気持ちのいいバカ(偽物)をブチ込んでみた   作:王勇を示す者

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 全てにおいてシャルルどかーん、御影ズバーでいいんですよね。明らか戦力が高過ぎる。この場合どうするか········

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 その他で送られたものは200話に続けてだします。



花結いのきらめき【38】

 

 

 

 

 

 勉強会を終えた翌日の日曜日。勇者部としての活動をするため、村正以外は部室に集合していた。

 ところが、最初に話されたのは次の攻め込む場所。どうやら、丸亀城付近を奪還する予定のようだ。

 

「斥候、か」

 

「はい。事前に敵の量、種類を知ることが出来れば策戦の幅が増えると思います」

 

 杏立案の斥候。敵の視察。成功すれば多大なるアドバンテージを得ることが出来るが、失敗すれば死は免れ·····いや、免れるわ。

 

「ですが、それはあまりにも危険すぎます」

 

「もし少数で行って失敗したら、一巻の終わりね」

 

「そうです。ですから、杏さんには悪いですが斥候という案はなしということで」

 

 これがもし軍隊であれば、どれだけの犠牲を出すことになるろうが斥候を出したであろう。だが、ここは違う。ただの勇者部という集まりだ。誰も失いたくない、という意見が総意である。

 

「斥候なら村正得意だけど」

 

「得意不得意という話ではない。安全を最優先とする」

 

「焦りは禁物、だものね」

 

「まったりゆったり行こう」

 

「それもそうね」

 

 全員納得という良い形で会議は終了。各々それぞれがしたい、すべきことに移る。

 

「士郎、肩慣らしの模擬戦に付き合ってくれないか?」

 

「おっ、いいな。場所は·······海岸だな、やっぱ」

 

「私もいい?」

 

「見学してもいいか?」

 

「構わないぞ。士郎はどうだ?」

 

「いいぞ。減るもんじゃねぇし」

 

 若葉、士郎、花凜、棗は特訓をすべくいつもの海岸へ。木刀は一度取りに帰るのだろう。流石に常に待ち合わせている訳ではない筈だ。

 

「では、俺達も出ようか」

 

「おっしゃ」

 

「そうね」

 

「そうしましょうか」

 

「僭越ながらお力添えします!」

 

「お姉ちゃん達はどこに行くの?」

 

「お料理教室よ」

 

「じゃあ私は味見しに行こっかな」 

 

 シャルル、風先輩、ひなた、銀s。そして味見の中園子でお料理教室へ。前五人は納得だが、味見?いやまぁ、重要だしな。

 

「お花のお世話しに行ってくるねっ」

 

「ご一緒するわね」

 

「私もいいかな?」

 

「うんっ!大歓迎だよ♪」

 

「ありがと〜!」

 

「······それじゃあ私も」

 

 結城、東郷、高嶋、千景の四人で花壇へ出発。ちなみにお花のお世話はボランティア活動であり、勇者部の活動ではない。だが、しないという理由もなないためしている。

 

「畑が私を待ってる!」

 

 何故ここまで持ちこたえれたのか不思議なまでの速度で部室から出ていった。農業王を目指している勇者は伊達ではない。

 

「······みなさんはどうします?」

 

 歌野を追いかけるのを一旦我慢し、残っているメンバーへと問いかける。

 

「タマは杏が読み終わるまで動かないぞ」

 

「――――。」

 

「私は、そのっちが眠っているので何処にも行けません」

 

「Zzz·····Zzz·······。」

 

「それじゃあ、後はお願いするね」

 

 そう言い、水都も部室を出ていった。この後、残された四人でちょっとしたゴタゴタがあったが割愛。二時間後へ飛ばす。

 

 

 神樹が示す、打って出る最適の時間。どういった経緯で決まっているかは不明だが、ここは信じるしかない。ただ全力で叩き潰すのみを考える。

 

「前回とは違う種類がちらほらいるな」

 

「今度のは陽気な感じがするな」

 

 一望することによって見つかった新種について若葉と御影が話している。

 前回のが黒っぽく禍々しいオーラであったが、今回の橙寄りで何だか陽気なイメージがある。けれど、どれだけ陽気なオーラを纏っていても敵は敵。

 

「······少ない?」

 

「そうね。だいたぃ、前の二分の一ぐらい?」

 

「全体的にもそうだけど。オーラ纏ってるの」

 

「三体のみだな」

 

 千景の言う通り全体としての星屑の数もオーラを纏ってる星屑の数も少ない。しかも、バーテックスは一体もいないという。これでどうやって防衛しているのか不思議でたまらない。

 

「であれば、これでいいな」

 

 真名開放はしなくともいいと判断し、ジュワユーズ。そして十二勇士へと五大元素を収束していく。

 全ての矛先を漂っている星屑へ。収束限界値となった五大元素を放つ。

 

