気持ちのいいバカ(偽物)をブチ込んでみた   作:王勇を示す者

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※本編のシャルルマーニュ(偽)じゃないとやだっ!って方はこの作品を見ないでください。吐き気を催します。

 この√のここが駄目!
・死者が生者に後を託すな。死人に口なしだろうが。
・お前は誰だ?

 この√のここが凄い!
・本編でのシャルルマーニュが挫折した箇所を全て一人で立ち直る。シンプルにばけもん。



灯火√【2】

 

 

 

 ―――人の身で聖騎士帝を打倒した。

 

 本来ならば常人では現実不可な結果だ。当然、それ相応の代償を払った。

 

 誰でもない俺の記憶を切り売りした。

 

 偉大な大帝は視界に映す価値がないと。四国の大英雄は託す価値がないと。最早そこに誰よりも気高い男はいない。ただ、自分ではない誰かが立っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 空は紅く、太陽を象った模様のようなものが佇んでいる。そこからこれまで戦ってきたバーテックスを模した一部が生えてきている。

 

 蟹座ならば鋏。射手座ならば射出口。天秤座ならば分銅が―――正に天の長と言うに相応しい。

 

 戦闘経験のない人間であれば、生命の危機を感じ取り一目散に逃げるだろう。だが、これに相対するのは勇者。何事も勇んでやる者達だ。

 

「―――行くよっ、ミノさん!」

 

「アタシがカチこむ!」

 

 降り注ぐ矢の雨を園子が盾で弾き、開かれた道を銀がマントを靡かせ進む。その際、迫りくる鋏は樹のワイヤーと夏凜の投擲により防がられる。

 

「銀さん·····っ!」

 

「ブチかましなさいッ!銀!」

 

 天の神への障害は退けた。後はぶっ叩くだけ·······それは銀が一番得意なことだ。

 

「満開―――ッ!」

 

 その言葉を皮切りに銀が纏っていた鎧が換装していく。金と銀を基調とした鎧。そして、赤と黒のマントを羽織る。

 

 園子や須美のような巨大な兵装はないにしても、それを優に超える身体強化。これなら、と思い最後の勝負に出る。

 

「ッ――!」

 

 足に力を込め、飛翔する。たった少しの動作だというのにロケット噴射のように目にも止まらないスピードで天へと昇っていく。当然、天の神も無抵抗ではない。

 

 銀へと体がひしゃげる程の重圧がかかる。 

 

「ぐっ、がぁ゛―――ッ!!」

 

 体が軋む。意識が毎秒ごとに飛かける。このままでは到底天の神へとは届かない。

 

『相手が一人なら、こっちはチームワークで行くぞっ!』

 

 ―――誰かの声が脳裏を駆ける。

 

「伸ばして、伸ばして〜!」

 

「これが、限界、ですっ!」

 

 樹のワイヤーをネット状に広げ、中心地点に園子の槍を置く。そして、その中心地点へ―――

 

「これで―――どうだぁぁぁ!!!」

 

 夏凜が落下の力と共に力一杯ネットへと落ちる。当然そんなことをすれば、ネットは下へと引っ張られ、強力な弾性力で元に戻ろうとする。

 

 槍が何もかも裂きながら突き進んでいく。

 

「―――ッ、う、りゃぁぁぁ!!!」

 

 勇者は根性。どんな苦境でも進む。

 体を襲う激痛などなんのその。光り輝く剣が天の神へと迫る。

 

「あっ―――」

 

 体から力が抜けていく。鎧もそれと同様に元のものへと換装していく。

 無力感に打ちのめされながらただ落ちることしか出来ない。皆がこんなに頑張ったのに無駄にしてしまった。もう次はない。本当にこれで最後だったのにアタシは······

 

 視界が真っ白になる。

 

「うわっ!?」

 

 目の前を全てを呑み込む極光が過ぎ去っていき、天の神を砕かんと衝突するが数秒程経過すると消えていった。だが、未だ天の神は傷一つ負っていない。

 

都牟刈、村正だぁ―――!!」

 

 ―――世界が割れた。

 

 そう思える程の斬撃によって天の神が真っ二つとなりボロボロと崩れていく。目の前で起こった出来事だというのにアタシは何一つ理解出来ず、唖然とするしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 手からジュワユーズがずり落ちる。最早この男には剣を握る余力すらない。立ってることすら奇跡に等しいだろう。

 

「がふっ········」

 

 口から溢れ出るように血が出る。口だけではない、体中から血が出ている。それもその筈。この男には十一もの刃が刺さっているのだから。

 

「―――」

 

 彼の視線の先には何処かで見たような少女達。なんとも言えない既視感があるが、そのような記憶は何処にもない。

 

 体が粒子へと変わっていく。

 

 理解出来ない幸福感に満たされながら、空を眺める。

 自分のような男が幸福感を感じれるならば、まだ世界に希望はある。だが、そんな世界に自分は不要だ。だから、なにも思い残すことはない。彼女等に任せて死のう。

 

「ははっ·······―――」

 

 あの日のような乾いた笑みが聞こえた。

 

 

 

 

 

 





 シャルルマーニュでもなく⬛⬛でもないナニか。勇者の皆ですら、目を逸したくなるような吐瀉物。だから、皆には綺麗な思い出のまま死んでいきな。それがお前に出来る最期のいい死に方だよ。

 ⬛⬛を誑かしたのはガヌロンです。最後刺さってない疑似勇士もガヌロンの魂が籠もってる奴です。
 もし、あそこでアイツがジュワユーズを放ってないと御影と天の神が相打ちとなり、後々人類が詰みます。悪棲が始末されないのでね。

人気投票をしようっ!←バカに付き合って下さい。お願いしますっ!

  • シャルルマーニュ
  • 御影 士郎
  • ⬛⬛ ⬛⬛
  • 結城 友奈
  • 東郷 美森
  • 犬吠埼 風
  • 犬吠埼 樹
  • にぼっ······三好夏凜
  • 乃木 若葉
  • 上里 ひなた
  • 高嶋 友奈
  • 郡 千景
  • 土居 球子
  • 伊予島 杏
  • 白鳥 歌野
  • 藤森 水都
  • 乃木 園子
  • 三ノ輪 銀
  • その他(北野とか柚葉とか)
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