正直、村正を選出した事に深い理由はありません。ただ、子供を正しい方向へと導く&見守ることが可能だから選出しただけです。あと頑固な所が似通ったので。
まあ、なんやかんやいい感じに纏まって良かったと思います。
御影が寝静まった頃。須佐之男は⬛⬛の家で同居人と共に食卓を囲んでいた。
須佐之男の対面に赤嶺、左右それぞれにとある少年と少女がすわっている。普段と人数こそ違えど、至って自然な食事風景だ。
「やはり肉には塩だ。海の産物たる塩こそ肉に相応しい」
「岩塩ですけど」
「それもまた海の産物だ。そも、地殻変動の際に閉じ込められた海水が岩塩と呼ばれる物になったのだ。知らんのか?」
ホットプレートでしっかり火を通された肉に塩をつけ、口に運ぶ須佐之男。その美味しさに舌鼓を打ちながらも自慢を欠かさない。
貴方、最初海統べるのめっちゃ嫌がってましたよね?
「え、そうなの先生?」
そんな事一切識らなかった赤嶺は、最もこの場で信じられる隣に座っている少年へと視線を向ける。
その視線に、少し御影 士郎を幼くしたような少年は食事の手を止めた。
「須佐之男様の言う通りですね。海水が閉じ込められ、水だけが蒸発したものが岩塩です。塩よりもミネラルが豊富なのが特徴ですよ」
「様をつけるな。貴様の顔で言われると吐き気がする」
「それはすいません、須佐之男さん」
不満気に鼻を鳴らした須佐之男は、再び肉に塩をつけ口に運んだ。
その後恙無く食事、片付けは終わった。普段なら後は寝支度するだけだが、今日に限っては違うようだ。
綺麗になった机を夕飯時と同じようにして囲む。相違点を言えば、夕飯時のような団欒感はなく、どこか無機質な感じがする。
「造反神の意図はわかりました。しかし、私と黒耀 友奈さんが呼ばれた意図がわかりません。他の時代の勇者、それこそ赤嶺さんと同時期の勇者を呼べばいいのでは?」
「先生を呼んだ理由はもちろんあるんだけど、黒耀さんに関してはタマタマというか·······」
理由は定かではないが、歯切れ悪くそう言いながらチラリと未だ一言も喋らない少女、黒耀 友奈の顔色を伺う。
真夜中の夜空のような青黒い、所謂ミッドナイトブルーの腰まで伸ばした髪。そして、暗い髪色とは反対に澄んだ青、天青と言われるような色の瞳。そんな吸い込まれてしまいそう瞳がこちらに向けられる。
目を細め、こちらを見入る視線はどこか妖艶な印象を受ける。
「そう。お邪魔して悪かったわね」
そう淡々とした声拍の言葉を発したと思うや、視線を切り、少年が入れた緑茶を口に含む。たったそれだけの動作なのに1枚の絵かと見誤る程だった。
内心冷や汗ダラダラの赤嶺を知りもせず、須佐之男が補足を入れるべく会話に割り込む。
「此度造反神、そして神樹の土地神共が用いたのは連鎖召喚だ。それぞれの時代の核たる勇者を呼び、その勇者と関係が強い者を芋づる式に引っ張り上げる。実に効率的であるな。」
「関係が強い、ですか?私と黒耀 友奈さんは初対面だと思いますが···········」
須佐之男の説明に少年が疑問を呈すると、湯飲みを口に運ぼうとしていた手がピタリと止まった。その光景に赤嶺の胃が痛み出す。
「···········そう。確かに、上里のお坊ちゃんと会っていれば忘れる筈ないものね。あなたも金蔓として人に群がれて、一々顔を見る余裕なんてないもの」
「えっと·······すいません、何処かで会いましたか?生憎私は憶えていないので、教えてもらうと助かるのですが·········」
「先生、それ悪手だって······!」
唐突に饒舌になった少女に対して失礼を働いた事を察し、低姿勢で歩み寄るが赤嶺の言う通り悪手である。
「いえ、憶えていないのなら結構です。美味しいお茶ごちそうさまでした」
スッパリ会話を切り、お茶への感謝を口にしながら最も近い赤嶺の部屋へと入っていた。
その姿を見た赤嶺は心の中でこの後の事を考えて嘆くのでした。
「貴様もその系譜か。血は争えんな」
