【蛇足】って入ってる時は本編の続きみたいな感じです。今回は勇者部の皆でクリスマスパーティーするみたいですね。
12月24日。所謂クリスマスイブというヤツだ。 ちなみに俺が戻ってきた日の翌日の出来事である。
ということで俺は大赦からの招集命令を無視し、クリスマスを存分に楽しんでいるのだが······
「ん〜♪」
「友奈ちゃん、ほっぺたにふへ、ふへへ····」
「やっぱ、チキンは最高ね!」
「それにしてもアンタはがっつき過ぎよ」
「お姉ちゃん、お行儀が悪いよ?」
「なぁなぁ、園子。そのつけ髭つけながらって食べ難くないか?」
「ほっほっほっ。慣れると結構いけるんよ」
事の始まりをまず思い出す。
朝起きて、クリスマス気分に染まろうとサンタさんの帽子被った所まではよかった。問題はそっからだ。
最初に犬吠埼姉妹が食材を結構な量持ってきた。そして次にお隣さん二人が大きな白い袋を担いで持ってきた。もう次はないと思ったら、夏凜がフライドチキン用の鶏肉を持ってきた。以上だ。
そんな謎を抱えつつ、一人台所に立ち調理していく。いつもの1.5倍程の量ならば、例え八人であったとしても全員お腹一杯に出来るだろう。
そうフードファイターバリに食べる風先輩から目を逸しながら思う。
「風せんぱーいっ?!俺の分残しといてくれよー!」
締めのオニオンスープのために玉ねぎを繊維を切るように薄切りにしながら叫ぶ。
うぅ······悲しみが深すぎて涙が······。
「安心しなさい。アンタの分は私が確保してるわ」
「ナイスっ、にぼっしー!」
顔面目掛けて投げられたフォークをキャッチし、流しに投げ込みながらスープの味を調整していく。
ふむふむ·······ちょい鶏ガラの素足すか。溶け込むように煮込んでまたペロリ······よし。
「ぎーん、持って行ってくれー!」
「呼ばれて参上!おぉー、オニオンスープじゃん!」
ご満悦そうでなにより。まぁ、初めて作るからレシピ通りだけどな。その分味は保証する。
長い戦闘を終え、ようやく俺はテーブルを囲むことが出来た。手始めにフライドチキンに齧りつく。
「んっま、んっま」
やはり肉······いい感じに味つけて焼いただけというのにここまで美味しいとは·······最高だな!
そんなことを思いつつ食べ進めていると、俺の腕と足の間を掻い潜りながは園子が乱入してきた。
「あ〜」
「?」
口を開けて待機している園子を見て、疑問符を浮かべながらチキンを咀嚼する。
なんだっけな········あ、アレか。
「んっ」
右手に持っているフライドチキンを園子の口に運ぶ。
「〜♪」
頬を落としながら頬張っていく。余程、気に入っているようだ。
にしてと園子にこうするのも久し振りだな······。結局村正の刀は手に入れれず、か。
「雰囲気変わっても相変わらずね」
「シャルル君の威厳、なくなりましたね」
「やっぱり、こっちの方が楽だな。それに今は威厳とか堅っくるしいの必要ないだろ?」
霊基出力は軒並み下がったが、この世界に脅威は存在しない。もう俺と皆が拳を握らくてもどうにかなる。
「威厳········元からなくない?」
「ぐふぅ――ッ!!」
「わぁー!夏凜ちゃん、そこは隠さなきゃ!」
「うぐ、うぐぐ······っ!」
友奈·······それは援護じゃなくて更に傷を抉る行為なんだぜ?知ってたか?
「だ、大丈夫ですよ、シャル先輩。ちゃんと威厳ありましたから········ちょっと」
「カハ·······ッ!」
「シャルーー!!?」
もう無理·········座に還る······。
「カッコ良かったよ〜、シャル〜」
「―――ふっかーつ!」
カッコ良かったなら良しっ!威厳がなくともカッコ良ければ、他のことは関係なしだからな。でもスーパーヒーロー着地は痛かった········。
「うっさいのが増えた·······」
「アンタもそのうち慣れるわよ」
そういや、夏凜とこの姿で過ごしたのは数週間程度だったな。そう考えると怒涛の日々だったような気がする。
「さてと、そろそろお開きにするか」
サンタの帽子を脱ぎ、頭の上で寝ていたクロをそっとソファーに降ろす。
「見ないと思ったら、そんな所にいたとは」
「料理中もいたんですね·······」
「流石の平静力ね」
俺のバランス力に一点の淀みもない。頭に仔猫一匹乗っていても楽勝、楽勝。
そんな事を思いつつ、せっせと食器を流しに運び銀へと託す。骨は使う予定がないためゴミ箱へボッシュート。
「皆は暗くなる前に帰れよ〜」
未だぐで〜っとしている皆にそう言うが、何言ってんのコイツ、というような目が俺に向けられる。
「あれ······そのちゃんが今日はお泊まり会だって······」
「おおっと、園子さん?俺、一言もそんなこと聞いてないんですが?」
「今日はお泊まり会だよ〜」
「今言われてもなぁ·······」
このにへへとしている顔········わざと俺に言わなかったな。どうやら、家主は俺から園子に変わってたようだ。
「よぉし、俺は実家に帰るから皆で仲良く―――」
即座に方向転換して部屋を出ようとするも、もの凄い力で肩を掴まれる。
「逃げられないぞ、シャル。観念しな?」
おっと、銀の後ろで縄を構えてる人がいるな。言わずもがな東郷ですね、ありがとうございます(?)
