気持ちのいいバカ(偽物)をブチ込んでみた   作:王勇を示す者

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 新年あけましておめでとうございます。
 今年の目標としては『結城友奈は勇者である』に到達する、にします。
 新年早々、爆死をしてしまい泣きそうです······。



対話

 

 

 

 

 

 ✕月✕日

 全く、年頃の女の娘が男の部屋に迂闊に入るのは危険だと言われてないのか。それとも、俺が男として見られてないのか·····信用されてるならそれはそれで嬉しいんだが。にしても、杏は人の感情に敏感というか····寄り添いが上手いというか····流石としか言えないな。後は若葉次第って所か。まっ、うちの頼れるリーダーだからな。大丈夫だろう。今、一番心配なのは千景だな。友奈が怪我でもしたら一瞬で精神不安定になりそうだな。どうしたもんか······。

 

 

 

 

 

「うーん····まだ出るには時間があるな···。」

 

 今日は早く起きてしまい、準備が終わってもまだまだ時間がある。今から学校に行けば、若葉あたりはいるとは思うが·····いや、昨日の事もあったし分からないな。

 

 ピンポーン

「誰だこんな朝っぱらから····はーい、今出まーす。」

 

「おはよう····士郎。」

 

「うおっ、若葉か。どうした?」

 

「ちょっと話しをしたいんだが·····いいか?」

 

「······分かった。入っていいぞ」

 

 俺の部屋に移動して、俺はベット、若葉は椅子に座る。個室に男女二人······まぁ、何も起きないんだが。ってかこれ、ひなたが知ったら殺しに来そうなんだけど···大丈夫だよね?

 

「それで、何について話したいんだ?」

 

「士郎の····戦う理由はなんだ?」

 

「唐突だな·····。」

 

 戦う理由ねぇ·····強いて言えば――

 

「お前達が死なないようにするためだな。」

 

「私達のため····ということか?」

 

「お前達のためでもあるが、俺のためでもある。」

 

「·····?」

 

「前にも言った通り、お前達の中で一人でも死んじまったら、絶対に俺は泣く····一生塞ぎこんでやる。」

 

 そんな中で、知らねぇ人達のことなんて考えていれるか。俺は俺の事で手一杯だ····

 

「だが····必ず別れはある···。」

 

「寿命ならしょうがない。でも、僅かでも可能性があれば俺は絶対に諦めない。そいつが死にたいと思っていても死なせてやらない。」

 

「なかなかに重いな····。」

 

「······口だけならなんとでも言えるぞ。」

 

 果たしてこれが実行出来るかは、そういう場面に出会った時しか分からない。

 

「それで、若葉の戦う理由は何だ?」

 

「私は······何で戦っているんだ?」

 

「·····昨日言ってたのは違ったのか?」

 

 ここで質問で返してくるか······こういう相談はどう対処すればいいんだ····!

 

「昨日の夜、考えてみたんだ·····この思想はただの復讐なんじゃないかと·····」

 

「·······」

 

 やっとそこか·····。そう、あれはただ報いだの苦しんだ人々の苦しみを味わせるとか······ただただ耳障りのいい言葉で飾り付けた、ただの復讐だ。

 

「死んだ人々の事を思うと怒りが湧いてくる···!」

 

「それで視野が狭くなったと····」

 

 無関係の人が死んだだけで、ここまで怒れるのは凄いことだと思う。他人の痛みが分かる人は強いって聞いた事が·······あったけ?

 

「私は·····私は何のために戦えばいい····!?」

 

「ちょっ目が怖いって、少し落ち着け。」

 

「······すまない。」

 

 相当追い込まれてんのか······ひなたはなにしてる。若葉命のアイツがよくこれ見て耐えれたもんだ。···特に良心とか

 

「若葉は頭が硬いな」

 

「頭が·····硬い?」

 

「そうだ。若葉は物事を難しく考えすぎだ····もっと簡単に、シンプルに考えていいんだぞ。」

 

「シンプルに·····?」

 

「褒められたいとか、モテたいとか·····そんな自分本位でいいんだぞ。」

 

「私はリーダーとして皆を引っ張らないといけない···」

 

「リーダーだろうとなかろうと自分の意志は間違いじゃないと思う限り、張り通していいんだぞ。」

 

「·······」

 

 もうそろそろ時間だな·····しょうがない中途半端だがここで終わるしかないな。

 

「時間だし、学校行こうぜ。」

 

「!·····わかった。」

 

「······きっと若葉ならいい答えが見つかるから安心しろ。」

 

 

 

 

 

 

 

「――――――」

 

「若葉ちゃん·····大丈夫かな?」

 

「心ここにあらず···って感じね·····。」

 

「朝からあの調子は流石にヤバくないか?」

 

「ひなたさんはいせませんし、どうしましょう·····。」

 

 ひなたはどうやら大社に呼ばれて今日はいないらしい。さっき杏に聞いた。

 

「士郎が発端だろ。どうにかしろよ」

 

「出来る限りの事はしたんだがな·······お手上げ状態だ」

 

 うどんで機嫌を戻そうと最高級のやつを渡したんだが···受け取ってくれたものの機嫌は戻らなかった。チームプレイでの中違いは一番ヤバいと知識にあるからな····早く復帰してもらわねぇと。

 

「―――――」

 

「·····」

 

「····杏?」

 

 急に杏が若葉に近づき始めた。何か考えがあるのか?

