サブタイトルは去年の風先輩おめでとう会のサブタイトル見れば納得すると思います。決して、サブタイトルが決まらなかったとかではないです。はい。
今回の時空は本編終了後の1年後。つまり、シャルル達が高校生になった頃ですね。
Q.なんで部長はシャルじゃないんだ?
「部長は風先輩だぜ?」
Q.じゃなくて。シャルってばこの高校一番の天才だろ?それだったら、部長はシャルがやった方がいいだろ。
「天才つったら生徒会長も中々だけどな」
Q.あの人はバカじゃん。なにもない所で転ぶような人だし。学年が俺達より低けりゃ会長は別の人になってたろ。
「ぶっちゃけるね、勝彦くん」
「いやいや、アレは天才の類だ。あの人が困ってる顔をしたことなんて見たことない」
Q.あれ、知り合いなのか?
「メル友だぞ。まぁ、日常会話ぐらいしかしてないけど」
「さっすが、シャル。人を誑すのがうまい」
「その言い方、人聞き悪いぞ」
Q.ほーん。で、話戻るけど、なんでシャルが部長じゃないんだ?
「なにか勘違いしてるようだから言っとくが、人をまとめるのに頭の良さは関係ない。どれだけ信頼を得れるかだ。
そこんとこ勘違いすんなよ」
とある高校の放課後。普段と変わらず勇者部の活動としてお悩み解決へと駆り出されたシャルル。どうやら今回は昼休みに話した件の生徒会長の元へと派遣されたようだ。
「本当に助かるよ」
「困った時はお互い様、ってヤツだな」
全然困ってないだろ、と飲み込みながらネットに絡まっている生徒会長を引っ張り出す。何故こうなったのかは知らない。気づいたらこうなってたとしか言えない。
「ほら、スカート脱げるぞ。しっかり抑えてくれよ」
「こういうシチュエーションは男の子的には大歓迎だろう?」
「狙って絡まってんなら置いて帰るぞ、俺は」
「それは手厳しい」
ということで無事救出。どういう経緯で絡まったのか問い質したい所ではあるが、まだ点検は終わっていない。早く終わらせなければ明日に持ち越しとなってしまうため、そろそろ報告しに行かなければいけないが·········
「所でマグヌス君、最近盗難が増えてきたね。特に体操服」
「らしいな。友奈の盗られて大変だったからな」
「私としては君の怒った顔が見れて良かったと思う」
「やめてくれ、恥ずかしい·······」
ちなみに友奈の体操服は東郷の嗅覚と察知能力で見つけ出すことができた。犯人が中々口を割らなかったため、壁ダァンしてしまったが丸く収まったため良しとしよう。
「さて、友奈ちゃんの体操服が盗られたということは私の体操服も盗られる可能性がある筈なのだが·········中々盗まれなくてね」
「それは良いことだな」
「マグヌス君、どうだい?」
「?···········いやいや。初めてだぞ、自分の体操服を盗むの促してくる人」
「マグヌス君が盗んでくれたら、君を慕う子がどんな表情をするのか観察できる。そして、君は私の体操服を手に入れれてwin-win。どうだい?」
「なにがwin-winだ。俺だけ人生お先真っ暗だぞ」
「君は最悪、乃木家のご令嬢のヒモになればいい」
「駄目だろ。そんなカッコ悪いことしないぞ、俺は」
「あ〜あ、全世界のヒモを敵に回したね」
「はいはい。それより、点検終わったか?」
「いいや?まだだけど」
「自信満々に白紙を見せるんじゃありません」
記入し終えた紙をマットの上に置き、一段落するも点検はまだ終わらない。元凶たる生徒会長はようやく重い腰を上げ、記入シートと向き合いだし―――たと思えば、俺の太ももに乗っかってきた。
「密室で男女が二人っきり·······何も起きない筈がなく」
「なにも起きないな」
「少々女性慣れが過ぎないかい?」
「ははっ。勇者部の男女率見てから言ってくれ」
「それもそうか。それじゃあ、はい」
「お尻をグリグリしない」
ふざけ倒している天才の脇にスッと手を差し込み、隣へと退かす。これでは本当に点検が終わらない。
「何と言うか、アレだね。マグヌス君は私のような人種への対応の仕方を知ってるね。経験でもあるのかい?」
「あー·······俺の親友がとびっきりのでな」
「へぇ。ということは私も親友になれるのかな」
「それはどうだろうな。まぁ、少なくとも友達だと思ってるぜ」
「·········後ろから刺されないようにね、マグヌス君」
そんな意味の解らないことを言い、俺が記入した用紙を回収し退室していった。どうやら、会話中に確かめることなく記入し終えたようだ。やはり、天才は違う。
