さて始まりました、if√。今回の分岐点は最初の御役目でシャルルが正体を隠さず、普通の霊基で勇者の前に表れたら入る√です。一からやってたらめっちゃかかるので、バーテックス三人組のとこから始めます。
遠足からの帰り道、四人で下校していると鈴の音が鳴り響いた。その直後、世界一面が花弁で覆われていく。次に目を開ければ樹海と呼ばれる神樹の結界へと変貌している。
「今回は二体か·····どうする、リーダー。」
「そーきたか····」
視界の先、大橋の方から二体の異型な怪物が進行してきている。珠珠のようなものが何個も繋がっているバーテックスと周りに六枚の板を浮かしているバーテックス。どちらも形容し辛い姿になっている。
「······シャルは二体にドデカイの同時に叩き込んでくれる?」
「了解。」
そういう時はエリュプシオンだな。
「その後はミノさんと私で片方ずつ相手するから場合場合によって掩護でいい〜?」
「なかなかハードだな。」
「そのっち、私は?」
「わっしーは後方から掩護しといて〜」
「よし、決まり!シャル!」
「オッケー!」
銀達より少し速いスピードでバーテックスへと近づく。ジュワユーズを棍棒へと持ち替え土の元素を纏わせる。
「エリュプシオンッ!」
まず一撃目で大地を隆起させ―――
「はぁー、――せやッ!!」
火の元素を纏わせた二撃目で隆起した岩をバーテックス目掛け放つ。炎を纏った岩が二体のバーテックスに当たり、体勢を崩す。
「園子!アタシは気持ち悪い方を叩く!」
「どっちも気持ち悪いと思うんよ····」
銀が珠珠、園子が板を浮かせてる方へと攻撃を仕掛ける。
「お、――りゃあ!!」
「ッ――!」
銀の攻撃は通り、園子の攻撃は板に防がれる。あの板···厄介だな。
「トルナード!」
水の元素を纏わせたジュワユーズで斬り、風を纏わせたアストルフォの馬上槍で突く。氷共々砕け散る。
「これで一枚。」
「盾の排除をお願い!」
「任された!」
よしよし順調だな。珠珠の方も須美と銀で押している。
「まとめて薙ぎ―――ぐッ!!」
盾で攻撃も出来るのか!?
「大丈夫、シャル!」
「おう!」
空中で受けたため、かなり距離を離されてしまった。
「!――矢がくるぞぉ!!」
「矢!?」
「っ!」
「みんな!この下にッ!」
「オレはこっちで避ける!」
矢が降る範囲を見ると、俺は端のほうにいる。真ん中にいる園子の下へと行くより範囲外に出た方が速い。
「どっから·····」
矢を振らせている要因を探す。珠珠に盾にもそんな能力はなかった······つまり、三体目がいるということ。
「いた·····あれが三体目か。」
次の矢がこない内に奴を倒さないとジリ貧になる。射出口のようなバーテックスへと駆け―――
「きゃああ!」
「っ!」
「――須美!園子!」
背後で悲鳴が聞こえた。目を向けた頃には須美と園子へバーテックスの無慈悲な追撃が迫る。
「大丈―――っ、アストルフォの槍!!」
須美と園子に駆け寄り、様態を確認しようとするが第二射が放たれる。完全に須美と園子の命を奪う軌道だ。
「ハァー、セイッ!」
槍に風の元気を纏わせ振るう。小さな竜巻が出き、矢の軌道をずらす。
「銀!二人を連れて此処を離れろ!」
「っ―――、わかった!」
とりあえず、これで二人は助かる。後は······俺だな。
「ふぅ―――我が名シャルルマーニュ!此処に汝らを打ち倒すものである!」
啖呵を切り出し走り出す。目標は射出口。それ以外は無視だ。
「邪魔だッ!」
途中、珠珠に邪魔されそうになるが水の元素を纏わせたジュワユーズで斬りつけ凍らせる。これで少しの間動けない筈だ。
「何処撃つかわかってる矢なんて怖かねぇぜ!」
射出口に粒子のようなものが集まり、俺へと放たれる。だが、さっと横にずれることで避ける。
「喰らい――ッ、はぁ?!」
さっき避けた筈の矢が俺の左足を貫通して通っていった。
「反射も出来んのか!便利だなぁ!」
あの板か·····まぁ、まずは―――
「お前は倒れてろ!」
ジュワユーズをフランベルジュに持ち替え射出口を一閃。これでコイツはもう矢を放てない。
「ふぅ、――ふぅ···。」
一旦距離を取り、呼吸を整える。
「この程度なら大丈夫だな。」
左足はまだ繋がってるし、まだ動く。これなら心配はいらないな。
「うおっと。」
珠珠の薙ぎ払いが来るがジャンプして回避。
「ぐっ―――、うぉらぁ!」
盾で叩き落されそうになるが、持ち堪え水の元素を纒わせたジュワユーズで斬りつけ凍らせる。
「おらぁ!二枚目ぇ!」
先程同様、氷共々砕け散る。
「――っ、ちっ、掠ったか!」
珠珠の先についた針が頭を狙い、迫るがこれを回避――失敗。右足を掠っていった。
「っ!――神経毒か!」
地面に着地し、立とうとするが右足に力が入らず体勢を崩し地面に手をつく。
「くっ!」
その隙を相手が見逃すわけがなく、珠珠の振り降ろしが迫る。なんとか片足で横に回避する。
「ぐぅ―――!!」
今度は盾が俺を圧し潰そうとしてくる。今度は避けれず、なんとか両腕で盾を受け止める。
「はぁ······っ!」
五大元素を圧縮し、至近距離で爆発させる。その爆風で盾から逃れる。
「·······やばくなってきたな。」
毒が治る気配がしない。このままだと負ける·····一か八かに賭けるか。
「ジュワユーズ、力を貸しくれるか?」
王剣はなんの反応も示さない。
「この一度きりでいい!頼むから力を貸してくれ!」
なんの反応も示さない。
「このままじゃ全員死ぬ!それだけは―――それだけは絶対に避けないといけないっ!!」
微かにだが輝いた。
「!――トリガー、セット!行くぞ、ジュワユーズ!」
これが決定打になることを信じて放つ。
「永続⬛⬛の輝き、⬛⬛無限の彩り――!