 

「若葉さん、ちょっと出かけましょう!」

 

「―――···え···?お、おい杏、ちょっと待ってくれ!」

 

 杏に手を引かれ教室から出ていった。行動力凄いな···。

 

「大丈夫か、あれ·····?」

 

「ついていってみよう!」

 

「そうだな!」

 

「はい?ってそのマスクはどっから―――もういない····。」

 

 友奈とタマはどこからか取り出したサングラスと変なマスクをつけて追いかけていった。

 

「·······貴方はどうするの?」

 

「そうだな·····俺は必殺技を完成させたいから特訓しとくよ」

 

「そう。」

 

 そう言うと千景も教室を出ていった。

 

「さて、俺も始めるか·····」

 

 合同訓練は午前で終了していて、今からは自由時間だ。だらけるもよし、特訓するもよし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 グランドに立ち考える。俺の戦闘方法でどこまで通用するのか·····そこらの星屑程度なら遅れをとることはない。だが進化体はどうだ?初の戦闘で進化体は現れたが千景の切り札で倒された。

 つまり、切り札を使わないと危険ということ。俺も切り札使えばいいじゃんっと思っていたが····どうやら俺に精霊はついておらず、切り札は使用出来ない。そのせいか、俺の変身時の身体能力は若葉を超える。

 そして俺は気づいた······あれ·····進化体はどうすんの?っと···切り札ないならどう倒せばいい?刀の全てを引き出した所で決定打にならない。すぐに修復されるだろう。ならば――――

 

「目指すは絶対破壊の一撃·······即ち、究極の一振りだな。」

 

 そのためにはどうするか·····。草薙剣を使うか····いや、あれは駄目だ。何かいけないような気がする。本当にヤバいと思った時にしよう。

 

「一振りに全てをかけるか······」

 

 何故か毎回増えていく刀·····それを一本に束ねる。いい案だと思うが···どうやって束ねる?

 

「投影、開始」

 

 とりあえず刀を出して考えてみる。柄はない抜き身刀···こういうのはイメージが大切って友奈が言ってたな。

 

「破却――――」

 

 小さな結晶になって砕ける。

 

「――――収束」

 

 また、一本の刀に戻った。

 

「これだな·····」

 

 追加で三本取り出す。

 

「破却――――」

 

 四本の刀全てが、結晶になって砕ける。

 

「――――収束」

 

 結晶が手に集まってきて、一本の刀になる。

 

「見た目は·····変わらないな。」

 

 問題は破壊力だな。ちゃんと四本分あるのか····試しに3分の1引き出して振るう。

 

「―――ッ!」

 

 ―――――こりゃあすげぇな·····地面に亀裂が入ってやがる。整備が大変だな······

 

「とりあえず完成だな·····。」

 

 これを俺の切り札にするとして······実際に通用するかは進化体に会わなないとわからないな。

 

「······」

 

 亀裂って地面均したら隠せるかな·····。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぃー······疲れた」

 

 整備を終わらせ、寮に帰る途中········あれは··

 

「若葉達か·······」

 

「!·····おーい、士郎ーっ!」

 

 やべっ、見つかった·····とりあえず手は振り返しとく。

 

「こっちこいよー!」

 

 俺をご指名らしい。行くしかないだろな·····

 

「なんだ?」

 

「これからみんなでうどん食いに行くんだ。士郎も行くだろ?」

 

「うどんか····――――」

 

 まず、男女比を考えてみよう。若葉、友奈、千景、タマ、杏、この時点で5:1·····おかしいですね。絶対きまづくなる。······いや、分かってる。アイツらはそういう事を気にしないということも·····だが、俺には大ダメージだ。

 

「―――そうだな、食いに行くか。」

 

「士郎も行くってー!」

 

「よし、私の一押しのうどん屋に連れ行ってやる。」

 

「楽しみだね、郡ちゃん!」

 

「えぇ、そうね···高嶋さん···」

 

「杏····どういう裏技を使ったんだ?」

 

「裏技じゃないですよ!····ただ、お出かけしただけですから。」

 

 なるほど·····百聞は一見にしかずって言うしな。言葉より実際に見せたらよかったのか·····

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日も楽しかったな······」 

 

 あの後、何故か全額俺持ちだったのが納得いかないが(大社につけといた)まぁ、いいか。

 

「寝よう。」

 

 日記もつけたし、早めに寝るか。明日もいい日になりますように·····

 

 

 

 

 

 

 カン  

 

 カン

 

 カン

 

 カン

 

 何だこの音は·····鉄を打つ音か?どこから···

 

「―――――」

 

『あそこか·····』

 

 近づくにつれ段々と温度が高くなる。

 

「―――――」

 

『誰だ·····?』

 

 やっと見えてきた。遠目から見てもあれは·····おじいちゃんだな·····。

 

「爺で悪かったな!」

 

『!』

 

「そんな遠くからみンな気が散る。みるんなら近くで見やがれ」

 

『あっはい』

 

 急いで駆け寄る。めっちゃ暑いな。

 

「――――」

 

『·······』

 

 刀を打ってるから刀鍛冶でいいんだよな····?つまり俺が使っている刀はこの人が打ったので····いいんだよな?

 

「――――」

 

『――――』

 

 なんだろう······見ていると、刀に引き込まれるというか····魅了されるというか―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――――はっ!」

 

 ―――·····夢、か·····凄いリアルな夢だったな。暑さを感じるとは·····日記に忘れないうちに書いとくか。

 

「これじゃあ、夢日記だな。」

 

 

 

 

 

 

 

 





 補足
・士郎は特訓の時、変身はしてません。

 今回は書くのにとても時間がかかりました。あの爺さんの喋り方に悩みまくりましたよ······。

100話記念はなにがいいですか?

  • 天の神打倒RTA[御影、⬛⬛、シャルル]
  • のわゆの後日談[西暦勇者、知らん奴]
  • 誰かとの√[シャルル、誰か]
  • その他(感想へゴー!)
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