アレは他者からの影響を受けない。他者に求めることなど温もり以外なにもない。それが天才だ。最初から人間としての完成形。故に俺が敵う道理など一片もない。
ほんと、嫌になる。
勇者部としての活動が終わり、放課後に。いつものように風先輩と下校しながら、当たり障りのない会話を続ける。
「ドジ多発で大変だったでしょ?」
「あー······まぁ、そうだな」
そういや、ドジ属性被ってたなアイツ。何故装っているかは知らないが、彼女からすれば必要不可欠なことなのだろう。
「でもまっ、生徒会長務める分には申し分ないと思うぞ」
「そうね。応援したくなる、って言うのかしら」
応援が必要かは置いておく。一々判断していては埒が明かない。
確かに彼女へ投票した、もしくは支持している面々は誰も彼も応援したいという理由だ。しかし、彼女に聞いた所それが目的でドジを被っている理由ではないらしい。謎だ。
「·········ずっと不思議に思ってたんだけど」
「なんだ?」
「アンタ、しれっと一緒に下校してるわね」
「駄目だったか?」
「いや、駄目じゃないけど·······ほら、アタシ達も高校生なんだし、気になる子の一人や二人······」
「気になるのは風先輩かな」
「····················へ?」
なんてことないように発せられる告白紛いのセリフに思わず、思考がフリーズしてしまう。そんな風先輩など見えてないのか、いつもの調子でシャルルは歩を進めていく。
「さっ、帰ろうぜ。冷えちまうよ」
「うん··········」
その一言が精一杯だった。
翌日の早朝。風先輩は愛しの妹のために朝食の準備をしていた。
朝食は一日の活力に繋がる。どんな状況であっても朝はしっかり食べて欲しいというのが姉心。なのだが、もう活力が絶え絶えの者が一人。
「おはよ〜、お姉ちゃっ!?」
衝撃の光景で意識が完全に覚醒する。
「おはよう、樹。もう出来るから顔洗ってきなさい」
「お姉ちゃん、その隈は········?」
樹が言った通り、風先輩の目の下には一徹でもしたのか薄っすら隈が出来ている。女子力先輩と言われる彼女とは縁がないものがある。それだけでも異常事態だ。
「ちょっと寝付けが悪くてね。へっちゃらよ、アタシは見ての通り元気だし。さっ、朝ご飯食べましょ」
「それならいいけど·······」
若干の心配は残るが本人が大丈夫と言えば大丈夫なのだろう。とある頼れる先輩のように大丈夫を息を吸うように嘘として吐く人ではないのだから。どこのシャルルマーニュだろうか。
犬吠埼 風は絶賛困惑中だ。訳は言わずともわかる。現在普段通りに過しているシャルルの何気ない一言。あの一言で掻き乱され、熟睡などできなかった。
嘘ではないのは確かだ。彼が彼女達に嘘などつく筈がない。ただ、あの言葉での気になる、が友愛なのか恋愛なのか。あのシャルルなら友愛の可能性が高い。けれど、恋愛という線も捨て切れない。というか捨てたくない。
頭の中でグルグル。承認して却下するの繰り返し。
当の本人とは言うと、園子に枕にされながら友奈達と談笑中。今日初めて顔を合わせた時には樹同様慌てていたが、何とか誤魔化して事なきを得た。
「風先輩―――、····風先輩?」
「―――え、あ。なに·····?」
いつの間に下校していたのかという疑問があるが、それ以前に何故シャルルは何食わない顔で一緒に下校しているのか。やはり友愛だろうか。
「やっぱ、なんか悩んでる?」
「い、いやぁ。なにも悩んでないわよ?」
アンタのせいだ、とは口が裂けても言えない。そのような言葉を口にする口は風先輩は持ち合わせていなかった。
「·········」
心配そうに風先輩の瞳を見つめる。流石に意中の相手の瞳を見つめ続けるのは恥ずかしいのか瞳が右往左往し始めてしまった。
「よし、うどん食べに行くか」
ということで急遽進路を変更。週一で来るつるやへシャルルが風先輩の手を強引に引いていった。
一先ず、自転車を指定位置に停め、二人揃って入店。何度も来ているため常連客や従業員に覚えられており、挨拶が飛び交う。一つ一つに返ししながら、空いている席へと座る。
「おやっさん、肉ぶっかけうどん二杯!」
風先輩から確認を取らず、元気一杯に厨房にいるおやっさんへ注文を言う。数分もあれば席へと運ばれてくるだろう。
「辛い時は好きなもの食べるに限るよな」
いつもここから。原点にして頂点。あまねく奇跡の始発点。おっと、何か別のものが混ざっている気がするが気にしない気にしない。緩いぐらいが彼らにとっては丁度いい。
