ごめん、ごめん·······みーちゃん。
fgoのイベントに集中し過ぎて忘れてんだ·······あぁ、⬛⬛が怖い顔して走ってきてる。おわった、俺の人生―――。
時系列は100記念の後です。では、どうぞ!
“自分はこの世界に必要なのか”
一人、自問自答をする。
天の神を打倒した日から一年が経過した。その間、人々は消えていた闘志を再度立たせ復興へと尽力していった。これが、人間の底力というものだ。
そう、人間に俺という存在は必要ない。であれば、魔力のパスを外し退去するのが定石だろう。だが、俺はその選択肢を選ばなかった。
―――死にたくないから?
―――違う。
そもそも俺は死者だ。いつ死のうが、結末は同じだ。
―――
―――それも違う。
アレは御影にとって当たり前の行動だったのだろう。人を導く英雄として定められた在り方だったのだ。そこに、御影本人の意志は介入しない。
―――であれば、何故?
その答えが目の前に広がっている。
「うたのーん!そろそろ行かないと遅刻しちゃうよー!」
「りょうかーい!」
夏であっても、登り始めの太陽は暑い。まぁ、そんな中であっても歌野は平常運転だけどな。朝早くから農作業するとか、マジモンの農家か?
そんな歌野であっても、学校に行かなくてはいけない。以前のように、歌野だけで農作業してる訳ではないのだ。学習させるぐらいの余裕はある。
「それじゃ、後頼んだわよー!」
「おう、任せとけ」
「行ってきます、勇斗さん。」
「気をつけてな〜」
一度、家に帰り制服に着替えてきた歌野が学校へと登校する。その際に残りの手入れを俺に任せて行った。これが毎日のルーティンなので、然程問題はないが·······中学生が心配することではないと思うのは俺だけではない筈だ。
「さて、と」
俺も俺でやることがあるため、一度家へと帰る。まぁ、家と言っても町の人達のご厚意で空き家を使わせて貰っているだけだが。
「ったく、まだ寝てんのか·······」
家に入るが、生活音は聞こえない。どうやら、俺の同居人はまだ寝ているようだ。
廊下を歩き、一番奥にある部屋へと進んでいく。時刻は遅刻確定二十分前。今起こせば余裕をもって行けるだろう。
ちなみに、歌野達はかなり遠くにある畑方面から通っているため、今頃出ないと間に合わない。
「ㇲ~······ㇲ~······。」
長く綺麗な黒髪を布団からはみ出してすやすやと夢の中に引き籠もっている女性が寝ている。
起こしてやりたくない········とは思うが、ここは鬼になるしかないだろう。それがお互いのためだ。
「ほら、千景。起きやがれ」
夏用の掛け布団を引っ剥がし、夢の世界から引き起こす。
「ん、ん〜゛っ·······」
「さっさと顔洗ってきな」
「ん〜·······」
眠たい目を擦りながらも、なんとか布団から立ち上がり洗面所へと向かっていった。
彼女は郡 千景。御影との約束を守るため、高知へ歌野と赴き彼女を探した········一言で言うならば、酷かった。
あの村では駄目だ。あの両親では駄目だ。あの環境では駄目だ。
攫いました。
そして今に至る。結果だけ見れば、まぁまぁ上手くいったんじゃないか?警察に捕まっちゃうけどな。そこはご愛嬌で
「行ってき―――」
「待て待て!朝ご飯食ってねぇだろ!?」
制服を着こなし、登校しようとする彼女を引き留める。毎日毎日、リビングを素通りし玄関へと一直線に行く癖を治して欲しいぜ。
「朝弱くても、食えるだけ食っとけ。じゃねぇと昼まで持たねぇぞ」
「うん······」
完成一歩手前まで作っておいた料理を作り上げ、机へと運んでいく。ついでに弁当も千景の近くに置く。
「いただきます」
あれから一年が経過しても物価は高いままだ。調味料は驚きの万超えだからな。どうやって買えと?そのため、どれも薄味なものだ。流石に塩はある。
··········いつか醤油作りに挑戦しよう。
「行ってきます·······」
「友達作ってこいよ〜」
むず痒そうな顔をしながら、靴を履き登校していった。これで、朝の仕事は終了。次は畑に行かねば。
「問題なし、と」
歌野が終えれなかった、畑の点検を済ます。点検と言っても、ただ野菜に虫食いとか病気があるかないかだけどな。
「ふぅー······。」
木を背として寄りかかる。
次の仕事まで幾分か時間がある。ここで少し休んでも大丈夫だろう。
青い空を見る。
紅く染まった空が青くなった瞬きの間を今も思い出す。二人の英雄が命をかけた空を·········何よりも眩しかった色彩を。
御影は未来の英雄だ。それも、この世界とは違う末路を辿った世界の。何を思って俺に託したのかはアイツにしかわからない。だが、託されたには俺にも責務がある。今はそれに準じておこう。
日が暮れ、俺の仕事も終了した。今日の晩ご飯何にしようかな〜、と思いつつ帰路を進む。何人もの笑顔で走っていく子供達とすれ違いながら、家に着いた。
―――靴が多い······お客さんか?
