気持ちのいいバカ(偽物)をブチ込んでみた   作:王勇を示す者

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 はい、という訳でエイプリルフールです。この短編で許してください。本編とは本当に関わりがないので読まないでも大丈夫です。



奇跡の始まり【エイプリルフール】

 

 

 

 

「―――という訳で微小特異点だ。」

 

 特異点····本来は存在しない過去。何らかの歴史介入により発生し、後の人類史に影響を与える。今回は微小特異点であるため一人二人の運命を狂わせる程度だが、魔力リソースを確保するためカルデアは解決に向かう。

 

「ふむ。大きさや場所は?」

 

「それはこれを観てもらった方が早い。」

 

「これは―――」

 

 そう言い、モニターに映し出されたのは――

 

「ほとんど真っ赤だな·····」

 

「日本?」

 

「あぁ。今回の微小特異点は日本全域で発生している。特に中部地方での反応が強い。従って、今回は諏訪へとレイシフトし、聖杯を探索、回収することを目標にする。」

 

「ちょっといいかな、ダヴィンチちゃん···?」

 

「なにかな、藤丸くん。」

 

「日本全域で発生してるのに微小特異点なの?」

 

「······そう言われるとそうですね····。」

 

「トリスメギストスIIはそう判断した。この特異点は後の人類史には一切影響を与えない。私もこれには疑問を持ったけど·····念の為、シオンが調査してるよ。」

 

 トリスメギストスII····簡単に説明すると、未来を予測したり、レイシフトを可能にする装置となる。

 

「さて、今回の同行サーヴァントを発表しよう。入ってきていいよー!」

 

「よう。」

 

「冒険か、マスター!?」

 

「おぉ〜!」

 

「村正さんにシャルルマーニュさんまで!」

 

「この二人のみしかレイシフト適正はなかったけど〜····戦力を考えると充分と言えるだろう。」

 

「それより、シャルルマーニュが背負ってるバックはなんだ?」

 

「これか?これはブラダマンテが詰めてくれたんだ。え〜っと、中身は····弁当とお菓子だな!」

 

「遠足気分――!!」

 

「この騎士様はわかるが、なんで儂なんだい?儂は刀鍛冶だぞ」

 

「今回はレイシフト適正が少ない。だから、こちらも猫の手を借りたい状況なんだ」

 

「しょうがねぇか·····あんま戦場での働きは期待しねぇでくれよ?」

 

「不安になってきた·····」

 

「説明はこれぐらいにして早速レイシフトしてもらう。準備が終わり次第向かってもらう、いいね?」

 

「了解っ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「······ダメだ、繋がらない。」

 

 バラバラにならずレイシフト出来たのはよかった。だが、カルデアとの通信が困難になってしまった。

 

「う〜ん····それは困ったな。」

 

「とりあえず現地人でも探そうぜ。まずは現状を知らねぇとな」

 

「それもそうだね。」

 

 状況把握······それが一番重要だと、これまでの旅で理解している。

 

「丁度よく、農作業してる人がいるな。話しかけてこいよ、儂達は霊体化して近くに控えとくから心配すんな」

 

「えぇ〜、霊体化すんのかぁ〜」

 

「お前さんは自分の格好見てから言いやがれ。逃げられたら責任取れんのか?」

 

「すんません·····。」

 

「あはは····それじゃあ行ってくるね。」

 

「あぁ。」

 

「なんかあったらすぐ実体化するからな。」

 

 そう言い、二人は粒子になって姿を消した。厳密にはそこにいるが見えないだけの状態だ。

 

「あのー!すみませーん!」

 

「んっ?」

 

「ちょっと話しいいですかー!?」

 

「―――へぇ、そう来たか·····。」

 

 ゆっくりとこちらを振り向き、藤丸の顔を見て何か納得しているような表情を取る青年。

 

「どうしましたかー!?」

 

「いや、なんでもない。」

 

 鍬を地面に刺し、藤丸に近づいてくいく。

 

「それで、何のようだ。人類最後のマスター?」

 

「っ、なんで俺の事を知ってるんですか·····?」

 

「とりあえず移動するぞ。あ、サーヴァントは実体化するなよ、ここじゃあ騒ぎになる。」

 

「解りました。」

 

「着いてきてくれ」

 

「······。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「····ここだ。」

 