万夫不当の騎士達よ、我が⬛⬛を指し示せ!
―――
ジュワユーズは俺が持つ一本限り。無理矢理発動したためか、それともシャルルマーニュの王勇が示せてないのかはわからない。
「うぉぉおおお!!!」
だが、この一本で倒さなければいけない。例え、盾が四枚立ち塞がっても―――
「·······」
二体の撃退を確認。
「······何処にいやがる···!」
いくら周りを探しても三体目が見つからない。
「っ······!」
奇襲をしてこようが関係ない、出てきた瞬間に決めるだけだ。
「―――シャルぅぅ!」
「―――!」
振り向いた瞬間、理解した。三体目は俺を殺すことを諦め手頃の方に矛先を向けたのだと。
「――ッ!」
右足で地面を蹴る。
「銀ッ!!」
「シャ―――!?」
銀を突き飛ばすということは、銀が元々いた場所に俺がいることになる。つまり、銀が受ける筈だった攻撃をなんとかしないといけないが······
「―――ッ゛、リュミ、エール・デュ・ソレイユッ!!」
腹を針が貫通し、腹から突き出る。丁度心臓あたりだろうか。だが、これでヤツは動けない。そこに全力を叩き込む。
「―――、――。」
「シャルッ!」
もう無理·····。
「なんで···どうして····!」
意味がわからなかった。目の前で腹を貫かれるシャルの姿を見て頭が働かなかくなった。
「―――」
「あと少しで樹海化が解ける!そしたら病院···に···」
シャルの手がアタシの頭の上に置かれる。まるで、泣いてる子をあやすように優しく、ゆっくりと。
「ダメだ、ダメだ!死んじゃダメだ···!!」
止めどなく血が溢れ出す。目や口からも流れてくる。
「ぁ―――」
「シャル!!」
なにか言おうとしている。
「あ、――後、頼ん、··だ。」
「はぁ!?何言ってんだよ!!」
段々とシャルの瞼が下がっていく。
「起きろ!起きるんだ、シャル!起きてくれ·····」
どんなに呼び掛けてもシャルの瞼は上がらない。
「あ、ぁああ゛!!!」
―――花弁が舞う。
「―――塞がってる、····塞がってる!」
シャルの傷が塞がっていて、元の綺麗な状態になっていた。どうしてとか、なんでとかどうでも良かった。これでシャルが起きるかもしれないと希望ができた。
「シャル!」
体を揺さぶり、起こそうとするが一向に目を開けない。
「シャル·····、シャル····!」
いくら叩こうが揺さぶろうが目を開けない。
「アタシのせいだ·······」
とある病院の一室。
「大丈夫だよ、ミノさん。お医者さんも命に別状はないって言ってたし······」
「そうよ、銀。シャルル君が起きた時のために私達は私達が出来ることをしないと····」
「須美······そうだよな。こんなのはアタシらしくないっ。」
「そうだよ、元気一杯じゃないとミノさんじゃないもんね〜」
「今日は一旦帰って体を休めましょ。」
「そう、しよっか·····」
「そうだな·······またね、シャル。」
もうそこに誰もいない。あるのは崩れかけの霊基だけ。どんなに呼びかけても目を覚ますことはない。奇跡でも起こらない限りは―――
本編の中途半端な奴になる以前にスタート地点にすら立ってないただの馬鹿。それが、この√でのシャルルマーニュですね。マジで奇跡が起きないと目を覚ましません。
もし、最初のアンケートでシャルル参戦が最初からだとこの√に入ってました。ゆゆゆを一気に飛ばせたので今頃にはもう完結してたかもしれませんね。
人気投票をしようっ!←バカに付き合って下さい。お願いしますっ!
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シャルルマーニュ
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御影 士郎
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⬛⬛ ⬛⬛
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結城 友奈
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東郷 美森
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犬吠埼 風
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犬吠埼 樹
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にぼっ······三好夏凜
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乃木 若葉
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上里 ひなた
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高嶋 友奈
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郡 千景
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土居 球子
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伊予島 杏
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白鳥 歌野
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藤森 水都
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乃木 園子
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三ノ輪 銀
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その他(北野とか柚葉とか)