「ハイ、カンネンシマス」
まぁ、そんなこんなで完全に日が暮れ、お風呂の時間帯となった。適当にスパスパ入ってけー、と指示出しした俺は自分の部屋で東郷、風先輩と目の前にある白い袋を覗き込んでいた。
「ここがシャルル君の部屋·······叡智な本はないのね」
「すっげー·····なんの躊躇もなしにベットの下を覗くなんてな······」
「アンタ、服の種類少なすぎじゃない?」
「なに勝手にクローゼット漁ってんだ?」
もうやだこの人達··········デリカシーってのがないわ。というより話から脱線しすぎだろ。
「ほら、白い袋もといクリスマスプレゼントをどうするか決めるぞ」
この白い袋は友奈と東郷が担いできた物だ。友奈はただ東郷の手伝いをしていたため中身は知られていない。
あの子にはもう少し警戒心を持って欲しいですね。
「樹のはしっかり私が用意してるわよ」
「銀と夏凜のは今朝親御さんから届いたぞ」
「友奈ちゃんのは私が確保してます」
樹、銀、友奈、夏凜·······つまりあとないのは園子だけだな。サンチョでもあげようか·······。
「そのっちが冷蔵庫に貼っていた紙がこれです」
風先輩と共に東郷が出した一枚の紙を見る。そこには『シャル』と書かれている。
「アンタがご所望のようね」
「俺はプレゼントじゃないからな。東郷、園子に代案を聞いてきてくれ」
「了解しました」
ビシッと敬礼をした後に部屋を出ていき、園子の元へと向かって行った。
「やっぱ、園子は奇想天外ね·······」
「風先輩·······そんな難しい言葉知ってたんですね」
「はっ倒すわよ」
皆が寝静まった11時。俺達三人はサンタの格好をし、リビングで眠っている皆のとこに来ていた。
「はぁ、はぁ·····友奈ちゃん····!」
「シャル、そこの馬鹿を抑えてなさい」
「もう抑えてます」
とりあえず開始早々東郷を羽交い締めにし、友奈を守る。例え、いち二ランク下がったとしても一般人程度の筋力しか持たない東郷は抑えられる。
「すぅ―――、すぅ――」
「ぐぅっ、我が妹ながら天使······!」
「アンタは妹離れしろ?」
悶えながらもそっと起こさないように樹の枕元に包装された一つの箱を置く。
「ほいっと、銀。続けざまに夏凜、っと」
はいはいハッピークリスマス、と。良い夢見といてくれよ?そして寝相が悪いな。布団はしっかり被りましょう。
「はい、園子」
あの後急いで作ったシャルルマーニュ人形で許してくれ。モデルは俺ではなく、本家のシャルルマーニュだぞ?流石に自分をモデルにするとか羞恥心で死んでしまう。
「よしっ、これで終わりだな」
全員分しっかり置いたのを確認してから、リビングから出る。ちなみに、友奈の分は落ち着いた東郷が置きました。
「それじゃ、アタシ達も寝るとしましょうか」
「そうですね。夜更かしはお肌の敵ですから」
「おう、そうだな。ささっと寝ろよ」
二人から別れ、自分の部屋に入る。俺はもう一仕事があるため寝ることは出来ない。とりあえず、風先輩と東郷が寝るのを待つ。
あれから三十分。もう寝てると確信し、白い袋を担ぎ部屋を出る。俺のサンタ業はこれで最後だ。
「ったく、神樹様ってのは変な所で律儀だな」
悪態をつきながらシャルルマーニュが眠っている部屋に不法侵入する。
「ほれ、村正印の一刀だ。崇め奉れ」
鞘に収まった刀を見つけやすいように机へと置く。その役目を果たした瞬間体が粒子へと散っていく。
「頑張った報酬だ。遠慮なく貰っとけよ」
夏凜の親御さん·······何処のシスコン野郎なんだ。
人気投票をしようっ!←バカに付き合って下さい。お願いしますっ!
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シャルルマーニュ
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御影 士郎
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⬛⬛ ⬛⬛
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結城 友奈
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東郷 美森
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犬吠埼 風
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犬吠埼 樹
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にぼっ······三好夏凜
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乃木 若葉
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上里 ひなた
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高嶋 友奈
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郡 千景
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土居 球子
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伊予島 杏
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白鳥 歌野
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藤森 水都
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乃木 園子
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三ノ輪 銀
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その他(北野とか柚葉とか)