数分後、湯気が立っている肉ぶっかけうどんが運ばれてきた。いただきます、と手を合わせ箸を手に取る。
「······なんで、肉ぶっかけうどん?」
「ん·······。友奈はいつも元気だろ?だからだ」
そう言い、箸を進める。
友奈は常に元気だ。他者に分け合えることが出来る程に。ただ、それは彼女の性質であって肉ぶっかけうどんからエネルギーを得ているのではないように思う。
しかし、肉ぶっかけうどんが美味しいのに変わりはない。そもそも、うどんそのものが美味しいし。それに合う具を載せるというのなら美味しさ倍増だろう。
いつの間にか目の前には空の丼があった。
「まぁ、アレだよな。悩んだら相談、って言っても、言えない隠し事の一つや二つあるよな」
「アンタがそれ言っちゃう?」
「うぐっ。それに関しては、ほんと面目ない」
流石、とんでもない秘密を抱えてる奴はちげぇ。と言っても以前、全てを語ったため潔白の身となっている。
しかし、風先輩が抱えている悩み事はシャルルに伝えれば一瞬で真偽がわかることだ。つまり、言う他ない。
意を決して、シャルルの瞳と視線を合わせる。
「アンタさ、昨日の······あの言葉って、どういう意味?」
「?·········あの言葉って、どの言葉だ?」
あの、と言われても一切覚えがない。何か風先輩を傷つけるようなことを言ったのか、と重い血眼になって記憶を漁るが、そういった言葉は見当たらなかったようだ。
「アンタの気になる人がアタシだって言ったでしょ?」
「ああ、言ったな。その言葉になんか問題でもあったか?」
言った。確かに言ったとも。しかし、その言葉で風先輩が傷つくことなど一つもない筈だ。
「友愛で、言ったのよね·······?」
「いいや、恋愛的な意味で言ったけど」
未だ、話の流れがわからないシャルルは首を傾げながら、とんでもないことを口にした。これでは本当なのか嘘なのかイマイチ判断できない。
「ま、またまたぁ。お世辞よね?」
「本気だが?」
一見嘘のような言葉は、シャルルにとってガチでマジで大マジの言葉のようだ。いや、それならもっと真剣な顔で言えや、とツッコミたい欲を抑え、心の底からの願望を口にする。
「じゃ、じゃあ·········付き合う?」
彼女からして見てもシャルルは意中の相手であり、一緒に残りの生を共にしたい相手なのだ。これまでは彼との付き合いが長い園子や銀のためにと遠慮していたが、本人の想いが一緒なら応じる以外に選択肢などない。
とても長く感じる数十秒。これで拒絶されたのなら、何日間は確実に立ち直れないだろう。けれど、数秒後にはそんな心配無意味だったと悟ることになる。
「おう、いいぜ。これからもよろしくな」
差し伸べられ右手。
彼のそんな右手を見て、思わず思考が止まる。まさか、本当に付き合うことになるとは思ってもみなかったのだ。彼が、自身を選ぶとは微塵も思いもしなかった。だから、だから―――
「――――――――え?」
彼の右手を握ろうとした自身の右手の上に雫が落ちる。そうなってようやっく、自身が涙していることに気づいた。
「どうしたんだ、風先輩?どっか痛いのか?」
優しく彼が問いかけてくる。まるで泣いている子どもをあやすかのようだ。いや、実際そうなのだろう。目の前に泣いている子がいるのだから。
急いで涙を拭き、心配事不安事が消し飛んだかのように明るさ全開でシャルルの瞳を見る。
「よろしくね、シャルっ!」
彼は幻視した。
まるで陽が昇ったかと思わせる程の日輪。目が焼けるかと思い、反射的に目を細めてしまう程の明るさ。
ああやっぱり、俺は風先輩が好きなんだなと再確認した。
何か4日ぐらい経ってるような気がしますが、気のせいです。いいですね?
はい、ということでまたまたオリキャラ増えましたね。まぁ、いつものことだから良いよね?多分もう出番はないです。なので、ここでキャラ説明させてもらいますね。
生徒会長
・シャルル公認の天才。だが、いつもはドジッ子属性を被っているようだ。聞いてみれば、ロールプレイとのこと。
・ドジッ子属性は彼女の友人のものらしい。その友人は神樹様が崩れ去ったと知るや否や自殺。生徒会長曰く、弱者の生き方が崩れた、とのこと。
せめて死ぬ理由は自分本意であれよ、つまんねぇな。
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