気持ちのいいバカ(偽物)をブチ込んでみた   作:王勇を示す者

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 長期休暇が終わってしまった······。これからいつも通りの投稿頻度になります。言うて毎回バラバラなんですけどね·····。



特訓

 

 

 

 

 

 

 ✕月✕日

 今日から毎日弁当を持っておきたいと思う。いつ総攻撃がくるか分かればいいんだが、まぁ高望みしても意味ねぇな。今日は昼に皆で食べたから余りは少なかったが、明日はどうなるだろう。一応、皆美味しいと言って食べてくれたが塩おにぎりだけだと飽きるだろうし、レパートリーを増やさきゃな。

 

 

 

 

 

 

「ふっ!」

 

「うおっと」

 

 今回の合同訓練は模擬戦だ。何故か俺VS若葉になってるがそこはご愛嬌ってな。

 

「こうやって士郎と戦うのは初めてだな····!」

 

「そもそも模擬戦が初めてだから、な!」

 

 さて、どう攻めるか····若葉は確か居合が得意技だった筈·····雑に攻めたらカウンターがくるな。ただ、あっちが来ないならこっちから行くしかないよな····

 

「······!」

 

「来る―――ッ!」

 

 行くと見せかけてのフェイント·······そして居合を潰すための投擲――――これで俺は無防備だが、弾かれた木刀をキャッチすれば問題ない。

 

「勝負あり·····ってな」

 

「·····あぁ、私の負けだな·····。」

 

「「「え、えぇぇえぇ!?」」」

 

 うおっ、耳が······!

 

「乃木さんが、負けるなんて······」

 

「いや、まだ負けちゃいねぇだろ」 

 

「?····あっ、そっか二本先取だもんね」

 

「さっ、次やるか」

 

「あぁ····!」

 

「これも勝って、俺が勝つ」

 

「いいや、ここから私が逆転だ」 

 

 負けず嫌い同士だからな·····さっきの手はもう効かない。なら、新しい作戦を考えるまで――――

 

「行くぞ···!」

 

「あぁ――――!」

 

 この後の結果だけ言ってしまえば、引き分け、負けで結局勝負はつかなかった。

 引き分け(互いの喉に木刀を同時に寸止めした)

 

「疲れた····精神擦り減らしたぞ·····」

 

「士郎は誰かから教わったのか?」

 

「うーん····どうなんだろうな。そういった記憶は俺にはないな····」

 

「我流ということか·····私ももっと磨けなければいけないな。」

 

「俺としては、ただぶった斬るだけでいいから技とかを使うことがほぼないんだよな·····」

 

「ずっと気になっていたんだが····あれはどういう原理で斬っているんだ?毎度毎度折れてるように見えるが·····」

 

「あー、あれは····」

 

 どう説明したもんか······

 

「そもそも俺が使っている武器は若葉が使うのとは違い、神性が籠もっていない。」

 

「じゃあ、あれは普通の武器なのか!?」

 

「あぁ、それをバーテックスを倒すために刀の力を最大限引き出している。だから、よく刀が折れるんだ」

 

「???」

 

「え〜っと······」

 

 ····百聞は一見にしかずだったな。

 

「ここに刀があるだろ·····この刀の耐久値を十とする。」

 

「あぁ····」

 

「この十が零になったらどうなる?」

 

「壊れる···なるほどそういう事か」

 

「そういう事だ」

 

 理解してもらえて良かった。

 

「刀は無限にあるのか?」

 

「いや、無限じゃない。」

 

「限りがあるのか······」

 

「そこらへんは上手くやりくりするさ」 

 

「······草薙剣は使わないのか?」

 

「あれは俺の奥の手ってもんだ。本当にヤバくなったら使うようにしている。」

 

「なら、今後使うことは一切ないな」

 

「――――あぁ、それが一番だ。」

 

 あの剣は絶対に使うなと本能が言っている。そもそもあれは、俺が使うような武器じゃない。本当に立派なヤツが使う武器だ······なのに何で俺が持ってるんだろう····。

 

「士郎は一つ聞いていいか?」

 

「なんだ?」

 

「そのデカい箱はなんなんだ·····?」

 

「あぁ、これは弁当箱だぞ。」

 

「士郎が一人で食べるのか?」

 