 シャルルから直線状にいた星屑は蒸発―――いや、そう上手くはいかない。

 

「防がれたか」

 

 矛先を降ろし、冷静に呟く。その発言を不思議に思ったのか村正が詰め寄る。

 

「耐えた、じゃないのか?」

 

「わからない。だが、事実禍々しい星屑には一切ダメージが入っていない」

 

「今のでノーダメージ?冗談キツイわよ」

 

 花凜の言う通りだ。バーテックスにも損傷を与える程の技だと言うのに、あの星屑は無傷。それだけでアレがどれだけの脅威なのか······考えただけでもゾッとする。

 

「来るぞッ!」

 

 号令と共に武器を構える。禍々しい星屑、そしてその後ろにいた星屑は未だ無傷のため減ったとは言え数はある。そして予想できない変数。警戒マシマシである。

 

「一先ず様子見だな」

 

 ジュワユーズを十二勇士ブラダマンテが扱う目映きは閃光の魔盾へと変更する。そしてシャルル目掛けて大口を開く禍々しい星屑の一撃を受け止める。

 

「シャル!?」

 

 勢いを殺し切れず、体ごと後方へと押し出される。もちろん、すぐさま東郷のアシストで星屑は撃ち抜かれるが―――それでも無傷。

 

「フっ!」

 

 であればと右脚で何の変哲もない腹を蹴るが、びくともしない。正に不動である。それどころかシャルルの脚の装甲が砕け散った。

 一先ず、飛翔して離脱。禍々しい星屑から距離を取る。

 

「硬い。ただただ硬いな」

 

 禍々しい星屑の特性は単純かつ強力。ただ硬い。シャルルの攻撃を防御なく受けたとしても耐えれる程に。

 

「勇者パンチっ!」

 

 シャルルに蹴り飛ばされた星屑の先にいた結城がジャストタイミングで一撃を入れるが

 

「いッ??!」

 

「――友奈!!」

 

 これまた星屑にダメージはない。逆に結城の拳にダメージが入るという。思わずシャルルが結城の元へと瞬時に移動し、距離を取る。

 俵が如く肩に担いだ結城を降ろし、拳の具合を念入りに確認する。

 

「·······腫れてはいるが骨に異常はないな」

 

「ええっと、シャルくん·····?」

 

 ぺたぺた異性の手を触るのに一切の躊躇がない所が彼らしいと思いつつも、流石に恥ずかしい少女。痛みより羞恥が先に来るとは。

 

「さて、結城ですらダメージを与えれないとなると········これでいこう」

 

 目映くは閃光の魔盾をデュランダルへと変更。この大岩すらも意図せず斬れる剣であれば幾ばくかの勝算はあると考え、構える。

 

「樹、拘束頼めるか?」

 

「わかりましたっ!」

 

 片手間に星屑をスライスしている樹の左手を借り、禍々しい星屑を拘束してもらう。樹としてはかなり強めに縛っているのにスライスされないことに驚きながら、他の星屑をスライスする。

 

「大天使の加護を与え給え」

 

 名だたる英雄が集う十二勇士の中で最強と謳われるローランが愛用したこの剣であれば、或いは―――

 

「これこそは音に聞こえし絶世の剣!」

 

 シャルルマーニュが天使より授かり、甥であるローランへと賜った剣。三つの奇跡を持ち、何物も並び立てない斬れ味を誇る。そんな剣であれば、例え打ち破れない敵だとしても斬り伏せることができよう。

 

「壊れることなき不毀の極聖(デュランダル)ッ!!」

 

 拘束具であった糸を断ち切り、威力をそのままに撃ち込む。面での破壊力ならジュワユーズだが、個での破壊力ならば間違いなくデュランダル。それ程までの威力。これで倒せないとするなら、誰であろうと倒すことは出来ない。

 

「······なに!?」

 

 真っ二つ、―――ではない。10cm程度星屑の体内を斬り裂きはしたが、そこから進む気配はない。つまり、それが限界ということだ。

 消滅はない。だが、ノーダメージでもない。確かに損傷を与えることには成功した。

 

 ―――大きく口を開き、シャルル目掛けて走る。

 

「――っ、······ゴリ押しに限るか」

 

 デュランダルから手を離し、突進を避ける。手持ち無沙汰となってしまった手を一度見て、すぐさま視線を星屑へと向ける。

 やることは一つ。さらなる一撃を加える。死なないと言うのであれば、死ぬまで攻撃を加える。脳まで筋肉とはこのこと。

 

「はぁ·······、―――フッ!!」

 

 急加速、目指すはデュランダルが刺さったままの星屑。狙うはデュランダルの柄。そこを強く押し、更に奥へと差し込む。それしかない。

 

