3月11日―――勇者でも英雄でもないただの人間が誕生した日。誰にも記憶してもらえない·····それが普通なんだろうな。
「―――。」
三月十一日。土曜日ということもあり、俺は家で勉強していた。
\ピンポーン/
「―――ん、はーい!」
アイツらか···
\ピンポーン/\ピンポーン/
「うるっせぇ!!」
「そう、カリカリしなさんなって」
「家の兄がすいません·····」
「このバカのせいだから、気にすんな」
やっぱり·····はぁー、なんで普通に来れないのか。とりあえず家に上げリビングに移動する。
「それで?今日は何しに来たんだ」
「ふっふっ····!」
「キモいな」
「ど辛辣だな!」
「笑い方がキモいよ、兄さん。」
「ぐうっ·····!」
クリーンヒットだな。これからはこの録音した音声で煽るか
「結局、何しに来たんだよ」
「ふっふっ····!」
「それはもういい。さっさと言え」
「今日、⬛⬛さんの誕生日でしたよね?」
「あー·····そういえばそうだったな。」
完全に忘れてた······誕生日と関係することってなんだ
「ってことで····ドーン!」
「この箱は?」
この白い正方形の箱は····中からなんか飛んでくるとかないよな?
「ケーキですよ。私とお母さんで作りました。」
「美味しかったぞ」
「兄さんは味見するという体でつまみ食いしてきたので木に吊るしました。」
「寒かったんだからなー!」
「お前の自業自得じゃねぇか」
「味見だから!」
「なるほど·····で、何でここに持ってきたんだ?」
甘党だしな、大抵のスイーツは美味しかったです。って言ってるイメージがある。
「バースデーケーキですよ······常識備わってますか?」
「常識ってのは、偏見だから·····」
「一理ある」
「ないです。」
何事も決めつけるのはよくない。うんうん
「そこ、納得しないでください」
「よーし、早く食べよー!」
「お前は食いたいだけだろ·····ちょっと待っとけ」
折角だし、紅茶でも入れるか。確か、前買ったのが奥のほうにあった筈だ。
「兄さんは食べなくてもいいんですよ?」
「除け者にするなんて·····兄さんはそんな子に育てた覚えはありません!」
「育てられた覚えもありません。」
「はい、そこ静かに」
「あ、俺のに砂糖入れといてー」
「私もお願いします。」
「おーけ、わかった。」
知ってたって感じだな。あの二人はブラックコーヒーにドバドバ角砂糖を入れてるイメージがある。
「はい、紅茶」
「あざっす」
「ありがとうございます。」
「じゃ、ケーキ食うか」
「三等分してあるし、ちゃちゃっと皿に別けてくれ」
「兄さんがすればいいじゃないですか?」
「ふっ、俺がすれば絶対にケーキが倒れるぞ」
「あー、はいはい俺がやるよ」
そんな自信満々に言わことか?
「さて····まずは一口、あむっ」
「どうだ、美味いだろ?」
これは―――
「程良い甘みだな。」
「つまり?」
「美味いな」
「それは良かったです。」
シンプルに美味い。これなら金取れるな·····は!まさか、俺から金を毟り取る気か!?
「はい、次はこれだな!」
「また箱か····またケーキか?」
「違いますよ、プレゼントです。」
「へぇープレゼントかぁ〜·····誰に?」
「お前にだよ!ほれ、受け取れ」
「お、おう····ありがとな」
雑に投げられたのをなんとかキャッチ。危ねえなまったく·····
「はい、私のです。泣いて喜んでください」
「う、ぅぅ、嬉しいです····」
「へったくそな嘘泣きヤメロ」
「名演技だったな」
「んなわけあるか」
過去一で最高のできだった·····どうやら不評だったらしい。
「中身は?」
「自分で確認してくれ」
「お楽しみです」
「ほー·····じゃあ遠慮なく」
まずは俺のご友人から······どれどれ·····これはー
「ゲーム機?」
「プレステ4だ。まだ入ってるからよく探しな」
プレステ·····なんだっけ
「なんかのCDか?」
「俺のオススメのゲーム、その名も――――fate extella linkだぁー!!」
「うるさいです」
「あっはい、すみません。」
fate·······CMで聞いた事あるな。
「さっ、私のを開けてみてください」
「俺は配線をしとくからー」
「おう、助かる。」
さて、妹ちゃんのプレゼントはっと······コレは····
「―――私のグラビア画像です。」
「ツッコミどころが多すぎんだろ·····」
驚いて投げた俺は悪くない筈だ。
「ちゃんと使用用、保管用、観賞用の三つが入ってます。」
「使用用ってなんだよ·····」
「それはもちろん―――」
「いい、その先は言わなくていい。」
「そうですか」
頭痛くなってきた·····
「ってかコレ····自分で撮ったのか?」
「私は⬛⬛さんとは違いたくさん友達がいるので」
「ぐぅ!」
大ダメージだな······
「まぁとりあえず·····コレは返しとく」
「いりませんけど」
「えぇー·····俺もいらないんだけど」
「――――酷いです····折角準備したのに····」
「ちょ――――」
「――――なに家の妹、泣かせてんだ·····?」
「あぁー!わかったわかった!貰うから!!」
「よかったです。」
「やったな!」
「くぅ〜····この兄妹····」
コンビネーションが上手すぎる····。
「配線は出来たからあとは起動するだけだぜ」
「仕事が早いな。」
「何年やってると思ってんだ」
「兄さんは小学一年の頃からずっとゲームしてます。」
「お前、マジでその才能を俺に寄越せ」
「いやぁー、人生楽だわぁー」
「殺すか」
「そうですね、木の下に埋めましょう」
ちょっとこの才能人には死んでもらおう。なんなら復活出来ないようにしてやる。
「ジョーダン、ジョーダン!!人生、マジハードだから!」
「ちっ·····今日は見逃してやる」
「次はないですよ?」
「はっ、はいぃぃ······!」
「ほら、起動すんだろ」
「そうだったな」
「早くしてください」
「そう急かさない。よーく見とけよー」
「はいはい」
結果だけ言えば俺はこの後、fateにハマった。毎日無理矢理時間を作り、少しの時間だけでもfateをしていた。その中でもシャルルマーニュというキャラに憧れを抱き、俺もこんな風にカッコよくなりたいと思った。
まぁ、現実は非常で······俺一人がおかしい事をおかしいと言っても誰も理解せず、同じ過ちを繰り返す。それならどうするか·····簡単だ。間違った認識を徹底的に潰せばいい。基本から否定し、今も進んでいる認識を正す。
キツかったなー······本当に――――
⬛⬛⬛⬛の死後。遺品整理をしている時に未使用のグラビア画像が出てきて妹ちゃんが大泣きし、親友がブチ切れたのは別のお話。
⬛⬛⬛⬛…ただの秀才。努力すれば大抵の事は出来る人。
親友…ただの天才。努力せずとも大抵の事はプロ並みに出来る人。マジ巫山戯んなよ
妹ちゃん…ただの凡人。いくら努力しても秀才にもなれない一般人。兄と比較されすぎて精神ボロボロになっている所を⬛⬛⬛⬛に会い、なにか言われて立ち直った。恋心は乙女の秘密。
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