「流石にこんな量、一人で食えるか·····ほら、昨日ひなたが総攻撃が来るって言ったろ。だから、いつ来てもいいように準備してんだよ。」

 

「あぁ、なるほど·····今日来なかったらどうするんだ?」

 

「そりゃあ·····食べるしかないだろ」

 

「一人でか?」

 

「·······夜、お前達に配りに行くよ。一人一段で作ってある。」

 

「中身はなんなんだ?」

 

「塩おにぎりだ······昼だし皆を呼んで食べるか?」

 

 流石にこの量は作りすぎたと思うし、ちょっとここで減らしとくか。

 

「おーい!お前らー!昼ご飯だぞーっ!」

 

「昼ご飯!?」

 

「うおっ!はえな····そんなお腹すいてんのか」

 

「うん。もうお腹ペコペコだよ〜」

 

「この量····士郎が作ったのか?」

 

「あぁ····まぁ、おにぎりだけだからな」

 

「これ全部おにぎり···凄い量ですね。」

 

「なんかおかず買ってこようか?」

 

「おにぎりだけで充分だ。わざわざ買いに行く必要はないだろう。」

 

「それならいいだが·····」

 

 おかずも作っといたほうがいいかな·····目玉焼きとかウィンナーとか簡単なやつ入れようかな···

 

「それじゃあ早速――――」

 

「――――先に手洗いだろ?」

 

「はっはいッ!」

 

「あっ···高嶋さん、私も··」

 

 ちょっと注意したつもりだったんだが····そんな怖い顔してたか?

 

「じゃ、じゃあタマも手洗い行ってきまーす!」

 

「私も行ってきますね····。」

 

 ·········

 

「······俺、そんな怖かったか?」

 

「圧が·····戦ってる時みたいだったぞ···」

 

「そんなにか·····俺達も手洗いに行くか····」

 

「····そうだな」

 

 

 

 

 

 

 

「ん〜〜〜!!うまいなっ!」

 

「そりゃあよかった。」

 

「タマっち先輩、よく噛んでから食べないと――」

 

「んぐっ゛!」

 

「お水お水!」

 

「〜〜〜ぷはぁ!···死ぬかと思った·····!」

 

「沢山あんだからゆっくり食べろよ。」

 

「いやぁ〜、このおにぎりが絶品でな〜」

 

「おにぎりで窒息死とか笑えないからな····」

 

 そこまで言われると嬉しいが·······落ち着いて食ってもらいたいもんだ。

 

「んっ!本当だ、美味しい!」

 

「···今まで食べた、おにぎりのどれよりも美味しいわね···」

 

「どうやって作ったの!?」

 

「一般的な作り方なんだが···」

 

「手から何か、美味しくなる成分でも出てるのかしら···」

 

「出てる訳ないだろ」

 

 本当に······出てないよな。自分の手を見ても他の人と変わらないしな····

 

「これなら、いくらでも食べれるな」

 

「これから続きするんだろ。食いすぎるとキツくなるぞ。」 

 

 ······って何名かもう手遅れなヤツがいるな。そんなに美味しいのか?·····試しに一つ食ってみる。

 

「·····特にって感じだな····」

 

 絶品って言うほど美味しい訳じゃないな。

 

「自分が作ったから、そう思えるんだよ。他の人が作ったのは美味しく思えるという話を聞いたことがある。」

 

「あぁ····なるほど。」

 

 

 

 

 

 

 

「ふぃーくったくったぁー····」

 

「はしたないよ、タマっち先輩」

 

「よく食うな·····」

 

 一段丸々食いやがった······。あの小さい体のどこに入ってんだ。

 

「すご〜く美味しかったよ!」

 

「そりゃあよかった。」

 

「えぇ、そうね····。」

 

「体が資本だからな。」

 

「そうだね。ぐんちゃん、もっと食べていいんだよ?」

 

「わ、私はもうお腹一杯だから····」

 

「無理強いするつもりはないから大丈夫だぞ。自分のペースで食べていいからな。」

 

 さて、どうするか·····この状態で再開すると気分悪くなるだけだし、食後休憩が必要か。

 

「どうする若葉」

 

「―――」

 

「·····若葉?」

 

 これってまさか·······。

 

「Zz〜〜、Zz〜〜―――」

 

「寝てやがる······しょうがない、休憩してから再開するか。」

 

「あはは···そうだね。」

 

「乃木さんって寝るのね」

 

