気持ちのいいバカ(偽物)をブチ込んでみた   作:王勇を示す者

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 ガツガツ行ったるでー!というか隙がなさすぎて造阪神側に勝ち目がなさすぎる········がんば、造阪神。

 シャルルマーニュ強化&新霊基うぉぉぉぉぉ!!!ありがとう運営!!!

 誤字報告ありがとうございます!!



花結いのきらめき【35】

 

 

 

 

 何故か理由もなく休日になった水曜日。考えるまでもなく神樹の粋な図らいとは思うが、元より終わったら早退するつもりだった勇者部にとっては然程問題ではない。

 

 場所は家庭科準備室兼勇者部部室。大勢が集まる所ではない筈だが、今現在この場には村正を除く22人が集合している。どういう原理だろうか。ある勇者が言うには根性らしいが········これもまた勇者部七不思議に認定しておこう。

 

 さて、本日が満月の夜であり攻め込む予定の日なのだが、勇者部は何をしてるかと言うと

 

「22人········サッカーができるな」

 

「はい?」

 

「たしかにチームが二つできるな」

 

「えっと······?」

 

 御影の意外すぎる言葉を理解できないひなた。補足するシャルル。一切話しの流れがわからない樹。

 なにを思ってこの会話をしているのか仏頂面な二人からはわからない。ただ解るのは脳みそが一切回転していないということだ。

 

「私はパス」

 

「私も運動は苦手なので······」

 

 勇者システムを起動しているのなら可能ではあるが、その場合ボールが弾け飛ぶか彼方へと飛んでいく。だが、起動しなければ運動自体ができない。

 これを聞き、御影がシャルへと救援を要求する。

 

「·······シャル」

 

「PKでもするか?」

 

「よしっ」

 

 そういうことで二人揃って部室を出ていった。残された者達はそんなにサッカーしたかったのかと不思議に思いつつそれぞれの作業、会話に戻る。

 

 

 

 その一時間後、―――樹海化を示す警報が鳴った。

 シャルルと御影両名戻らずではあるが、前のように寝ている訳ではない。PK中であっても樹海に呑み込まれるだろう。というよりPKしに行って一時間戻らないのはおかしい。

 

 見慣れた樹海を一望しながら、彼らを待つ。勇者システムに搭載されている位置情報によるともうそろそろではあるが·······

 

「よっ、と」

 

「すまない、遅れた」

 

 ぴょんぴょんと着地。そのような可愛らしい形容ではあるが、恐ろしい速度が出ていたが·······おそらくあの速さでタックルされると背骨が折れる。

 

「PKはどっちが勝ったの?」

 

 一時間にも及ぶPKの結果はどうなっのか。今回の敵の情報より欲しいというのが勇者部の総意である。

 

「0-0。ボール二個破裂という結果になった」

 

「はれつ······破裂!?」

 

「サッカー部には申し訳ないことをしたな」

 

「あー、怒られて遅くなったと」

 

「いや、練習に付き合ってくれたらいいって」

 

 逆に彼らの脚力で二個までに抑えれた方が凄いと思うが·····ボールが良かったのか、神樹が何かしたのか。おそらく後者だろう。御影が絡むと何をしでかすかわかった事ではない。

 

「んー?」

 

「どうかしたか?」

 

 喉を鳴らした歌野に棗が問いかける。発声的にもなにか疑問点があるようだ。

 

「ちょっと、村正来るの遅くない?」

 

「むっ······」

 

「········そうだね、たしかに遅い。でもまっ、大丈夫でしょ。あの人の生命力ゴキブリ並だし」

 

「それもそうね」

 

「むむっ·······」

 

 ゴキブリ並と言われ、何故かしょげるシャルル。これに関して知らない者からしたら?ではあるが、この場で唯一知っている中銀にとっては複雑であろう。

 

「敵さん動きないから、まだ待てるわよ」

 

「いいよいいよ。村正さんいてもあんま変わんないだろうし」

 

「というか全く動いてないぞ。タマ達が来てんの知らないんじゃないか?」

 

 どれだけ悠長に駄弁っていてもこちらに来る様子はない。集まっている場所に何かあるのか、それとも他に違う理由があるのか。

 

「実際知らないんだろ。今回は俺達が攻めてんだから」

 

 御影の言う通り奴らは勇者が来ていることなど知らない。いつも勇者部が襲撃のアラームに驚くように、奴らもまた勇者部の襲撃に驚くことだろう。簡単に言えば立場が逆転した。

 

「てことは〜?」

 

「幻想の色彩、幻想の物語

 されど我が剣、我が勇士は君臨する

 即ち、―――」

 

 淡々と紡がれる口上。

 騎士道精神を王勇とする本来のシャルルマーニュであれば、しないであろう不意打ち。だが、彼にとってそれは友を守るためであればいとも容易く裂かれる。故に恥などない。

 

王勇を示せ、遍く世を巡る十二の輝剣(ジュワユーズ・オルドル)ッ!!」

 

 薄々彼は気づき始めている。

 本来であればカール大帝の助力により威力を増していた聖剣の輝きが打つ度に下がっていることに。あと五発程打てば普段と変わらない輝きとなるだろう。それ以上下がるのであれば死活問題ではあるが、現状そこまでは判らない。

 

 だが、その威力はローランが放つ絶世の剣の約20倍。至高の13連撃という名は伊達ではなく、極光に呑まれれば瞬く間に塵と化す。

 ※本来(原作)の状態は13倍。そこにカール大帝の助力&威力落ちを加味して約20倍としています。威力落ちなければ26倍となってます。

 