「ただいまー」
ドタドタと奥から走ってくる音がする。この喧しさは歌野だろ。
「おっかえりー!」
「ぐおっ、と······」
走ったままの勢いでホールドされてしまった。あまりの勢いに後ろに倒れそうになるが、なんとか耐える。
「ったく、猪みてぇだな」
歌野を降ろし、体勢を立て直す。
「そんなこと言って、本当は嬉しいくせに〜」
「もうちょい大きくなってから出直してこい」
めっっっちゃ嬉しかったです。そんな茶番をしていると、水都と千景がゆっくりとやってきた。
「ダメだよ、うたのん。あまり困らせちゃ」
「帰ってきて早々騒がしいわね」
「原因は俺じゃねぇけどな?」
とばっちりなんだけど。というか、何で歌野と水都がこの家にいるのかの方が気になるんだけどな。
「まぁまぁ!そんなことは置いといて、早く行きましょ!」
「わかったわかった。行くから、手を引っ張んな」
歌野に筋力で負けるとは·········普通に泣きそう。英霊の体に筋トレって意味あるんかな?あるなら、筋トレしよ。
歌野達に連れられ、俺はこの家についている庭に来ていた。庭には洗濯物を干すための物干し棒が突き刺さっているだけ········の筈だが―――
「七夕、だったな。」
一本の竹が刺さっている。てか、いつの間に俺んちに竹を刺した?
「勇斗さん、この紙に」
「願い事、か········う〜ん?」
全く思いつかないな。ここは皆のを見て参考にするか。
既に竹にぶら下がっている短冊に目を通していく。
『農業王になるっ!』
著作権がヤバイからこれは破いとくか。いや、流石にそこまではしねぇぞ?
『皆、病気になりませんように』
流石、水都。職場で貰った飴を上げよう。
何故って顔をしながら飴をじっと見つめている水都を無視して最後の短冊に目をやる。
『友達が増えますように』
思わず千景の頭を撫でてしまった俺は悪くない。すぐに手を弾かれたがな。
さて、書く内容は決まったな。
「良し、と」
俺が書いた短冊を竹に括り付ける。
「どれどれ、勇斗が書いたのは?」
「えっと·······『物価が戻りますように』?」
「勇斗らしいわね」
「これが一番だろ」
調味料がないとこのままずっと薄味を出し続けることになるぞ。それは料理人としての意地が許さん。
「てことで、ほらっ」
「えっあ!」
ポケットから取り出したモノを水都へと放り投げる。それをアタフタしながらなんとかキャッチ。
「これ、·······シオンの飾り、ですか?」
「俺も手先器用なことを証明したくてな········ってのはどうでもよくて、誕生日プレゼントだ」
「みーちゃん、良かったね!」
「シオン······それは······?」
「―――なんでだっけな······」
あれ········どうしてシオンの花にしたんだっけな。考えたことなかったな。まぁ、いいか。水都も喜んでるみたいだし。
「まっ、付けても付けなくてもいいからな。とりあえず、受け取ってくれ」
「飾ります!」
「そりゃあ結構」
村正に習ったかいがあった。渋々といった感じだったがな。それでも、きっちり教えてくれたことに感謝。
「みーちゃん、みーちゃん」
「なに?うたのん?」
歌野の行動を千景と共に見守る。水都からシオンの飾りを受け取り、水都の頭をジ~っと見つめている。と思ったら、花飾りを―――
「うたのん、これ········」
「「グッドッ!」」
「凄く似合ってるわよ」
思わず、歌野と重なってしまうがこれはしょうがない。我ながらいい出来だ。作ったかいがあった。
「誕生日おめでとー!みーちゃん!」
「―――うんっ!」
―――自分はこの世界に必要なのか。
―――必要ではない。でも、俺はコイツらの人生を見届けたい。見届けたいと思ってしまった。よって、俺は生きる。意地汚く生きてやるとも。それが俺の答えだ。
どうも。大遅刻をかました者です。すみません。
ただ!ただ、これだけは言わせてください!
みーちゃん、お誕生日おめでとうっ!!
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