「諏訪大社神宮····」

 

「ちょっと待っててくれ」

 

「あ、はい。」

 

 藤丸達を鳥居で待たせ、彼は神宮の中に入っていく。

 

「どうする、マスター?」

 

「ただの農民じゃないな。あの立ち姿は騎士のそれだ」

 

「殺意とか感じないし、大丈夫じゃないかな?」

 

 姿は見えないが声だけを発する。

 

「·····そうか。」

 

「マスターがそう言うなら、俺達はそれに従うだけだからな。」

 

「うん、ありがとう。」

 

 そうこうしている内に青年が戻ってくる。

 

「人よけは終わったから入っていいぞ。」

 

「はい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、何を聞きたい?」

 

「なんで、俺のことを知ってたんですか?」

 

「そうだな······俺もサーヴァントだからだな。」

 

「?!」

 

「俺は抑止力から召喚されたサーヴァントだ。この特異点····いや、この世界を救うために現界した。」

 

 ここを特異点ではなく、世界と表現したのが気になるが今はそこを考える時間じゃない。

 

「じゃあ、協力してくれるってことですか?」

 

「あぁ。まぁ、聖杯を回収するまでだけどな」

 

「それでも嬉しいです!え〜っと·····お名前なんでしたっけ?」

 

「おっと、自己紹介がまだだったな。」

 

「あ、はい。俺は藤丸 立香って言います。」

 

「俺は······っとその前に藤丸が連れてるサーヴァントを見せてくれないか?」

 

「いいですよ。」

 

「千子 村正だ。」

 

「俺はシャルルマーニュ!アンタの真名はなんだい?」

 

「おぉ〜······マジか。」

 

「お〜い?」

 

 これが普通の反応だろう。だって、ねぇ?一番推しているサーヴァントであるシャルルマーニュが目の前にくれば思考が停止するってもんよ。

 

「おっと、すまん。俺の真名だったな·····俺は⬛⬛ ⬛⬛だ。千子村正の疑似サーヴァントとして此度は現界した。」

 

「村正の疑似サーヴァント·····?え、いやだって村正は······え?」

 

「······一本、打ってみろ」

 

「俺は打てないぞ。俺はただ、千子村正に刀を打ってもらってるだけだ。基本的に表面に出てるのは俺だ。ほれ、これが刀だ」

 

 何処からか手に刀が現れる。エミヤの投影魔術のような現れかただ。

 

「おぉ〜····」

 

「······確かに儂が打った刀だ。」

 

「これで解ったか?」

 

「おう。」

 

「じゃあ、敵について話そう。」

 

「魔術師ですか?」

 

「いや、それはない。魔術師は俺が全員殺した。」

 

「殺した······」

 

 さらっと、とんでもない発言をする。それがコイツの欠点だろう。村正に影響を受けてるのか、それとも最初からこうだったのかは解らない。

 

「あぁ。最近辻褄が合わなくなってな、特異点になる前にと思ったが······失敗だったな。」

 

「その口ぶりからして、別のがいんのか?」

 

「······この世界を簡単に説明すると、神代の時代に戻った·····この一言に尽きるだろうな。」

 

「神代·····つまり、神がいるのか?」

 

「そうだな。まぁ、コイツが十中八九聖杯を持ってるだろうな。」

 

「何処にいるんですか?」

 

「解らん。」

 

「解らん、って·····」

 

「とりあえず俺が出来る説明は終わりだ。次にこの町を案内しよ―――ちょっと隠れてくれ」

 

「う、うん!」

 

 先程とは違う、険しい顔をしてそう言う彼に従い身を隠す。サーヴァント達は霊体化する。

 

「――⬛⬛いる!?」

 

「攻めてきたか?」

 

「イエス!さぁ、行くわよ!」

 

「わかった!」

 

 突然の出来事で意味が解らなかったが、一つ解ったことがある。⬛⬛は自分達と話していた時とは違い、とても優しい声で喋っていた。そこから考えると、今来た娘は彼の家族か、それとも―――

 

「追いかけるぞ、マスター。」

 

「·····そうだね。」

 

「マスターは儂が担ぐ。」

 

「つまり、俺が先行しろってことだな!」

 

「物わかりがよくて助かる。」

 