「うひゃぁ······ハンパないな」

 

 着弾地点は何も残らず、未だ所々から煙が上がっている。どれ程の熱量だったかは一目瞭然であろう。

 

「······これで終わりか?」

 

「キラキラしないね·····まだいる、とか?」

 

 目視できる範囲にバーテックスは一匹たりともいない。殲滅したと考えてはいいが、樹海化が解ける前兆は現れない。

 

「うーん、そうだなぁ·······ちょっと進んでみるか」

 

 もしかしたら目視出来ていないだけで奥にいるのかもしれないと考えたシャルルがそう提案する。

 それに賛同し、和気あいあいと遠足かと思わせる程の緩さで歩き始める。ただし警戒はしておく。いつ如何なる時であっても応戦すべく武器を握り締める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 聖剣の輝きが満ちる少し前、神樹付近にて英雄は純粋悪と邂逅を果す。

 神樹より這い出るヘドロのような物体。彼は村正が有する業の目を用いて宿業を見据える。いや、見るまでもないことではあるが一応の確認。

 

「いい、―――実にいい。

 清涼、潔白、清廉、可憐、華美。汚しやすく、染まりやすい。フッ、ハハハハハハッ!!!」

 

「清涼水よりは炭酸。冤罪はくそ。清廉は使うことのない形容だな。可憐と合う奴······水都がいけるか。華美はー、やっぱジュワユーズだろ」

 

 ヘドロかと思っていた物体が人の形、より詳しく言うのならば目の前に立っている者と同じ姿形となり嗤う。そしてその真似られた本人は意味のわからないことを語りながら手に刀を取り出す。

 業の目を返し、深く水底に落とす。

 

「いやはや、最初に私の前に立つのが勇者でも英雄でもなくただの人間とは········神樹も血迷ったか。いや、この場合は天の神か?」

 

「それは俺も思う。何で俺を危険を冒してまで呼んだのかただただ疑問だ。だがまぁ、お前を殺すことに不足はない」

 

「冗談にしては酷くつまらん。

 やはり、奴だ!奴は何処にいる!四国の大英雄は何処にいる!また一度殺してやろう!!此度は勇者共を眼前で慰み者として輪姦してやろう!!」

 

 毎度思うが、コイツの自信はどこから出てくるのか。御影が草薙剣を保有し、真の力を引き出せるのを知らない訳ではないだろうに。例え、御影に泥がかかったとしても今の彼であれば弾く。相性は不利なんだがなぁ。

 

「―――貴様、今なんと?」

 

 空気が、大地が震えた。圧倒的なまでの神秘。それに見合わない体躯ではあるが、彼によって放たれているのは肌でわかる。

 

「なんだ、この珍妙な精霊は?」

 

「はぁ······お前、ほんとに神か?」

 

 彼が言う精霊が須佐之男と気づく様子は全くない。そんな悪樓に呆れを通り越して、可哀想という感想が出そうになるがぐっと堪える。

 

「貴様、御影 士郎を殺したとのたまったな。であれば御影 士郎より強いのか?」

 

「ああ、当然だとも。私は到達者であり、ちょうて―――」

 

 ―――悪樓だったものが液体となり飛び散った。

 けれど死することはない。泥が意志を持つかのように集まっていき、元どおりの形を成す。

 

「ッハハ、貴様がどのような策を用いようがわた――」

 

「弱い、あまりにも弱い」

 

 再度弾け飛んだ。そしてようやく理解出来た。どのような手を用いて砕いのか。―――手だ。ただ握り締めた手を前に出す。それだけで弾け飛ぶ。あまりにも規格外な一撃。

 

「何度、―――やろうが、――私は、――」

 

「煩い、喧しい、煩わしい

 ほとほと疑問である。このような地を這い着くばる弱者がどう奴を殺せたのか。私であっても手足の二本を捨てる覚悟をせねばいけんというのに」

 

「ただの不意打ちだ。天の神との戦いに横槍入れただけだ」

 

「不意打ち?―――ハハハハハハハ!!!正しく弱者がする技であるな!ようやく理解出来たぞ!貴様、正真正銘の弱者だな!!?」

 

 ⬛⬛の解答に思わず手を止め、天を仰ぎながら嗤う。だが、敵にとっては致命的な隙。当然見逃すわけがなく、拳を振るう。

 

「弱者は貴様の方だッ!!」

 

「ハハッ!!そうか、そうか!では、さらばだ」

 

 殴る、とは言えない。それはただ握った手で触れるスキンシップのようなもの。なにも傷つかない行為であった。

 

 頬に触れ、勢いが消えた拳を払い、腕を何者も並び立たない力を以て握り締める。そして勢いなど知るかの如く、ただ投げる。

 

「この場に貴様のような輩は不似合いだ。疾く失せろ」

 

 空に放り投げられただけで死ぬ訳ではない。この程度で死ぬのであればもう死んでいる。目的は殺すことではない。

 

「見える―――見えるぞ!あそこにいるのだなっ!!待っていろ、今にでも    」

 

 ―――悪棲の肉体を光が貫く。

 

「これで協力するのは最後だ、造阪神」

 

 ボロボロと砕け散っていく肉体。最早声を出すことは不可能な体になってまで彼は夢を見ている。誰も彼も潰し、潰し、潰し潰し潰し潰し―――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 





 さっさと滅びろ悪樓。話しの通じない奴はやっぱ無視するに限る。そういう意図での⬛⬛の返しですね。やっぱ彼に面倒事を託すのが楽。一番の最年長頑張ってくれ。

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  • ⬛⬛ ⬛⬛
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  • 犬吠埼 樹
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