さんの容姿は呪術廻戦で七海が通ってたパン屋の人を思い浮かべればOKです。
・開店時間は10:00〜12:00。昼休憩。14:00~19:00。定休日は土曜日、祝日。
 以上!



花結いのきらめき【28】

 

 

 

 

 木曜日、即ち翌日。授業という拷問を経て癒しの放課後。勇者部部員は部室へと集合していた、のだが·······

 

「「「········」」」

 

「なに、あれ?」

 

「ふぅむ·······あまり接点がない者達だな」

 

 全員の視線の先には負のオーラを撒き散らしている千景、御影、風先輩。そして仲良く寝ている園子s。結構カオスな絵面である。

 負のオーラを撒き散らしている三人をぱっと並べた感じ、これといった共通点はないように見える。

 

「·······あっ、三年生!」

 

「ああ、なるほど」

 

「そこは盲点だったわ。流石、友奈ちゃんね」

 

「えへへ〜♪」

 

 結城の言う通り、現在進行形で気分が落ちまくっている三人は勇者部で数少ない三年生だ。そして三年生とならば悩みごとは簡単に出てくる。

 

「テストで悪い点でも出したか?」

 

「「「―――ッ!??」」」

 

「わかり易いな·······」

 

 ギクゥ、という擬音が出そうな程に反応する三人。どうやらシャルが当てずっぽうで言った言葉は正しいようだ。

 

「風はわかるけど「なんですってぇ!?」········士郎は予想外ね」

 

「そうですね。お姉ちゃんはわかりますけど「いつきぃ!?」御影先輩は勉強、得意だと思ってました」

 

 ボコボコにされる風先輩を無視し、御影へと視線が集まる。きっと彼のことだ。致しがたない理由がわんさか出てくることだろう。

 

「········俺だって苦手なことの一つや二つある。それがたまたま勉強だってこともあるさ」

 

 腹痛などの理由はなし。であれば問題か、と思ったのかシャルが御影のバックから問題用紙と答案用紙を奪い取る。

 

「数学、公立の過去問か·······酷いな」

 

「村正は頭良かったけど······まっ、ドンマイ!」

 

「えっ、あんな巫山戯た言動で頭良いの!?」

 

「まぁ、·······はい。普段はあんなですが頭は良いですよ。天才を越すために頑張った、だとか」

 

 大問1から大問4。試験問題のため60点満点。そして自己採点で記されている点は········20。だから·······だいたい偏差値30後半ぐらいになるだろうか。いや、偏差値は平均点で決まるため一概には言えないが、三年の夏あたりであればそんぐらいの偏差値になると思われる。

 

「ぐんちゃんはどうだったの?」

 

「!? あ、いや、私は·······えっと、····受けてなくてェ·······」

 

「嘘つけ。普通にいたろ」

 

「自身の怠惰のつけが廻ってきただけだ。甘んじて受け入れろ。さて······」

 

「なっ、いつの間に?!」

 

 必死に誤魔化そうとするが屍によって道連れにされてしまった。そして次の瞬間には御影とのは別のもう一組のプリント。説明するまでもなく千景のだ。

 

「28、か······」

 

「大丈夫だよ、ぐんちゃん。士郎くんより高いから!」

 

「ぐぅ―――っ!」

 

「それもそうね」

 

「そんなわけあるか。大問題だ」

 

 悪意ゼロの言葉が御影へと突き刺さるが誰も気にもとめず次の目標へと。

 

「さて、風は」

 

「あぁー゛!アンタ、いつの間に?!」

 

 もうここまで来ると超能力である。人が隠しておきたい物を抜き取る、そんな使い所がない超能力。あったら大爆笑必至である。

 

「32······そこそこだな」

 

「あれ、案外取れてる?」

 

「風に負けた······だと······?」

 

 見るだけ見てそこそこと評価する。やられている側からは鬼畜の所業に等しい。そして、風先輩=ボケ要因が定着している勇者部員てしては驚きの点数である。

 

「点数の高い低いはあまりわからないんですが二人より高いということは高得点なんですか?」

 