 そして、彼らは遭遇する。どの時代、どの異聞帯にもいなかった生物に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふッ、はッ、せいッ!!」

 

「掩護するぞ!」

 

「―――あぁ!頼んだ!」

 

「誰!?」

 

「掩護しに来ました!」

 

「白いブクブクしたヤツが敵か·····しょうがねぇ、七どぐらいぶった斬るか!」

 

「ちょっと⬛⬛!一体全体どうなってるの!?」

 

「話しは後だ、歌野。さくっと倒すぞ」

 

「―――そうね。今は目の前のことにフルパワーで行こう!」

 

「マスターは死にたくないならサーヴァントから離れるな!」

 

「は、はい!」

 

「マスターは儂が護衛する。悪いが頼んだぞ!」

 

「おう!任された!」

 

 王剣が輝きを放つ。

 

「!―――歌野!一旦下がれ!」

 

「オッケー!」

 

「ナイスアシスト!」

 

 これでお構いなしに放つことが出来る。

 

「永続不変の輝き、千変無限の輝き―――!

 万夫不当の騎士達よ、我が王勇を指し示せ!

 ――王勇を示せ、遍く世を巡る十二の輝剣(ジュワユーズ・オルドル)!」

 

「ひゅ〜♪」

 

「―――。」

 

 至高の十三撃により、あらかたのバーテックスは倒された。

 

「よし、戻るぞ。」

 

「うん。」

 

「しっかり説明してね·····?」

 

「はい······わかってます。」

 

 将来、絶対に尻に敷かれるなと全員が思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむふむ、なるほど······つまり、新しい仲間ってことね!」

 

「うたのん、本当にわかってる?」

 

「だいたいそんな感じだな。」

 

 反応からして最初の内容しかわかってないような····

 

「それで、藤丸くんはうどん派?そば派?」

 

「う〜ん····そば?」

 

「そう!それじゃあ私達はベストフレンドね!」

 

「ど、どうも·····?」

 

「いつも通りだから馴れてくれ。」

 

「あはは·····」

 

「⬛⬛が作ったそばを食べて行きなさい!友好の証よ!ってことで、今日はそばにしましょ?」

 

「あー、はいはい。今日は蕎麦にしますよ。」

 

「ありがとうございます。」

 

「ちょっと待っててくれ。」

 

「お茶、出しますね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一気にかっ飛ばして決戦。

 

「遅せぇ!」

 

「こちとら最弱の依代なんだ!大目に見ろ!」

 

 シャルルマーニュが作ってくれ道を二人で爆速で走る。

 

「よし、ここまで来たら―――」

 

 草薙剣を出すだけだ―――それで終わる。

 

「貸しな。儂が使う」

 

「はぁ!?――あ、ちょ!」

 

「此処に至るは数多の研鑽」

 

 世界が一変する。燃え盛る大地に無数に刺さる刀。

 

「築きに築いた刀塚」

 

 刀が粒子となり村正の手に集まっていく。草薙剣も同じように―――

 

「縁起を持って宿業を断つ」

 

 そして、一つの剣となす。

 

「八重垣造るは千子の刃」

 

 振りかざす。究極の一にも負けず劣らずの刀を天の神へと―――

 

「―――村正ァァ!!!令呪をッ!!」

 

「フッ――ちったぁ成仏していきなぁぁ!!」

 

「ぐぅ、―――ぐぁぁ!!」

 

 熱風により、立っていられず吹き飛ばされてしまう。だが、微かに――――笑顔が見えた。

 

 

 





 補足
・fgoの時系列は二部七章クリア後。ちなみに作者はまだクリアしてない。
 にしてもこのメンツだと、天の神打倒RTAが始まっちゃう。

人気投票をしようっ!←バカに付き合って下さい。お願いしますっ!

  • シャルルマーニュ
  • 御影 士郎
  • ⬛⬛ ⬛⬛
  • 結城 友奈
  • 東郷 美森
  • 犬吠埼 風
  • 犬吠埼 樹
  • にぼっ······三好夏凜
  • 乃木 若葉
  • 上里 ひなた
  • 高嶋 友奈
  • 郡 千景
  • 土居 球子
  • 伊予島 杏
  • 白鳥 歌野
  • 藤森 水都
  • 乃木 園子
  • 三ノ輪 銀
  • その他(北野とか柚葉とか)
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