「何だと思ってんだ」

 

 同じ種族やぞ。

 

 

 

 

 

 

「よし、じゃあやるか。タマ」

 

「ふっふっ、いいだろう。このタマが相手してやるっ!」

 

 タマの戦い方をあまり見てないからここで見ておくか。

 

「盾か·····」

 

 どう崩すか······守りに集中される前に倒すか。

 

「ふっ!」

 

「···ぐぅっ!」

 

「―――ちょっと待て」

 

 受け流されるの前提に切り込んだんだが·····真っ正面から受けやがった。

 

「ど、どうしたんだ?」

 

「タマは······受け流すとかしないのか?」

 

「?····うけながす?」

 

 よく、腕がぶっ壊れなかったな······。

 

「····ちょっとそれ貸してくれ」

 

「ほい」

 

「よし·····若葉ー!」

 

「どうした?」

 

「打ち込んでみてくれ」

 

「?····分かった。」

 

 えーっと、どうやってやるんだっけ?確か―――滑らせるイメージ·····

 

「よっと·······出来た。」

 

 案外出きるもんだな。

 

「今のは····受け流しか?」

 

「まぁ····そんなもんだな。タマ、今の分かったか?」

 

「ばっちしだ!」

 

「よぉーし、次は実践だ!ほらっ」 

 

 盾をタマに返す。

 

「行くぞ。」

 

「いつでもいいぞ。」

 

 タマは考えるより感じるタイプだからな。何とか初手で····

 

「はい」

 

「へい····おっ」

 

 やっぱりな。

 

「出来たな。」

 

「よぉーし!みたか、これがタマの力だァー!」

 

「よし、スピード上げていくぞ」

 

「えっ·····」

 

「構えろ」

 

「···どんと来い!全部受け流してやるっ!」

 

 

 

 

 

 

「はぁーはぁー·····どう、だ、これ、がタマのちか、ら····」

 

「すげぇな····予定ならもっとかかると思ったんだが」

 

「タマは天才·····ガクッ」

 

 流石にぶっ通しでやるのはキツかったか

 

「本番でやる時は、受け流す方向に誰もいない事を確認してからやってくれよ。」

 

「ふぅ·····じゃあ本番でやる事はないな。なぜなら、タマの近くにはあんずがいつもいるからな!」

 

「·····まぁ、一人の時に俺達が来るまでの時間稼ぎように覚えていてくれ。」

 

「わかったぞ。」

 

 果たしてこの技術は盾を投げ飛ばしているヤツに必要だったかは考えないようにしよう。

 

「·····もう、五時か」

 

 朝の八時からやってるし、そろそろ終わりでいいだろう。若葉に申請しに行くか。

 

「おーい!若葉ー!」

 

「―――んっ、なんだ?」

 

「五時だし、そろそろ終わりにしないか?」

 

「もうそんな時間か····そうだな、終わりにするか。」

 

 無理にやって体壊したら目も当てられないからな。

 

「みんな、集まってくれ!」

 

「どうしたの若葉ちゃん?」

 

「·····」

 

「どうしたんですか、若葉さん。」

 

「タマをお呼びか?」

 

「今日の訓練はこれで終わりだ。明日は···午前と午後どっちがいい?」

 

「·····午前の方がいいんじゃないか?攻めてくるのが朝から来るかもしれないしな。」

 

 午後から始める予定にして、皆バラバラに行動している午前ぐらいに攻めて来たら、陣形もクソもない。

 

「······それだったら、ずっと固まっていたほうが良くないか?」

 

「あぁー確かに······いや、でもそれはなんか···逆に気を張りすぎちまうし、いつも通りでいいんじゃねぁか?」

 

「···それもそうだな。という事で明日は午前訓練して午後は自由行動にしよう。」

 

「はーい!」

 

「分かったわ···」

 

「集合時間は今日と同じですか?」

 

「あぁ。」

 

「あんずー!うどん食いに行こうぜー!」

 

「その前にストレッチだろ?」

 

「は、はい!」

 

 運動した後は絶対にストレッチをしないといけない。マジで体が壊れるからな。

 

 

 

 





 補足
・皆、自分が使っている武器に似ている物を使って訓練しています。(木製)
・今回はオリジナル回なので、このキャラはこんな口 調じゃない!とかは目を瞑って下さい。何でもしませんから。

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