気持ちのいいバカ(偽物)をブチ込んでみた   作:王勇を示す者

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 5月1日。皆さんご存知、風先輩の誕生日ですね。ということで、今回は番外編です。ゆゆゆい時空で行きたいと思います。
 この先、番外編書く時はゆゆゆい時空になると思うのでご了承下さい。
 if√はif√なんで、平行世界の出来事です。『もしも』ですから。



うどんは控えよう!【番外】

 

 

 

 5月1日。我らが部長の誕生日。

 そんな日にも関わらず、俺と風先輩は学校の校門前に集まっていた。

 まぁ、俺が呼び出したんだけどな。

 理由は簡単。俺以外の部員が誕生日会の準備を終わらせるまでの時間稼ぎだ。

 場所は犬吠埼家。提供者は樹です。

 とりま夕方五時まで遊んどけと言われた。計画は自分で考えろだそうです。

 

「それで?何処行くの?」

 

「ふむ、そうだな······手始めにショッピングモールにでも行くとするか。」

 

「なんか買う物でもあるの?」

 

「いいや、ない。」

 

「本当に無計画なのね·····」

 

「たまには良かろう?」

 

「まぁ·····そうね。」

 

 何もかんも⬛⬛(村正)が悪い。

 自分自身だろ、って言われても無視します。アイツは俺とは別人だ。根本的な所が同じでも俺は認めない。アイツも認めない。

 そんな関係だ。エミヤと衛宮士郎みたいな関係ではないがな。

 

「さぁ行こう。時間は有限だぞ」

 

「エスコート頼んだわよ」

 

「ふっ。誰に言っている。」

 

 余程のことがない限り、安心安全の旅をお届けするぞ。

 

 

 

 

 

 

 

「何か食べたい物でもあるか?」

 

「うどんっ!」

 

「······それ以外でだ。」

 

 全く、この女子力マシマシ部長は。

 

「ん〜、それじゃあ·····あのクレープでも食べましょうか」

 

「そうするか。」

 

 丁度いい所に屋台を開いてるな。このクレープ屋のおかげでうどんにならずに済んだよ。

 心から感謝。

 

「選んだか?」

 

「イチゴで」

 

「了解。」

 

 店員にチョコ一つとイチゴ一つを注文する。

 

「660円です。」

 

「そうか。」

 

 料金を渡し、クレープを受け取る。

 このお金は大赦からのお小遣い、と見せかけて、村正が渡してきたお金だ。

 

「受け取れ」

 

 イチゴのクレープを風先輩に渡す。

 

「あら、奢ってくれるの?」

 

「遠慮せず食べろ。」

 

「ありがとね。じゃあ、遠慮なく····ん〜♪」

 

「んっ·····美味いな。」

 

 ちょっと甘すぎな感じがするが、ちゃんと美味しいな。俺としては苦い方が好みだな。

 

「美味しいわね!」

 

 パクパクと凄い勢いで食べていく。見る見るうちに減っていき、包みのみになってしまった。

 

「俺のも食べていいぞ。」

 

「?····クレープ嫌いなの?」

 

「いいや、好きだぞ。」

 

「じゃあなんでよ?」

 

 理由·····理由か。特に考えてないな。ここは適当に作っとくか。

 

「風の食べっぷりを見ていたら、お腹が一杯になってな」

 

「食が細すぎじゃない。毎日しっかり食べてるの?」

 

「心配するな。気にせず食べておけ」

 

「それならいいんだけど····」

 

 クレープ······クレープかぁ。懐かしいな。

 アイツらは今、何してんだろ·····園子並に予想が出来ないな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 クレープを食べ終え、ブラブラしていると一枚のチラシが視界に入った。

 

「特売···だと····!?」

 

「やるわよ·····!」

 

「もちろんだ。」

 

 お一人様一個のみ。品は卵。

 卵はいろんな料理に使う。いくらあっても足りない。つまり、ここで狙わない理由はない。

 

「一個だけだぞ。誤って二個取るなよ?」

 

「あったりまえよ。」

 

 一応注意しておくが、風先輩がそんなことをするとは思わない。

 

「「うぉぉおお!!」」

 

 絶対に勝ち取るッ!シャルルマーニュの名にかけて!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぃー。」

 

「期限は一週間か」

 

 そんぐらいあれば、八個全部使い切るか。

 

「むっ····もうこんな時間か」

 

 腕時計を確認すると針が五時を指している。

 村正からは五時ぐらいには帰ってこいと言われている。

 

「今日は終わりにする?」

 

「そうだな。日が暮れる前に帰るとしよう。」

 

 帰る、というメールを一瞬で送る。

 

「送っていこう。」

 

「帰るまでが遠足だものね」

 

「遠足ではないんだがな」

 

 たったの三時間だったが結構楽しめたな。

 クレープも美味しかったし、一人で食いに来てもいいかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「樹ぃー!お姉ちゃんが帰ったわよ〜!」

 

「······誰もいないな。」

 

 扉を開けたことで中の様子が見えるが、何も音がしない。生活音すらも聞こえない。

 

「あら·····?樹ぃ〜?」

 

 靴を脱ぎ、玄関を上がる。

 風先輩を先頭にリビングへと進む。

 

