気持ちのいいバカ(偽物)をブチ込んでみた   作:王勇を示す者

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 四年ぶりに夏祭り行ってきたんで書きます。焼き鳥が美味かった······来年もワイワイしたいなぁ。花弁もしたかった······。

 あっ、ちなみにこの世界だと巫女六人で奉火祭が成功した世界です。そしてそっからなんやかんやあって前の閑話みたいな状況になってます。適当ですまない。




夏祭り【ひなた√】

 

 

 

 今日も今日とて神官に大半の仕事を盗られ、縁側で息子と共にぼーっとする。しかも平日の真っ昼間から。

 

 俺を目立たせることで若葉達に危険がいかないようにしてるのはわかる·······だが、ここまで囃し立てる必要あったか?

 

「どうしたの?」

 

「ん······いや、なんでもねぇよ。それよか、優斗。腹減ったろ······餅でも焼いてやっから待ってな」

 

「おもち!たべる、たべる!」

 

 どうやら、正月に舂いて食べた餅をえらく気に入ったようで毎日、とは言わないがほとんどの昼飯が餅になる。まっ、作りがいがあるってもんだ。

 

「ほれ、食いな」

 

「いただきますっ!」

 

「よく噛んでから呑み込むんだぞ」

 

 優斗の前に安倍川餅を一つ。そして、障子側にもう一つ。

 優斗の良い食いっぷりを眺めながら、緑茶を啜る。うん、熱い。

 

「――ただいま戻りました」

 

「あっ、おかあさん。おかえり〜」

 

 俺とは違い、真面目に業務を熟しているひなたのご帰宅だ。ここで俺がなにもせずにダラダラしていると絶対に離婚届を出されるので先手を打ち、阿部川餅を差し出す。

 

「足りなかったら他のをちゃちゃっと作るぞ。いるか?」

 

「いえ、大丈夫ですよ。午後からは開けてるので」

 

「えっ、おかあさんいっしょ!」

 

「えぇ、一緒ですよ」

 

「やったぁ!」

 

 なんだろうか、この······俺の方が一緒にいる時間が多いってのにひなたの方が好かれてんのは。子供は母に懐きやすいもんなのか?

 

「ということで、コレです!」

 

 脈絡なく、一枚のチラシを机に叩きつける。それには、花火のイラストと夏祭りという単語が書かれている。

 

「夏祭りか······」

 

「そうです。今日は折角なので家族で行きましょう!」

 

 夏祭り、なぁ······大赦の業務に追われたり(主にひなた)、育児(こっちは俺)とかで行けなかったからな。今年は行ってみたいと思ってた。

 

「あそびいくの〜?」

 

「遊び······まぁ、そんなもんだ。行くか?」

 

「う〜ん·····」

 

「美味しい物、一杯食べれますよ」

 

「いくっ!」

 

 どうやら、うちの子は美味しい食べ物に目がないらしい。·······あれ?好物やってる俺よりひなたに懐いてんのは·······考えるのは止めよう。

 

 その後、俺と優斗は半ば強制的に浴衣を着せられ写真を猛スピードで撮られたのは語るまでもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 夕暮れ。いつもなら家に帰る子供たちが増える時間帯だが、今日はそんなのお構いなしに夏祭り開場である境内を元気よく走り回ってる。

 

 そんな中、ひなたは優斗と手を繋ぎながら屋台を回っていた。俺は護衛兼荷物持ちだ。なにかあったら、すぐさま荷物を放り投げ刀を手にする手筈になっている。

 

「〜♪」

 

 空いている左手で持っている綿あめを鼻歌交じりに頬張りながら次の屋台へと歩く。地味にひなたもりんご飴を齧ってる。

 

「あっ、士郎さんも一口どうですか?」

 

「······有り難く貰おう」

 

 俺の口へと近づけられるりんご飴を一齧り。食べた感じは·······ただ、りんごをキャラメルでコーティングしただけだな。

 

「おいしい?」

 

「あぁ、美味い。優斗もどうだ?」

 