「今の時期であれば偏差値48ぐらいだ。目指す高校にもよるが········まぁ、何れにせよ50は越えてもらいたい」

 

 今の時期で50ならば受験間近まで真剣に勉強すれば60後半ぐらいには辿り着ける筈だ。本っっ当に、頑張りによるが。

 

「ふっふっ、ようやくわかったぞ」

 

「? どうしたのタマっち先輩?そんな変な笑い方して」

 

「バカはタマ一人じゃない―――っ!」

 

「アタシ達もいますよ!なっ、未来のアタシ!」

 

「アタシも!?」

 

「もしかして俺煽られてる?」

 

「ぅうむ、これは········少なくとも馬鹿とは思われてるな」

 

 なんというか御影への煽りがヒートアップしまくっている。風と御影の中間である千景はノータッチという事実ガ不思議でたまらない。

 

「でも、どうしてお姉ちゃんは32点ががっくししてたの?」

 

「確かにそうね。少なくとも御影先輩と郡さんの点数より高いようだし·······」

 

「い、いやぁ·········前より点数が下がってショックだったというか·······」

 

「前回の点数は?」

 

「41!」

 

「おぉー!」

 

 前回、それがこの世界になる前にあったものとすれば七月初めか六月中盤か。どちらにせよその時期に今ドヤ顔で言った点数が取れたのならば凄い高偏差値になる。だが、それでも今回の点数は32 。それは変わらない。不変の真実というものだ。

 

「であれば何故下がった?」

 

「いや、だってほら、いろいろあったじゃない?だから、ね?」

 

 いろいろ。いろいろとはバーテックス襲撃、壁破壊(未遂)、シャル失踪、終いには異世界のような場所への誘拐。うーんこれは、致しがたないと思う。

 

「ふむ········風はわかった。千景は?」

 

「·······ただの勉強不足よ。少し甘く見ていたわ」

 

「であれば次は満点だな」

 

「は!?ちょ、それは―――」

 

「最後に御影。弁解は?」

 

「··········」

 

 最早公開処刑である。この沈黙の姿に涙を禁じえない。あと千景にも。

 重たい空気を跳ね除け御影が遂に言葉を発そうと口を開くが、すぐさま閉じる。

 

「―――、········いや違うな」

 

「違う、とは?」

 

「ちょっと言葉選びが軽率だった。発言する前に気づけて良かったよ」

 

 “どうせ死ぬんだから勉強しなくていいやと思った。”間違いなく全員顔を歪める。それは好ましくない。本当に好ましくない。

 

「はぁ·······言いたくないのであればそれでいい。だが、勉強はしてもらう。俺と1on1でな」

 

「·······お手柔らかにお願いします」

 

 その後二日間御影とシャルを見なかったとかなんとか。ここで勘違いしないで欲しいのはシャル達はしっかり学校に登校している。欠席記録はない。だと言うのに誰も見ていない。

 なにそれ怖っ。勇者部七不思議の三つ目として登録されても不思議ではない。ちなみに他の二つは『注目人が何故か集まる』『急に運動部並に増えた部員』となっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





 七不思議は後四つ·······果たして埋まるのか。そして七つ目を知って俺達は生きれるのか。真相は闇の中、ということで。
 てかよく御影は二日間で五教科を履修しましたね。まぁ、体は⬛⬛なんで地頭が良かったんでしょ。

人気投票をしようっ!←バカに付き合って下さい。お願いしますっ!

  • シャルルマーニュ
  • 御影 士郎
  • ⬛⬛ ⬛⬛
  • 結城 友奈
  • 東郷 美森
  • 犬吠埼 風
  • 犬吠埼 樹
  • にぼっ······三好夏凜
  • 乃木 若葉
  • 上里 ひなた
  • 高嶋 友奈
  • 郡 千景
  • 土居 球子
  • 伊予島 杏
  • 白鳥 歌野
  • 藤森 水都
  • 乃木 園子
  • 三ノ輪 銀
  • その他(北野とか柚葉とか)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。