気持ちのいいバカ(偽物)をブチ込んでみた   作:王勇を示す者

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 西暦でもなく神世紀でもな······いや、神世紀ではあるか。多分花結い時空だと思うけど······謎時空ですね。またの名をご都合主義時空。



ハッピーハロウィン!【謎時空】

 

 

 

 10月31日。その日をある人は呪いが廻りそうな作品のヤバい日。または子供が大人からお菓子を集る日。まぁ、簡単に言えばお菓子がヤバい日(?)である。それは何処であっても変わらない。

 

「トリック・オア・トリート!」

 

「勘弁してください·······」

 

 場所はシャルル宅。もちろんシャルルがお菓子をせびられている。せびっているのはニッコニコな園子。その手には沢山のお菓子が抱えられている。そう、シャルルは既に園子へお菓子を渡しているのだ。しかも今回はしっかり最後まで聞いてから渡している。前回と同じミスなどしない。それでは何故、こんなことになっているのか。とりあえずニ時間ぐらい時を遡ろう。

 

 事件は夕方五時に起きた。

 シャルルは普段と変わらず、椅子に座り机へと向かっていたのだが園子が乱入。

 

「トリック・オア・トリート!」

 

「おうっ、しっかり用意してるぜ」

 

 その日初のトリック・オア・トリートを喰らわされる。それを難なく対処し、再度机へと向かったのだが··········その三十分後ぐらいだろうか。

 

「トリック・オア・トリート!」

 

「·······?さっきあげたと思うんだが······?」

 

「トリック・オア・トリートは時間を置けば何回でも言っていいんだよ〜♪」

 

 もちろんそんなルールはない。何言ってんだ、コイツ、と普通思うだろう。だが、今回の聞き手はそういった事に疎いシャルル。どうなるかは予想出来る。

 

「―――そうなのか!?」

 

 簡単に騙された。

 

 今回ばかり園子が策士だった。シャルルの知識、皆への信頼度、ギリ許容可能な捏造。それら全てを良い感じにぐねぐねしたのがコレだ。それを踏まえて言わせて貰おう。お菓子の貯蔵は十分か?

 

「それじゃあ〜?」

 

「ほんと、マジて勘弁してください······」

 

 園子の手には以前つけたことがある犬耳。あれをつけた時の羞恥心は計り知れない。割とガチで。なんならジュワユーズ出すぐらいに怖い。

 

「·······1パシャでいいから、ね?」

 

 これ以上は無理そうと判断した園子は妥協案を提案。謎の単位ではあるものの1パシャはデカい。なにがデカいかは知らんが。

 

「ういっす······」

 

 渋々、本当に渋々といった感じに犬耳を受け取り装着する。園子の指示の下ポーズを取り、パシャリ。そしてすぐさま勇者部のチャットグループにポン。

 村正大爆笑、御影苦笑い、諏訪組は心配し、西暦組は首を傾げ、神樹館組はもっともっとの催促、神世紀組は一名の変態が湧いた。ちなみに変態もとい東郷からはペットにならない?とのヤバい発言が落とされている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 シャルル犬耳事件から数十分前。寄宿舎にある共有スペースあるいは食事スペース。そこに備えつけられているオーブンレンジの前に佇む御影。もちろんお菓子作りだ。

 

「········よし」

 

 良い感じに完成したのを確認した後取り出す。その際、甘い匂いが解き放たれるが御影は甘党ではない。がっつくことはないだろう。

 アルミホイルで一つ一つずつ区切っているため持ち運びやすい。さっさっと皿に載せ、机へと運んでいく。

 

「ほれ、出来たぞ」

 

「「「おぉ〜······!」」」

 

「パティシエ士郎さんですか」

 

「それは違う奴だろ」

 

 声と顔同じ人が謎にパティシエをしているが御影は一切そういった経験はない。なんなら今回が初でもある。

 

「·······!うん、このスイートポテト美味しいよ!」

 

「·····!っ!」

 

「一人三個までだぞ」

 

 勢いよくかぶりつこうとするタマに先手を打っておく。人数が人数なため大量に作ったもののそれでも三個ずつとなっている。

 

「――たっだいまー!」

 

「ただいま帰りました」

 

「ただいまー」

 

「おう、おかえりさん」

 

 諏訪組が到着。今回はここ住みではない村正も来たようだ。赤嶺は········部屋に篭ってるらしい。さてさて、なにをしているのか。

 

「三人は手を洗ってきてくださいね」

 

「スイートポテト········グッドっ!」

 

「早く行こうよ、うたのん。お菓子に逃げられちゃうよ」

 

「とんだトンチキイベントだな、そりゃあ」

 

 本来動かない物が逃げる········走る聖杯、ジェット噴射で高速移動する聖杯、瞬間移動する聖杯·······ウッ、頭が。

 

 三人が手を洗いに行っている間にドンドンとなくなっていき、遂には三人分の9個のみとなった。ちなみに御影が食った感想は普通に焼いた方が美味い、とのことです。

 

「じ〜······」

 

 視線が、視線が凄すぎる。いや、確かに一つの大きさは小さいし量は少ない。さらに欲しいのもわかる。だからと言ってそこまで視線が露骨になることなどあるだろうか。しかも園子だけでなく他の小学生組もだ。

 

「なんだい、欲しいのか?」

 

「あっ、いえ、ちが―――」

 

「「はいっ!」」

 

「二人共!?」

 

 この堂々した返事に村正もニッコリ。清々しいまである。

 

「元気がいいこった。そんじゃ、ジャンケンで俺に勝ったら貰っていいぜ」

 

「なに!」

 

「タマっち先輩は歯磨き行きますよー」

 

「あ、ちょま―――!」

 

 スイーっとタマを杏が押していきそのままフェードアウト。そして一世一代の戦いが始まった。

 村正の幸運値はE·······まぁ、いいヤツだったよ。

 

「さっすが、⬛⬛。ナチュラルに負けるの上手いわね!」

 

「シンプルに負けたんだよ、コンチクショー·····」

 

「お疲れ様です。········はい、あーん」

 

「あんがと······美味しい」

 

 椅子があるというのに体育座りでへこたれる村正へ追い打ちをいれながらスイートポテトを頬張る歌野。それとは正反対に慰める水都。やはり水都は天使だった。

 

 この数分後にシャルルの犬耳姿が送られ、うざいぐらいに大爆笑する村正がいたとかいないとか。

 

 

 

 

 

 





 村正ァ······。

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