「優斗にはまだこの硬さは危険です。来年食べましょうね」

 

「はーい·····」

 

 へぇ、ちっちぇ子供には食べれる硬さがあんのか。これからは気をつけねぇと。

 

「そろそろ花火の時間ですね········移動しましょうか」

 

「おっ、花火上がんのか。そりゃあいい」

 

「はなび〜?」

 

「綺麗なんもだぞ。見てみようぜ」

 

「う、ん?」

 

 綿あめを食べきった優斗を連れ、ひなたの後をついていく。

 ひなたの話によると花火は山中から打ち上げられるようだ。立ち入り可能は本社まで。その奥は立ち入り禁止となっている。

 

「ん〜!」

 

 人混みの中では優斗がいくら背伸びしようが、空を一望することは出来ない。

 こんな時は親ならどうするか······周りの親子は肩車などをして子の視線を上げている。

 

 ひたなに視線を向ける。俺の視線に気づき、微笑みながら俺の右手から荷物を強引に奪っていった。

 

「ほれ、優斗。これならよく見えんだろ?」

 

「わぁー·····!うん、みえる!」

 

 右手で優斗の脇を掴み、七難八苦しながらも肩に運ぶ。なんとか乗った優斗はご満悦の様子で元気一杯の返事が返ってくる。

 

「落ちねぇようにしっかり掴んどけよ」

 

「良かったですね、優斗。優しいお父さんで」

 

「うん!」

 

 ったく、コイツらは·······まぁ、いいか。こうやってやるのも悪くないしな。

 

 ―――空一面に花が咲き誇る。

 

「みてみて!」

 

「見てる、見てる。どうだ、綺麗だろ?」

 

「きれ、い······うん、きれい!」

 

「綺麗ですね······」

 

 記憶にある花火より百倍綺麗だな。たった一瞬のものだが、一生記憶に残るものだ。ちとそれが残念だが、また来年も見ればいい。今日のことを思い出しながら、ってのもいいかもな。

 

「来年も来るか」

 

「また、あるの?」

 

「来年もありますよ」

 

「じゃあ、いく!」

 

 優斗も来年で小学生か·······子の成長を見守るってのがこれ程キツイものだとは思ってなかったが、これならやっていける。

 

 以前の俺がこうやって自分の子を世話してるなんて知ったら、目玉が飛び出るだろうな。今でもあんま実感持ってねぇよ。

 

「それじゃあ、帰りましょうか」

 

「え〜」 

 

「もう美味いもんはないぞ」

 

「じゃあ、かえる····」

 

 花より団子とは正にこのことだな。まぁ、少年だし当然か。

 ひなたから奪われた荷物を預かり、ひなたと優斗の後を歩いていく。

 

 花火かぁ······そういや市販の物があったな。買ってきてやるってのも悪くないだろうな。また、三人で······家族で出来る時間がありゃいいんだが·····。

 

 

 

 

 

 

 






 もう御影じゃねぇ。婿に入ったんでな。今は上里だ。そう言う士郎が見たかった·····!

 この御影生存√はこの世界の正史からかけ離れます。まず、大赦襲撃では死者が5分の1になり、若葉が早めに究極の一になります。一番でかいのは御影が神世紀300年まで生きてます。その場合、天の神は倒せるんですが、シャルルマーニュと御影がいなくなります。

人気投票をしようっ!←バカに付き合って下さい。お願いしますっ!

  • シャルルマーニュ
  • 御影 士郎
  • ⬛⬛ ⬛⬛
  • 結城 友奈
  • 東郷 美森
  • 犬吠埼 風
  • 犬吠埼 樹
  • にぼっ······三好夏凜
  • 乃木 若葉
  • 上里 ひなた
  • 高嶋 友奈
  • 郡 千景
  • 土居 球子
  • 伊予島 杏
  • 白鳥 歌野
  • 藤森 水都
  • 乃木 園子
  • 三ノ輪 銀
  • その他(北野とか柚葉とか)
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