 速度によって加わる力。自重により加わる力。その全てを殺さないように拳へと載せ、―――振るう。

 

「ぐぅ······!!」

 

 ―――砕けた。

 思惑通りデュランダルは深く刺さり、禍々しい星屑は消滅した。が、それと同時に柄を殴った右手は粉砕骨折。指の骨が腕方面へひしゃげ、骨が突き出てしまった。

 人生二度目となる耐え難い激痛。骨が折れ、皮膚を突き破る。想像し難いと思っていた痛みが、まさか実体験出来るとは思ってもいなかった。

 

 痛みに耐えるため無意識的に眉間に皺を作り、歯を食いしばる。誰にもこのショッキングな状態を見せないようにするためその場で蹲り、左手で隠す。

 

「シャルル君·····?」

 

 スコープ越しに何故か蹲っているシャルルの背中を見つめる東郷。直立すら困難になる程の被害を受けたのかと不安になるが、目立った損傷はない。

 シャルルへと近づく星屑を撃ち抜きながら、ある電話番号を打つ。

 

『―――なにッ!?今忙しいんだけど!!』

 

 電話相手はにぼっしーこと三好夏凜。最もシャルルの近くにいるという理由で選出された。

 

「シャルル君が蹲っているの。確認お願いできる?」

 

『りょうか、いっ!』

 

 星屑を退けながら返事をし、電話を切る。その場を友奈に任せ、オーラを纏っている星屑の対処をしていたシャルルの傍へと駆け寄る。

 

「なに蹲ってんのよ。どっか怪我したの?」

 

「夏凜······いや、大丈夫だ」

 

 慣れつつある痛みを我慢し、右手を隠しながら立ち上がる。デュランダルをジュワユーズへと戻し、左手が持つ。右手では最早握ることすらできない。

 

「アンタの大丈夫は大丈夫じゃないでしょ。ほら、さっさと隠してる右手出しなさい」

 

「·······わかった」

 

 何を言ったとしても変わらないため、ここは素直に見せることにした。てことで砕けた右手を前に出す。

 

「っ―――、治るの、それ·····?」

 

「樹海化が終わると同時に治る」

 

 何故、樹海化中に治らないのかという疑問はあるがしょうがない。治してくれるだけありがたいと思うことにする。

 

「問題ない、のよね?」

 

「ああ。だからこそあとの二匹は―――」

 

「私たちでやる。アンタは下がんなさい」

 

 ―――俺が仕留める。そう口にする前に夏凜が宣言する。だが、あの禍々しい星屑に有効打を与える程の火力はシャルル以外に誰も持ち合わせていない。御影の全力の一撃で凹む程度しかダメージがない相手をどう倒すのか。

 

「だが、あの星屑は硬いぞ」

 

「なせば大抵なんとかなんのよ。アンタからしてみれば頼りないだろうけど任せなさい」

 

 頼りなくなんてない。いつだって彼女らを信頼している。だが、それとこれとでは話が違う。倒せないものは倒せない。彼女達は負ける。―――それを信頼していない、と言う。

 

 以前須佐之男が放った言葉が脳裏を過る。

 友である者達を信用していない?違う、断じて違う。俺は信じている。彼女らの一切合切全てを信じている。だが、そんな想いを彼女達は知らない。

 

 なら、行動に移すのみである。

 

「夏凜。俺は、皆を信頼している」

 

「急になに?さっさとアンタは――」

 

 大きく酸素を吸い込む。

 

「だからこそ言おう!不遜にも大帝(マグヌス)の名を語り、我が物として聖剣を振るった愚か者!!我が真名―――」

 

 シャルルマーニュの霊基が剥がれ落ちていく。そうして現れる黒一色の髪、鎧でも袴でもないただの服。そして金色の瞳。

 

「―――⬛⬛ ⬛⬛っ!!

 英雄でも勇者でもない。ただの人間だッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





 省きましたが、御影と村正も禍々しい星屑へ最高打点を入れましたがノーダメでした。ただまぁ、そこはデュランダルの真名開放。ある程度ならいけるでしょ、ということで。

人気投票をしようっ!←バカに付き合って下さい。お願いしますっ!

  • シャルルマーニュ
  • 御影 士郎
  • ⬛⬛ ⬛⬛
  • 結城 友奈
  • 東郷 美森
  • 犬吠埼 風
  • 犬吠埼 樹
  • にぼっ······三好夏凜
  • 乃木 若葉
  • 上里 ひなた
  • 高嶋 友奈
  • 郡 千景
  • 土居 球子
  • 伊予島 杏
  • 白鳥 歌野
  • 藤森 水都
  • 乃木 園子
  • 三ノ輪 銀
  • その他(北野とか柚葉とか)
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