「いな―――」

 

 電気をつけようと手を伸ばした瞬間だった。

 

「「「風(先輩)(部長)、お誕生日おめでとう(ございます)っ!!」」」

 

「―――」

 

 勢いよくクラッカーがなる。少し耳がキーンとするが我慢。

 

「お姉ちゃん、誕生日おめでとう♪····ってあれ?」

 

「風·····?」

 

 先程から反応がない。いつもなら樹に抱きついてるのに······まさか。

 

「これ·····気絶してるんじゃねぇか?」

 

「士郎、流石にそんな訳·····!?」

 

「立ったまま気絶しているだと·····?!」

 

「おいおい!主役気絶させたら意味ねぇだろ!!」

 

「あんず、見ろよ·····こんな幸せな顔で逝ってるヤツはなかなか見れないぞ。」

 

「まだ生きてるからね!?」

 

「起こさないと不味いんじゃないの?」

 

「そうですね····どうしましょうか」

 

 上から御影、若葉、俺、村正、珠子、杏、千景、ひなたとなっている。こうも大人数になると少しややこしくなってくるな。

 

「起きてくださ〜い!」

 

「駄目よ····友奈ちゃん。既に風先輩は·····っ!」

 

「アンタらはすぐ殺そうとするわね!!」

 

「まぁまぁ、夏凜さん·····」

 

「というかこれ·····どうやって起こしたらいいんだ?」

 

 上から結城友奈、東郷、夏凜、樹、小学生銀となってます。

 

「遂に王子様のキスが見れる!!」

 

「もうドーンっとやっちゃって!」

 

「園子と園子は静粛にな」

 

 中学生と小学生の園子を呼ぶときは声のトーンを変えている。

 小学生園子は明るく、中学生園子はちょっと威圧をかける。他はわからないようだが、園子はわかるみたいだ。何故かは現時点ではわからない。

 

「よし、ドンと来てみてくれ!」

 

「確信犯だな。」

 

「通報は俺がしとくから、ドンと行ってこい」

 

「お前達は巫山戯すぎだ。」

 

 中学生銀は何言ってんだ。俺を刑務所にぶち込みたいのか?

 

「――――ハッ!」

 

「あ、起きた。」

 

「大丈夫、お姉ちゃん?」

 

「はぁー、はぁー·······!なんかシャルに似てる人がいた·····!」

 

「ほう····」

 

「·····何か言ってたか?」

 

「こっち来んなー、って叫んでたわ。」

 

 なるほど······風先輩、完全に英霊の座に行きかけたな。

 

「まぁ、無事でなによりだ。」

 

「ぇ、えぇ。····それより、なんで家に集まってるの?」

 

「記憶が飛んでやがる····」

 

「記憶が消える所を初めて見てしまった······」

 

「風先輩の誕生日会ですよ。」

 

 記憶が消えてるというよりは、衝撃的な事が起きて一時的にフォルダからだせなくなっただけと思うが。

 

「ケーキもうどんもあるぞ」

 

「もちろん、そばもあるわよ!」

 

「食べるのうたのんだけじゃないかな····」

 

「ま、それより誕生日会なんだから当然、プレンゼントを受け取ってもらうぞ。」

 

「アンタら·····」

 

「泣いてるの····?」

 

「バカ····汗よ、汗。」

 

 各々が風先輩にプレゼントを渡していく。最高級うどんだったり、エプロンなどの料理器具が送られていく。

 一名、打ち立てのそばを渡しているヤツがいたが、難なく吹き飛ばされていった。

 

「そら、大トリ行ってこいよ」

 

「了解。もう一回、座に飛ばしてやろう」

 

「マジで洒落にならんから止めろ。」

 

 徐ろに袋からプレゼントを取り出す。

 

「········。」

 

「参考書とノートだ。」

 

 風先輩はこれでも受験生だ。勉強を疎かにして欲しくはない。

 

「あっ、あれ〜·····」

 

「ぶーぶー!!」

 

「そんなの受け取っても喜ぶヤツなんていないぞー!」

 

「·······」←結構嬉しいヤツ

 

 珠子と小学生銀からブーイングが飛ぶ。そして、何故か村正がしょんぼりしているのを俺は見逃さない。

 

「というのは冗談だ。本命はこちらだ」

 

 またまた袋から一冊のノートを取り出す。

 

「俺直筆のレシピブックだ。」

 

「おぉ〜!」

 

 お、いい反応。これも冗談で出したんだけどな。俺より風先輩の方が料理上手いしな。

 

「これも冗談で······」

 

 またまた袋から取り出す。今度はさっきとは違いノートでも参考書でもない。

 

「受け取ってくれ」

 

「?·····これは?」

 

「前髪留めだ。料理中とかに使ってくれ」

 

 シンプルな出来の髪留めだが、風先輩には何でも似合う。

 

「―――ありがとね♪」

 

「お気に召したようで」

 

 サプライズは大成功だな。あ、参考書とノートはしっかり使ってください。

 

 

 

 





 間に合わなかったぁぁ〜〜!!
 一応設定で5月1日に投稿してるようにしてます。

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  • ⬛⬛ ⬛⬛
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  • 犬吠埼 樹
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