愉快そうに頬を上げながらそう言う須佐之男に、若干ではあるが、少年は気を悪くする。ほんの少しであるため赤嶺でさえ気づいていないだろう。
「それで会話を戻すのですが、私を呼んだ理由とはなんですか?」
戻すんだ、という喉まで出かけた言葉を飲み込み、自然体を装いながら解答する。
「今、明らか戦力差が大きいんだよね。試練とか言ってられないぐらいに」
「なるほど。だから、その戦力を埋めるために私を呼んだのですね。わかりました、が········私もそこまで実戦を積んでるという訳ではないんです。それこそ、去年が初の実戦で·········」
「え?あの時、初めてだったの?」
「はい。幸い薪割り中に来たので、斧を持ち入れる事ができました。拳だけだと危ない所でしたね」
なんともなかったかのように朗らかに笑う少年を見て、赤嶺は喉を鳴らす。
あまりにも無法で、常識離れしている。それこそ英雄譚で聞くような内容だ。もし、記録がなければ信じていなかっただろう。
「早速で悪いけど、作戦言うね」
「その前に一ついいですか?」
「いいよ。」
ここで遮るということは何らかの要求であることは間違いないだろう。訓練を受けて2年そこらの赤嶺であるが、少年についての理解度は全くと言ってない。何を欲し、何を追求したのか点でわからない。この要求で少しでも少年についてわかれば御の字であるが
「黒耀 友奈さんを戦闘に参加させないでください」
「別に問題ないけど、なんで?」
元々呼ぶ予定のなかった勇者であるためそこまで問題はない。だが、初対面である筈の少女の除名を願うのか甚だ疑問である。
「黒耀という姓は大赦内で聞いたことがありません。なので、一般家庭の出だと思うのです。そうなれば、勇者のための訓練や心持ちをしていない筈です。そんな少女を戦場に出すのは酷な話ではありませんか?」
「そう、だね··········うん、私もそう思う」
造反神によって与えられた情報は現代知識と常識のみ。当代の勇者が殆ど民間から選出されていることに関しては一切与えられていない。もし、ここで赤嶺がその事に関して少年に言おうものなら、この契約は破談するだろう。だからこそ、黙るしかない。須佐之男は関する所ではないため目を細め、赤嶺に視線を向けてはいるが口を閉ざしている。黙認だと思っていいだろう。
「じゃあ、端的に言うね。私がバーテックス達と一緒に撹乱するから、先生は団体から離れた勇者の撃破。各個撃破を目指していこう」
「撃破というのは?」
「戦闘不能もしくは殺害。どっちでもいいよ。途中で折れちゃったら、見逃してもいいけど。まあ、そこは自己判断かな」
「わかりました。次回の樹海化の際はそうします」
赤嶺は確信している。
少年が並大抵の勇者に負ける訳がない。それこそ、特筆しているシャルルマーニュや御影 士郎などでなければ相手はできないだろう。なにせ先生なのだから。
「それでは、話も終わりましたので私は寝ますね。赤嶺さんも夜更かししないようにしてくださいね」
そう言い、少年は最も遠く玄関から最も近い部屋へと入っていた。布団は押し入れにしまってあった物を出してるため問題ない。
「真相を知れば手がつけられんぞ、アレは」
「いや、先生の御仕方はしっかりある。それさえあれば·········」
「そこらの勇者と同格だと舐めていれば、痛い目を見るのは貴様の方ぞ。人の想いを嘲笑うのであれば覚悟しろ」
言いたいことを全て吐いた須佐之男はいつも村正が使っている二つの部屋に挟まれた部屋へと入っていた。残された赤嶺は須佐之男の言葉と相部屋している少女との会話を考え、顔に陰を落とすのであった。
これが書き納めとなります。
いつにもなく忙しい一年でしたが、FGOの終章、そしてレイドを経ると良い一年だったと思います。これからもfate、そしてシャルルマーニュ、そしてそしてゆゆゆを宜しくお願いします。
皆さんにおきましても良いfateライフ、ゆゆゆライフを心から願っております。
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